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こんばんは、セカコンです。
・・・きっと一番楽しみな、修学旅行4日目です。


・・・ついに、タクシー班行動。
この日は4人で、タクシー使って自由に行動できる日であります。


・・・教師たちの目から逃れ。
・・・なりふり構わず好き勝手やる。


それこそが、青春(?)


さて、SSのお話。


ハヤテとヒナギクの2人きりは続き・・・でも、話すことがあの人について。
・・・その話は、2人の関係を壊そうとしています。

その全貌は、この回に詰め込まれている・・・はずw


それでは、vol.4をどうぞ。

~SELL 3 Jealousy?~


 ―――それだけ、ハヤテくんのことが好きだった。


 ハヤテくんと2人きりでいられるなら、それは……上手く使わなきゃ話にならないでしょ。歩と話していてそんなことを思った。
 「……ねえ、ハヤテくん。」
 「どうかしましたか? ヒナギクさん。」
 「……」
 突然、好きだって言ったとしても……それは、ハヤテくんに悪い気がする。とりあえず、あの話から聞いてみようかしら。


 「天王州さんとは、その……どんな感じだったの?」


 そう問いかけると、ハヤテくんの顔は少しこわばった。やっぱり、ハヤテくんは……天王州さんのことが未だに何か絡んでいるのかしら。
 「……かわいらしい女性でしたよ。」
 「ハヤテくん、その……昔に何かあったの?」
 「……ヒナギクさんなら、分かるかもしれません。彼女の気持ちが。」
 「えっ?」
 「ヒナギクさんは……あの人のことを知っている。アーたんのことを……知っているので。」
 「ちょっと待って。今……天王州さんのこと、『アーたん』って言った?」
 「ええ、言いましたけど。」
 何かが引っかかっていた。最初、私と天王州さんは理事長と生徒という関係だったから、堅苦しい関係で話していたの。でも、そんな関係も融いても良い時期になって……私は彼女の愛称を考えた。それが……『アーたん』。
 彼女は……それは言ってはいけないって言って、その後すぐに……どこかに行ってしまったの。
 「……私も愛称で呼んだとき、彼女を……アーたんって呼んだの。」
 「……僕、GWの時にあったんですけどね。」
 「……!」
 「アーたんって言ったら、その……振り向かれて、ちゃんと……僕のことを覚えていたみたいなんですよ。」
 「10年間……だっけ。」
 「ええ、それで……彼女の心を壊してしまったきっかけの言葉があったんです。それが……。」
 「それが?」
 それは、たぶん……私が言われても、平常心ではいられなくなるような言葉だった。ハヤテくんの口からは……。


 『君には、お父さんもお母さんもいないから―――!』


 私にも分かる……そういうことだったのね。本当の両親を失っているという意味では、天王州さんと同じだったんだ。
 「……傷つくような言葉ね。」
 「ええ、アーたんは……小さい頃からもう、両親はいないようでして……彼女は一人孤独に、それは本当に王族のような方が住むような城にいたんですよ。」
 「たしかに、私と同じぐらいの歳で白皇学院の理事長だから……。」
 「アーたんは……僕には優しかった。僕が彼女と一緒にいたときには……他の人と接していなかったので、何とも言えませんが。」
 「……」
 「この前会ったら、大したことも出来ずに……殺されかけて。」
 「な、なんですって!」
 「……彼女の目的は分かりません、しかし……彼女は普通の人なら当たり前のように持っている物を持っていなくて、持っていない物を持っているんだと思います。」
 「……家族、ってこと?」
 「……」
 ハヤテくんは首を縦に動かした。たしかに、寂しそうな顔をしていたことを……私は初めてであったときのことを覚えている。そして、何か……私たち一般人とは違う何かがあると言うことも、薄々は感ずいていた。
 「だから、私は……天王州さんと上手く話せたのかしら。」
 「えっ?」
 「……家族のいない同い年の女の子として。かな。」
 「ヒナギクさん……。」
 「でも、天王州さんは……笑っていたけどね。」
 「えっ?」
 笑っている。天王州さんは……私の中では、少し悲しげな表情と少し見せてくれるかわいげな表情しかないんだから。


 『……なんだけどね。』
 『ふふふっ。』
 『……えっ? 私、何か変なことを……。』
 『いえ、あなたと話していると……いつも思うけど、やはりどこか面白くて。つい、その……。』
 『私、へ、変な風に言ってないわよっ!』
 『何だか……懐かしくて。』
 『どういうこと?』
 『昔ね、私にも……そんな風に気軽に話せる方がいましてね。その方とはもう今は会えないですけど……面白い方だったわ。』
 『……私が、その人に似ているってこと?』
 『平たく言えば……ね。』


 あの時に言っていた……その人って、ハヤテくんのことだったんだ。今思うとそれが分かる。
 「……今はどうしているの?」
 「たぶん、海外のどこかにいると思いますが……。」
 「そうなの……。」
 「彼女のことを思うと……どうしても、女性に対して……否定的になってしまう部分があるんですよね。」
 「……」
 「ヒナギクさんに最初に出会った頃なんて、僕……ずっと怒られていましたからね。」
 「そ、そうね。ご、ごめん……。」
 「いえ、別に良いんですけど……甲斐性を持てとか、色々とアーたんから言われて……女性と付き合うのはあまり好みたくないんです。」
 「……!」
 女性と付き合うのは……あまり……好みたくない……?


 「じゃあ、どうして……どうして、天王州さんのことは……!」
 「……そ、それは……。」
 「……歩だってナギだって、好きだってあなたに言ったじゃない!」
 「……」


 声を荒げていた。風邪を少し引いていることなんて……そんなの頭から飛んでいた。私はハヤテくんの胸ぐらを掴んだ。
 「ハヤテくん……それだったらどうして、天王州さんと早くよりを戻そうとしないの! そんなの……。」
 「ヒナギクさん、僕と彼女では……次元が違いすぎるんですよ。」
 「えっ……。」
 「誰とも付き合わずに……僕はわざと鈍感に、今まで人とは付き合っているんです。それは……彼女のことが忘れられないから。」
 「……」
 「……僕にとって、彼女は……とても大きな存在です。それが好きに繋がるかは分かりませんけど、ね。」
 「……ばかっ。」
 「えっ……?」
 「そんなことうじうじ考えないで、ただ……鈍感なだけの人だと思ってたのに、ひどいわよ! ハヤテくん!」
 「……ど、どういうことですか……?」
 もう……気持ちが抑えられない。私は……最悪の形で告白したんだ。ハヤテくんに……自分の思いを初めて。


 「私があなたのことが好きだって気持ち、分かってよっ……!」


 想いを伝えてしまった。頑張って……歩の言葉がすぐに脳裏に焼き付いた。頑張って……その言葉がすごく心を苦しめることになった。
 「ヒナギクさん、今のは……。」
 「……!」
 「ヒナギクさん、僕のことを……?」
 「ばかっ、こんな風に言わなきゃいけないのも……ハヤテくんの所為よ。ハヤテくんが私に気持ち、気づいていたんでしょ!」
 「そ、そんな……僕、ヒナギクさんが僕なんかのことを……。」
 「……ばかっ、ハヤテくんの……ハヤテくんのばかっ!」
 「ヒナギクさん!」
 ハヤテくんの頬を叩いた。……私は勢いよく、部屋から出て行って……寝ていた部屋に飛び込んだ。


 「うっ、うっ……うわあああんっ!!」


 誰が悪いのか……口ではハヤテくんと言ったのに、泣き出した途端……誰だか分からなくなっていた。鈍感に……わざとと言われてショックを受けていたのもあったけど、それよりも……。

 自分が勝手に思い込んで、暴力的になってしまったこと……。

 それに……泣いた。ハヤテくんが好きになったのは……あの時、出会った時から……一目惚れしていたのに。

 『でも、今……ここにいる場所はそんなに悪くないでしょ?』

 その言葉に……あなたの言葉に、私の気持ちを分からせてくれたのに。私が勝手に……ハヤテくんの言葉で嫌いになった。


 「……もう、誰も……会えないよぉ……。」


 激しい、気持ちの波。泣くと……良く、眠ってしまうことがあるというが本当であった。気づけば、夕方になっていた。



 「どうしよう……。」



 でも、部屋を出ると……ハヤテくんの部屋の方に歩いていた。が、しかし……中から男女の声が聞こえる。だから、そっとハヤテくんの部屋を覗いてみた。

 「ハルさんは……。」
 「……大丈夫なんですか? 綾崎くん。」

 だ、誰なの? あの……かわいらしいメイドさんは。まさか、三千院家の新入りのメイドさんだったりして……。
 「それでは失礼しますね、綾崎くん。」
 「ありがとうございます、ハルさん。」
 や、やばいっ……! 早く……ここから離れなきゃ。急いで駆け足で歩き出して3秒ぐらい経ったときだった。


 「あの……あなたは?」


 ハルさんと呼ばれているメイドさんに……呼び止められた。振り返ると……やっぱり、そのハルさんという人だった。
 「……あ、あははっ……。」
 「……!」
 何でそんな驚いた表情をされるのかが分からないけど……私以外のメイドと会うのは、初めてだったので中々話が切り出せなかったのである。


最終vol.5に続く。意外な人物、ハルこと春風千桜が三千院家に来ていた。
彼女の言葉に、ヒナギクはある決心をする。


最終vol.5は11/29 午後6時公開の予定です。
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