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こんばんは、セカコンです。
なんか、毎年1~2作品はOPとかがバカ売れするんですね。

・・・ちなみに、今年はけいおん!を筆頭に・・・。
ヘタリア、一応ハヤごと!・・・現在、超電磁砲OPがkonozama砲効果で爆上げ。


・・・CDはジャニかアニソンぐらいしか売れなくなったのか?
いや、今年はB'zがロングヒットしたのがせめての救いです。

ジャニは嵐以外は何とも言えません。


Desire 千桜


さて、今回から千桜との夏休みがスタート。
・・・と言っても、まだ初日・・・それに、ちょっとシリアス要素発動。

千桜はしっかりしてますよ・・・きっと。
今回は「しっかり仕様」でやってみました。


・・・リアルの方ではこれから寒くなるのに。
・・・SSの方ではさらに暑くなっていきますw


それでは、vol.4をどうぞ。

~SELL 3 一日~


 ―――夢の中で出会ったのは、同じ制服を着る千桜ちゃんだった。


 近年の夏は、朝から暑いときがある。そして、朝早くから明るいのでハヤテは自然と起きてしまうのだが……。
 「……暑いな、今日も真夏日か……。」
 体を起こすと、少し蒸しっとした感じの何とも言えない暖かさが、ハヤテの気分を少し悪くさせた。
 「夏はやっぱり冷房で涼むのが一番だよな。」
 寝ぼけていたせいか、カーテンを開けて日光を浴びて体を伸ばす。さて、千桜ちゃんでも起こそうか……とした時であった。

 「あれ、千桜ちゃんがいない。」

 起きてるのかな……近くにちゃんと畳んであるパジャマもある。ハヤテは扉を開けると、
 「あっ、おはよう。ハヤテくん。」
 「おはよう……千桜ちゃん。」
 ほどよく涼しい空気の中で、朝食を思わせるような味噌汁の香りがハヤテを出迎えた。肝心の千桜は、朝食を作っていた。
 「ごめんね、千桜ちゃんに気を遣わせちゃって。」
 「ううん、気なんて遣ってるつもりなんてない。私がハヤテくんに作りたいから作ったんだよ。早く顔洗ってきて。」
 「あっ、うん……ごめんね。」
 「一緒に住んでるんだから、ごめんはなし。」
 「ごめん……あっ、ダメだったんだね。」
 この状況、周りから見れば……読めば、まるで新婚生活……そこまで行かなくても、恋人同士のような感じに受け取れるのは間違いないのだが、

 「千桜ちゃん、しっかりしてるなぁ……。」

 持ち前の女性との付き合いがけっこうあったせいか、それとも性格なのか……ハヤテは千桜をかわいい妹のように見ていた。
 「千桜ちゃんって、何歳なんだ?」
 見た目で判断してしまったが、実際の所は何歳なんだ……? ハヤテはそれが気になってしょうがなかった。
 「いや、ここで訊くと僕が変態のように思われる危険がある。……でも、それ自体が記憶喪失かもしれないからな……。」
 顔を洗いながら、ハヤテは考え続けた。そのまま3分間、静止し続けた。

 「そんなこと、どうでもいいか。」

 千桜が作ってくれた朝食が待っている。ハヤテはさっさと顔を洗い終え、普段着に着替えた。
 「……千桜ちゃん、作ってくれたんだよね。」
 「なんか、朝早く起きちゃったから。」
 「その……何か、本当にごめんね。僕が作らなきゃいけないのに。」
 「ううん、私、ハヤテくんのために作ってあげたい。……一応、冷蔵庫の中に入ってた物で作ったんだけど、どうかな?」
 「……感心してるよ、ありがとう。」
 ハヤテは味噌汁を一口吸う。すると、何だかからだが震えてきて、同時に涙腺がゆるんできてしまった。

 「なんで、泣いてるの?」

 自覚なんて無かった。体が勝手に反応してしまっている。千桜にその事実を伝えられると、急に泣きたくなってきた。
 「久しぶりに、誰かが作ってくれた食事を食べたからかな。」
 「えっ、そうなの……。」
 「うん、おいしいよ。……悪くない、2人で家で食べる食事も。」
 「……そう、なんだね。」
 「いつも、僕が自分で作ってたからね。友達が遊びに来たときも、いつも僕が作ってた。でも、作ってもらうのは久しぶりかな。」
 「千桜の作った朝ご飯……美味しい?」
 「……うん、おいしいよ。」
 女性が嫌いなんて思えない。今のハヤテの笑顔は、本当に嬉しそうな感じが伝わってくる。千桜はそう思った。

 「嬉しいな。そういえば……今日は何かあるの?」

 外を見れば、空は雲一つ無い青空だった。
 「……外は晴れてるか。絶好の水泳日和とも言えるけど……やっぱり、こういう時はのんびりと涼しい部屋の中で過ごすに限るね。」
 「そういうものなの?」
 「だって、昨日まで毎日学校に行って……期末試験だって、好成績を出すために頑張って。夏休みの初日ぐらい、何も考えずに過ごしたいよ。」
 「えええっ……。」
 「現に、もう8時過ぎてるし。普通だったら、今頃学校に向かって歩いている頃だと思うけど。」
 「私も、成績はけっこう良かったよ。」
 「……この記憶はあるんだ。でも、高校になるととても難しくなるから。千桜ちゃん、今のうちからちゃんと勉強しておきなさい。僕みたいに、趣味に時間を使うことができなくなるからね。」
 「えっ、でも……。」
 ハヤテは朝食を美味しく食べている。……何を、千桜は言おうとしたのか。ハヤテはもちろんそこに気を回すことはなかったのである。


 ―――パズルには中途半端にピースが残っていた。


 ハヤテの性格上、重荷を最後までとっておくのは嫌な方らしい。なので、初日から少しずつ夏休みの課題をやり始めていた。
 「……のんびりしてる割には、けっこう頑張ってるじゃない。」
 少し怒り気味の千桜は、ハヤテに冷たい麦茶を差し出した。
 「ありがとう、千桜ちゃん。」
 「……せっかく、ハヤテくんと海とか行けると思ったのに。」
 「海か……そういえば、海に行ったのは何年前だっただろう。中学生の時に彼女と行ったぐらいかな……。」
 「のんびりするとか言ってたよね!?」
 「言ったね、でも、少しぐらいは宿題やらなきゃ。」
 「うううっ、千桜と一緒にアニメ観てくれると思ったのに!」
 「大丈夫だって、ここまでやるんだから。……30分ぐらいで終わるけど、千桜ちゃんが協力してくれれば、15分ぐらいで終わるかもしれないけど?」
 できるわけがない、ハヤテはそんなことは見え見えだと思って、少しふざけた感じで言ってみた。すると、千桜はムキになって、
 「ねえ、ちょっと横に座らせてよ。」
 「うんうん。はい、お茶。」
 「早く終わらせて、一緒にアニメを観させてやるうううっ。」
 「うん、僕も千桜ちゃんと一緒に昨日録画したアニメ、早く観たいな。」
 といいながらも、マイペースを保ち続けるハヤテはとなりで小さくせかしてくる千桜の言葉にも動揺せずに、黙々と課題をやり続けた。
 何も言ってこないところを見ると、やっぱり分からないよな……ハヤテは隣の赤い頬になっている千桜をかわいく思った。だが、ここで信じられない出来事が起こった。


 間違いを指摘されたのである。


 「えっ、ここ……間違ってるの?」
 「だって、ここは……まず……。」


 5歳ぐらいの差が付いていると思った。思春期突入の年齢だと推測しているハヤテは、きっとそうだと思っていた。
 だが、今のことでハヤテの中に更に千桜のことについて、謎が浮上してしまったのである。
 「……千桜ちゃんに教えられるなんて。……ところで、千桜ちゃんは今何年生なの?ねえ、教えてくれない?」
 さすがに、こんなことまでされると……成り行きでそう訊きたくなってしまう。千桜は言葉に詰まったが、
 「白皇……学院……。」
 そう小さく呟いた。
 「……白皇学院って、僕が通ってる高校じゃないか。……まさか、その……千桜ちゃん、嘘だよね。」
 「……分かんないよ。間違ってるって、分かるんだもん……何でなのか分からないけど、白皇学院って名前が出たんだもん!」
 「……千桜、ちゃん……。」
 「あの女の人も、強く問いかけてきた。分からないのに、でも……出た言葉を言うと、今のハヤテくんみたいに……。う、うううっ……。」
 昨日のコトなのに、忘れかけていた。千桜は“記憶を取り戻すために預かった”女の子であることを。
 何も覚えていない……あやふやに覚えていることを、一番信じていたハヤテに突かれてしまうことは、千桜にとっては精神的に痛ませる行為なのである。

 「……誰も信じてくれないって、思っちゃうよ……。」

 そして、“自分を信じてくれるから”……千桜はハヤテと一緒にいたいと思っていた。ハヤテはそれが分かった。
 「……ごめんね。千桜ちゃん。」
 「……だって、私……分からないから。苦しくて……分からないから。」
 「ごめん、千桜ちゃん。……でも、ありがとう。千桜ちゃんのおかげで……何とか課題ができたから。」
 「……」
 深く深呼吸をする。そっと頭を撫でる。
 「千桜ちゃん、僕……千桜ちゃんのこと、知りたくてしょうがなかったんだ。」
 「私のコトを……?」
 「早く思い出してくれればと思って、気になる言葉が出たら……とっさに、疑問を問いたくなってきちゃって。」
 「……」
 「言い訳にしか……聞こえないよね。実際に、僕も今……言い訳してるんだなって、反省しているんだけど。」
 「……」
 「女の子と付き合っちゃいけないの、何となく……分かったよね。」
 「そんなこと、ない……。」
 心が今は複雑な中で……時にはしっかりしてる部分もあれば、このように弱さを見せるときもある。それだけ分かることができれば、これ以上求める必要もない……ハヤテは優しく微笑んだ。

 「……千桜ちゃん、泣いていいよ。つらかったんだよね……昨日からずっと、思い出せない自分のことに。」
 「う、うううっ……。」
 「たくさん泣いて、一緒に撮ったアニメでも観ようか。……今日は夏休みの始まりの日だもんね。」
 「……絶対だよ、約束だから……ハヤテくん。」
 「うん、約束するから……泣いていいよ。」

 すると、泣き始めた。きっと、出会うまでは心の中はずっと泣いていたんだ。ずっとこらえて、桶のように溜まっていく物ばかり溜まって。
 「……今日は晴れてるから、流星群でも……見せてくれないかな。」
 「うん、お願いする。」
 「……どんなことを?」
 「内緒だよ、ハヤテくん。」
 ゆっくりと抱きしめる……すると、抱きつかれた時よりも千桜の温もりを感じた。これからも、幾度に味わうだろう温もりを。

 (これから、千桜ちゃんを……。そのためには、まず……僕自身がしっかりしなきゃいけないんだな、きっと……。)

 変わり続けるのは、千桜だけはない。抱いている少女と上手くやっていくには、きっと避けられない道であること。

 アニメを一緒に観ているときも、何となく千桜の横でそう思ってしまうのであった。


 ミンミンゼミが泣き止んで、ひぐらしが泣き始めた夕方になると、窓を開けると涼しい風が気持ちよく感じる。
 「夏休みって、時間が経つのが早いね。千桜ちゃん。」
 「うん……楽しかった、あのアニメ。」
 「僕、リピートしちゃったけど……その、千桜ちゃん……気分悪くなっちゃったかな。」
 「あれはとても萌える言葉だよ! あああっ、私もそんな風に言われてみたいな。」
 「あの声優、ツンデレ界の中では女王だって……自画自賛してたんだよ。でも、僕は納得しちゃうかな。」
 「くぎゅうううな、あの人だよね!」
 その声優が主演しているDVDを出すと、千桜は答える。
 「……神作っていうものだね。これは。」
 「分かってるね、千桜ちゃん。」
 「好きだなぁ……あの人の声。かわいいよね。」
 「……かわいいね。でも、何となく……今は千桜ちゃんの声で十分に思えてくるんだよね。」
 「えっ……。」
 ハヤテのさりげなく出た言葉に、千桜は頬を赤くする。
 「えっ、その……いや、その……ハヤテくん、その……。」
 「……千桜ちゃん、そういえば千桜ちゃんオススメの流星群が見られる場所があるんだって?」
 「……は、はいっ!」
 「どうしたの? 甲高い声になっちゃって。」
 「その……ええと、他の誰かと見に行くの……初めてだから、気持ちが落ち着かないのかもしれない。うん……きっとそうだよね。」
 ハヤテはチェック柄のワイシャツを羽織る。千桜はそのままで、部屋の外に出た。

 「涼しい……。」
 「やっぱり夜になるとちょうど良いね。千桜ちゃんは、どの季節が好き? やっぱり夏かな? 夏休みもあるし。」
 「夏かな……誕生日もあるし。」
 「誕生日か……たしかに、誕生日のある季節は好きになれるよね。」
 「8月30日だから、ちゃんと覚えておいてね。」
 「うん、分かったよ。」

 千桜に手を引かれながら歩いて行くと、少し高台となっているところに気づけば立っていた。
 「けっこう街が綺麗に見えてきたね。」
 「うん、ほら……あっちの方が都心の方だよね、高層ビルとかあるし。」
 「……100万ドルには、到底ならないけど……僕、涼しい中でこういう夜景を見るのは嫌いじゃないんだよな。」
 「私は、その……1万ドルぐらいかな。」
 「中途半端だね、その心は?」
 「分かんない。星が見えてきたよ、ほら。」
 流星群は、冬の空気の澄んだ時に見えやすいという。湿気の少ない乾いた空気であるため、雲ができにくいなどの理由だ。
 夏でも見れるんだな……と思いつつ、千桜に更についていくと……何もないただ、緑が広がる高原に一本杉が立っていた。
 「こんなところ……あったのか。知らなかったよ。」
 「この一本杉の下で、流星群を見るの。それで……自分の願いを言うと、絶対に叶うっていう噂があるんだよ。」
 「へえ……けっこうロマンチックなんだね。」
 「隠れた名所だって、ネットには書いてあったよ。」
 「……ネットに書いてあると、いずれは隠れた名所じゃなくなっちゃうね。その前に、願いでも言っておこうか。」
 「……うん。」
 千桜はすると、後ろに倒れて仰向けで星空を眺める。ハヤテは千桜の横に寝て、同じ星空を眺めている。

 「夏に流星群なんて、本当に見られるとは思わなかったよ。」
 「……うん。……あっ! 流れ星!」
 「こ、これは……すごい物を見たね。」

 流星群……どんな星なのかは分からないが、綺麗なことには変わりなかった。見とれてしまっているハヤテの横で、
 「ほら、ハヤテくん! 願い事を言って!」
 「願い事か……。」
 「どうか、ハヤテくんと一緒にいられますように! ええと……千桜の願いを叶えてください!」
 「……」
 「ハヤテくんも願った方が良いよ!」
 「……もう、願い事……言っておいたから。」
 「えっ……何々、教えてよ……。」
 「……千桜ちゃんと一緒。ずっと、千桜ちゃんといられますように。……秘密の方が良かった? こんな願いなんて。」
 星空を再び眺めるハヤテの手を、千桜はそっと掴んだ。

 「……一緒にいて。」

 静かに聞こえたような気がするその言葉に、ハヤテは少し強く握り返した。
 「……この流星群、けっこう頻繁に見ることができるの?」
 「うん、晴れてる日の夜なら……大抵見れるよ。こんな年は100年に1年でそこがまたロマンチックなんだよね。」
 「じゃあ、毎週……1回だけ。いや、必ず1回は一緒に見に行こう。2人で……この一本杉の下に。」
 「……うん、約束だよ!」
 「それじゃ、その……千桜ちゃんは何作ってほしい?」
 「えっ、どうして?」
 「ええと、野菜も肉もけっこう無いから……帰り道に食料を調達しなきゃいけないんだよ。だから、今日は千桜ちゃんの食べたい料理を作ろうかなって。」
 頭をかきながら、ハヤテは何か照れくさそうに言う。
 「……何でもいいよ。……とにかく、買いに行こ。」
 「そうだね。」
 「でも、ラーメンだけは嫌だな。」
 「あははっ、そういうつもりで言ったわけじゃないとは分かってるけど……何だか僕のラーメンが否定された感じがしたぞ。」
 「お、美味しかったよ!」
 「だったらいいんだけど……。」
 こんな感じで、夏休みの一日は……過ごしていく。こんな感じに過ごすなんて、3日前は想像できるわけがなかった。
 誰かと一緒も考えることもなかった。ましてや、女性と一緒に過ごしているなんて合ってはならないことだと思っていた。だが、密かに思い始めていた。


 ―――楽しい、と。


 歩いているときでも、流星群は消えることはなく……この日の夜は、ずっと星は流れていたのであった。



vol.5に続く。夢に出てくることは、何かを予兆しているのだろうか。
ハヤテの幼なじみが、ハヤテの家にやってくる話しです。



☆コラム☆


どうも、セカコンです。
慣れない2人も、少しずつ距離を縮めていっている感じがします。

「優しい」感じを目指しているのですが、いかがでしょうか?
・・・徐々に、ハヤテの女性嫌いの謎も明らかになってくるころです。


このSS・・・全14,5部構成になると思います。
今思えばすごく長いなと思うのですが、内容を考えるとちょっと短い気もするんです。


・・・どうしてなのでしょうねw


まあ、ハヤテファンや千桜ファンを筆頭にした方々に、
最後まで飽きずに読んでもらえるSSを目指して、今から執筆をしたいと思います。


それでは、失礼します。
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