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こんにちは、セカコンです。
さて、今日も最終3部・・・一気公開企画をやりたいと思います。


今、私は何をしているのでしょうかね・・・。
父親の話だと、四万十川のあたりを走っているのだとか。

四万十川のパノラマは見たかったんですよね。
今年は自然も歴史にも堪能してきましょう!


さて、SSのお話。

まあ、前回で・・・アテネが歩の弟と付き合っていたことが分かりましたね。
・・・ここまでだな、ネタバレは。

これは、原作の設定を変えているキャラもあると・・・一番最初に話しました。
うん、アテネはその対象にむちゃくちゃ当たりますねw

今回は、シリアスも分からないしコメディなのかもしれない。
まあ、最終章までの繋ぎ・・・とくと今日はご堪能あれ。


それでは、vol.9をどうぞ。

~SELL 14 共存~


 歩が開発した新薬を・・・アテネに見せる。だが、それは・・・アテネにとって心が深く傷つけられたものだというのは、正直、歩はその時驚いていた。

 「まさか、アーたんが・・・医学研究をしていたなんて。」

 やはり、それだけ・・・アテネにとって歩の弟のハヤテは大切な存在だったのだろう。
 「・・・それにしても、できすぎてる・・・か。」
 ハヤテに関して・・・なのだが。歩はハヤテの入院している特別室へと向かった。

 「綾崎くん、調子はどう?」

 部屋に入ると、そこにはハヤテ一人しかいなかった。歩はゆっくりと扉を閉めて、ハヤテのベッドの横にあるイスに座る。
 「ええ、手の方はあれから動かなくなるときなんてありませんよ。」
 「そう、それは良かったわね。」
 「それで、西沢さん・・・僕に何かお話でもあるんですか?」
 今一度、ハヤテの近くで顔を見ると・・・歩の弟にそっくりで、しかも声までそっくりときた。何かの偶然なのだろうか。
 「・・・西沢さん?」
 「あっ、えっ・・・あ、ご、ごめんね。」
 思わず見とれてしまった・・・それは、懐かしさのあまり・・・。アテネが好きになるのも無理もない、か・・・。
 「綾崎くん、ちょっとね・・・大事な話があるの。」
 そう歩が言うと、ハヤテは急に頬を赤く染めた。
 「えっ、西沢さんから・・・愛の告白でもされてしまうのですか?」
 「・・・するわけないでしょ。」
 「でも、ダメなんです・・・僕にはヒナギクさんという大切な人がいるので、西沢さんがどう想っていても僕には彼女以外あり得ません!」
 こいつ、一発殴った方が良いのか・・・?歩は一瞬、右手を拳に変えたがそこは冷静になって、

 「いえ、病気のことと・・・私のこと。」

 歩は右の白衣ポケットから、例の新開発した薬の入ったケースを・・・ハヤテのベッドの机に置いた。
 「これは、なんですか?」
 「・・・私が開発した、綾崎くんがかかっている病気を治す・・・特効薬なの。」
 「へえ、すごいじゃないですか!」
 「そう、私が・・・2年間もかけた研究の成果。あなたがいなければ、この特効薬は・・・完成されることはなかったかもしれない。とりあえずは、ありがとう。」
 「・・・いえいえ。」
 ハヤテは何故か照れた表情で話している。いやはや、僕のおかげなんて・・・僕なんて、ただ病気になっただけですよ・・・的な。

 「綾崎くん、そんな『ただ僕は病気になっただけですよ』的な妄想はやめてくれるかな?」
 「な、なんで分かっちゃうんですか!」

 それは禁則事項です・・・的な指つきをした歩。
 「でも、あなたのおかげ。それだけは言えるわ。」
 「でも・・・その薬、使ってもいいんですか・・・?」
 「ええ、使って大丈夫。さっき・・・医院長に許可をもらってきたからね。」
 「へえ・・・ということは、この薬を飲めば・・・この病気も治ってくるということなんでしょうか?」
 「まだ分からないわ。でも・・・私が研究を重ねた結果がこの薬。治る可能性が高いっていうのは、この私が保証してあげるわ。」
 歩はなんか手まで握ってしまっている。ハヤテは、少し頬が赤くなるが・・・ハヤテは冷静に聞いていた。
 「綾崎くん・・・。」
 「な、なんですか・・・?」
 「・・・あなたを見てると、かつて・・・私の大切な人に似てる。」
 「えっ・・・?」
 歩はさりげなく新薬が入ったケースをしまって、歩の弟の写真を出した。

 「・・・!こ、これは・・・。」

 もちろん、ハヤテは驚いていた。
 「西沢さん・・・いつ、僕を盗撮していたんですか・・・?」
 「ばかっ!」
 「なワケ無いですよね。でも・・・これ、僕にそっくり・・・いや、これ・・・ほとんど僕じゃないですか!」
 「・・・ようやく気づいたのね。」
 歩は下にうつむいて、はあっ・・・と息を立てる。

 「君と出会ったとき・・・私、運命を感じたんだ・・・。」

 初めて見たときから・・・目を疑った。まさか・・・弟と同じ名前、そして・・・見た目もハヤテとほとんど同じだったのだから。
 「綾崎くんの姿が、私の弟に似てるなんて・・・。」
 「まあ、世の中・・・自分と同じ姿の人が3人いるという噂ですからね。」
 「・・・それに、名前も・・・ハヤテなの。」
 「へえ・・・そうなんですか。」
 「私の弟も・・・綾崎くんにそっくりだった。まるで、私のコトを・・・一番に考えて、そう・・・あなたでいう執事みたいな感じだったの。」
 
あの時・・・2年前。

 『お姉ちゃん、絶対に・・・勉強しまくって、ハヤテの病気治してあげるから!』
 『無理しなくていいんだよ、お姉ちゃんの夢を・・・追って欲しいよ。』
 『・・・何言ってるの。私の夢は・・・ハヤテの病気を治してあげることが、一番の夢なんだよ?』

 『ありがとう・・・。』

 2年前、歩の弟・・・西沢ハヤテは綾崎ハヤテと同じAF筋肉硬化症候群にかかった。若い人の進行が早く、死亡する恐れがある。歩の弟の場合はまさにその典型的なパターンとなってしまった。

 『・・・ハヤテ!』
 『・・・先ほど、息を引き取ったようです。』

 あの時・・・亡くなったときの冷たい手のひらは、今の歩には忘れられない・・・最後の対面となってしまった。

 『ねえ、ハヤテ・・・昨日までは元気だったでしょ?ね、なんで・・・なんで・・・なんで死んじゃったの!?ねえ、教えてよ・・・ハヤテ・・・。』

 必死に動かした。もう、二度と動くことのない・・・最愛の弟の体を、号泣しながら・・・激しく揺らした。

 『お姉ちゃん、絶対に・・・ハヤテの死を無駄にしないからね。』

 そうして、弟の体の一部を使って病気の研究し・・・その矢先に出会ったのが、白皇病院の医院長である天王州アテネだった。
 『あなたが・・・西沢歩さんなの?』
 『・・・はい、そうですけど・・・。』
 そして、忘れられない情景・・・それは、この時のこと。周りの学生は、期待の目か・・・疑いの目でしか彼女を見ていなかった。しかし、歩だけは・・・普通の目でアテネを見つめていた。
 『私の経営している白皇病院で、医師を・・・してみない?』
 『私が・・・ですか?』
 『あなたの噂は聞いているわ、白皇病院でも・・・今度、就職活動があれば一番に採用したい人、ナンバーワンなんだから。』
 『白皇病院って、その・・・一番の設備を誇り、一番の・・・優秀の医者が集まるって評判の病院じゃないですか。そんな、私が・・・。』
 『いいから、私の厚意に・・・甘えていいんだからね。』
 アテネに手を握られた歩・・・その時からだった、何か・・・アテネには歩に何かあると思ったのは。

 『はい、そのお誘い・・・喜んでお受けしたいと思います。』

 白皇病院は歩にとっては好都合だった。最先端の医療技術で患者は治せるし、自分の研究している病気もとことん研究できる。ついでに、そこらへんの病院よりもかなり給料も高い。歩はこのチャンスを逃さなかった。

 「・・・それからは、さっき話したとおり・・・研修期間を終えて、晴れて医者になることができたの。それで、最初の患者があなただった。」
 「そうなんですか・・・でも、弟さんは・・・亡くなられたんですか。」
 「ええ、最初は病気のせいだと思ったけど・・・さっき知ったんだけど、すごく驚いちゃったな。」
 「どういうことですか・・・?」
 もちろん、あの事実である・・・。
 「その医院長である、天王州アテネさん・・・今の私みたいに、AF筋肉硬化症候群の研究をして、試薬まで作った。それを、さりげなく弟に服用させてたの。」
 「えっ、何でなんですか?やはり、この病気は・・・解明されると、多大なお金が入ってくるからですか?」
 「いえ、違う・・・アテネさんと私の弟は付き合っていたらしくて、さっき見せた写真の右手の指に、アテネさんと同じ指輪がはめられていたの。」
 「そうなんですか・・・。」
 とりあえず、この病気は・・・何年も前から研究されていて、自分と同じ病気で歩の弟さんが亡くなったことをハヤテは理解しておいた。

 「つまり、弟が亡くなった原因は・・・アテネさんによる、医療ミスだったの。」

 つまり、そういうことだったのだ。しかし、さっきアテネが言ったとおり、莫大なお金でその事実をねじ伏せたようだが。
 「・・・悲しいですね。それは・・・。」
 「ええ、でも・・・私はこの研究には自身があるの、それに・・・綾崎くんのことを信じてる。だから、この薬・・・瀬川さんと一緒に服用して欲しいの。」
 「・・・」
 ハヤテは腕を組んで考えていた。こんな前置きがあるとは思わないだろうし、過去には失敗例もある。しかし、ハヤテの答えは決まっていた。

 「僕で良ければ、ぜひ・・・その薬で治してください。」

 笑顔で承諾したハヤテに・・・歩は不意に涙が流れて、ハヤテは・・・。
 「泣かないでください。瀬川さんが帰ってきたら・・・そんな泣きながら頼んではいけませんよ。」
 「な、何でなの・・・?」
 「だって、あなたは・・・人を安心させる役目なんですから。医者であっても・・・人を助けるのが仕事ですからね。」
 「・・・そうかもしれないわね、ありがとう・・・綾崎くん。」
 すると、ハヤテに唇にはとある感触が。

 「・・・弟に対して、そして・・・あなたに対しての気持ち。これからも、良い・・・関係でいましょうね。」

 それは、義理でも愛でもない・・・新感覚のキスだったような気がした。しかし、これにハヤテは動揺することなく、
 「はい、こちらこそ・・・。」
 泉が帰ってくるまで・・・ひたすら待つ、ハヤテと歩であった・・・。


 白皇病院まで来たヒナギクだったが・・・今、一度・・・病院の中に入る気になれない。

 『泉とキスしたければ、同じベッドの上でずっとキスしていればいいのよ!』

 そんなコトを言って・・・ハヤテは悲しんでいたことは分かっていたのに、それに・・・気づけなかった自分が悔しかった。
 「本当にハヤテくんは泉のコトが好きになっちゃったら・・・。」
 そう思うと、病院の中になんて・・・入れるわけがない。そう思って、ヒナギクは後ろを向いて帰ろうとした。しかし、

 「お~い、ヒナちゃあん・・・!」

 遠くから聞こえる、誰かの声・・・。ヒナギクは周りをキョロキョロ見ると・・・そこには、車いすに乗っている泉の姿があった。
 「泉・・・!」
 「ヒナちゃあん・・・!」
 少しだけ動かせる腕を精一杯振って、看護師さんに車いすを押してもらう泉は、なぜか笑顔でヒナギクの前に現れた。

 「あとは、この私の友達に押してもらうよ。」

 泉は笑顔でそう言うと、看護師は・・・笑顔で去っていく。泉は手を振っていた。
 「はあ・・・ヒナちゃん、久しぶりだね。」
 「そ、そうね・・・。」
 何かと自分で勝手に怒って・・・その後、勉強とか自分に何かと理由を付けて・・・お見舞いに来ることを嫌がった。

 「ヒナちゃん、あそこの広いところで・・・話さない?」

 「・・・うん。」

 すると、ヒナギクは広い芝生のようなところにあるベンチに・・・泉と一緒に行く。ヒナギクはベンチに座った。
 「・・・今日はなかなか良い天気ね。」
 「そうだね・・・。」
 「・・・どう?病気の方は・・・。」
 「いや、リハビリとか・・・頑張って、少しぐらいは腕とか・・・動かせるようになったんだよ。すごく頑張ったんだから。」
 「そうなの・・・すごいじゃない。」
 泉は必死に腕を動かして、それを証明しようとしている。

 「えらいね、泉って・・・。」
 「えっ?」
 「だって・・・病気を患っているのに、普通の生活ができるために・・・笑顔を振る舞って頑張ってる。」

 ヒナギクはそう言うと、涙を流し始めた。
 「でも、私は・・・何にもできない、ハヤテくんを見ると・・・死んじゃうのかなって悲しんで・・・。う、うえええん!!」
 「ヒナちゃん・・・。」
 「泉、私・・・ハヤテくんにいけないことしてたんだ。だから、ハヤテくん・・・私のコト嫌いになっちゃったんだ・・・。」
 「そんなことないよ、ヒナちゃん。」
 泉は静かにゆっくりと・・・頭をなでる。力を入れているせいか、少し汗ばんでいるのがヒナギクにも分かった。
 「あの時、ヒナちゃんが落としたもの・・・ハヤ太くんが拾ったんだよ。」
 「・・・!」
 「その中には、ヒナちゃんの・・・きっと手作りのホットケーキが入ってた。ハヤ太くんはそれ・・・全部食べたんだよ、おいしいおいしいって・・・。」
 「・・・」
 ヒナギクの顔の前にのぞき込んで、泉は微笑んだ。

 「私もハヤ太くんのことが好きだよ、でも・・・それはヒナちゃんにはかなわない。ハヤ太くん、食べながら言ってたもん。『ヒナギクさんの料理は最高においしい』って。」

 「ハヤテくんが・・・?」

 ゆっくりと、縦にうなずく泉を見てヒナギクも泣きながら笑顔になった。
 「ハヤ太くん・・・今日じゃなくて良いから、ちゃんと会ってあげて。すごく・・・会いたがってたよ。」
 「・・・で、でも・・・。」
 「ヒナちゃんだって同じでしょ?ハヤ太くんに会いたいって気持ちは・・・。」
 「うん。」
 泉の天真爛漫な笑顔・・・でも、それには・・・ヒナギクにも勝てない。それを、ヒナギクは思った。

 「・・・そう、ね。ハヤテくん・・・きっと、私の作ったお菓子・・・食べたがっているんだよね。」

 うんうんと、泉は一生懸命うなずいた。
 「きっと、ハヤ太くんの彼女は・・・ヒナちゃんが一番良いと思うんだ。まあ、ヒナちゃん・・・ハヤ太くんとキスしたことある?」
 「・・・あ、あるわよ!何、恥ずかしいことを言わせてるのよ!」
 「にゃははっ。いつものツンデレヒナちゃんに戻ったぞ~。」
 「・・・もう、泉のばかばかっ。」
 「それをハヤ太くんにも見せればいいんだよ、ハヤ太くん・・・優しいから、絶対にヒナちゃんのコト、今でも好きだと思うから。」
 「あ、当たり前じゃない!」
 ツンデレ口調満載だな・・・泉は心の中で萌えていた。

 「それに、あの時・・・ハヤ太くん、私に好きだって言ってくれなかったからね・・・。」
 「当たり前でしょ。ハヤテくんは、私にフォーリンラブなんだから。」
 「・・・ハヤ太くん、愛されてるなぁ・・・。聞いてる私が、一番頬が赤くなっちゃうよ、ヒナちゃんとハヤ太くんの恋愛トーク。」
 「・・・何よ、もう何よっ!」

 このこのっ・・・泉はヒナギクにべったりである。
 「・・・ヒナちゃんも愛されてるなぁ・・・。」
 「泉、ありがとう。」
 「・・・それは、ハヤ太くんの前で言って欲しいな。」
 「・・・そうね。」
 「じゃあ、今日は私が言っておくから・・・ヒナちゃんは心の整理が付いたら、また来てね!」
 「うん!ありがとう!」
 泉は慣れない手つきで、車いすを押して・・・近くにいた看護師を呼んで、順調に病院の中に戻っていった。

 「明日、ハヤテくんの所に行こう・・・。」

 それを決意して、ヒナギクは白皇病院を後にした。


最終vol.10に続く。ヒナギクの気持ち・・・それは、ハヤテが好きなことだった。
・・・だが、ハヤテにはアテネの手が・・・もうそこまで迫っていた。

そして、感動の結末が・・・あなたを待っています。


☆コラム☆

さて、ついに次でラスト・・・。
ここまでは本当に長かった・・・。ここで、Word85枚分ですね。

・・・長い、それがこのセカコンのSSの最大の特徴ですね。
そして、展開が・・・遅い!

でも、ちゃんと読んでいただいたあなたは・・・感謝の気持ちでいっぱいです。
それでは、明日の正午・・・ついに感動の最終章へ!


それでは、失礼します。
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