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こんにちは、セカコンです。
さて・・・今日は長かったSSの最終章となりました。


たぶん、父親の話だと・・・高知で坂本龍馬関係の観光をしていると。
龍馬はかっこいいよ! 土佐藩の名手だよ!

・・・少しは歴史も触れたいですからね。
桂浜、龍馬像・・・龍馬尽くしかもしれない、3日目らしいですw


さて、SSのお話。

最初は医療SS。でも、今はヒューマンラブコメSS。
・・・やはり、ハヤテにはコメディ描写で挑んだことに、今は後悔はありません。

セカコンの新ジャンル・・・そして、ハヤテSSの新ジャンルになったかも。
・・・医療SSをここまで書き上げたのは、他に類を見ないでしょう。


・・・あるかもしれないけどねw

とにかく、今回・・・感動の最終章となります!
果たして、ハヤテとヒナギクの想いは結びつくのか・・・?


それでは、最終vol.10をどうぞ!


~SELL 15 告白~


 その翌日、ヒナギクは白皇病院の前まで来ていた。ハヤテに会うために・・・そして、思いを確かめるために。

 「・・・行こう。」

 白皇病院に入る。すると、快い涼しさが暑い中来たヒナギクの体を癒していく。ヒナギクはほっとした表情となる。
 「あら・・・あなたは、ヒナギクさん・・・でしたか?」
 「あ、あなたは・・・。」
 ここでもメイド服を着ているのか・・・ヒナギクが出会ったのは、メイド服姿の千桜であった。
 「千桜です。今から、綾崎くんのところに行くのですが・・・一緒に行きますか?」
 「え、ええ・・・もちろんです。」
 「最近、綾崎くん・・・リハビリ頑張っているみたいですよ。それに、病気が治ってきているんです。」
 「えっ・・・?」
 千桜はエレベーターホールまで歩いて行く。ヒナギクはその後ろを付いていく。
 「治ってきている・・・それってどういうことですか?」
 「ふふふっ、西沢先生が・・・特効薬を完成させたようですよ。その薬を、綾崎くんと瀬川さんが使用していて・・・今は良好らしいです。」
 「そ、そうなんですか!」
 ヒナギクの知らないことであった。まあ、昨日のコトであり・・・その薬が急に一夜明けて効果が現れたようで、ハヤテは脚、泉は手がかなり動くようになった。

 「正直、先生も驚いていましたよ。特に綾崎くんには。」

 千桜は朝食の時にそれを知り・・・昨晩に薬を初めて服用させた。そして、今日の朝も服用させたという。

 「ということは、ハヤテくんも・・・泉もかなり治っていると?」
 「そうですね、西沢先生は神様だ・・・とも言えるような治り具合ですよ。早く会いたいですね。ヒナギクさん。」
 「え、ええ・・・。」

 ハヤテが普通に動けるようになる・・・それは嬉しいことだ。でも、それだと・・・何故だか謝りにくくなるような気がして、ヒナギクは複雑な思いになった。
 「あれ、ヒナギクさん・・・嬉しくないのですか?」
 「いえ、嬉しいですけど・・・でも、何だか・・・。」
 「何だか・・・?」
 「私、一方的な勘違いで・・・勝手に怒っちゃったんですよ。そしたら、ハヤテくん・・・すごく悲しんじゃって。」
 「・・・でも、あなたの話・・・毎日していますよ。ヒナギクさんはとても優しい人だって。」
 「・・・」
 同じコトをたくさん話していたのか。もう、恥ずかしいな・・・少し頬を赤くしたときに、特別階についた。

 「・・・あれ、あれは・・・歩さん?」

 ヒナギクと千桜はハヤテの入院している部屋の前で・・・何かをのぞき込んでいる歩を見つけた。
 「歩ちゃん・・・?」
 「・・・しっ!ちょっと、中には入らないで。」
 「えっ・・・?」
 「だから、ちょっと・・・隠れて。」
 歩はヒナギクと千桜を引き留めて、部屋の扉のすぐ横に隠れた。中を覗くと・・・そこには、ハヤテとアテネがいた。

 「誰、あの人・・・?」
 「この病院の理事長、天王州アテネ。・・・かつての、私の友人だったわ・・・。」
 「えっ・・・?」
 「とりあえず、黙ってみていて欲しいの。・・・たとえ、綾崎くんにどんなことがあってもね・・・。」

 ヒナギクは黙って頷くと、3人で部屋の中をじっくりと見続けた。


 「あなたは・・・?」


 ハヤテはもちろん知らない、とりあえず名前を訊く。アテネは目を見開いた表情で・・・ハヤテの顔に近づいた。
 「天王州アテネ。この病院の医院長で・・・そう、あなたを担当している西沢歩さんのお友達ですわ。」
 「えっ、西沢さんに・・・こんなにすごいお友達が?」
 「あなたは・・・たしか、綾崎ハヤテくん・・・でしたわね。」
 「ええ、そうですけど。」
 「・・・ハヤテ、懐かしい響きだわ・・・。」
 ハヤテは知っている。アテネに自分そっくりな人間・・・歩の弟のハヤテに恋していたことを。しかし、ハヤテは何も知らない振りで話を続けた。
 「懐かしい・・・?」
 「ええ、私・・・こう見えても、昔・・・好きだった人がいたの。それは、将来・・・ずっと、ずっと・・・いて欲しかった人と。」
 「どうも見えませんけどね・・・。」
 マイペースに話すハヤテに、アテネはくすっと笑みを浮かべた。
 「その人、死んじゃって・・・それが、西沢歩さんの弟・・・それが、偶然に・・・ハヤテくんなの。」
 「・・・!」
 「驚いたでしょ?そう、あなたは・・・私の好きな“ハヤテくん”そのままに見えるの・・・。だから、私・・・。」
 アテネは涙を浮かべた。そして・・・ハヤテの頬を持って、そっと。

 「あなたがずっとそばにいてほしい・・・。」

 そう告げると、ハヤテにキスをした。この時、ヒナギクは驚いた表情となったが歩と千桜が必死に抑えた。
 「あなたとなら、あのハヤテくんと・・・同じような気持ちになれる。だから・・・。私と・・・。」
 「・・・僕は無理です。」
 「えっ・・・?」
 「僕には、そんなコトは無理です。それに、僕は・・・絶対に一緒にいて欲しい人が、もう他にいるから・・・。」
 ハヤテの断り・・・それに対してアテネは、激しく体をゆらした。
 「なんで、なんで・・・!私の心の隙間をあなたに埋めて欲しいの!それに、その女性だって・・・庶民的な財力しかない。私だったら、あなたに最高のご奉仕をしてあげる、あなたに・・・最高の人生を送らせる保証をしてあげる!」

 「・・・そんなの、僕にいりません。」

 ハヤテは静かに言って・・・優しい笑顔で告げた。
 「たしかに、同じ顔で・・・同じ名前だったら、あなたの心の隙間も埋められるかもしれません・・・でも、それが本当にあなたは幸せなんですか?」
 「・・・!」
 「どんなに似ていても、その・・・亡くなったハヤテくんには到底かなわないです。それは、あなたと僕の彼女と一緒です。」
 「・・・」
「僕の彼女、そこまで財力はあるとは言いません。わがままで・・・みんなの前ではプライドが高くて、でも・・・僕には弱さを見せてくれる。僕は、そんな彼女が・・・好きになってしまったんです。」
 「で、でも・・・!」
 「あなたはお金によって隠しているだけです、それに・・・彼女はどう想っているかは分かりませんが、僕は・・・ずっと好きな気持ち、変わってません。」
 アテネは涙を流して、首を横に振った。

 「・・・嘘でしょ?」

 「・・・ごめんなさい、でも・・・僕は、彼女に・・・ずっと、そばにいて欲しいんです。これは、他の人には頼むことはできません。」

 ハヤテのその言葉により、アテネは頷いた。
 「・・・ごめんなさい。」
 「いえ、いいんですよ・・・こういうの、最近・・・慣れてきたんで。」
 「・・・その彼女を幸せにしなさいね。」
 「そのつもりなので、ご安心ください。」
 アテネは笑顔を見せて、部屋を出て行った。部屋を出たアテネは・・・ヒナギクを見ると、そっと・・・微笑んでその場を去っていった。

 「・・・ハヤテくん、聞こえちゃった。」

 ヒナギクが颯爽と入っていく。ハヤテは・・・何も動揺もせずに、ヒナギクの方を向いた。
 「何がですか?」
 「とぼけないでよ・・・そ、その・・・私に対する気持ちっていうか。」
 「・・・あれ、聞こえちゃったんですか。」
 はははっ、そんな風にいつもの調子で接するハヤテに・・・ヒナギクは頬を赤く染めて、少し汗をかいて。言おう、言おう・・・。そして、

 「ハヤテくん・・・この前は怒ったりして、ごめんね・・・。」

 ゆっくりでもあった、少しかんだ部分もあった・・・でも、ヒナギクはちゃんとハヤテに謝った。ハヤテは笑顔になって、ヒナギクを抱きしめた。
 「・・・僕こそ、ごめんなさい。」
 「ハヤテくんは全然悪くないよ・・・。」
 「・・・いえ、僕が・・・もっとしっかりしていれば、ヒナギクさんを怒らせることはありませんでした。」
 「それは、もう・・・なしにしよう。」
 少し体を離して、ヒナギクはハヤテの顔を見た。
 「喜ぶのも、悲しむのも・・・いつだって一緒、同じぐらいの大きさで・・・2人で喜んだりしようよ。」
 「ヒナギクさん・・・。」
 「私、ハヤテくんに・・・ずっといて欲しいんだから、これからはもう・・・この手、絶対に放さないでよ・・・。」
 「分かりました。ヒナギクさん。」
 ハヤテはヒナギクの顔を見つめた。すると、ヒナギクは静かに目を閉じて、唇を出してくる。ハヤテはそれに答えた。

 「・・・愛してますよ、ヒナギクさん。」

 何秒間だったのかは分からない。互いを優しくする気持ちにさせる・・・おまじない。それが、2人の間で・・・静かに。

 だが、それは一人の叫び声で途切れる。

 「あああっ!ハヤ太くんとヒナちゃんがキスしてるっ!」

 泉の叫び声により・・・ハヤテとヒナギクのキスが終わった。ヒナギクは途端に恥ずかしい表情になった。
 「もう、そんなこと言わないでよ・・・!」
 「にゃははっ、おめでとう!」
 そこには、歩、咲夜、千桜、泉・・・4人が祝福をしてくれていた。

 「早く治さないと・・・彼女さんに怒られちゃうよ。綾崎くん。」

 「・・・はい。」

 そして、歩の開発した薬により・・・ハヤテと泉はみるみるうちに治り、歩と咲夜は一時、医療界の中では名コンビと名をあげた。


 それが、5年前の出来事であったのだ・・・。


~EPILOGUE 恒等愛~


 そんなコトを、歩と咲夜は結婚式の招待状を見ながら思いだしていたのであったのだ。
 「そうか、もう・・・あれから5年も経ったのね。」
 「へえ、綾崎さんと桂さん・・・結婚するんですね。」
 「たしかに、いろいろと・・・綾崎くんは女の子にもてていたような気がするわ。」
 「その後は・・・綾崎くんはどうしているんでしょうか。」
 「たしか・・・三千院家の執事を続けているらしいわ。それに、会場が・・・三千院家の中にある式場らしいから、豪華かもしれないわね。」
 「先生、出席するんですか?」
 歩はくすくすと笑って、咲夜に招待状を渡した。

 「もちろん、出るに決まっているじゃない。」

 歩のデスクの・・・2つの写真立て。それは、弟のハヤテと・・・5年前に撮った、ハヤテと泉の退院祝いの全員の集合写真だった。
 「・・・ねえ、あなたに似ている人が・・・明日、結婚式を挙げるんだって。だから、私・・・祝ってくるからね。」
 「私も同席して良いのですかね?」
 「ええ、咲夜も明日は結婚式に参加しなさい。・・・もちろん、あの時の担当看護師としてね。」
 「・・・はい!」
 「じゃあ、2人に電話をかけて・・・今日は私と一緒に食事でもしますか。」
 「ありがとうございますっ!」
 そうして、その夜は・・・10年以上ぶりに、本当に楽しい・・・食事を、歩と咲夜はしたという。


 翌日、結婚式の会場には咲夜と千桜、そして歩が3人で行動していた。
 「2人はどこにいるのかしら。」
 「・・・あちらの控え室にいるみたいですよ。」
 千桜は指さすと、歩と咲夜はそっちの方に歩いて行き・・・その控え室のドアをノックした。

 「どうぞ。」

 ヒナギクの声だった。歩と千桜、咲夜は控え室の中に入っていく。

 「・・・綺麗ね。ヒナギクさん。」

 そこには、純白のウエディングドレスに包まれた・・・ヒナギクの姿がここにあった。ヒナギクは歩を見て少し驚いていた。
 「歩ちゃん・・・あっ、そういえば・・・受賞、おめでとうございます。」
 「いえ、こちらこそ・・・あの受賞は、あなたたちがいなければ・・・どうにもならなかった賞でしたよ。」
 「あなたには本当に感謝してます。ハヤテくんも・・・あれからすっかりと元気になって、頑張っていますよ。」
 「それは何よりです。ごめんなさい、言わなければいけない立場なのに・・・。」
 「いえいえ。あっ、愛沢さんに千桜さんも・・・お久しぶりです。」
 5年前の・・・少しわがままそうなところは、すっかり今は消えていた。落ち着いた、しかし・・・しっかりとしている一人の女性になっていた。

 「そういえば、ヒナギクさんはいくつになったんだっけ?」
 「今、21歳です。」
 「・・・私、25歳なのに・・・恋人さえいない。うううっ・・・。」
 「だ、大丈夫ですよ!先生・・・けっこうかわいらしいですし、それに・・・ハヤテくん、あの時・・・西沢さんに出会ったとき、少し一目惚れしかけたって笑って言っていますから・・・。」
 「うううっ、一目惚れ“しかけられた”だけなんだ・・・。」

 そんなコトに泣く歩に、咲夜は頭をなでて慰めた。
 「でも、あれから・・・大丈夫だったのですか?」
 「何がですか?」
 訊いたのは千桜だった。
 「・・・綾崎くん、また・・・誰かに告白されたり、キスされたり・・・しませんでしたか?」
 「あああっ、そうですね・・・あったらしいですけど、はっきり断ったらしいですよ。」
 「そうですか、いえ・・・実は、5年前・・・私もその一人だったんです。」
 「あっ、その話しもハヤテくんから聞きました。」
 「えっ・・・?」
 千桜は顔を引きつった。しかし、ヒナギクの笑顔は変わらなかった。
 「・・・それだけ、私の愛する人は・・・良い人だって思えました。」
 「そ、そうですか・・・それなら良かったです。」
 千桜はほっとした表情となり、そんなときに・・・ハヤテは部屋の中に入ってきた。

 「あっ、西沢さん・・・今日は来てくださって、ありがとうございます。」
 「綾崎くん・・・何よ、花嫁さん・・・綺麗じゃない!」
 「・・・なんで、西沢さん・・・そんなに怒っているんですか?みなさん、何か事情は知っているんですか・・・?」

 それを言ったハヤテに、ヒナギク、千桜、咲夜はクスクスと笑っている。
 「えっ・・・!な、何なんですか・・・!」
 「まあ、ハヤテくん・・・西沢さんの頬にキスしてあげたら?今回は、快く許してあげるから・・・。」
 「はあ・・・。」
 ハヤテはワケの分からぬまま、歩の頬にキスをした。

 「うえええん!同情されてのキスなんて、そんなの悲しいよぉ・・・!」

 「・・・なんか、更に悲しんでいるようですけど。」

 その場は笑いの空気に包まれた。千桜がぽろりと、
 「じゃあ、ヒナギクさんの投げるブーケ・・・先生が頑張ってとればいいじゃないですか。」
 「・・・それ、名案ね。」
 それでいいのか・・・!別な意味で笑いの空気と化した。

 「じゃあ、私たちは・・・会場の方に行っているから。入場、楽しみにしてるからね。」

 そう歩が言うと、歩が先頭に千桜、咲夜が部屋を出て行くのであった。


 それから、15分後・・・ハヤテとヒナギクは華やかに祝福されながら、会場内に入場していく。
 その会場には、主のナギ、メイドのマリア、そして・・・ヒナギクの友人である泉、美希、理沙・・・愛歌。その他、大勢が・・・2人を祝福した。


 『あなたは、今・・・隣にいる人への永遠の愛を誓いますか?』

 「・・・誓います。」

 「・・・誓います。」

 ハヤテ、ヒナギクが順番に言って・・・そして、百年先も愛を誓うような曲がBGMの中で、2人は永遠の愛・・・そして、誓いの口づけをした。

 「もう、私たちは永遠に一緒なんだね。」

 そうヒナギクが言うと、ハヤテは笑顔になって頷いて・・・もう一度、口づけを交わした。
 5年前のことがなければ、これほどに固い絆は結ばれることなく、きっと他の人と結婚していたかもしれない。しかし、今・・・ここに最高の2人がいるのである。

 その元になったもの・・・それは、


 『恒等愛』・・・変わらず相手を愛するココロ。


『コウトウアイ~Heart sans Wall~』 Fin


☆コラム☆

このSSには、キーワードがありました。

ズバリ、最後に出てきた言葉「恒等愛」です。

まあ、辞書にも載ってないでしょう・・・きっと。
まあ、私の考えでは・・・最後の部分のように、常に愛する人への心が良いこと。

ヒナギクはハヤテを信じ、ハヤテはヒナギクを信じた。
それと同じように、西沢さんとハヤテ、西沢さんとヒナギク・・・。

また、西沢さんとアテネ等々・・・たくさんの信頼あってこその今回の物語でした。


どうでしたか?長くて・・・疲れた方もいたかもしれません。
まあ、ハヤテSSで感動できる話しときたら、このSS・・・となれば嬉しいですね。


さて、8月はこのブログ千桜月間です!
・・・千桜誕生日周辺では、千桜SSを3本公開したいと考えています!

これからも、SSを頑張るのでよろしくお願いします。
そして、今回のSSを最後まで読んでいただきありがとうございました。


それでは、失礼します。
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