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こんばんは、セカコンです。
本日は2回目の更新です、一気にデート編を公開しちゃいましょう!


レールガンOPをやっと買えました。
・・・昨日のねとらじでけっこう最初の方に流したら、大好評でした。

この曲、やっぱり良いですよね。
・・・CD買いたくなるほどでしたからね。最近のアニソンではダントツですねw


Desire 千桜


さて、SSのお話。


ハヤテと千桜のデート編~後編~。
今回は東ホールに行くのですが、その前にナギが・・・。

けっこうナギが狂わせてくれたりしますw
・・・ちょっと最初の方は真面目な話しだったりします。


それでは、失礼します。

~SELL 9 Date(後編)~


 ―――そんな言葉、信じたくなかった。


 人ごみの中でも、ナギはどうやってハヤテを見つけることができたのか。そんな疑念がハヤテの中に浮かんでいたが、それは三千院家の力なのだろうと思いつつ、ナギの顔を見た。
 「おまえもこのイベントに興味を持っていたのね。」
 「お、おまえって・・・まあ別に良いですけど、まあ・・・このイベントは過去に2回参加していますからね。」
 「・・・むっ、私も今回が初めてだ。」
 「たしかに、あのメイドさん・・・けっこう優しそうですが、厳しそうなオーラが漂っている気がします。」
 「マリアだな、たしかに・・・普段は優しいが、今回は私もお願いしてやっと来ることができたよ。」
 「そうなんですか、ナギさん。」
 「おまえがうらやましいよ。自由に来ることができるんだからな。」
 「・・・えっちな同人誌は買えなくなりましたけどね。」
 ハヤテは少し微笑んで言うが、ナギは少し顔が赤面になった。
 「いや、それは・・・当たり前だろ。2年早い。」
 「・・・一緒に来ている女の子にも、同じコトを前に言われました。」
 「一緒に来ている・・・さっきの灰色の髪の女のことだよな。」
 「はい。」
 「・・・おまえ、学院との噂違うではないか。」
 さすがのナギでも、ハヤテが学院では人気絶頂の男子であることと、女性を苦手とすることも知っていた。
 「女とは付き合えない・・・とか、そんなコト言ってたけど。」
 「まあ、あの子は・・・訳ありで一緒に暮らしているというか・・・。」
 「な、なんだと!?」
 「いや・・・あの子を見てると、放っておけなくなって・・・。」
 「・・・分からないな、私には。」
 ナギは真面目な顔になって、少しうつむくと・・・口をにやけさせた。そして、ぼそっと冷たい言葉を出す。

 「・・・いずれ、お前に悲しいときが来る。」
 「な、なんですって・・・?」

 何だ・・・この何かを企んだ顔は。ハヤテは少し怒りを覚えた。
 「名前は・・・なんて言うんだっけ?」
 「春風千桜ちゃん・・・ですけど。」
 「・・・千桜とこの先ずっといると、いずれは悲しくなる場面が来る。楽しいことが今、たくさん積み重ねられているとますます・・・ね。」
 「・・・そ、そんなこと・・・勝手に言わないでくださいよ。」
 「第一に、なんでその子のことをそこまで気にかけるの?」
 「・・・?」
 「そこまで気にかけて・・・いずれはいなくなる人を、どうしてそこまで楽しませてあげる必要があるんだ?」
 「そ、それは・・・。」
 なぜか・・・? ナギの質問に頭を抱え始めたハヤテだったが、考える度に思い出すのが千桜の笑顔だった。

 「千桜ちゃんが望んでいるからですよ。」
 「望んでいる・・・?」
 「・・・それに、自然と僕も・・・前に比べると、嫌じゃなくなって・・・それが良いと思えるようになってきたんです。」
 「・・・」

 何も声を出さない。ただ・・・真面目な表情でハヤテの顔を見つめた。
 「千桜ちゃんが喜んでくれると、僕も自然と・・・喜べるんですよ。それは、他の人とでは味わえない気がして。」
 「・・・仮に私と一緒にこのイベントに来ても、楽しくないの?」
 「申し訳ないのですが、千桜ちゃんと比べると・・・。」
 「ふっ、この私がそんなコトを言われるとはな。幼なじみ以来だよ。」
 「・・・でも、千桜ちゃんは・・・よく分かりませんが、今ではなくてはならない存在なんですよ。」
 「・・・」
 「だから、そんなことを・・・勝手に言ってほしくないです。」
 「私は、事実を言っただけ・・・。」
 「事実?」
 「・・・いや、千桜という女の子・・・似ている人をどこかで見たことがあるだけだ。」
 「・・・なんで、それが悲しいに結びつくんですか・・・?」
 「知らん、自分で考えてみろ。」
 何だよ、それ・・・ハヤテは少し怒り気味で、ナギの手を掴んだ。
 「何か、さっきの話しからおかしいと思うんですけど。」
 「・・・私はおまえに、千桜に溺愛して欲しくないだけなんだ。」
 「・・・僕は溺愛なんて気持ちは起こしたことはない。今は千桜ちゃんのことを守ることを考えてる。」
 「いや、おまえが女性を嫌っている前提でのことだ。今のおまえだったら・・・だけど、いずれ・・・お前には悲しい事が待っている。覚えておけ。」
 「そんな根拠のないこと、ナギさんのいうことでも信じられないですよ。」
 「・・・何人もの人間をふったのに。」
 そうクスクスと笑うと、ナギは立ち上がった。

 「生徒会長までふったのにな。もし彼女に恋愛感情を抱いていたら、けっこうな笑いものになるな。はははっ!」
 「・・・ナギさん、今の言葉は・・・。」
 「・・・もっと、ヒナギクだって泉の気持ちも考えてみろ。少なくとも・・・お前のことが好きだった気持ちは確かだったはずなんだぞ。」
 「それは分かっているけど、君には関係ない話しですよね。」
 「関係ないさ、昔の私だったらな・・・。」

 そして、少し悲しげな表情で・・・メイドのマリアの元へ歩いて行くナギであった。すると、姿は見えなくなってしまった。
 「・・・千桜ちゃんのことを・・・。」
 どうして、そこまで冷たい言葉を投げかける? ナギの今の会話が納得いかないハヤテはずっと考え込んだ。


 (僕は、千桜ちゃんのことを・・・。)


 第一に、なぜ悲しまなければいけないのか・・・もちろんハヤテにその理由が分かるわけもなく、ナギの事を思い出すと苛立ちが隠せない。
 「・・・彼女、なんでそんなコトを言うんだよ。」
 千桜とだから・・・今後、ナギの言う出来事が起きるのか。それを教えてもくれない、ただ悲しむことだけ・・・それだけを言われたハヤテが怒ることは、当然のことだったのである。
 「千桜ちゃん、まだかな・・・。」
 気づけば、10分ぐらい経っていた。やはり、これほどに多いと女性のお手洗いは相当時間がかかるんだなとハヤテは思った。
 ハヤテは緑茶を飲むと、買ったグッズを眺めていく。すると、心が落ち着き始めて少し笑みも見せた。
 (とにかく、千桜ちゃんの前で怒っちゃいけないし、ナギさんの言うことなんてきっと嘘に決まってるんだ。)
 すぐに前向きな方向に考えていく趣向があったため、ハヤテはそう思うしかなかった。実際は不安がっていたのだが。


 「ハヤテくん?」


 千桜が呼んでも、ハヤテは気づかなかった。千桜はハヤテの背中を少し叩いた。
 「ねえねえ、ハヤテくん・・・。」
 「・・・ち、千桜ちゃん。おかえり。」
 「どうかしたの? 何だか険しい表情をしていたけど。」
 「うん? そんな表情していたの?」
 「・・・お手洗いに入る前に、あの時の女の子と・・・ハヤテくんが話しているところを少し見たよ。何か言われたの?」
 「・・・」
 するどい感覚の持ち主なのか、ハヤテは何とかごまかすために少し笑って、必死に嘘の話しを考え出す。
 「・・・お前はアニヲタの神髄が分かってないって。」
 「ハヤテくん・・・。」
 「本当は全然悔しくないんだけど、彼女・・・同じクラスなんだけど、実は年下なんだよ。だからなのか、急に悔しくなって・・・。」
 「・・・」
 「お金はあまりないけど、アニメに触れてきた時間は僕の方が多いのに・・・そんなこと言われたくないんだよな。」
 「そっか。ハヤテくんも単純なんだね。」
 「・・・そうなのかな。」
 「だって、そんなことで悔しくなるなんて・・・かわいいな。」
 嘘の話しに・・・かわいいと返事をしてくれる千桜に、頬を赤くしてしまったハヤテはとっさに緑茶を一口飲んだ。
 「・・・千桜ちゃん、そろそろ・・・東ホールにでも行こうか。」
 「うん。」
 「これからが並ぶんだよな・・・できるだけえっちな同人誌は避けているんだけど、それでも人気のサークルがあるんだよね。」
 「ハヤテくん・・・えっちな同人誌は言わなくていいから。・・・その、ハヤテくんには早いって言うのが分かってないのかな!」
 「分かってるよ、千桜ちゃん。」
 「・・・危険だからね、ちゃんと見張っておかなきゃ。」
 「・・・何かと千桜ちゃんも興味あったりするんじゃないの?」
 「それは、女の子に対してはタブーな質問だよ。ハヤテくんは・・・その・・・。」
 「・・・?」
 小さい声だったが、確かにそう言った。好きだから言える言葉を・・・恥ずかしながら、小さい声で。


 「私としてくれないと、何だか嫌なの・・・。」


 ハヤテの手を掴みながら、ただ・・・引かれる方に歩いて行く。すると、東ホールにやってくる。
 「・・・やっぱり、ここは多いんだね。」
 「えっと・・・何々、A○our T○mps? ハヤテくん・・・何なの、このサークルは。」
 「まあ、最初はブログから始めていた同人小説だったんだけど、同人誌化したら一気にヒットした同人サークルなんだよ。」
 「へえ・・・。」
 「このサークルは元々一人だったんだけど、何かとスタッフとか志望の人とかが多くて、今は6,7人構成でやっているんだ。」
 「このサークルさんは、えっちなものはあるの?」
 「・・・ないね、少しはネットの方ではあったらしいけど。何せ、サークル名はフランス語で『恋愛時間』。恋愛SSと言えばここ・・・と言われるほどになったんだよ。」
 「すごいんだね、その人も。」
 「でも、ラブシーンはあったかな・・・挿絵ないし大丈夫だと思うよ。」
 「・・・そういうのは、別に良いと思うよ。千桜も・・・そういうのは嫌いじゃないから。」
 恋愛には興味あるのか、少し安心したハヤテは長蛇の列をちゃんと並び通して、10分後同人誌を買うことができた。


 「なんだ、けっこうポスターも健全な物が多いんだね。」


 どんなイメージがあったんだ・・・ハヤテは問いたいところだが、それは危険かと何も言うことはなかった。
 「千桜ちゃんは何か買いたい物はある?」
 「・・・私はグッズが買えただけで大満足。ハヤテくんが行きたいサークルさんの所に行って良いよ。」
 「・・・別に、わがまま言ってもいいんだよ。」
 「ううん、ハヤテくんと一緒にここに来ること自体が・・・私の一番のわがままだから。それに、本当にグッズでいっぱいだし・・・。」
 「・・・ごめんね。」
 「ハヤテくん・・・。」
 「・・・いや、千桜ちゃん・・・楽しんでくれればいいなって思ってたから。」
 「楽しいに決まってるよ、ハヤテくんと一緒にいるだけでね。」
 千桜はハヤテの持っている紙をじっくりと見ると、走り出し・・・ハヤテはまずいと重いながらも、もう逃げ道はないと諦め始めた。


 「ハヤテくん、ダメだって言ったよね?」


 そのサークルのポスターは・・・もちろん、あっち関係な方で。千桜の頬が赤くなってしまい、目が潤んでしまうわけで。
 「・・・ハヤテくんのばかっ!」
 「さっきまでの展開はなんだったんだ・・・。」
 「・・・私を好きにならないと、えっちな同人誌は禁止なんだから! さっ、ハヤテくん・・・他の所に行くからね。」
 「・・・これは、千桜ちゃんが来る前にピックアップした物で・・・ほら、日付だって千桜ちゃんの来る前の日になってるじゃん。」
 「・・・うううっ、ダメなの。えっちの相手は千桜で十分なの! ハヤテくん、ほら・・・他の所に回るんだからね!」
 何だか、言っている言葉に疑問を感じたが・・・しょうがない。ハヤテは改めて引かれていく手を振ろうともせずに、千桜にただ付いていくだけだった。


 ―――気づけば、たくさんの同人誌を買っていた。


 昼を回ると、ハヤテと千桜は会場の外に出ていた。
 「・・・千桜ちゃん、あのね・・・分かったでしょ。僕が一般向けをちゃんと考えていたって・・・。」
 「・・・う、うん。」
 「こんなに買っちゃったね・・・少しは千桜ちゃんにも払って欲しいんだけどな。」
 「私が買っても、意味ないから。」
 「むむむっ、4,5冊は千桜ちゃんがほしいって言ったんだけど。ほら、紙袋をもらったんだから・・・これ、はい・・・持ちなさい。」
 「分かったよ、うううっ・・・重いよ。」
 ハヤテの方が酷かった。あれから、同人誌を15冊程度買ったのだから。少しはにを千桜にも背負わせたいぐらいだった。グッズがあるので尚更重い。

 「・・・暑い中でのこの荷物はけっこうくるね。」

 熱中症にもなりかねない。しかし、ハヤテは緑茶をこまめに飲んでそれをしのいでいた。千桜は何だか涼しげな表情をしていたが。
 「ハヤテくん。」
 「なに? 千桜ちゃん。」
 「・・・今日はとても楽しかったよ。」
 「それは良かったよ、僕も何とかこの夏も来ることができて良かった。」
 「・・・また、次の時も一緒に行こうね。」
 「・・・」
 その瞬間、先ほどナギに言われた言葉・・・それを思い出す。その言葉が本当であるなら、今、千桜の言ったことは・・・? そんなことを考えてしまった。
 「ハヤテくん? どうかしたの?」
 「何でもないよ。うん・・・次も一緒に行ければ、僕も千桜ちゃんと一緒に行こうって思ってるよ。」
 「やった!」
 「・・・風が気持ちいいね。」
 「・・・そうだね。」
 少し汗をかくこともいいかもしれない。ふんわりとした風が、ハヤテの気持ちを楽にさせていく。

 「ハヤテくん、昼ご飯でも食べに行こうよ。」
 「あっ、すっかりとイベントの方に集中して・・・そうだね、帰る途中でどこかに寄っていこうか。」
 「・・・うん!」
 「何が食べたい? 大抵の所だったらどこでもいいけど。」
 「ラーメン屋以外ね。」
 「・・・まだダメなんだね。ラーメン。」
 「ラーメンはハヤテくんが作ってくれた物以外は、ちょっと苦手なんだよね。」
 「もう・・・かわいいな、千桜ちゃんは。」

 駅の中に入ると、一気に涼しくなる。ハヤテは安堵の表情で改札を通ると、無くなった緑茶のボトルを捨てて、レモンティーを買った。
 「・・・うん、レモンティーもおいしい。」
 「・・・」
 「・・・飲む?」
 「じゃあ、一口だけね。」
 ハヤテのレモンティーを一口・・・千桜が飲むと、
 「うん、おいしい。」
 「・・・」
 「間接キス・・・これで2回目だね。」
 「言うと思ったよ、その言葉。・・・だから、僕は何とも言えないんだよ。」
 「ハヤテくんのいくじなし・・・。」
 「・・・」
 最近、こんな言葉が増えてきた気がする。好きだから耳にする言葉を、最近・・・聞く機会が増えてきた気がする。
 まさか、このことを・・・ナギは予知して、あの言葉を告げたのか。とっさに思ったそのことが、すぐ後にやってくるなんて・・・ハヤテは知るはずがなかった。


 『千桜ちゃんは無くてはならない存在なんだ。』


 その言葉を問われるときが・・・すぐにやってくるのであった。暑い日の晴れている数日後の・・・ヒナギクとの一件で。


vol.11に続く。ハヤテは千桜へ対する気持ちがどうなのか分からない。
・・・しかし、それを確かめさせられる時がやってくるのであった。


☆コラム☆


途中で登場した、謎のサークルについて。


「Amour Temps」というのが本当で、
私がもし・・・サークルで何かやろうかという時に使う名前の予定。

作中の通り、フランス語で恋愛の時間という意味で、
恋愛小説を主に手がける私が、何となく考えたサークル名というわけです。


・・・こうして補足をつけておかなければ、面倒になるかもしれないのでw
・・・まあ、いつかサークルという時が来れば、覚えておいてください。


それでは、失礼します。
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