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こんばんは、セカコンです。
ついに明日・・・コミケに行ってきます! 楽しみです。

何かと色々な方と会いそうですし、
どんな話しをするのか、何だか楽しみです。

今年の総括の記事は、明日の朝らへんにアップするかもしれません。


それでは、今回で最後になりますが、
日比野文ちゃん誕生日企画です!


日比野文ちゃん


さて、SSのお話。


今回で完結となる文SS。
まあ、王道な百合は文には無理だったのかもしれません。

文はどうしてもほのぼのしてしまいますw

まあ、千桜も良い役目を果たして・・・この3人は中々いいかもしれませんよ。
とにかく、デートの最後はちょっとだけ感動しますw


それでは、後編をどうぞ。


~後編 Present~


 ―――この日に行きたかったのは、特別な想いがあったからです。


 人ごみは激しいのが、このイベントの特徴……いや、醍醐味と言っても過言ではない。中にはオタクの象徴とも見える男性もいれば、モデルのような美人女性もいる。
 文と千桜とヒナギクは、少しだけ眼を置かれるような感じになっていた。やはり、その見た目にあったのだろうか。

 「なんだか、私たち……見られてない?」
 「……きっと女3人組が珍しいからですよ!」
 「そうだといいんだけど……。」

 微妙に頬を赤く染める人もいれば、視線をちらちらと向けてくる人もいる。気にしたら止められない。ヒナギクはそう自分に言い聞かせた。
 「……何かあるのかしらね。」
 「たぶん、ヒナの何かに魅力があるんじゃないんですか?」
 「まさか……ね。」
 「それにしても、やはり人が多いですよね。」
 たくさんの人の前で話したことはあったヒナギクだったが、たくさんの人ごみに紛れることはあまり体験したことがない。
 「……はあ。」
 「大丈夫ですよ、会長さん! 企業ブースに行ければ窮屈なのは治まりますよ!」
 「そうね。」
 「一応、外にも出たし……あと5分ぐらいで中に入れますよ。」
 「ええ、楽しみだわ。」
 文の言うとおり、企業ブースには5分ぐらいで到着できそうであった。が、途中であそこを通らなければならなかった。


 「うわっ、すごいわね。」
 「……たしかにすごいですね、会長さん。」


 そう、通らなければならない場所……それはコスプレ広場であった。ここでは、数多くのアニメキャラに扮する……コスプレする人が集まるスペースであり、ここで写真撮影などが絶え間なく行われているのである。
 「きっと、その赤い髪がコスプレしていると勘違いしたんだろうな。」
 「えっ?」
 「……いや、赤髪のキャラクターは多いし……それに、コスプレの服装によっては薄手の物も多くて、ここまで来るのにヒナみたいな上着を着る人も多いでしょうから。」
 「ああ、だから……私がコスプレしている人と勘違いしたって訳ね。」
 「東ホールでもたまに見かけたでしょう、宣伝している人の中にコスプレしている人たちを。」
 「いたいた、そうなのね。」
 「ええ、私のグレーの髪も普通ではあんまりありませんから……やはり、コスプレイヤーと間違えてしまったんでしょうね。」
 「こすぷれいや……?」
 「コスプレをする人のコトです。……と、それはさておき……文ちゃんはコスプレに夢中ですね。」
 気づけば、文は持参したデジカメでコスプレイヤーに撮影の許可をもらっていた。

 「撮影良いですか?」

 そんなことを数回繰り返して、文のテンションは最高潮に達している。ミッションを終えたように文は2人の所に戻ると、
 「やはり、コスプレはいいですね!」
 「まるで自分のしたように言ってる。かわいいわね、日比野さん。」
 「……えっ、あ、あははっ……そ、そんなっ……照れてしまうのでそんな言葉は自重してもらえませんか……。」
 「自重なんて言葉、ネット以外で使うとは思わなかったわ。」
 と、笑って言葉を流してしまった。ヒナギクはコ○ケと聞いてそれなりに知識をつぎ込んできたと伺えた。


 「と、とりあえず企業ブースに入りましょう!」


 文は照れながら企業ブースの方へヒナギクと千桜を連れていくのであった。中に入ると、東ホールとはまた違った雰囲気がある。
 「ふわあっ……やっぱりすごいですね、企業ブース!」
 「……たしかに、東ホールとは違って……少し高級感があるように私は思えるわね。プロモーションとかすごい……。」
 「ふわあっ……。」
 やはり、文は会場のすごさに浸っている。文はとある企業の所へ走り出した。それは、千桜も行きたかった場所であった。


 「ここに『しすでれ。』の限定グッズがあるんですよ!」
 「あっ、私の買いたかったグッズだ。ヒナも……。」


 と、千桜はヒナギクを強引にそこの企業ブースのカウンターまで引き連れた。ヒナギクは商品を見ると、すぐに釘付けになっていた。
 「……」
 「会長さんもストラップとか一つぐらい買ってみるのはどうですか? ええと……限定グッズなので、ここで逃したら後では買えない物ばかりですよ。」
 「へえ……限定には弱いのよね。」
 「コ○ケには、同人誌ではなくて限定グッズを主にして参加する人も、ここ近年では多くなったと、文は勉強してきました!」
 「たしかに、これだけあるとそういう人もいそうね。ハル子はどうなの?」
 「そ、そうですね……。」
 気づいてみれば、千桜は精算をしているときであった。見ると、何かのキャラクターが描いてあった袋をぶら下げていた。


 「そうですね、やっぱり限定には弱いです。私。」
 「じゃあ、私も買っちゃおうかな。」


 と、ヒナギクが言うとストラップを1つ買っていた。千桜はよしっ……と手を拳に変えていた。
 「やっぱり、実際に来てみるといいものなのね。」
 「……また、来年の夏も来ませんか?」
 「えっ?」
 「……いえ、この3人で……来年の夏に。」
 「……そうね。」
 「もちろん、文ちゃんも一緒に……って、あれ……文ちゃんがいない。」
 近くを見ても、文の姿がなかった。ヒナギクと千桜は2,3分ほど探すと、しんみりとした表情で立っている文を見つけた。
 「もう、勝手に言っちゃダメじゃない。」
 「ご、ごめんなさい。」
 「……何かあったの? がっかりしてるように見えるけど。」
 「いえ、その……これです。」
 そこには、売り切れの紙が貼られている……限定CD販売を告知しているポスターであった。どうやら、欲しかったのはこの限定CDだったらしい。

 「このCD……すごく欲しかったんですけどね。やっぱり、人気だったから午前中で終わっちゃったのかな。」

 ヒナギクは腕時計を確認すると、午後1時を回っていた。今、この時でも多くの人がいるここのブースは人気であることは分かることができた。
 「でも、このCD……この後のイベントで優勝すればもらえるらしいぞ。」
 「えっ?」
 「……ゲームのヤツだろ? それなら……イベントに出て優勝すればもらえるって……横のポスターにあるよ。」
 「で、でも……私、そんなに強くない……。」
 弱々しく言うのも、これがあったからであった。だが、ここでヒナギクがそのポスターをじっくりと見ている。
 「ねえ、ハル子。このゲームってどんな感じなの?」
 「そうだな……簡単に言えば1対1のバトルゲームと言えば良いな。」
 「そうなの……。」
 ヒナギクは係員に言って、整理券をもらってきた。
 「最後の24人目だって。……私、最近ストレス溜まってきて……憂さ晴らしでゲームやってみるわ。」
 「で、でも……! いくらヒナでも相手はきっと強者ばかりですよ! 優勝できるわけが……。」
 「ハル子、やって見なきゃ分からないわ。」
 「……そ、そうですけど……。」
 ヒナギクはがっかりしている文の肩に手を乗せて、強気な口調でこう言った。


 「安心しなさい。私が絶対に……そのCD取ってきてあげるから。」


 かっこよくウインクをして、係員が案内するとヒナギクはそっちの方に言った。きっとこんなところに惚れたんだなと、文を見ながら千桜は思っていた。
 一応、基本動作と大事な大技を出すコマンドを千桜は教えていき、まあ1回戦ぐらいは勝てるだろうと千桜は予想した。


 そして、CDをかけた試合が始まった。


 トーナメントの関係で、ヒナギクは2回戦からの参加となり、2回戦。初心者とは思えない技術で相手を圧倒して、勝利。
 続いて準々決勝、少し苦戦しながらも効率的な試合運びを覚えたようで、ここも余裕で勝利してベスト4に。


 「もしかしたら……本当にやってくれるかもな。」


 千桜が安心してみていられるほどだった。文はヒナギクの時になると、「会長さーん!」と大きな応援をしていた。
 それに応えるように、ヒナギクは準決勝……対等に戦って辛勝を果たし、ついに決勝まで行ってしまうのであった。

 「すごいですよ、会長さん!」
 「けっこう面白いわね。相手をふっとばすなんて、中々良いゲームだわ。」
 「ふぇ……!」

 まあ、言ってしまえば「スマ○ラ」によく似たゲームであり、そのゲームとは関係ないのだが、今回の商品が文の欲しかったCDなのだ。
 そして、ついに……決勝戦。ヒナギクの相手は……美少女だった。しかも、ナギによく似ているような機嫌の悪い小さめの女の子だった。
 「……ナギに似てるな。」
 「えっ?」
 「……いや、ただの独り言だよ。」
 文と千桜は……固唾を飲んで、試合を見た。ヒナギクのキャラはスピード重視のテクニックが用いられるキャラで相手はパワー重視のキャラだった。
 ヒナギクは少しずつ攻めていき、相手の大きな一撃を交わしてゆく。だが、相手も引けを取らずテクニックの良さか、ヒナギクに徐々にダメージを与える。


 どちらが勝ってもおかしくない。それだけに会場は盛り上がっていた。


 「勝ちそうですか? 会長さんは?」
 「分からない、でも……素人とは思えないテクニックだ。さすがはヒナ、白皇学院の生徒会長を2年間やってないな。」


 だが、勝つ……そんな気がした。ヒナギクは大技を使って……見事に勝利して、優勝したのであった。
 「やったわよっ!」
 普段の上品さは欠けているが、素の女の子の感じがして……何だかかわいいと思った文と千桜だった。


 「今日は楽しかったですね。」


 会場を後にしてゆく、文と千桜とヒナギク。話の内容はやはりヒナギクの優勝がメインとなっていた。
 「会長さんはやっぱり強かったんですね! 前々からやっていたんですか?」
 「やってないわよ、まあ……やり出したら面白くなってきただけで。」
 「ふぇ……今度、文の家でやりませんか?」
 「いいわよ、絶対に負けないんだから。」
 「私も会長さんと渡り合えるように、毎日精進しなければ。」
 「まあ、勉強の方もちゃんとしてね。」
 と、少し広い場所に出たところでヒナギクは立ち止まった。そして、文の方に振り返って、改めて2人は向かい合った。


 「日比野さん、誕生日おめでとう。」


 予想もしていなかった言葉に、文は眼を見開く。ヒナギクは優勝して獲得したCDと、小さい小包を渡した。
 「……これは?」
 「……誕生日プレゼント。CDと一応、小さめのクッキーを買ったの。」
 「あ、ありがとうございますっ!」
 「あなたのこと、ちょっと調べさせてもらって……誕生日が近いから用意してきたわけ。内緒にしていてごめんね。」
 「……嬉しいです、本当に……。」
 涙なんて考えられない文から、眼から涙がこぼれ落ちている。
 「コ○ケなんて何が何だか分からないから、本当は来たくなかったの。でも、あなたの誕生日の日だったから来てみた。」
 「えっ……。」
 「でもね、来てみて……とても楽しかったわ。だから、私も……お礼が言いたいの。楽しい思い出になったわ、ありがとう。」
 「……はい。」
 文はプレゼントをバッグの中にしまって、少しの間沈黙となった。


 「私、会長さんのことが好きです。とても。」


 千桜が見守っている中で……文は小さくヒナギクに告白した。ヒナギクはそれに引くことなく笑顔で答えた。
 「嬉しいわね。日比野さん。」
 「……なんだか、恥ずかしくて……。」
 「……そうね、だったら……私があなたに生徒会長であるために、どうすればいいのか……じっくりと教えてあげる。」
 「えっ?」
 「あなたには出来る気がする。来年の4月か……私が卒業した後に、あなたを生徒会長に推薦する。それでいいわね?」
 「……はいっ!」
 なんだか、会長らしい返事だな……と、千桜は思った。何も口を挟むことなく、平和に終わりそうでほっとしている。
 「ハル子も手伝ってね。」
 「……えっ!?」
 「なんだか、日比野さんと仲が良さそうだったから……。」
 「いえ、こう見えても最初の出会いというのは文ちゃんの偶然であってその……。」
 「はい、決定ね。」
 「……まあ、アニメやラノベのコトに関してなら教えられますけど……。」
 「千桜さん、よろしくお願いしますね!」
 こうして、3人で笑い合って……文の誕生日に最高の思い出が出来た。そして、この年の最後に最高の思い出が出来た。
 文の初めての恋(?)は……こうして幕を閉じたのである。


 そして、このことから……日比野文は生徒会長になるのであった。


『コイフミ!~To Daisy~』 Fin


☆コラム☆


何とか28本目のSSを公開することが出来ました。
・・・3日間でよくできたと、今は自分に褒めてやりたいですw

文の百合を考えたのですが、
将来生徒会長になるなら、やっぱりヒナギクと絡ませたい想いがあって。


そんなこんなで書き上げたのがこのSSでした。


早いですが、2009年は飛躍した1年間になりました。
2010年もよろしくお願いします。

冬休み期間に泉SS『Only you』完結を目指して頑張っていこうと思います。


それでは、失礼します。
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