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こんにちは、セカコンです。
・・・外を見てみたら、もう日が暗くなってきたような。


マリアさんか・・・現実だと22歳ですか。
・・・大学4年でもうすぐ卒業じゃないですかw

マリアさんだと接客業なのかな、やっぱり。
・・・マリアさん万能だからどんな職業でもやっていけそうですw


さて、SSのお話。


全4部のこの話。
・・・今回の部分でハヤテくんが○○○○になってしまいます。

さて、ここで問題。
マリア「○○○○に入る言葉は何でしょう?」


答えは今回のSSを読めば分かるよ!


それでは、vol.2をどうぞ。

~SELL 1 喪失~


 ―――思い出は消えてしまったのですか?



 12月23日。



 朝、目覚めて時計を見ると6時を回っていました。ナギを見ると、背中しか見えませんでした。長い金髪しか見えません。
 ナギは起きそうにないので、いつものようにそのまま寝かせておいて、私はメイド服に着替え、食堂に向かいます。
 「……誰もいないですね。」
 もしかしたら、ハヤテくんが元気になっていると思ったのですが……いないと、やはり寂しい物ですわね。昨日は高熱でしたから、まだ治っていないのかしら。


 「とりあえず、ハヤテくんの様子でも見に行きましょうか。」


 まだ誰も起きていない午前6時は一番一日の中で寒い時間帯。身を震わせながらハヤテくんの部屋に向かいます。
 「ハヤテくん……?」
 ハヤテくんの部屋は少し暖かかった気がします。肝心のハヤテくんはまだ寝ていました。そっとベッドの横にまで近づいて、
 「まあ、かわいい寝顔ですわね。」
 このようにかわいい寝顔を見せてくれると、一番最初の頃に女装をさせてしまった自分が分かってしまいますね。
 額を触ってみると、ほのかに暖かい程度で吐息も普通のようでしたので、何とか落ち着いているようです。何だかほっとしました。


 「んっ……。」


 ハヤテくんは頭を抱えながら、ゆっくりと目覚めました。これもまたかわいいですわね。
 「ハヤテくん、気分は大丈夫ですか?」
 「……」
 「あの、気分は大丈夫でしょうか? 明後日までは休暇をクラウスさんがくださったので、今日はゆっくりとお休みしてください。」
 「……お休みって何のことです?」
 「えっ?」
 「それに、今日は天皇誕生日で祝日じゃないですか。今日は学校も休みですよ……まったく、あなたはおかしい方ですね。」
 「……たしかに間違ってはいませんが……。」
 ど、どうしたのでしょう。確かに12月23日は天皇誕生日でお休みですが……ハヤテくんの反応がおかしいような。
 「それに、クラウスさんってどなたなんですか。」
 あああっ……ついにクラウスさん。主人公にも忘れ去られた空気キャラに成り果ててしまったのですね。昨日出番があったのに。
 「それに……ここはどこなのですか?」
 「えっ?」
 「僕……何か、独り身でここにいるような事は分かるのですが、ここがどこなのかさっぱり分からないんですが。メイドさん。」
 「……!」
 メイドさん……その呼称で分かった気がします。ハヤテくんは……もしかして、記憶を失っている……?


 「ハヤテくん、私の名前が分かりますか……?」


 それに、私がハヤテくんの名前を知っていることも驚いているようでした。ハヤテくんは首を振って、
 「ごめんなさい、何しろ……綺麗なメイドさんは初めて会うので。」
 「ハヤテくん……。」
 「それに、なぜ……僕のことを知っているのですか? ええと……名前が分からなくてすみません。」
 「私の名前は……マリアといいます。三千院家の……ハウスメイドです。」
 約1年前と同じ台詞を……また言うときが来るなんて。しかも同じ人に……普通ならないことなのですよね?
 「そうですか……その、まだ気分が優れないんです。」
 「いいですよ、今日はお休みになられても。」
 「……」
 でも、何故だか……ハヤテくんの表情は怖がっていたように思えました。メイド服を着ているのか、少しは安心した雰囲気が今はありますが。
 「その……ありがとうございます。」
 「いえいえ、こちらこそ。」
 「それで……クラウスさんというのはどなたなのですか?」
 「ええと、平たく言えばあなたの上司みたいな方です。執事長と言いますが……。」
 「執事って、僕は……執事なのですか? その……良く、気品の良い主に仕えるあのスーツを着ている人ですよね?」
 「大まかに言えばそうですね。」
 と言って、ナギが気品の良い主だというのは……微妙ですわね。アニメやゲームに没頭している時点で。英才教育は積んでいますが。
 「僕は……その執事という仕事をしているのですか?」
 「そうですね……一応、高校生兼執事ですね。」
 「えええっ、僕が……そんなこと、できるわけ……ないじゃないですか。」
 ハヤテくんの様子をうかがってみると、ハヤテくんの体は震えており……そして、ゆっくりと体を倒しました。


 『このことを……ナギが知ってしまったらどうなるか。』


 そう考えると、とにかくこの事実は……でも、いずれはばれてしまうこと……そう思い悩んでいるうちに、ナギが部屋の中に入ってくるのでした。
 「ナギ……。」
 「マリア、ハヤテの具合はどうだ?」
 「体の調子は良いのですが……その、ええと……。」
 「どうした、何か言えないことでも……。」
 「いえ、そういうわけではありませんが……。」
 と、言えないことをすぐに気づかれてしまうと、本当に言いづらくなりますね。ナギはそんな私に少し苛立っていますし。


 「ハヤテ、その……昨日は。って、ど、どうした……?」


 ナギの声が聞こえた瞬間、ハヤテくんは震え始めました。ナギの方を観る眼は、私と同じように怖がる眼ですが、明らかに違いました。
 「……ぼ、僕……女性がとても苦手なんです!」
 「ハ、ハヤテ……?」
 「すみませんが……出ていってください。知らない人に呼び捨てで名前を呼ばれる筋合いなんて、な、無いんですから……。」
 怖がっているせいなのか、言葉を発するときに少し詰まり気味になっていますね。
 「ハヤテ、どうしたんだ……?」
 「だから、早く……出ていってください!」
 「なんだよ、人がせっかく心配してやってるのに……!」
 と言いながらも、心配そうにしているナギはハヤテくんの側に歩み寄ります。しかし、ハヤテくんの手に触れたときハヤテくんは勢いよく払うのです。
 「な、なんで……!」
 「ナギ、少し落ち着きなさい。」
 「だって、ハヤテが……主である私に対して乱暴なことをしたんだぞ! 何が悪いというのだっ!」
 「これにはちゃんとした理由があるんです、だから……落ち着いて。」
 「理由……そんなのあるわけがない! 私のハヤテは……普段から優しいハヤテだけなのだ……!」
 ナギは必死に叫ぶと、部屋から勢いよく出て行ってしまいました。ハヤテくんは驚きの表情は変わらず、額から汗がにじみ出ていていた……。
 私はすぐにナギのあと追いかけると、思うよりも簡単にナギの肩を掴みました。顔を見ると、目元が赤くなっています。


 「ナギ、さっきのハヤテくんですが……。」


 はあっ……はあっ……。走ると疲れますわね。といっても、ナギも同じなのでしょうがよく走れましたね、ここまで。
 「私のせいなんだろ。」
 「えっ?」
 「私が……昨日あんなにきついこと言ったから、ハヤテは……私のことを嫌いになっちゃったんだ。」
 「そんなことは……ありませんよ。」
 「うううっ……。」
 正直、もう少しこの可愛い泣き顔を拝んでおきたいのですが……それをしてはいけませんね。事実を伝えることが近道だと私は思いました。
 「ハヤテくんは、その……。」
 「私のこと、嫌いだって言っていたのか?」
 「そうではありません、ですが……。」
 「……なんだ?」
 「……ハヤテくんは、その……記憶を失っているのです。」
 「な、なんだって……?」
 さすがのナギでも、肩の力が抜けたのか……がくっと体勢が崩れかけてしまいました。走って疲れたせいか、私の方に倒れかけて。


 「……やっぱり私のせいなのだ。」


 ぽつりと言葉を漏らすと、感じられるのは……かすかな震えでした。
 「どういうこと、でしょうか……?」
 「私が……ハヤテを追い詰めなければ、ハヤテを……悩ませて、苦しめる事なんてなかったのに……。」
 「……」
 「私が、もっと……ハヤテのことを考えてあげていれば、記憶を失わずには済んだかもしれなかったのに……!」
 「……」
 「私は……主として失格なんだ。マリア……。」
 「……とりあえず、今日はナギも休んでいてください。ハヤテくんの面倒は……私がちゃんと見てますから。」
 「……」
 「だから、ナギは……ハヤテくんの記憶が戻って欲しいと願ってください。」
 ナギは静かに頷くと、そのまま部屋に戻っていきました。私も同じです……記憶を失わせた理由は自分にあると。
 それを、ナギの前で見せてしまうことは……三千院家のメイドとしての名折れですからね。絶対に見せてはなりません。


 「さて、私もハヤテくんに食事でも出さないと……。」


 私に出来ることは、メイドとして……ハヤテくんの看病をしてあげることです。いつしかのように。ただし、2人きりではありませんけど。
 たしかに、ナギがハヤテくんを好きだというのは……出会った時から知っていたのに。それを、私が邪魔をしてしまったのでしょうか。そう思い始めると……自分に罪悪感が芽生えてなりません。
 「私だって、つらいですよ……。」
 いけないと思いつらくなった、ハヤテくんへの好意。でも、昨日……告白して気持ちがスッキリしたと思ったら、再びつらくなる。
 これほどにジェットコースターのような急展開があってしまう今、私が出来ることは……さっきも言ったとおり、静かに看病するだけなのですね。

 「とりあえずは、お粥を持っていきましょう。」

 熱いお粥をハヤテくんの部屋まで持っていくと、ハヤテくんの部屋は物音ひとつしない静かな空間になっていました。
 「ハヤテくん、お粥を持ってきましたよ。」
 その時……少しだけ安心できたのはどうしてなのでしょう。そう、そこには……ハヤテくんの少しだけ微笑んだ笑顔があるのですから。


 「もう少し、このままで……。」


 記憶を失っては笑顔になれるはずがない、そう信じて……ハヤテくんの眼が開くのを静かにずっと待っているのでした。


vol.3に続く。記憶を失ったハヤテに接していくこと。そして、ナギと接すること。
そうする度に、マリアは原因を自分だと決めつけてしまう・・・。


☆コラム☆


・・・本日、けっこうケーキ食おうか迷ってます。
けっこう食べると喉がやばくなるんですよね。


自分が好きなのはチョコですかね。ただし、カカオの多い苦いヤツw
・・・あとは小さめのケーキとか。


それでは、失礼します。
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