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こんばんは、セカコンです。
・・・修学旅行2日目か。


たしか、2日目までが沖縄の平和学習で・・・。
2日目はガマ(防空壕みたいなもの)に入る予定だった気が。

・・・けっこう涼しいらしいです。
・・・けっこう足場が悪いらしいですw

・・・だったら、そんなところに連れて行くなよw
帽子は必須とか言いやがるし。


さて、SSのお話。


さて、看病編に突入。
ヒナギクのメイド服姿・・・ロングでもショートスカートでもいいんじゃないんですか?

ツンデレ表現できたかな・・・どうだろうw


それでは、vol.2をどうぞ。

~SELL 1 Maid~


 ―――私はどうして、こんな格好をしているのだろうか。


 私がこうなってしまった原因は、一つの電話からだった。生徒会室で電話を受けた……相手はマリアさんだったの。


 「……マリアさん、どうかしましたか?」
 「あの、ヒナギクさんに頼みがあるのですけど……。」
 「そういえば、今日はハヤテくんとナギも休んでいたんですけど……あの、どうかしたのですか?」
 「ええ、そのことについてなのですが……。」


 次の瞬間……私の耳に衝撃の言葉がよぎった。


 「……ヒナギクさんに、ハヤテくんを看病してもらいたいのです。」
 「……は?」
 「私とナギはこの2日間で、式典に参加をしなければなりませんし……クラウスさんとタマはそれぞれ旅行と検診があって。」
 「……」
 「ヒナギクさんがよろしければ、ハヤテくん……高熱を出していて、とても一人でいられるような状況ではないのです。……よろしいですか?」
 「……」


 正直、とまどった。でも……頼まれたことを見逃すわけにはいかないし、その義理がまずは成り立ったことなんだ。私はそう思って、
 「いいですよ。私でよければ。」
 と、答えてしまった。そして……三千院家に行ってみると、なぜかメイド服を渡されて……今、ハヤテくんの部屋の前に立っているってわけ。


 「……ハヤテくんと2人きりなのよね。」


 ドアをノックすればいい……んだけど、なかなか手が動かない。震えてて……固まってるよ。
 「……」
 勢い……という物が大切だと、どこかの本に書いてあった気がする。私はノックをしてみて、部屋の中に入った。


 「ハヤテくん、入るわよ。」


 そっと静かに入ると、ベッドにはハヤテくんが寝ていた。それにしても、男の子の部屋にしてはやけに片付いているわね。
 「……ハヤテくん?」
 ハヤテくんの横に立つと、すぅ……と息を立てて寝ている。渡されたメイド服を素早くこの時に着替えて、とりあえずは濡れたタオルを額に置くことをした。


 「んんんっ……って、ヒナギクさん!」


 さすがに……私がいるコトには驚いたみたい。ハヤテくんは飛び上がった。
 「……ほら、寝てなきゃだめよ。」
 「えええっ、で、でも……どうしてヒナギクさんが、僕の看病……しかもメイドさんの格好になって、その……。」
 「マリアさんに頼まれたのよ、あなたを看病して欲しいって……。」
 「そ、そうなんですか?」
 「……そうよ、だから……その、日曜日までは……私と一緒にいるの。分かったかしら、ハヤテくん。」
 「……いきさつがよく分かりませんよ。ごほっ!」
 咳出てる……ハヤテくん、つらそう……。とにかく、私はハヤテくんの体をそっとベッドの上に降ろして、布団を掛けてあげた。
 「今日はハヤテくん……休んだでしょ。ナギも行かないで。」
 「ええ、お嬢さま……今日、何か用事があるから……それまでは一緒にいるとおっしゃって……ごほっ。」
 「……そう、なの……。」
 「ヒナギクさんは、その……マリアさんに頼まれたのですか?」
 「……そうよ。」
 咳ばかりでてるなら……喋らないでと怒りたかったけど、病人に対してはそんなことは言えないし、その……好きな人にもきつく言えないし。
 「誰もいないからって、ね。」
 「ごめんなさい、せっかくの休日を……。」
 「……別に良いわよ。困っている人は……誰でも放っておくことができないし、それに……クラスメイトの頼みでしょ。」
 「ヒナギクさん……。」
 「……私がハヤテくんのメイドになってあげるって言うのよ。こんな機会、もう二度と無いかもしれないんだから、あ、甘えたって良いんだからね!」
 「……そうですか。」
 こういう時に限って、人って寝れるようになるのよね……ハヤテくんは何だか気持ちよさそうに天井を見ていた。


 「それでは、ヒナギクさん。ゆっくりとしていてくださいね。」
 「えっ……?」
 「……もちろん、僕の側にいていただけると……もっと嬉しいんですけどね。ヒナギクさん。」
 「……」


 な、何だろう。このドキドキ……何だか、今……額を合わせたら絶対に私の方が熱くなってる気がする、ど、どうしよう。
 「……ヒナギクさん、顔が赤いですよ?」
 「な、なんでもないわよ!」
 「風邪……うつるといけないので、ヒナギクさん次第でいいので部屋の外に行かれても全然構わないので。僕のことよりも、自分第一に……。」
 「……もういいから。」
 「えっ?」
 「私ばっかり……かまってくれなくていいから。大体、ハヤテくんは病人なんでしょ! それなら、大人しく寝てなさい。」
 「ごめんなさい。ヒナギクさん……。」
 「……私がずっと見ててあげるから。」
 「……ありがとうございます。」
 優しい笑顔を作るのに必死だった。疲れてしまう、マリアさんは普段から笑顔だから……こういう時でも楽なんだろうな。少しぐらい怒っても、それはかわいく思えるかもしれない。
 ハヤテくんが眠るまで、私……ずっと作り笑顔だった。……疲れちゃった。


 (また、ハヤテくんに怒っちゃった……。)


 何でだろ……涙が出てくる。あれから……それでも、ハヤテくんのことが好きなのは変わらないのに、変われないのは何でなの?
 「……ばかっ。」
 でも、今は……ハヤテくんのメイドなんだ。これは……これから先にもう無いに等しい2人きりのチャンスなの。何かを前進したい。


 なんか、ハヤテくんの寝顔がとてもかわいくて……それが、少し息抜きのような感覚になってくる。気分が落ち着く。
 「……かわいいな、ハヤテくん。」
 「すぅ……。」
 頭をゆっくりと撫でてあげること、なかなかできない。もう一度、冷たい布巾を額にのせると、ハヤテくんは楽そうな表情になった。どうやら、単なる風邪らしい……きっと、執事の仕事による過労だと思うわ。

 「さて……とりあえずは、夕飯でも……。」

 風邪を引いた人には……よく、お粥とかが良いのよね。どうしよう……でも、米とかどこかにあるか分からないし……。
 「……じゃあ、これなら大丈夫ね。」
 何だか、すごそうな……産地直送なのか分からないけど、手打ちうどんがあった。これを素うどんにすると、体が温まってお腹にも優しいの。あとは、つゆがあれば……できあがりってわけ。


 「……やっぱり、楽しいわね。他人のための料理って。」


 それも、好きな人のためなら。さて……作りますか。材料は手打ちうどんに、そうね……かまぼこ、そうね……タマゴを落とせば少し豪華になるかしら。
 「よし、作るわよ。」
 子どもの頃はよくお母さんに作ってもらった気がする。

 『タマゴ入れてね。』

 って、よくわがままを言っていたような気がしたわ。今は……逆なのよね。頼まれている立場だけど。
 「ハヤテくんのために……か。」
 絶対に前進するんだから! 読んでいるあなたも絶対にそれを期待して待っていなさいよっ! 絶対にだから!
 作り始めると、やっぱり集中できるし……楽しい。ハヤテくんがおいしいって……食べてくれるのを想像するだけでも。


 「うん……このくらいでいいかしら。」


 一口味見をして、うどんを茹でて……そしたら、タマゴを落として……月見うどんみたいな感じかな。美味しいと思うわよ。
 「完成。……冷めないうちに食べさせてあげよっと。」
 ハヤテくんの部屋まで運んで……気づけば、本当にすっかりと夜になっていた。時間はもう8時を回っていた。


 「ハヤテくん、夕食作ってきたわよ。」


 ハヤテくんは少しは気が楽になっていたみたい。体を起こして……気分転換に本なんて読んでいたりしていた。
 「あっ、ヒナギクさん。ありがとうございます。」
 「大丈夫なの? 寝てなくて……。」
 「ええ……ヒナギクさんが来てくれて、少し元気をもらえました。それに……美味しそうな匂いもしていましたので。」
 「そ、そうなの……。ハヤテくんのために作ってきたんだけど。」
 一人分の量の土鍋の蓋を開けると、ちょうど良い感じにタマゴが月の方に丸く黄色くなっていた。
 「うわあっ……美味しそうですね。」
 「月見うどん……お腹こわしてないと思うから、ゆっくりと食べればたぶん大丈夫かなって思って。」
 「ええ、お腹の方は大丈夫なので……嬉しいですね。僕、大好きなんですよ。」
 「えっ!? そ、そう……ありがとう。」
 何だろ……分かっているのに、「好き」って言葉の対象物が……私だって勘違いしちゃう。もう、ばかっ……。
 「……それでは、食べますね。」
 ハヤテくんは持ってきたキャスターを自分の方に引き寄せようとした。でも、私がそれを止めた。
 「ヒナギクさん?」
 「……そ、その……ハヤテくん。」
 「はい?」
 「今日から明後日までは……その、私に甘えても良いって約束だったでしょ。だから、その……私が食べさせてあげるわよ。」
 「そ、そんな……ヒナギクさんに食べさせてもらうなんて、恥ずかしい……。」
 頬を赤くして……私からそっぽ向いてる。あああっ……かわいいわね、いつかの歩みたいでかわいいわねっ!

 「私が、したいんだから……。」

 何言っているんだろう。他の人がいたら……絶対に変な風に思われるような言葉、気づかないうちに言ってる気がする。
 「ハヤテくんに食べさせてあげたいの。」
 「ヒ、ヒナギクさん……。」
 「……せっかくメイドになったんだから、そんなことしてみたいなって……思ったのに。ばかっ……。」
 「……ヒナギクさん、その……あ、あ~ん。」
 「ハヤテ、くん……。」
 きっと、ハヤテくんも……恥ずかしがっているんだろう。でも、優しいな……一口、うどんを食べさせてあげると、
 「美味しいですよ、ヒナギクさん。」
 「……本当に?」
 「ええ、とても。」
 「じゃあ、今度は……ハヤテくんが私に食べさせてほしいな。」
 「……意外と甘えん坊さんなんですね。」
 「……!」
 ハヤテくん……と言いたくなったけど、フェイント……ハヤテくんに体を寄せられて、優しい手つきで食べさせられてしまった。
 「うん、ちゃんと出来ててよかった。」
 「かわいいですね、ヒナギクさん。」
 「……ぶっ。」
 危ない……吹き出しそうになっちゃった。……ハヤテくん、今の言葉……本気なんでしょうか?
 「ごほっ、ごほっ。」
 「ヒナギクさん、すみません。風邪がうつってしまったのですか?」
 「そんなわけないでしょ、もう……本当に口が上手いんだから。」
 「本当のことだったんですけどね……。」
 何か、GWの旅行の時にもそんなことを言われた気がする。何だっけ……羞恥心を持て? 自分がかわいいという自覚がない? そんな感じだったっけ。

 「ヒナギクさん……?」
 「な、なに?」
 「……表情が怖くなっていますが、本当に大丈夫ですか?」

 しまった! 何だか……私って、こういうのを考えると案外顔に出ちゃうタイプだったってことを、つい最近知ったような気がする。
 「なんでもないわよ、ハヤテくん。」
 「そうですか、ならいいですけど……。」
 「……私に甘えてくれないと来た意味がなくなっちゃうでしょ、だから……あ~んして、食べさせてあげたいなって思ってるの。」
 「……それでは、その……甘えさせてもらいますね。」
 「それでよし。……冷めないうちに食べちゃいましょ。ほら、タマゴと絡めると……。」
 「……美味しそうですね。」
 「はい、あ~んして。ハヤテ様。」
 「……様付けしなくて良いですよ。ヒナギクさん。」
 でも、何だか嬉しそうよね……ハヤテくん。もう、顔は正直なんだからかわいいわよね。それもハヤテくんだと、なおかわいい。
 「ヒナギクさんは本当に料理が上手なんですね。」
 「……子どもの頃によく作ってもらったから、ね。」
 「そうですか……。」
 「……本当のお母さんにだけどね。……なんだか、これを食べると……温かい気持ちになれるのよね。」
 「へえ……やっぱり、思い出すからでしょうか?」
 「さあ、どうなんだろう。でも……小さい頃の記憶でも、舌が……何だか優しい味を覚えていたみたい。ふふふっ、おかしな話ししちゃったわね。」
 「素敵な話しだと思いますよ。」
 「そう?」
 「僕の両親なんて、風邪を引いたって平気で遊びに行っちゃう親ですから。そう思うと、ヒナギクさんの本当のご両親は優しい方たちだなって思います。」
 「……そうね。」
 今でも……思い返すと苦しい。今の……桂家の両親も好きだけど、本当の両親だって……好きだった。本当に……。


 「涙を流さないでください。ヒナギクさん。」
 「……」
 「……今日、ヒナギクさんが来てくれたこと……とても嬉しいです。その……ありがとうございます。」
 「かしこまっちゃって、もう……ばかっ。」


 今はあなたのために……精を尽くすわ。……まだ、2日間あるし……ゆっくりとこの時間を楽しもうとそう思った。
 三千院家に泊まっていいと言われていたから、私はそのまま……広いお風呂に入って、用意された部屋のベッドで寝ることにした。

 「……まだ、2日間あるんだから。」

 だけどその部屋は……マリアさんによる策略かと疑った。……だって、好きなハヤテくんの部屋の……隣だったんだから。
 ドキドキして……眠れない。でも、寝るほかない。……だけど、いつかは疲れが来て眠気が襲ってくる。その日は日付が変わって随分たった時に、私は眠りについた。


vol.3へ続く。土曜日の朝。ハヤテの入れてくれた紅茶で、一つの謎が解ける。
そして、思わぬ刺客疑惑(?)のある来客が・・・。


vol.3は11/27 午後6時公開の予定です。
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