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開設10周年!(2018/10/4)日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

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こんばんは、セカコンです。
秋葉原には30日に行くことにしました。

やっぱり雨が降っている日よりは晴れている日の方が。
でも、30日は最高気温が10度ちょっとしかないのがネック。

長期休暇には必ず1回アキバに行く。
これが私のある意味楽しみなイベントとなっておりますw

夏休みだと7月に1回、8月に1回訪れています。
冬休みは何か行く気がないんですよね・・・なぜか。


行ったら、まずはブックオフとかで中古品を買いあさりますか・・・w


それでは、SSのお話。


普通のSSなら、前回でハッピーエンド!
そんな感じになってもおかしくないような感じなのですが、これからが本番。

今回は前回と引き続きヒナギク目線でお送りします。
次回からは毎回目線となる人物がチェンジしていくのでお楽しみに。


それでは、vol.2をどうぞ。

~SELL 1 藍~


 ―――それは突然のことだった。


 (The Hinagiku Side)


 告白した日から1週間。この日の間に、私とハヤテくんは今まで以上に会ったりしたのだろう。そう思うと胸がいっぱいで逆に思い出せない。
 この時期は学年末試験が近くて、少し勉強が不安そうなハヤテくんに色々と教えてあげたりして、私たちの仲はまた接近したんじゃないかなと思っている。


 「明日で終わりだね。ハヤテくん。」
 「……そうですね。」
 「……終わったら、デートしない?」
 「いいですよ。」


 こうはっきり言ってもらえるのも、ナギが私たちの付き合いを許してくれるかららしい。ハヤテくんがどう言ったのかは分からないけど、それはとても嬉しいこと。
 電気を消して、ベッドに入ってから30分以上経っているのに寝られないのは、今、電話をこうしてしているから。
 「そろそろ電話を切るね。」
 「……おやすみなさい。」
 「……なによ、随分あっさりしてるじゃない。寂しくないの?」
 「寂しいですけど、明日会えますから。」
 「そう……ね。」
 「明日のテスト、頑張りましょうね。」
 「……うん。」
 最後に「ちゅっ」ってしてみる。すると、ハヤテくんも「ちゅっ」と返してくれた。そのまま静かに切って、その日はゆっくりと寝た。


 翌日、もう外は暖かくてコートやマフラーはつけなくても良い陽気になっていた。晴れていて、朝からほのかな暖かさを感じる。
 この1週間で、私とハヤテくんが付き合っていることが知れ渡ったらしい。しかし、噂を立てている雰囲気はあまり感じない。
 「おはよう、ナギ。ハヤテくん。」
 「おはよう、ヒナギク。」
 「おはようございます、ヒナギクさん。」
 可もなく不可もなく……といったところね。ちょっとだけ不機嫌な感じなナギ。その横に立っているハヤテくん。
 「今日はお仕事ないんですね、ヒナギクさんは。」
 「そうね、もう学期末だから……それに今日はテスト最終日だしね。」
 「……そうだな、今日を乗り越えれば最高の春休みライフが私を待っているのだ! だから私は学年末試験を頑張ってきたのだ。」
 「でも、何もしてなくても十分成績は良さそうに思えるんだけど?」
 「……うるさいな。私はな、おまえたちよりもずっと早くから勉強させられたのだ。だから、今からゲームとかで引きこもりたいのは分かるだろうが。」
 「あうっ。」
 何も言い返せなかった。たしかに、ナギは小さい頃から英才教育を受けているし、普通の高校生の勉強はもう前からやっているのよね。
 「まあ、テストだけでも頑張ればそれでいいじゃないか。悪くないんだし。」
 「で、でもね……学校は来て、友達と楽しく話すのが一番の醍醐味だと……私は思うんだけど。」
 「はっ! そんなのネットの某巨大掲示板で十分なのだ。顔文字があるから表情だってある程度分かるんだよ。」
 「……某掲示板、分からないわ。でも、3年生になってからはちゃんと学校に来なさいよね。」
 「……分かったよ、うるさいうるさい。」
 きっと流したんだ……ってことは分かった。でも、ハヤテくんが来てからは確かに来る回数も増えたし、少しは褒めるべきだったのかな?
 そんな疑問の念を抱きながらハヤテくんに視線を送ってみると、ハヤテくんはどんなときであれ笑顔を返してくれる。何だか少し気持ちが軽くなった。
 「お嬢さま、今日が終われば明日からまた一緒に遊びましょうね。」
 「そうだな、最近は某無双ゲームが流行っているそうだぞ。」
 「ああ、最近発売になった続編ですか。僕も楽しみだったんですよね……。」
 と、私のことなんて無視したように歩き出して、そのまま教室までそんな感じだった。某無双ゲームは歴史上の人物を操作することだけは何となくだけど分かった気がするわ。
 といっても、地歴の試験が終わったからあんまり意味はなかった。ナギはこうやって歴史は覚えているのかしら。
 「ね、ねえ。ナギは歴史上の人物の中で誰が好きなの?」
 「私か? 二次元にしか興味ないぞ。」
 「……いや、そのゲームって一応、有名な人物を使うんでしょ?」
 「そうだな……上杉謙信とか?」
 「……」
 あ、案外まともな人物挙げてきたわね。そういえば、TVでその人を主人公にした大河ドラマもやっていたし、やっぱり人気は上がっているのかな。
 「何だお前……まさか歴女か?」
 「れきじょ?」
 「そうだな……良く言えば歴史が好き、または詳しい女性のこと。悪く言えば歴史オタクってヤツだな。」
 「……まあ、嫌いじゃないわ。大河ドラマは少しお義父さんと一緒に見たこともあるし。上杉謙信だって……。」
 「あのキャラのスペックは素晴らしいのだ!」
 「す、すぺっくって……。」
 「攻撃力、防御力……使えるアイテムもなかなか良い物が揃っている。」
 ああ、ナギはゲームの方の観点で見てるのね。歴史上の偉業とかその人の信条のかっこよさとか……そういうのじゃないんだ。
 「最強だな、上杉さん。」
 「……やっぱりすごい人だってことが分かったわ。」
 ついていけない。ハヤテくんはナギとこんな風にしながら毎日生活していると思うと、私の生徒会の仕事よりもすごい気がする。
 その上、学校の勉強もしなきゃいけないんだから、赤点ギリギリだった成績も納得できる。たぶん、マリアさんぐらいしか完璧にはできないと思う。だからこそ、私が何か助けてあげられればと思うけど、ハヤテくんは一切助けを求めない。
 それに対して少し不満もあったけど、それはある種のハヤテくんの優しさなのだろうと毎日そう自分に言い聞かせている。


 「おはようございます、会長。綾崎くん。」


 教室に入り最初に声をかけたのは、ハル子だった。ハヤテくんは出席番号順で一番最初だから、一番端の席に座った。窓側なので私はその横で外を眺める。
 「ヒナギクさんは勉強しなくて良いんですか?」
 「もう昨日やったから大丈夫。ハヤテくんはその様子だと……。」
 「いえ、一応大丈夫なんですが、見直ししないとちょっと不安になっちゃうんで、あと少し頑張ってみます。」
 「……そっか、じゃあ……邪魔しちゃ悪いわね。」
 「別に大丈夫ですよ。いてくれた方が安心です。」
 「えっ、そ、そう……?」
 どきっとした。恋人じゃなかったら、こんな些細な言葉で好きなきっかけができるんじゃないかなって思ったりした。
 「分からないところとかあったら、少し質問しても良いでしょうか?」
 「あっ、うん……全然構わないわよ。」
 ハヤテくんは小さく「よしっ」と呟いて、赤シートで用語を隠しながらルーズリーフに単語を書いていった。やっぱり、書いて覚える派なのね。私もそうしてるわ。
 見ている感じでは分からなそうな部分はなくて、私はずっと外を眺めていた。数分ぐらいしてからか、肩を叩かれた。
 「ちょっと教えてほしいところがあるんですが。」
 「ハル子?」
 「……ここ、なんですけど。」
 「ここね。ええと……。」
 珍しいわね、ハル子が分からないところを訊くなんて。私はハル子の席までついていって、簡単に教えてあげた。

 「こうだから、答えはこうなるわけ。」
 「なるほど……。」

 ハル子も結構頭良いから……すぐに理解できたみたい。表情も晴れているし。
 「昨日、夜に勉強したんですけど……全然分からなくて。やっぱり会長に訊いて正解でした。」
 「それは良かったわ。」
 「……いえ、昨日も訊こうとしたんですけど……綾崎くんと何かしていたら邪魔になるかなって思って。」
 「何かしてるって、いったいどんなこと?」
 「……普通に通話中とか。」
 「……そうよね。」
 私、何考えてたんだろ……何だか、頬が熱くなってきた。何だか恥ずかしい気分になってきた、ハヤテくんと“ある”ことをしていたなんて……思っちゃってたってこと?
 「どうかしましたか? 顔が赤いですけど。」
 「な、何でもないわよ!」
 「……? 何焦っているんですか?」
 「う、ううん……ちょっと考え事をしていただけ……。ご、ごめんね。怒鳴ったりして。」
 「いえ、別にいいですよ。」
 少し怒鳴った。……ハル子の体がぴくっと動いた。良いって言われても、実際は怖かったに違いない。まるで仮面を被っているような感じがする。
 そう、ハル子は普段の姿は本当の彼女じゃないと思う。何でかは分からないけど、不意にそう思ってしまうことがある。

 「もうすぐ桂先生が来ますよ?」
 「……そうね、じゃあ……お互い、最終日頑張りましょう。」
 「はい。」

 時計は朝礼の始まる時間を指していた。予鈴が鳴ると、クラスメイトも自分の席に座って、お姉ちゃんが来るのを待つ。
 幸い、今日の教科は勉強のしやすい教科だったので時々、もう安心しきっているような感じの言葉を耳にする。
 (一応、気を抜かないようにしないと……。)
 でも、何だかお姉ちゃんの様子がおかしく思えた。表情は変わっていないけど……目の動きが違った。何だか、私にわざと目を合わせないようにしている。
 そんな疑問を抱えながら、学年末試験の最終日を全て終わらせた。終礼にはお姉ちゃんは来なくて、他の先生が来た。そのまま学校は終わって、私は帰ろうとしていた。


 「ヒナギクさん、一緒に帰りましょうよ。」
 「ハヤテくん……。」


 あの時から、可能な限り私はハヤテくんと一緒に帰ることが習慣になっていた。今日もいつも通りハヤテくんが私を誘っている。
 「お嬢さまも一緒に3人でもよろしいでしょうか?」
 「そうね……。」
 でも、何だかお姉ちゃんがいなかったことに不安を覚えた。テストが終わったから、ナギの屋敷にでもお邪魔したい気分なんだけど、そんな気分になれない。
 「ごめんね、ハヤテくん。」
 「……えっ?」
 「ちょっと、急用ができちゃって。……急いで家に帰って支度をしなくちゃいけないの。だから、ごめんね?」
 「別に良いですが……それでも、途中まで一緒に良いですか?」
 「……ごめん。何だか一緒に帰りたい気分じゃないの。」
 「ヒナギクさん……。」
 「それに、ナギもいるし早く帰ってゲームでも一緒にしてあげて。」
 「ヒナギクさんがそう言うなら僕は構いませんが……。」
 こんな対応の仕方に、さすがのナギも普段の表情ではいられないみたい。私の顔をまじまじと見つめていた。
 「じゃあね、ハヤテくん。」
 「はい、さようなら。」
 手を振ると、もうハヤテくんの方には振り返らなかった。私はお姉ちゃんの事だけを考えて、急いで家に走って帰っていった。
 なんで、お姉ちゃんが終礼の時に来なかっただけで気になるのか……分からない。でも、何だか嫌な予感はしてならなかった。


 家に帰る。家の鍵は開いている。誰かいる……でも、家の中はとても暗い。
 「お義母さん……?」
 そう呼んでも、誰も私の前には現れてくれなかった。私は自分の部屋にバッグを置いて、リビングに向かう。
 「ヒナ……。」
 「お姉ちゃん、どうしたの……? 帰りのホームルーム……いなかったじゃない。」
 「……色々あってね。」
 「色々あって……でも、ホームルームを投げ出すほどのことがあったの?」
 「……」
 「どうして答えないの!?」
 机に強く手を叩いて。嫌な予感に飲み込まれていたせいなのか、私はお姉ちゃんにきつい態度で言及していた。


 「お父さんとお母さんが会いたがっているから。」


 何を呟いているのだろう……私はそう思った。「お父さんとお母さん」が会いたがっている……?
 「なに、バカなこと言っているの、それなら毎日会っているじゃない。」
 「……違う。私たちを置いていった両親の方。」
 「なんですって?」
 「会いたがっているんだって。」
 「……嘘でしょ?」
 「店を構えることができて……もう一度、やり直したいんだって。だから、まずは……一度、成長したヒナを見たいって。」
 「……そ、そんなことって……。」
 本当の両親……10年前に多額の借金を背負った両親は、私とお姉ちゃんを捨てた。それから色々あって、桂家に引き取られた。
 私が覚えているのは、喫茶店特有の常に紅茶の香りがする空間。そして、お父さんとお母さんの面影と少しもやもやする全体像。


 ―――ほら、ミルクティーできたぞ。


 お父さんが作ってくれたミルクティーは、甘いのが好きだった私には最高な味。そんなことしか思い出が残っていない。
 「……だから、ヒナ次第だけど……会ってほしいの。」
 「……少し考えさせて。」
 いきなり言われても、すぐに答えなんて出せない。


 ―――僕はずっと……好きでした。


 遠い昔に消えてしまったはずのお父さんとお母さんの顔が見えてきて、たった一週間前に告白してくれたハヤテくんの顔が見えなくなってきていた。
 もう、ハヤテくんと口付けだって……会うことさえできないかもしれない。私の行く先は見えることはなかった。


vol.3に続く。そして、再び一週間が経って2人の仲は・・・?
ハヤテ目線に立って次回は話が進んでいく。


☆コラム☆


紫の次は藍色。
さて、次の色は・・・何でしょうか?

ということで、雲行きの怪しくなってきたところで一区切りでございます。
本当の両親のコトについては、いずれは触れてみたかった内容です。


ヒナギクにとっては大きな出来事ですし、
この事実をどう対処していくのか・・・それを今回は考えて書いてみました。

原作ではどうなるかは分かりませんが、
本当の両親のことについては、このSSなりに色々と設定を立ててやっています。


それはけっこう後の方になりますが・・・ね。


それでは、失礼します。
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