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こんばんは、セカコンです。
・・・最悪だろう、修学旅行3日目。


午前中は良いんですよ、美ら海水族館に行けるから。
あれは行きたかったんですよ・・・絶対に。


・・・午後。恐怖のシーカヤックw


気持ち悪くなるだろうし、最悪溺れて・・・天国行き(?)
それはナシにして欲しいところです・・・w

まあ、このSSが公開されるときにはシーカヤックは終わってますね。


さて、SSのお話。


ハヤテとヒナギクだけの話しじゃつまんない・・・と私は思い、
あるキャラを派遣(?)してみました。「ヒナさん」と呼ぶあの人です。

ヒナギクの目的を・・・後押ししてくれますよw


それでは、vol.3をどうぞ。

~SELL 2 Tea~


 ―――甘い方が、あなたは好きなの?


 実質、2人きりとなった日の次の朝。私は目覚める。……ハヤテくんはいつもなら起きているはずだけど、きっと寝ているに違いない。
 私は再び、マリアさんから渡されたメイド服を着て仕事を始める……んだけど、その前に、
 「やっぱり、これは飲んで置かなきゃ。」
 まあ、知っているかもしれないけど……牛乳よ。まあ、英語で言うみるくのこと。何で飲むのか……そ、それは訊いて欲しくないことだわ。


 「……ハヤテくん。」


 そっとドアを開けると、やっぱりハヤテくんは寝てた。やっぱりかわいいなぁ……寝顔の側に寄ってみると、そう思っちゃう。
 「んっ……。」
 「……あっ、起こしちゃった。ごめんね。」
 「いえ……おはようございます。ヒナギクさん。」
 「おはよう、ハヤテくん。」
 「……ヒナギクさん、朝からメイドさんご苦労様です。」
 「うううん、私もさっき起きたばっかしだから……ハヤテくん、具合はどう?」
 「何とか、昨日よりは落ち着きました。大分治ってきていますけど……。」
 「……そう、ならいいけど……体温でも計って。まずは。」
 「はい。」
 体温が分かるまでの時間って、何だか長く感じるのよね。ハヤテくん……まだ顔が赤いみたいだけど、大丈夫なのかしら。
 「37.3℃……微熱ね。」
 「……そこまで下がったんですか、なら……全然大丈夫ですよ、ヒナギクさん。」
 「えっ?」
 「僕、熱でうなされているときはだいたい40℃代なので。」
 「へ、へえ……そ、それは……す、すごいわね。」
 さすがは三千院家の執事。微熱程度では支障はないと言いたいようね。どうするヒナギク、このままハヤテくんを動かして良いの?

 「なので、ヒナギクさん……大丈夫なので。」

 だ、だめっ……とにかく、甘えてでも何をしてもハヤテくんに休んでもらわなきゃ、メイド服着て頑張ってられない!
 「……ハヤテくん、休んでて良いのよ。」
 「で、でも……それじゃ、ヒナギクさんに迷惑をかけてしまうので……。」
 「ハヤテくん、約束……破っちゃうの?」
 「えっ……。」
 「私、その……これ、恥ずかしくて……嫌だったけど、その……ハヤテくんのために着たんだよ? その……ひどいわよ!」
 「ヒナギク、さん……。」
 「ハヤテくん……もっと甘えてくれなきゃ、その……つまらない。」
 「……」
 正直、恥ずかしい。……本心も込めてるけど、何だか……言っている私の方が恥ずかしくて、文字通り……穴に入りたい気分になった。
 「……ヒナギクさん、紅茶を入れてもらえませんか?」
 「ハヤテくん……。」
 「せっかくヒナギクさんが来てくれたんですもんね。それなら、ご厚意に甘えて……ゆっくりさせてもらおうかなって。」
 「……うん、それでいいの。」
 「なので、その……ヒナギクさん、紅茶を入れてくれませんか?」
 「……ちょっと待っててね。」
 性格良いな……何かある度に、そんな風に思えるのが……ハヤテくんの良いところなのかな。紅茶を入れてるときにずっと考えてた。
 きっと、顔……赤くなってた気がする。紅茶では分からないけど……。ハヤテくん、私のことを気遣って……。

 「ヒナギクさん、ちょっといいですか?」
 「えっ、なに?」
 「角砂糖を2つ入れてもらえませんか? 何だか最近……甘めの紅茶をたまに飲みたくなってきているので。」
 「全然構わないわよ。」

 何だか、男の子だから甘さ控えめが良いと思っていたけど……甘い物もハヤテくん、好きなんだ……。
 「ハヤテくん……どうぞ。」
 「ありがとうございます。」
 ハヤテくんに紅茶を渡すとき……お互いの手が触れた。ハヤテくんは特によくあるような素振りをしなかった。風邪のせいかもしれないけど。
 「ハヤテくんって、甘いのが好きなのね。」
 「……いえ、ちょっと最近……勉強しすぎているのかもしれませんがね。ちょっと疲れが溜まっていたんでしょう。不覚にも風邪を引いてしまいましたよ。」
 「……すごいと思うわ。執事と高校生を兼ねているんだから。」
 「ヒナギクさんの仕事量に比べれば、僕なんてまだまだです。」
 柔らかな笑みをしながら、紅茶を飲んでくれる。すると、ハヤテくんは笑顔で私の方を向いてくれて、
 「美味しいですね、ヒナギクさん。」
 「……ど、どうもありがと。」
 「……お嬢さまは式典に行っているようで。大丈夫ですかね。」
 「大丈夫よ、マリアさんもいるんだから。」
 「そうですね。マリアさんがいれば……。」
 「……そういえば、泉も甘い紅茶が好きだったのよ。」
 「あ、ああ……泉さんですか。」
 えっ、何なの……この前から知ってますよみたいな話し方は。……まさかねと思いつつ、ハヤテくんに訊いてみる。

 「泉に何かしたの? その……紅茶のことで。」

 恐る恐る……訊いてみる。そしたら……え、笑顔で答えられた。
 「はい。」
 「……え、えええっ……。」
 「いや、その……瀬川さんに美味しい紅茶の入れ方はあるって訊かれて。甘めの方が好きだって言っていたので。」
 「そ、そうなの?」
 「ええ、瀬川さん……何だか、前に僕が何回か紅茶を入れてあげていたのを覚えていたらしくて、作り方を教えて欲しいって。」
 「そういえば、昨日……水筒に入れていたっけ。」
 「アイスティー仕様も教えておいたので……ヒナギクさん、瀬川さんに味見とかさせてもらいました?」
 「え、ええ……美味しかったわよ。」
 「そうですか……あれは、僕秘伝の入れ方なんですよ。」
 「秘伝って……教えて良い物なのかしら。」
 まあいいか……と思いつつ、泉……あなたずるい。そんな風に思った。

 「あの……ハヤテくん、私にも入れてくれないかな。」
 「あっ、かまいませんよ。」

 ハヤテくんは私に注いでくれた……これが、泉に教えた……紅茶か。一口飲んでみると……おいしい。
 「……おいしい。」
 「嬉しいです、ヒナギクさんに褒めてもらえると。」
 「おいしいんだから、いいじゃない……。」
 「ご、ごめんなさい。」
 本当にかわいいな……と思ったわ。
 「……ありがとう。ハヤテくん。……元気になったら、私にも作り方教えてね。」
 「はい、喜んで。」
 「じゃあ、ご飯作ってくるけど……普通の朝食でも大丈夫かしら?」
 「ええ、大丈夫ですよ。」
 ハヤテくんも大分元気になってきたみたいだからよかった。私は普段通りの食事を作って、ハヤテくんと一緒に朝食を食べた。
 ここまでは……良かったのよ。でも……なんで、なんで……人が、人が……三千院家に来るのよ!


 「あれ、ヒナさん。なんでメイドさんになってるのかな?」


 歩……そんなことをまじまじと言われると、すごく恥ずかしいんだけど。
 「えっと、マリアさんに頼まれて……その、ハヤテくんの看病……してあげてるんだけど、ね。」
 「えええっ、なんでヒナさんがそんなことをしてるのかな。」
 「な、何よ。」
 「……うううっ、ヒナさんがメイド服なんてあり得ないよ。」
 「ど、どうして!?」
 「うん……なんだか、完璧すぎるから?」
 「それ、マリアさんに失礼な気がするわ。」
 「そうだね、メイドさんに失礼だね。」
 ごめんなさい、マリアさん。でも……たしかに、私がメイド服……ハヤテくんも驚いていたし。似合ってないのかな。
 「歩……もしかして、似合ってなかったりするのかしら。」
 「そ、そんなことないですよ!」
 「……やっぱり、ハヤテくんに会いに来たのよね。」
 「うん、ナギちゃんがお見舞いに行ってあげて欲しい……って。何か、必死だったから……相当ハヤテくんがピンチかと思ったら、ヒナさんとラブラブなんだね。」
 「ラブラブじゃないわよ! もう……。」
 「あっ、その頬を赤くするところが怪しいかも!」
 何だか、こんなやりとりを前にもした気が……する。うううっ、歩だけは分かってくれると思ったのに……。

 「……歩、このことは……誰にも言わないでっ!」
 「えっ?」
 「特に……その、泉たち3人には話さないでもらえるかしら。その……あの3人に知られると、とても面倒になるから。」

 歩っ……。
 「うん、いいよ。まあ……ナギちゃんとマリアさんが知ってるけど、案外……2人は口が堅そうだからね。」
 「でも、何で歩にナギがわざわざ……。」
 「さあ、ハヤテくんとヒナさんが2人きりになってほしくなかったんじゃないのかな。」
 「えっ、そうなのかしら。」
 「私がそうだったら、しちゃうかもしれないなぁ……ヒナさんが、ハヤテくんのことが好きなこと分かってるし。」
 まあ、ナギは分かってないけど……たしかに、ナギがそんなことをしそうなのが痛いほどに分かってしまう自分が幾分悲しい。
 「たしかに、そんなこと考えてたけど……。」
 「まあ、せっかくのチャンス……GWの時に告白できなかったから、この際に告白しちゃえば?」
 「え、えええっ!?」
 「……私、ハヤテくんに会ったらすぐに帰るから。」
 「い、いいよぉ……。」
 「……まあ、ハヤテくんに会いたいし……メイドのヒナさん、ハヤテくんの所まで案内してもらえるかな。」
 「か、かしこまりました……。」
 うううっ、何だかメイドキャラにもはまってきてるし……とりあえずは、ハヤテくんの所へ連れて行って……。

 「西沢さん、こんにちは。」

 ハヤテくんはがっかりとした表情にもなってないし。あああっ、もう……私のことは恋愛の対象に入っていないのかしら。
 「ハヤテくん、風邪は大丈夫なのかな。」
 「ええ、大丈夫ですよ。」
 「それなら良かったよ。あっ……これ、果物の盛り合わせだけど……。」
 「それではあとで、美味しく頂いておきますね。」
 あああっ、何という普通の会話……フルーツ盛り合わせなんてお見舞いの品の基本中の基本じゃない。カステラだったらちょっと良かったな。

 「それよりもなぜ……西沢さんがここに?」

 ハヤテくん……それって訊いちゃいけないことなんじゃ。でも、歩は笑顔でハヤテくんに答えていた。
 「えっ、ナギちゃんがお見舞いに行ってあげてほしいって言われただけだよ。」
 「そ、そうなんですか! お嬢さまが……。」
 「ハヤテくん思いなんだね、ナギちゃん。まあ、それに……ハヤテくんが風邪引いたって聞けば、すぐに飛んでくるよ。」
 「……ありがとうございます、西沢さん。」
 「いやいや、それほどでもないよ。でも……一番意外だったのは、ヒナさんがメイドとしていたことかな。」
 「……!」
 歩……なに、私のことを話し出すのよ……。ハヤテくん……でも、全然動揺していないところを見ると、やっぱり……。
 「ヒナギクさんには、その……よく働いてもらっていますよ。」
 「完全にハヤテくん、ヒナさんをメイドさん扱いしてるんだね。」
 「……まあ、ヒナギクさんもわざわざ来てもらっているので……食事を作ってもらったりしてもらうだけですよ。」
 「……本人はそれ以外にもしたって表情してるけどね。」
 うんうん、さすがは歩。ちゃんと分かってくれてる。満足して話を聞いていると、歩は突然……。


 「2人きりになってみて、やっぱり良いと思えるのかな。ハヤテくん。」


 頭を叩いた。あああっ、ど、どうしよう……もう、歩のばかっ! なんてこと聞いてるのよ!
 「ええとね、その……真剣に答えなくて良いんだからね! ええと、私は……別にどうも思ったりもしてないし……。」
 「……ヒナギクさんはとても良い方だと思いますよ。」
 「へっ?」
 「そうですね……ヒナギクさんと2人きりになってみてですか、まあ……魅力がありますから、とても良い時間だと思います。」
 「……なんか、ハヤテくんにバカにされた気がする。」
 「えっ?」
 「第一に、歩がそんな質問をするのがおかしいのよ。ハヤテくんだってきっと困ったはずよ。もう……そういうのは、私がいないときに話して欲しいわね。」
 何だか……恥ずかしい。同時に……歩を恨みたい。きっと泣いてた、そこが分かったのか……歩は私を部屋の外に出した。

 「ごめんね、ヒナさん。」
 「……別に良いわよ。」
 「……でも、その……今のヒナさんだったら、大丈夫だと思うよ。」
 「えっ……?」

 歩……。
 「……好きな人はいるハヤテくんでも、想いを伝えれば……きっと、分かってはくれると思うんだよ。」
 「歩……。」
 好きな人……それは、白皇学院理事長である天王州アテネのこと。ハヤテくんと長い付き合いだったらしい。
 「せっかくの2人きりのチャンス、私だったら物にしたいな!」
 「うん……私も同じ。」
 「だったらヒナさん、頑張ってよ! 今のヒナさんのメイド姿……すごくかわいいから!」
 「歩……うん、頑張ってみるわ。」
 「そうだよ、ナギちゃんにもきっと渡り合えるよ。……きっと、ハヤテくんの好きな人とも。」
 歩は笑顔で帰っていく。「渡り合える」と言ったのは……どういう意味だったのだろうか。私はそれに、少し悩んでしまった。


 ドア一枚を挟んで、好きな人はいる。絶対に……想いを伝えるんだ。私はこの2日間はそれを心に掲げようと決心したの。


vol.4に続く。好きな気持ちを伝えることを決心したのは良かった。
しかし、話している話題と共に・・・2人の関係は崩れようとしている・・・。


vol.4は11/28 午後6時公開の予定です。
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