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こんばんは、セカコンです。
ガリレオエピソードゼロをただいま観ております。

2本目「チェリー」は、順調に進んでおりますよ。
やっぱり、シリアスは書くのが楽しいですなw


今頃なんですが、「もってけ!セーラーふく」のCDを買いました。
いや~、オリコン2位の神曲と言われるのも分かる気がします。

あと、「咲-saki-」の漫画、第1巻を中古本で。
・・・麻雀はよく分かりませんが、何となく主要なキャラは可愛いことが分かりましたよ。うん、第2巻以降も買おうw オフ会で是非読めと言われた作品です。


さて、SSのお話。

この話にもシリアス要素はあります。それが今回から。
今回が一番シリアスで・・・そうですね、千桜はあんまし出ないですね。

vol.8までのこの作品。いよいよ終盤に突入です。
・・・そして、千桜の誕生日・・・8月30日へ。


それでは、vol.6をどうぞ。

~SELL 5 Ditch~


 ハヤテも高校生である。だからか、お盆と・・・最後の3日間はナギの厚意により夏休みをもらっていた。
 「千桜さん・・・明日はやはり浴衣で行くのですか?」
 「え、ええ・・・綾崎くんはどちらが良いですか?浴衣の私と、その・・・私服の私とでは。」
 「え、ええと・・・ですね。」
 露出度的には私服、プレミア度では浴衣・・・というところであろう。ハヤテは悩みに悩み、その間、

 「ねぇ・・・その、どちらがいいんですかぁ・・・?」

 じれったく、彼女のように(実際にそうなのだが)訊かれると・・・ハヤテも困った感じになったが、
 「やっぱり、浴衣の千桜さんをこの目で見たいです。」
 「浴衣ですか・・・。」
 「ええ、その・・・千桜さんの浴衣姿、きっとかわいいと思うんですよ。なので、その・・・千桜さんさえ良ければ、雰囲気味わって欲しいなと。」
 「私が着て・・・ですか。」
 「まあ、その・・・僕は執事服でなければいけないので、その・・・すみません。」
 「いえいえ、綾崎くんが謝らなくてもいいんですよ。別に、私服が良いと言われたら、普通に少し露出度高めの服を着てくるつもりでしたから。」
 「はははっ、それでも十分楽しみですね。」
 「でも、そうですね・・・雰囲気味わうなら、浴衣ですよね・・・それじゃ、明日・・・浴衣着て、私の家の前で待っていますから。」
 「・・・はい。」
 そして、電話は切れた。最後に『ちゅっ・・・。』と向こうからしたように思えたが、ハヤテは何も感じずに電話を切った。

 「そういえば、まだ・・・お嬢さまには話してなかったな。」

 この日、8月29日・・・ハヤテは未だに、30日に千桜と夏祭りに行くことをナギに話していなかった。
 だが、ハヤテには少しだけ作戦があった。

 (たぶん、お嬢さまのことだから・・・翌日のことについて話せば、急なことだと思うから無理に否定はできないですよね。)

 いくら、あのナギでも・・・ハヤテはそういう作戦があったため、今までナギにはこのことを言わなかったのである。
 「よし、そうとなれば・・・お嬢さまに言ってきますか。」
 だが、それが・・・最悪の結果を生み出すことになるのである。


 数分後、広すぎる三千院家から・・・やっとナギを見つけたハヤテは、部屋にナギしかいないことを確認して部屋の中に入った。
 「お嬢さま・・・ちょっと話しをよろしいでしょうか?」
 「あっ、ああ・・・いいけど?」
 ハヤテは微妙に嫌な予感が、心の中によぎった。ナギは・・・花火関係の漫画を読んでいる、いや・・・花火的なラブストーリーを読んでいる?
 「・・・お嬢さま、あの・・・明日、その・・・出かけたいところがあるんです。」
 「ほぉ・・・どこだ?」
 「ええと、その・・・地元の花火大会なんですけど。」
 「へえ・・・いいじゃないか。面白そうだな。」
 本を閉じて、テーブルの上に置く。今日は珍しくコーヒーを飲んでいたナギは、一口飲むと砂糖を入れてかき混ぜる。

 「千桜さんに誘われて・・・明日、彼女の誕生日なんですよ。」

 その瞬間、ナギのスプーンの持つ手が止まり、目つきが鋭くなり・・・ハヤテの方一点にアングルは向けられた。
 「はぁ?」
 「あの・・・千桜さん、明日・・・誕生日なんですって。だから、その・・・一緒に行きたいと言われまして。」
 「なんでなのだ?あいつとは・・・ただ、デートを1回するだけの権利を、あの時の王様ゲームで獲得しただけだろ?」
 「いや、その・・・千桜さん、どうしても・・・。」
 「・・・なんで“千桜”ばっかりなのだっ!!」
 机を激しく叩くナギと同時に、目には涙が流れ始めた。

 「なんで、なんでなんだよっ!ただ、王様ゲームで・・・1回のデートをしただけのことなのに、どうして・・・どうして!」

 ナギの言っていることも間違ってはいない。千桜とは1回のデートしか実際にはしていない。しかし、その中身は・・・濃いものであった。
 「・・・千桜さんに告白されたんですよ。」
 「・・・!」
 「千桜さん、僕のコトが好きで・・・それで、キスまでして・・・でも、僕自信も同じ気持ちだったんです。僕は・・・千桜さんのことが好きです。」
 「な、なんだって・・・!」
 悲しみ・・・苛立ち、悔しさ・・・それが、全て・・・涙に込めて、その手にこもって・・・ハヤテにナギは本を投げつけた。

 「信じてたのに・・・!ハヤテは、私のコトが一番好きだって思ってたのに・・・!」

 その本は、花火大会の下での・・・ラブストーリーの漫画。それを拾ったハヤテは、はっと何かに気づいたようだ。
 「お、お嬢さま・・・も、もしかして・・・。」
 「行きたかったのに。ハヤテと・・・その花火大会に行きたかったのだっ!!」
 「・・・ごめんなさい、そんなこと・・・僕は知らなくて。」
 「ハヤテがもっと早く言ってくれれば・・・こんなに楽しみになって、こんなに裏切られた気分になるとは思わなかった!」
 ナギはすぐさまに、イスから降りて部屋を出ようとするが、

 「待ってください!」

 ハヤテはとっさにその場から離れようとするナギの手を、必死に・・・つかむ。しかし、それを勢いよく振り払った。
 「どうせ、わがままな私となんて一緒にいたくないんだろ!」
 「えっ・・・。」
 「わがままな私よりも、頭も良い・・・何でも仕事ができる。そんなあいつの方が良いから、だから好きになったんだろ!」
 「いや、それは・・・!」
 「理由なんて聞きたくない!どうぞ、ご自由に・・・。勝手にあいつと花火大会でも何でも行ってしまえばいいのだっ!」
 ハヤテは何も言い返せなかった。千桜のことが好きな気持ちは・・・この上ない真実なのだから。そして、極めつけの言葉がハヤテの心を突き刺した。

 「何だったら、もうここには帰ってこなくてもいいんだぞ!?」

 そう言い残して・・・ナギは部屋から出て行ったのであった。

 「・・・はははっ、誰かを愛するって・・・誰かを傷つけることになるのか。」

 ハヤテは泣くというよりも、逆に・・・高らかと笑っていた。
 「はははっ、そうですか・・・。僕の作戦は逆に、お嬢さまを・・・傷つけることになるなんて、思わなかったなぁ・・・。」
 だが、そんなことを・・・笑ってばかりではいられない。風呂に入って、自分の部屋に戻って・・・ベッドに入った瞬間だった。


 「なんて、僕はひどいことを・・・。」


 ただ、泣く・・・悲しむ。一人での・・・孤独の涙は誰にでも見られることはなく、そのまま泣き通し続けたのであった。



 翌日、8月30日。この日、ナギとハヤテは一切・・・話すことはなく、ナギは夕方ふとハヤテの部屋のドアが開いていたので、そっと覗いてみた。
 「・・・いない、か。」
 実は、謝ろうとも思っていた。一度も話してくれないのは寂しい。その原因は大いに自分にあるのだから。

 「・・・本当にいなくなっちゃったのかな。」

 何だか、悲しい。それだけが・・・そして、昨日自分が言った言葉が今でも耳にこびりつくように忘れられない。
 だから、泣いた。

 「う、うううっ・・・。」

 その様子をマリアが見つける。何事だ・・・?駆け足でナギの元に駆け寄ると、ナギはマリアにしがみついて泣いた。
 「どうかしたのですか、ナギ?」
 「うううっ、ハヤテに嫌いだって言っちゃった・・・ハヤテにいなくなれって、言っちゃったんだあああっ・・・。」
 「えっ、何が・・・どうかしたのですか?ハヤテくん、今日の朝・・・たしかに、悲しそうな顔で出ていきましたが、誰かと会うと言っていましたよ。」
 「・・・ハヤテの好きな人なんだ。」
 「ハヤテくんの好きな人、ですか・・・。」
 マリアはくすくすと笑って、
 「とりあえずは、向こうで・・・クッキーでも食べながらゆっくりと話してみませんか?」
 「・・・うん。」
 「・・・ナギもそういうことで泣くほど悩む年齢になったのですね。」
 「なんだよ、私は・・・ハヤテのことが好きだったのだ。なのに、ハヤテは・・・そんなコト、全然気づいてくれなくて・・・挙げ句の果てには、ただ・・・1回だけデートした春風千桜と付き合ってるなんて。」
 「それだけ、ハヤテくん・・・その春風さんに魅力を感じたのではないのですか?」
 マリアはふふふっ、と笑いを残してリビングへと戻っていく。ナギはそれを走ってついていく。

 「魅力を感じた?」

 今日はコーヒーなのか・・・ナギは珍しそうな表情で、静かに出されるのをじっと待っている。
 「はい、どうぞ。」
 「・・・ありがとう。」
 「まあ、そうですね・・・ハヤテくんも移り気なところもありそうですけど、たぶん・・・今回の恋愛はきっと本物なんじゃないんでしょうか。」
 「私はハヤテのことが好きだったのだ。なのに、もう・・・ハヤテは戻ってこないのだろうか?」
 「・・・どうですかねぇ?」
 マリアはクッキーを1つ食べると、にこっと笑って「おいしい」とつぶやく。ナギもそれを見て、クッキーを一口食べた。
 「おいしい・・・。これ、マリアが作ったのか?」
 「いえ、ハヤテくんが作ったらしいですよ。」
 「・・・え?」
 「これ、今日が誕生日の人に作るつもりだったらしいですけど、ナギにせめても・・・自分がいなくなる前にと、今日の朝早くに作ってくれた物なんです。」
 「えっ、ってことは・・・ハヤテ、いなく、なっちゃうの・・・?」
 「・・・昨日のナギの様子は分かりませんが、ハヤテくん・・・優しげな顔でこのクッキーを作っていましたよ。」
 嘘だっ・・・嘘だっ!!このクッキー・・・とてもおいしいじゃないか、そんなのを作ってくれるハヤテがいなくなるなんて・・・ない、絶対にない!

 「マリア・・・私、どうすればいいのだっ・・・。」
 「・・・さあ、でも・・・一つだけ言えるのは、ナギがハヤテくんのことを信じる気持ちを今までのように持つということですね。」

 信じる・・・?それって、何なのだろうか・・・?ハヤテに愛されるということなのか?それとも・・・。
 「分からない、信じるってどうなのか分からない・・・。」
 「・・・ナギ、ハヤテくんがあなたのこと・・・特別に好きだと思わなくても、今まで上手くやっていたではありませんか。」
 「・・・」
 「たぶん、春風さんのことが好きなのはもうしょうがないことではありませんか。それよりも、執事であるハヤテくんを消させないためには・・・あなたが今まで培ってきた、“信じる気持ち”がなければどうにもならないことじゃないでしょうか?」
 だから、その信じる・・・どうやって信じればいいんだよ!どうすれば・・・ハヤテが戻って来てくれるんだ?

 「今日のお祭り、一緒に行きませんか?」
 「えっ・・・?」
 「咲夜さんも、今日は・・・そのお祭りに行くみたいですよ。」
 「サクも・・・?」

 そのお祭りに行けば・・・ハヤテと会えて、ちゃんと・・・私の執事に戻って来てくれるのだろうか。それが、とても不安だった。
 「大丈夫ですよ、ナギ。私も・・・一緒についていますから。」
 「マリア・・・。」
 「なので、安心してください。それに・・・ハヤテくん、ナギの執事でいたいって言っていましたからね。」
 「・・・うん。」
 そうであることしか、今は安心できる材料がない。そして、それだけしか信じたくなかったから、マリアの言葉にあっさりと承諾したナギであった。


vol.7に続く。ついに、千桜の誕生日・・・夏祭りに。
夏の終わりの楽しみは、これからも忘れられない思い出となる。


☆コラム☆

シリアス要素来たね、典型的かもね。
・・・まあ、あと2部です。次回はあなたも夏祭り気分を味わいましょう!


・・・夏祭りの定番とはなんですかね?
それは、少し次回のコラムに回しておきましょうか・・・。

でも、食べ物ではわたあめやりんご飴、遊びでは金魚すくいに射的。
・・・こんな感じだよね、メジャーなのは。


まあ、次回・・・夏祭りでハヤテと千桜がどんなことをするのか。
実は、次回はけっこう他の方のSSを被っているらしいです。

まあ、あのネタは被らないだろ・・・(?)


それでは、失礼します。
コメント
この記事へのコメント
この章を読んでいると、不思議と「南明菜のスーパーマイルドセブン」のあの名曲が頭に浮かび上がりました。自分の中でのテーマ曲はこの曲です。

それと、写真はしばらく大会の準備に入らないといけないのであまり送ることが出来ないかも知れません。でも同じような写真になってしまうのでよければ時々寄贈しますのでよろしくお願いします。
2009/08/23(日) 21:49 | URL | 鍼灸院 #-[ 編集]
またまた読ませてもらいましたw

って言うか非公開にしてたの気づかなかった・・・(´・ω・`)

続きが気になりますwwww

俺もSSみたいなの書いてみようかな・・・

では続きすごく楽しみにして待ってますねw
2009/08/23(日) 22:20 | URL | larmo #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/08/23(日) 22:45 | | #[ 編集]
コメレス
>>鍼灸院さん

アッキーナですか。あの曲ですか・・・。
う~ん、想像つきませぬw

まあ、無理せずに・・・大会を楽しんでくださいなw


>>larmoさん

どうも、ありがとうございます。
はい、非公開となっておりましたw

SS書くのは楽しいですよ。ストーリーを考えるのは良いことです。
続きですか・・・はい、青二才(?)のSSは次はお祭り編でございますw


>>非公開の方

浴衣・・・大抵は被るものですよ。
・・・最終兵器、ほぉほぉ・・・それでは、当日は強奪しに行きます(何

さあ、どうなるかな?
・・・オードソックスな内容にしてありますからね、被りモロあるかもしれませぬぞw

内容ですかぁ・・・深いっすよ。
どんどん2本目はシリアスになっていくんじゃないかな。たぶん。

このSSは次のSSに繋ぎがありますからね・・・まだまだ長いですよ。
今書いていますが、かなりシリアスになってますよ。


それでは、失礼します。
2009/08/23(日) 23:13 | URL | セカコン #-[ 編集]
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