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こんばんは、セカコンです。
今日は高校で、女子生徒と大富豪をして遊びました。

結果は4戦全勝、手加減も本気でもなかったのに。

よく分からないけど、「先輩」という言葉の響きが良かったりする。
変な意味じゃないけどね。言われてみたかった言葉でもあったりします。

笑顔を振りまかれると、やっぱり良い気分にならないわけがない。
・・・変な意味じゃないですよw 微笑ましいと言うことですよw


それにしても、大富豪ってたくさんルールあるんだなって思い知らされた!


さて、SSのお話。


今回は日常編・・・ということで、今の季節(ちょっと先かな?)も考えて、
2月上旬・・・もうすぐでバレンタインだという感じです。

まあ、原作に似た雰囲気で書いたつもりなので、
今回はほのぼの・・・時には笑えるんじゃないかなと思います。


次回から笑えなくなるから、今回は笑える仕様にしたんですけどねw


とにかく、今回は軽い気持ちですんなり入れると思います。
はい・・・次回から本筋に突入だと思います、お楽しみに。


それでは、vol.2をどうぞ。

〜SELL 1 Chocolate〜


 ―――時は流れ季節は移り変わってゆく。


 『一昨年の秋の事件のことですが……。』


 過去の消せない出来事があるとしたらどうするのだろう。無理矢理、やはり消してしまおうと見えない道を彷徨い続けるのだろうか。
 それとも、それ以上の何かをこれからして埋め合わせていくのだろうか。人それぞれ解決策は幾多にあるはず。だが、こんな人もいるはずだ。


 過去の事実を照らし出して、悪を浮かび上がらせること。


 そうして真実が見つかって悪が消されれば一番良い終わりを迎えるが、失敗をすれば何もかもが崩れ始める可能性もある、ある意味大きな駆け引きをする選択肢である。


 「もうそろそろ、だな……。」


 誰も気づかないところで、密かに動き始めた。そう、過去の事実を照らし出して……悪を再び蘇らせることが。



 2月(如月)。



 この日は粉雪が降っており、この冬で一番寒い予報らしい。空は鈍よりとした雲で、白皇学院の敷地に広がる草原もうっすら雪化粧されてきていた。
 「今日も寒いな、ハヤテ。」
 「そうですね、お嬢さま。」
 昼休み。晴れている日なら人のあまりいない場所のベンチで紅茶……というところであるが、強い寒波と粉雪のために教室の中で過ごしていた。
 「東京で雪が降るなんて、やっぱり珍しいことなのだろうか。」
 「僕は喜びましたけどね。まあ、友達もあまりいないですし……屋根よりも高い雪だるまをひたすら作っていましたが。」
 「どんだけ降ったんだよ! その時……。」
 「でも、父さんと母さんに褒められたときはそれは嬉しかったですよ。」
 「私だって観てみたいな! 絶対に褒めてやるから!」
 「お嬢さまも喜んだことはなかったのですか?」
 「そうだなぁ……雪なんていつでも降らせることが出来るだろ?」
 人差し指を立てて平然とした表情で話す。普通ならここでツッコミを入れるところなのだがそうもいかない。ハヤテは実際に降雪機のせいで吹雪に襲われたことがあったからだ。
 「そ、そうですねぇ……。」
 「それに、そんな雪ぐらいで小学生のようにはしゃぐような高校生が……。」
 「わああっ! 雪だ雪だっ!」
 いた。教室内で響いている、天真爛漫なかわいらしい声。分かりきっているが、声の主の方に振り向いてみる。
 その主とは、紫色の髪の毛をしている少女で窓の外を眺めていた。更に、外があまり明るくないために、その少女の目の輝きが反射してハヤテとナギにも確認できた。


 「瀬川さんらしいですね、やっぱり。」
 「やっぱりっていうか、あいつ以外にいないだろ。」


 ハヤテは常時装備しているティーセットで、ナギに紅茶を注いだ。ナギはその紅茶に角砂糖を1個入れていた。
 「そういえば、お嬢さまの紅茶はいつも角砂糖1個なんですね。」
 「悪いかよ。」
 「いえ、そういうわけではありませんけど……どうしてなのかなと思いまして。たまにはレモンティーやミルクティーも飲まないのかなって。」
 「アニメではレモンティー飲んだじゃないか。」
 「そういう問題ではないと思うのですが。」
 むむむっ、と不機嫌そうな表情をしながら紅茶を一口飲む。カップを置く音が少し激しかったのでハヤテはびくっとした。
 「いつも同じような味では飽きられてしまうのではないかと。」
 「なるほどな……。」
 「……なるほどなという言葉に、何となく説得力がないように思えるのは僕だけでしょうか?」
 「うるさいうるさいっ、お前が飲む訳じゃないんだからそんなこと気にしなくたって良いだろ。まあ、強いて言えばある人間から教えてもらった美味しい飲み方なんだよ。」
 「へえ……マリアさんですか?」
 「……その答えをすぐに言うハヤテはかなり単純なヤツだな。」
 ふふふっ、とナギは軽く笑うとハヤテは不意に頬を赤くしてしまった。ナギは機嫌が少し良くなったらしく、ハヤテにおかわりを求める。
 「僕にはそのくらいの人にしか思いつきませんよ。」
 「……まあ、お前より前に屋敷にいたヤツが教えてくれたんだよ。それよりも、ハヤテ……優勝賞金の1億5000万円は、本当に借金返済しなくていいんだな?」
 「ええ、もちろんです。自分で働いて返したいと思います。」
 1億5000万円とは……毎年2月に行われるマラソン大会において獲得した金額である。マラソン自由形でハヤテとナギは優勝したのだ。
 去年はハヤテの執事生命がかかっていたのだが、見事に雪路に負かされて2位。だが、今はちゃんと執事をしているためその後、執事に復帰することが出来た。
 今回は単純に、『去年1位を取れなかったから、今年は取る』ということであり、その結果の1位。ハヤテは優勝賞金のことは何一つ考えていなかった。

 「じゃあ、いくらかハヤテの小遣いか……貯金にやるよ。何円欲しい?」
 「そうですね……2,3万円お小遣いにあれば夢のようです。」
 「……さすがはハヤテ、貪欲さは人一倍だ。」
 「それ、褒めてない気がします。」

 元気のない声の下で、ナギのおかわりの紅茶は注がれる。2杯目と言うことで、紅茶の良い色はやはり出たりていないように思えた。
 「本当に良いのか? 別に構わないんだぞ?」
 「そうですね……また春休みにでも旅行に連れて行ってもらえませんか? 皆さんと一緒に……。」
 「なんでそこで“皆さん”という単語が出てくるのだっ!!」
 「なんでって……だって皆さんはいつもお世話になっている方ですから……感謝したいじゃないですか。」
 「感謝は気持ちの問題だ、体裁の問題じゃないのだっ!!」
 「体裁って……でも、お嬢さまと2人きりというのも悪くないですね。」
 「私はその……ハヤテと団らんしたいだけなのだ。け、決してそんな気持ちなんて全然ないんだからなっ!」
 ごくっ……ごくっ。まるで風呂上がりの父親がビールを一気飲みするような、威勢の良い飲みっぷりに思えた。ハヤテは今の言葉に対して不安な表情一つ見せない。

 「それでは、春休みにお花見でもしながら旅行に行くのはどうでしょう?」
 「おっ、なかなか良い事を思いつくじゃないか。」
 「……なので、今は雪見でもしていましょう。」
 「まあ、滅多に天然の雪は観られないからな……今日のところは、これでよしとしておくか。」

 そんな話しをしている最中でも、泉はまだ雪を観て騒いでいた。泉はそのテンションを保ったまま、天真爛漫な表情でハヤテの側にやってきて、
 「ねえねえ、ちょっと外観てよ。ハヤ太くん!」
 不意に手を掴まれたハヤテは、何も言うことが出来ずに思われるがままに手を引かれていってしまった。
 「瀬川さん、そんなに手を引っ張らなくても……。」
 「だって雪なんて滅多に観られないよ! ねっ、ねっ! すごいよね、この雪……ええと、ええと……何だっけ、何世界だっけ……。」
 「銀世界と瀬川さんは言いたいのですか?」
 「そうそうそれそれっ。やっぱり雪が降るとテンション上がっちゃうよね。」
 「そ、そうですね……希少価値高いですもんね。」
 外を見てみると、確かに雪が積もり始めてきているようだ。草原にはうっすらとではあるが雪化粧されてきていて、外にいる生徒が雪を触っている様子もうかがえる。
 「みんな瀬川さんなんですね。」
 「ほえっ!?」
 「いや、やっぱり雪って良い物なんだなって……滅多に降らないからそう感じてしまうんですよね。やっぱり。」
 「うんうん、やっと泉ちゃんの考えが分かってくれたか。」
 「これが北海道とか北の方だと飽き飽きしているんでしょうね。3m降るなんてここでは考えられないですからね。」
 と、こんな感じに泉とハヤテが楽しく話している。と、やはり背後からはある人物がああなってしまうわけである。


 「ハヤテ、ちょっと私以外の女に近づきすぎなんじゃないのか……?」


 声色が何とも言えないくらいぞっとするような感じであった。後ろを振り向くと恐怖がもうあると分かるのだが、ハヤテは向かないわけにはいかなかった。
 「……お、お嬢さまっ!」
 「……なんだよ、ハヤテのばかっ!!」
 「ご、ごめんなさい。」
 「まったくもうハヤテはもうまったく! そんなことだと……チョコレートあげないんだからな。」
 「えっ、今、なんて言いました?」
 時に、雰囲気を壊して空気の読めない言動を発するのがハヤテである。ナギの後半部分の言葉を聞こえなかったために、言及し始めた。
 「チョコレートとか聞こえたのですが。」
 「ばっ、ばかっ……こんなところで大きな声で言えるわけないだろ。そ、その……チョコレートあげないぞって。」
 「チョコレート……あああっ、もう少しでバレンタインデーですか。でも、まだ10日ぐらい先ですけど。」
 「……去年は失敗したけどな、今年は一人完成させるのが目標なのだ! もちろんハヤテも私にチョコは作ってくれるよな?」
 「えっ……な、何でそんなことをしなければならないんですか!」
 「ハヤテは巫女服姿になれば間違いなくOKだ。私の目は欺けなくても、クラウスの目は欺けるはずだ。」
 「クラウスさん向けにやれというのですか!」
 「だって、あいつに女なんて縁のない話しだろ。それだったら、お前のその見た目でクラウスの心を満たしてやればいいのだ。」
 「……嫌です、そんな牢獄なんて。」
 ハヤテが執事になりたてのころ、ナギとマリアに女装をさせられたことがあり、その時に偶々クラウス見つかって恋された経験があるのだ。
 「とにかく、今年のバレンタインデーはハヤテのために作ってやるからな。」
 「うわあっ……ありがとうございます。」
 バレンタイン……その言葉に反応する、泉。そして、ちょうど良いタイミングで戻って来たヒナギクも少し反応を示した。

 「そういえば、2月14日ももうすぐなのね。」

 だが、さすがはヒナギクと言ったところだろう。凛とした雰囲気を保ちながら、バレンタインの話しに加わってくる。
 「ヒナギクさん……。」
 「去年はさんざんだったけどね、私……女の子にチョコばっかりもらっちゃって。食べるのに苦労したわ。」
 「ヒナギクさんは女性からも人気がありますからね。」
 「まったく……甘いものを食べすぎると喉がおかしくなるし、ヘタしたら太っちゃうわよ。物も考えようよ。」
 「そうですか……。それは悩み事ですね。」
 これはナギも納得したようで、首を少し縦に動かしていた。ヒナギクの表情は何だか悩ましい表情であった。やはりあまりに多いと悩みの方へと発展してしまうのだろう。去年は牛乳と一緒に食べた。
 「何だったら、ハヤテくんにチョコでも作ってきてあげようか?」
 「えっ、いいんですか?」
 「まあ、義理だけどね!」
 「それでも嬉しいですよ。それでは、楽しみにしておきますね。」
 「ハヤテくんは甘いのが好き? それとも苦い方が好きなの?」
 「そうですね……チョコなら何でも構いませんよ。ヒナギクさんが作りやすいようにしてください。どんなチョコであれ嬉しいです。」
 「……う、うん。じゃあ……頑張っちゃおうかな……。」
 少し頬を赤くしたヒナギクであった。だが、毎度同じくこのような会話の後には、主のきついお叱りが待っているのである。


 「ハ・ヤ・テ? どれだけ言えば気が済むんだ?」
 「いや、今のはヒナギクさんが言ったのであって……お嬢さまのが一番楽しみであって……!」


 と、ハヤテは慌てて思いついたままの言葉で弁明すると、横で少し不機嫌そうな表情のヒナギクの顔があった。ハヤテにとってそれが追い打ちとなる。
 「……うううっ、何か分からないけど今日も大変だっ……。」
 「ハヤテ、私の作ったのが一番だってことを証明してやるからなっ!」
 「そ、それはとても楽しみです。」
 もう、そんな言葉しか言えなかった。そんな調子で昼休みは終わりを告げて……午後の授業、そして下校時間となった。

 「やっぱり寒いな、ハヤテ。」
 「そうですね……足跡がはっきり残るぐらいまだ残ってますよ。」
 「雪は嫌いだ、晴れてるのもあんまり好きじゃないけど。」
 「まあ、雪景色が綺麗なのはやはり日本らしくて僕は好きなんですけどね。」

 ハヤテとナギ、そしてヒナギクは外に出ており、校門の前で話していた。
 「それじゃ、明日と明後日は休みだから……明明後日で会いましょう。」
 「はい、ヒナギクさん。」
 明日と明後日が休み……これは白皇学院の入試関係のことで生徒は連休となるのである。ナギにとっては嬉しいことだ。
 「ハヤテ、明日と明後日は一緒に遊ぶんだからな。」
 「はい、お供します。」
 「ちょっと、少しは勉強とかもしなさいよね。」
 生徒会長としての言葉なのかヒナギク個人としての言葉なのか分からないが、「一応」言っておいた感じがした。
 「じゃあな、ヒナギク。絶対にチョコは負けないんだからな。」
 「わ、私だって……負けるつもり、全然ないんだから。」
 どうやら、ヒナギクはバレンタインのチョコレートのことでこの2日間はいっぱいになると思っていた。これで3人は別れた。
 ハヤテとナギは手を繋いで帰っていた。ヒナギクはそれを見てあることを思いだしていた。


 『なあ、今日も手を繋いで帰っても良いか?』
 『いいですよ、お嬢さまは本当に甘えんぼさんですね。』


 あるときの記憶……その時も、今も……同じ気分を味わっていた。羨ましくて自分もしてもらいたい、欲を感じる気持ち。
 「……記憶って消えない物なの、ね。」
 ふっと爽やかに笑うと、ヒナギクもゆっくりと帰っていく。しかし、この後すぐ……とんでもない事件がヒナギクに襲いかかるのであった。


vol.3に続く。粉雪を血の色に染める事件が、ついにヒナギクを襲う。
こうして、過去に繋がる話しが幕を開ける。



☆コラム☆


すみません、割合させてもらいます。
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