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こんばんは、セカコンです。
・・・修学旅行へ旅立った日。


1日目は・・・なにやってるんだろ。
・・・単に移動するだけなのかな。

まあ、ひめゆり学徒で生き残った方の話を聞いて・・・。
その後にホテルに行く・・・だったような感じが。


5日間中、一番楽なのがこの日だったりするw
・・・ホテルに着いたら、即アイマスだ!


さて、SSのお話。


5日間連続の公開となる、一番最初の部分。
・・・一番、日常編みたいな感じで泉とか色々と出てきています。

まあ、看病編までの道のりですね。


それでは、vol.1をどうぞ。

『シロップ』


~PROLOGUE Past~


 ―――甘い恋をしたいなんて、夢にも思ってなかった。


 『でも……今ここにいる場所はそれほど悪くないでしょ?』


 そんな言葉が私の心を動かした。私の誕生日が終わろうとしているときに……3月3日。16歳の誕生日の日だったの。
 私はハヤテくんのことが好きになった。……何でなんだろう、GWの海外旅行に行ったときに歩にこんな事を言ったのを覚えてる。


 『一目惚れよ……。』


 我ながら、かなり恥ずかしい気持ちになった。歩は本当に芯の強い女の子だ……実感させられてしまう。頬なんて赤く染めないし、好きだって告白してるし……。
 私なんて、ビーチバレーの時に……うううっ。ハヤテくんに羞恥心を持てって言われちゃった。それに、水着姿になっちゃったし……。


 『僕は、彼女のことを……天王州さんのことが好きです。』


 恋って儚いものなのよ……と思い、半年が過ぎた辺りのこと。寒さが厳しくなり始めた頃の11月の秋の3連休の話し。



 この日も寒かった……いつも通りに、私は生徒会の仕事を終えると教室に走って行った。
 「……おはよう。」
 何故だか、女子にも男子にも挨拶される毎日。でも、生徒会長だから挨拶をしないなんてだめよね。ちゃんと挨拶して、教室まで行くわよ。

 「ヒナちゃ~ん、おはよう!」

 泉の元気な声が耳に届くと、何だか自然と疲れが取れるのよね。何でなのかしらね、生命の神秘っていうものなのかしら。
 「おはよう、泉。」
 「ヒナちゃん、朝からご苦労様!」
 「……なによ、そんなこと言って……。」
 「いや……ヒナちゃんは顔に似合わず重労働してるからね!」
 「重労働って……もう慣れてるから大丈夫よ。」
 泉のやけに気の利く台詞……実際には、朝から仕事をすることは疲れることなの。普通に学校に行くときは、本当に有意義に思えるくらいなんだから。
 「泉ったら……。」
 「……まあ、ヒナ。泉のそんな風に言う理由は自ずと分かるだろう。」
 「えっ?」
 美希の一言に、私は分からなくなった。自ずと分かる……まあ、泉のことだから大した理由じゃないとは思うけど……。
 「まあまあ、すぐに分かるから。」
 「……分かったわよ。とりあえず……私の胸にさりげなく添えている手をどけてもらおうかしら?」
 「……ばれたか。」
 「ばれたかじゃないわよ、最近……美希はそんな行動が多いわよ?」
 「いつしか言ったことがあるだろ、スキンシップが大切なんだよ。」
 「それは、自分のかわいいペットへの話しでしょ!」
 「うううん、私はヒナのことが好きなんだよ。だから、もっと……スキンシップを大切にしなきゃ……。」
 美希にそう甘い感じに言われると、胸を筆頭に上半身をくすぐられる。や、やめてっ……き、くすぐったい……ひゃあっ!


 「あああっ、やめなさい……。ひゃあっ!」


 だめっ……何か、喘ぎ声を出してる。何か……男子に見られた気がする。やめてっ……やめて。やめ……。
 「やめてって言ってるでしょ!」
 「これもスキンシップの一環なんだがな……。」
 「これは私に対する嫌がらせの一環にしか思えないんだけど!」
 「……うううっ、ヒナに叩かれたっ……。」
 「スキンシップの一環だったつもりだけど?」
 勝った。叩いちゃったことは悪いと思うけど……これも、スキンシップの一環として許してね、美希。
 「……いいもん、ヒナなんて……。」
 「馴れ馴れしく触らないで欲しいわ。本当に……。」
 すねちゃったかな。怒って自分の席に座っちゃったけど。まあ……美希もそういう事は自重して欲しい今日この頃。
 スキンシップは大事だとは思うけどね、実際気持ちよかったときもあったし。


 そういえば、泉の優しい言葉の理由って……そういうことね。今日の日直だから……しょうがないわね、いつかの時の感想日記みたいになるんでしょ?


 だけど、それよりも……気になっていることがあるの。偶然にも私の隣には好きなハヤテくんがいるんだけど、今日は来てない。しかもナギまで。
 「……ハヤテくん、来ないのかな……。」
 横顔をちらって……観るのがすごく楽しかったのに。それで、気づかれると……笑ってくれるし、今日できないなんて……つまんない。

 それだけ、ハヤテくんのことが好きなのよね……きっと。

 授業に集中して聞けるのは良いけど……ね。何なのかな、充実していないって感じがして。
 「今日は元気がなかったね。ヒナちゃん。」
 「えっ?」
 「……いやぁ、隣にハヤテくんがいないと寂しくなっちゃうのかな?」
 「そ、そんなわけないじゃない!」
 「にははっ……なんだかちょっと怪しいぞ?」
 何だか、最近……私がハヤテくんのことを好きなのがばれかけている気がするんだけど。でも、それは……歩しか知ってほしくないの!
 「全然怪しくないわよ?」
 「……そうだよね、ヒナちゃんがハヤ太くんのことが好きだってこと無いしねっ!」
 「……!」
 反応した、ぴくっ……って。幸い、泉は自分の言っていることに満足しているようだから、私のことに気づかなかったけど……まったく、泉はもう!
 「……そうよ、まったくないわよ。」
 「ヒナちゃん、とりあえず……はい、紅茶でも飲んで落ち着いてよ。」
 「ありがとう。」
 まったく、泉は……。泉の渡してくれた紅茶は少し甘かった。一口飲んで……また一口飲んで。
 「……あああっ、そんなに飲まないでっ!」
 「ご、ごめん。何だか美味しくて……。」
 「にははっ、この紅茶は瀬川家の泉ちゃん仕様の紅茶なのだ。」
 「ちょっと甘過ぎよ……美味しいけど。」
 「私は甘いのが大好きなのだよ。にははっ。」
 見た目は……普通の紅茶よね。水筒に入っているのが謎なんだけど。普通は執事の人が誰かが入れてくれるんだと思ってた。

 「ヒナちゃん、元気でも出たかな?」
 「……うん、ありがとう。お礼に今日の日誌は私が何とかしておくわ。」
 「ありがとうっ!」

 単純だな……泉は。笑顔になって去っていく……。そういえば、ハヤテくんはナギに紅茶をよく注いでいた気がした。
 「……なんでハヤテくんのことばっかり思い出しちゃうのよ。」
 どうせ、他の人に言ってもみんな「好きだからでしょ?」とかそう返されるに決まってるわよ。好きなんだから、しょうがないじゃない。


 ―――そんな風に思い続けて、一日は過ぎていった。


 放課後の生徒会室は、朝とは違って慌ただしくもない……私の好きな時間。紅茶を飲んで読書をするときが一番優雅で良いと思うの。
 「会長、今日の仕事はこれで……?」
 「……ええ、終わって良いわよ。ハル子。」
 「……ちょ、ちょっと! 会長……ここは学校なので、そんな呼び方は……。」
 「ごめんね、千桜。」
 「……それだったら、その……私もヒナと呼んでも良いんですか?」
 「……」
 正直、今話している……ハル子。かわいいんだけど。いじったつもりはないんだけど……何か、得しちゃった気分。
 「別に私は構わないわ。もう、泉にはずっとヒナちゃんだし……それに、あなたもクラスメイトなんだから、気軽に呼んでくれたって良いのよ。」
 「……そ、そうですか?」
 「うん。」
 「そ、それじゃ……ヒ、ヒナ……。」
 「……うん、ハル子。」
 「……やっぱり、これは2人きりの時だけで良いですか?」
 「ハル子の気持ちが良い方で構わないわ。」
 「……はい、それじゃ……今日はこれで失礼します。また来週……さようなら。」
 「またね、ハル子。」
 手を振ると、少しだけ笑顔で振ってくれた。かわいいんだから、もっと笑顔であって欲しいのが私の意見かしらね。


 「さて、今日の日誌は……って、泉っ!」


 毎日、日直には学級日誌という物を書いてもらうことになっているの。それで、その中の……今日の活動報告。

 『ヒナちゃんがハヤ太くんがいないのが寂しそうだった!』

 ちょっと前のことは撤回して、来週は泉を少し叱ってあげましょう。といっても、直るわけじゃないのは分かっているんだけど……ね。
 「あれ、今……千桜さんが出ていったのですが、一緒に帰らなかったのですか?」
 「愛歌、今日の活動は終わりよ。」
 「……会長は何かしているように思えますけど。」
 「ちょっとね、泉の変な活動日誌に手を焼かされているだけ。」
 「そうですか……。」
 副会長の愛歌は、私の前に立つと活動日誌に目を向ける。すると、少し微笑んで静かにこう言った。

 「どういうことですか? 今日は確かに綾崎くんが休んでいましたが……。」

 何だか、今の一言に怖さを感じた。何か……普段見せないような黒いオーラが漂っているように思える。何とかごまかした方が良いと思った。
 「……クラスメイトだし、隣の席だし……休まれると落ち着かないのよ。」
 「へぇ……。」
 「それに、ナギもいないと……けっこう違和感があって。クラス内に。」
 「そうですか……。」
 「……愛歌もそういうことはない?」
 「そうですね……千桜さんが休んでしまったら、その日は少しがっかりするかもしれませんね。友人なので。」
 「……まあ、私もそんな感じなのよ。」
 「ふふふっ、意外と少女な会長さんなんですね。」
 「なっ……!」
 笑顔を絶やしていない愛歌に……そんな人の弱みを握るようなことは、するわけないわよね。
 「……それでは、私もこれで失礼しますね。」
 「うん、また来週。」
 「はい。」
 愛歌も生徒会室から出て行って、ようやく一人になれた気がした。とりあえず、紅茶を一杯。今日はミルクを少し入れて。


 「……クリーミーで美味しい。」


 でも、今日、泉がくれた紅茶もとても美味しかった。あれ……どうやって作ってるんだろう。今度教えてもらおうかな。

 『プルルル……。』

 私の携帯電話が鳴っている。さっそく携帯を開くと……見たことのないような電話番号だったけど、とりあえず出てみた。


 「はい、桂ですけど……。」


 この電話が、私を変える大きな2日間を呼び寄せるなんて……電話に出たときは思いもしなかった。


vol.2に続く。電話の向こうでは・・・思いもよらない依頼が。
・・・そして、ついに看病編へ突入。


vol.2は11/26 午後6時公開の予定です。
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