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こんばんは、セカコンです。
そろそろ中間試験の勉強が本格化してきそうです・・・。

最近は攻略しつつあるアニメ作品も多くなってきて・・・。
少しは話題について行けるかな・・・そんな感じになってきてますw


まあ、今クールは生徒会の一存もありますしね。
でも深夏の声が少し合っていない気がするのは私だけでしょうか?

それでも話は面白くて、パロディは多めです。
ハヤテを見ていて元ネタが分かる人は、この作品は見ていて面白いと思えますよ。


さて、SSのお話。

・・・虎鉄は実は良い男だったのですw
BLをしそうな彼も、地が男らしいであろうことを原作でも信じますw

・・・今回はあんまり進行しないかな。
でも、虎鉄は出てきますよ・・・虎鉄は。


それでは、vol.2をどうぞ。

~SELL 1 Butler~


 ―――どうでもいいんだ。だって、キミがそこにいるんでしょ?


 強くなる雨の中、泉はハヤテをとりあえず誰にも見つからないように、急いで自分の部屋に招き入れた。
 すぐさまに泉はハヤテの顔、服を脱がせて体をタオルで拭いた。ハヤテは拒むことなく、泉にされるがままに動いていた。
 「ハヤ太くん、だめだよ。あんな雨の中で立ってちゃ……。」
 「でも、泉お嬢さまをお迎えしたかったから……。」
 「……それは屋敷の玄関でしてくれればいいんだよ。ハヤ太くん、ナギちゃんにはそこまでしないでしょ?」
 ナギちゃん……その言葉に、ハヤテは絶句をする。少し表情を変えたが泉はそれに気づかなかった。それどころか、

 (ハヤ太くんの背中、けっこう広いんだね……。)

 見とれていた。男性の背中なんて見る機会などあるわけがない。あったとしても、小さい頃に父親の背中をお風呂で見たぐらいだが、覚えてもいないだろう。
 「ハヤ太くん、顔はかわいいのに体はけっこう鍛え上げられてるんだね。少し感心しちゃったな。」
 「執事なので、主を守るために常に鍛えていますよ。」
 「執事さん……でも、私の執事に虎鉄くんがいるけど、執事ってそこまで戦うことはしないけど?」
 「……虎鉄様は泉お嬢さまのような、かわいい方に仕えていますからね。」
 「ほえっ!?な、何言ってるのかな!?」
 「僕は結構、色々と不幸な目に遭っていまして……自然と体が鍛え上げられているんですよ。不思議なもので。」
 「そう、なんだ……。」
 不幸な目に遭う体質であること、すっかりと泉は忘れていた。そのことから、今ここにいる理由を日々ありそうなことで自分の中でまとめていた。
 「でも、ハヤ太くんはいつも主のことを守ってくれるじゃない。それって、そうそうできる事じゃないよ。」
 「泉お嬢さま……。」
 「よく分からないけどさ、しばらく私の執事でいいから。ううん、軽い感じで……まあ、建前としてね。」
 「……ありがとうございます。」
 「今日の雨はけっこうすごかったでしょ。私、けっこう脚とか濡れちゃったよ。」
 泉はさりげなく拝借した虎鉄の私服を、ハヤテに渡した。泉自身も濡れてしまった靴下を脱いで、気づかれずに私服に素早く着替える。

 (ハヤ太くん、居場所がなかっただけだよね。)

 ハヤテがここにいる理由なんて、きっと“ありふれた”こと。泉はこの半年間の付き合いでハヤテのことも多く知り始めた。ありふれたことぐらいだったら、泉でも考えつくことはできた。
 泉はその“ありふれた”事だと思っていた。だから、泉はハヤテを“執事”という形でここにいることを許した。
 「ハヤ太くん。でも何で……私のコトを“泉お嬢さま”って呼んでくれるの?普通に泉さんでもいいんだよ?」
 「……いえ、僕は泉お嬢さまに助けられているので。泉お嬢さまのことを気安い呼び方ではできませんよ。」
 「うううん、真面目な少年だねぇ……。」
 「ごめんなさい、泉お嬢さまは多分そうしてほしいのは分かるのですが、その……ごめんなさい。」
 「いやいや、謝らなくても良いんだよ。……じゃあ、さっそくだけど……脚がさっきの雨で濡れちゃったんだ。」
 「それでは早く拭かないと……。」
 すると、さっそくハヤテはタオルを持って泉の脚を拭き始めた。
 「ふえっ、ハヤ太くん……にゃ、にゃはははっ!」
 人間、足の裏に刺激が加わるのは弱い傾向。平たく言えば「くすぐったい」。ハヤテは丁寧に泉の脚を拭くと、必然的に足の裏に触れてしまうのである。
 「く、くすぐったいよっ!」
 「かわいい声を出されるんですね。」
 「だって、ハヤ太くん……もう、いいからぁ……。」
 ハヤテは泉の表情を見ると、優しく微笑んだ。
 「泉お嬢さまは、この手のことには弱いのですか?」
 「……はあっ、はあっ……弱いに決まってるよ。女の子は足の裏を触られると、私みたいに笑っちゃうもんだよ。」
 「そうなのですか……。」
 「足の裏を拭くなんてこと、普段はそうそうないもんね。知ってるわけ……ないよね。でも、凄くくすぐったいんだから!」
 「はいはい……。」
 だが、泉は足を引くことをしない。ハヤテは違和感を感じた。

 「……何をすればいいでしょうか。」

 優しく訊いた。泉は先ほどのハヤテのこともあってか、少しぐらいは大胆な要求をしても良いのかな。執事なんだから。だから、
 「足の甲に、キスしてくれないかな?」
 「……えっ?」
 なんてことを言ってしまったんだ……途端に頬を赤く染める。
 (ハヤ太くん、ごめん……!なんか、小学生みたいに調子に乗っちゃって……勢いの余りに少し……!)
 泉はあたふたする、とりあえず足を引こう……そうすれば、ハヤテはキスをすることができない。しかし、既に考えついたときは遅かった。

 「ちゅっ……。」

 軽く感じた、温かく柔らかな感触が足の甲から伝わる。それが、自分の頬を温かくさせることになった。
 「ハ、ハヤ太くん……!」
 「泉お嬢さまのお願いですから……僕は嫌がったりしませんよ。」
 「でも、その……ごめんね。変なこと言っちゃって……。」
 「僕は別に構いませんよ。泉お嬢さまの頼みであれば。それに……こうでもしなければ、泉お嬢さまに近くで触れることはできませんから。」
 「……」
 その言葉に潜む真意とは……しかし、泉は気が動揺し始めていた。好きな人にこんなことを言われた今、泉は困惑していた。
 (どういうことなんだろ……ハヤ太くん、私のコト好きなのかなぁ……。でも……。)
 気の迷いに蘇る、あの時の記憶。


 『私は、綾崎くんのことが前から……。』


 何度も見える、ドアの隙間から見えたハヤテと千桜のキス……それが今の泉の気の迷いとなっている。
 「ハヤ太くん、罪作りだなぁ……。」
 「えっ?」
 「だって、ハヤ太くんには……他に好きな人がいるんじゃないの?」
 「……」
 ハヤテは答えない。表情が一気に何も色取りのない景色のように、何も感じることのできない無表情だった。
 「……僕は泉お嬢さまだけ、真剣に考えていますから。」
 「えっ?」
 「執事は誰とも恋をせずに、仕えた主に対して真剣に心向ける。それだけですから。」
 「……ハヤ太くん……。」
 「でも、泉お嬢さまは僕にとって大切なお方ですし……それに、少しあなたに気があるのかもしれません。」
 「……」
 答えを返せない。それは千桜のこともあるのだが、それよりも……ドアが少し開いており、そこから……誰かの視線を感じるから。
 そして、何か小さな声で……嫌な感じがする声が、着々と伝わってくるから。

 「綾崎が泉のコトが好きなのか……?」

 男の声だ。ドアが静かに開くと、執事服を着た男性が入ってくる。泉の執事である虎鉄だ。
 「にゃ、虎鉄くん!」
 「……綾崎、泉の脚になぜキスをする……私がいくら迫ってもそんな素振りさえ見せないくせに……。」
 「だって、その……ハヤ太くんは、私の執事だから!その……私がハヤ太くんにお願いをしちゃったから!」
 「な、なんだとっ……!」
 虎鉄は何度もハヤテに物理的ダメージを当てられたことはあったが、虎鉄はそれを大したことだとは思ってなかった。
 しかし、今の一言で虎鉄は初めての失恋を味わった気分になったという。今までの勢いはなくなっている。

 「綾崎が……泉の執事で、泉が綾崎にキスをせがんで……。」

 すっかりと放心状態の虎鉄。泉もなんとかしようと思ったが、思うように体が動かないのは何故なのだろう。でも、このままだと面倒なことになるのは間違いなかった。
 「虎鉄様。」
 「……えっ、綾崎……?」
 ハヤテが虎鉄の前に立った。
 「虎鉄様。申し訳ありません、泉お嬢さまに脚にキスをして欲しいと言ったのは僕の方からです。」
 「……本当なのか?」
 「ええ、はしたないことをしてしまって申し訳ないです。虎鉄様、気にくわなければ僕の顔に拳を一発入れても構いません。」
 「……」
 泉と同様に、虎鉄もこのハヤテの変わり映えに驚いていた。
 「お、おい……冗談は止めろよ。そ、その……俺は確かにお前に気がある。けどな、綾崎を殴る事なんて……。」
 「でも、僕は虎鉄様に嫌な気を起こしてしまったことには変わりありません。」
 「綾崎……。」
 「虎鉄様も泉お嬢さまと同じ、僕にとっても一人の主です。主に気を害することをしてしまってはいけないです。」
 「……俺も同じ感じだけどな。」
 虎鉄はいつにない男らしい表情と変化する。

 「おい、そのナレーションはいらない。」

 彼にとっては、やはりハヤテが何かおかしいことは気づいていた。なので、ハヤテを殴ることをすることはなかった。
 「まあ、泉が綾崎を執事にするって言ったんだろ?」
 「ええ、そうです。」
 「……だったら、俺は何も手を出せそうにない。普通の立場でなら襲うところであるが……泉の執事であれば、それこそ主の気分を害することになる。」
 「虎鉄くん……。」
 「俺だって、泉の執事だ。それぐらいは分かっているつもりだ。」
 虎鉄のまともな表情に、泉は何だかほっとしているようだ。
 「今はお嬢には綾崎の方が良いような気がする。だから、おまえがここに留まるのであれば……その間は綾崎に任せるよ。」
 「虎鉄様……。」
 「だけど、俺のことは虎鉄様じゃなくていい。虎鉄さんで良いから……その、調子が狂うからやめてほしいんだ。」
 「……はい、分かりました。虎鉄さん。」
 「ああ……まあ、親父には何かあったら説得しておくから。後は2人の時間を楽しんでくれ……。」
 しかし、虎鉄は明らかに悲しんでいたように思えた。部屋を出て行くときに見えた虎鉄の背中は、何だか切なく思えるのであった。


 そして、虎鉄自身の中で人生初の失恋の意を味わったという。


 虎鉄が現れたとき、正直焦った泉だったが……一つの難所を越えたような感覚だった。これで家の中では安心してハヤテと一緒にいられる。
 「ハヤ太くん。」
 「……なんですか?」
 「その……殴っても良いなんて言っちゃダメなんだから。」
 「……」
 泉はハヤテにすがって、少し涙を流した。
 「ハヤ太くんが殴られるところ見たくないし、それに……ハヤ太くんが殴られないように努力するから……。」
 「泉お嬢さま……。」
 「……私、ハヤ太くんにこんな形で一緒にいてくれるとは思ってなかった。でも、私……ハヤ太くんのこと好きだよ。」
 「……そう、ですか……。」
 「だから、ハヤ太くんにはそばにいて欲しい……それだけが、主の私からの一つだけのお願い。執事というわけじゃなくて、ハヤ太くんへのお願い……。」
 「……」
 今、自分を見てくれていることを信じる……泉はそう思った。千桜のことが好きなのかは分からないけど、気持ちは言わないと相手に分かってもらえない。そう思ってのさりげない告白だった。

 「分かりました、泉お嬢さま……。」
 「……ハヤ太くん、とりあえずは夕ご飯食べようか。」
 「そうですね。」
 「……とってもおいしいから!」

 同時に、普段の雰囲気を戻したくて……天真爛漫な笑顔を振りまいていく。だが、美希と理沙に見せたときの笑顔よりも、輝いていた。


 きっと、そばにいてくれる。


 『ハヤ太くんとナギちゃんが仲直りするまで』は……一緒にいられる。それからでもきっと遅くない。
 そんな“ありふれた”ことだと信じていたのだから・・・だから、今だけでもそばにいてほしい。泉はハヤテの手をずっと握っていた。



vol.3に続く。6月17日となり、ハヤテと泉は一緒に学校に行く。
教室内では美希と理沙のように普段通りの人もいれば・・・。


☆コラム☆


・・・虎鉄は、良い男だったのかもしれません。


最近は泉と千桜さんに馴染んできていますね。
逆にナギにはあんまり手を付けていないという・・・。

そろそろ、ナギを主人公にしたSSも書きたいところですが・・・ね。


それでは、失礼します。
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