Temps d'Amour

☆Story☆


ヒナギクがハヤテの憂鬱の理由を聞き出した。
・・・ハヤテは言った。アテネに会ったことを。


ハヤテは無視されたことをヒナギクに言う。
だが、そんなときにヒナギクはハヤテはアテネとどういう関係なのかを訊き出す。


―――ハヤテにとってアテネという存在は一体何なのか。


ハヤテはマリアの言葉を思い出すが、上手くいきそうにない。
どういう風に言うか迷い、その場は沈黙となった。


―――今だ、言う時は。


ヒナギクは勇気を振り絞って、言おうとしていた。
だが、ハヤテの気持ちは・・・アーたんは特別な存在なんだ。





―――今まで出会った人たちとは違う。





―――君のコトが好きだったんだ。今でも。


・・・なんで、ここにナギがいないのか。
ナギは対象外なのか。・・・さりげなく、マリアが一番大きいと言うことは・・・。


それにしても、アテネがかなり可愛く美化されているなぁ・・・。


ヒナギクは告白しようとした。勇気を振り絞って。
・・・何度も言おうとして、失敗して・・・。

それでも、この少女には運がないのか。・・・それとも必然なのか。
言いかけたその時であった、ハヤテからの言葉・・・。


―――あの人は、僕の好きな人です。





どうなんだろう、その時のヒナギクの気持ちは。
・・・好きだって言おうとしたのに、知っている人が好きな人の好きな人と伝えられた・・・好き故の残酷な言葉に。

好きになると、どこか遠くに行ってしまうような気がする―――
好きになったときのヒナギクの気持ちは、まさにこの場面を象徴しているのかもしれない。


次回、そのことを言われたヒナギクの発した言葉とは・・・。
彼女曰く、思い出せなかったほどの言葉だったという・・・。


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