日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

2017/10 |  123456789101112131415161718192021222324252627282930 | 2017/12

こんばんは、セカコンです。
26時間テレビ・・・まあ、最後は見ませんでしたけど、途中は見ましたよ。

vs嵐、サザエさん・・・あとは、ペケポン川柳ですね。
ペケポン川柳はトーストを喰いながら、めちゃくちゃ考えちゃいましたw


日本テレビとどっちが良いのかな・・・私は日本テレビの方が好きですね。
でも、今年は衆議院選挙と重なる・・・頑張れ、日テレ。

しかも、千桜さん誕生日とも重なるし・・・大変だ、8/30は。

あと、人気魔女コス投票は7/31までなのでお早めに。
当日は結果発表をねとらじ中に記事にして、発表したいと思います!


それでは、SSのお話。

いや・・・vol.4まで来ると、すっかりとこのSSに溶け込んだような話し。
まあ、ドキドキの・・・まあ、コメディですね。今回は。


ナースに千桜さんが登場、彼女はかなりのやり手でかなりのかわいこちゃん。
それは、入院生活1日目のハヤテのココロを揺さぶります。

あとは、やはり西沢さんが登場し・・・治療でもするのかな。
そして、今回の最後の部分は急展開を迎える・・・。


それでは、vol.4をどうぞ。

~SELL 6 メイドさんのナースさん~


 AF筋肉硬化症候群と診断をされて、とりあえずは咲夜に特別に案内されたハヤテは、かなり豪華な夕食を出されて、少しテレビを見て寝た。

 本当に、入院生活とは思えないほどの優雅さである。

 しかし、ハヤテの病気は刻一刻と進行しており、リモコンを持った瞬間に一回落としたことがあった。やはり、病気という雰囲気は変わってない。
 それに、その日は検査も何もしない・・・一時の気の休みになる。執事としても、一人の恋人としても。今は、少し体も心も休めるときだった。

 「・・・明日から、病気と闘うのか・・・。」

 そう思って、一夜を過ごすハヤテであった。一般の病室に比べて、数倍の広さを誇るこの特別室に一人・・・何だか、逆に寂しい気持ちだった。


 翌朝、ハヤテは目を覚ました。
 「あっ・・・もう、こんな時間なのか・・・早く、お嬢さまに・・・。」
 というところで、ハヤテの足が止まった。決して、今のは病気のせいではない。
 「そうか、僕・・・入院していたんだ。だから、そうか・・・お嬢さまに食事を作ってあげたり、ヒナギクさんに朝のキスをしなくていいのか。」
 おいおいと、このSSを読んでいる人は思うかもしれないが・・・ヒナギクとの朝は、毎日口づけから始めるようにと、ヒナギクからお願いされた。
 時計の時刻は午前6時。あくびを一回した後、ベッドから降りて顔を洗った。まだ、病気はあんまり進行していないのか・・・。脚ががたつくことはなかった。

 「でも、な・・・何やるんだろ。痛いことだったら、嫌だなぁ・・・。」

 顔を洗い、歯を磨いた。10分ぐらいした後にベッドに再び・・・戻ろうとした、その時であった。

 『コンコン・・・。』

 ドアのノック音がした。その音にハヤテは、
 「どうぞ。」
 こんな朝早くだ・・・まあ、看護師さんか担当医の西沢さんだろう・・・ハヤテはそう思っていたので、簡単に返事をしてしまった。しかし、
 「おはようございます、ご主人様。」
 「あ、おはようございます・・・って、えええっ!!」
 驚くはずである。そこに立っていたのは・・・あのメイド服を着た、メイドさん?いや、ここは病院・・・?ハヤテは混乱していた。
 「だ、だ、誰ですかっ!っていうか、め、め、メイドさんは・・・こ、こ、ここは来る場所ではないですよ!」
 「うふふ。もう・・・綾崎さんったら、かわいい嘘をつくんですね。」
 「えっ、僕の名前・・・知っているんですか?」
 「だって、昨日・・・夕飯のお片付けをしたのは私なんですよ?」
 「そ、そういえば・・・確かに、夕飯の後に入浴して、ベッドに戻ったら・・・確かに、片付けられていましたね。」
 この可愛いメイドさんは・・・果たして何を言っているんだ?なんだ、アルバイトか何なのか・・・?ハヤテはそこまで想像を広げていた。

 「あっ、申し遅れました。私、綾崎さん専属の入院担当看護師となった春風千桜です。」

 ドクン・・・何故なのか、ハヤテの心臓が動いた。
 「僕、綾崎ハヤテです。その・・・よ、よろしくお願いします。」
 「へえ・・・今度私が担当するのは、少し可愛い童顔な青年さんだと・・・愛沢さんから聞いていたので。」
 「へえ、そうなんですか。」
 ちっ、あの看護師さん・・・何でも喋っちゃうんだな、と・・・ハヤテは心の中で留めておいた。
 「って、なんで春風さんはこんなメイド服の格好をしているんですか?看護師だったら、ナース服でないと・・・。」
 「あら、綾崎さん・・・メイド服では嫌でしたか?」
 「いえ、そういうことを言っているのではなくて・・・。」
 「もしかして、私・・・メイド服が似合わなくて、ナース服に戻さないと嫌だとおっしゃるつもりですか・・・?ぐすん。」
 千桜は涙を流し始めた。メイド服姿・・・メガネをかけているが、涙を拭くためか外している。ハヤテは必死に、
 「い、いえ・・・!と、とてもかわいらしいと思いますし、かわいらしい方だと思いますよ!は、はい!」
 「・・・ふふふっ。やっぱり可愛いお方ですね。綾崎さんは。」
 「そ、そんな・・・でも、なぜメイド服なんですか?たしか、愛沢さんは普通のナース服だったはずですが。」
 すると、千桜はハヤテの額に手を当てた。
 「熱はないですね。」
 「・・・あ、あの・・・質問に答えてくれると嬉しいのですが。」
 「あっ、すみません。」
 ハヤテはベッドに戻って、千桜が下半身の部分に布団を掛けた。千桜は静かに話し出す。
 「この特別室には、普通の一般の病室につかない特典がたくさん付いているんです。」
 「・・・いえ、入り口からかなり豪華でしたけど。」
 「まあまあ。それで・・・特別室とは、白皇学院に通っている生徒・・・そして、大富豪の関係者から信頼を受けている執事。または、富豪の令嬢など・・・とにかく、財政に大きく関わっている人ならば、大抵は特別室にお通しできるのです。」
 「へえ・・・確かに、僕は三千院ナギお嬢さまの執事なので・・・やはり、それ相応の対応をした方が良いと、白皇病院の方も決めたのですね。」
 ハヤテも納得していた。特別室に案内されたことは。よく医療ドラマであるような展開であることに。
 「でも、なんでメイド服なんですか・・・?」
 「いえ、その・・・白皇学院の5人の理事長のウチの一人が、とてもメイド服の好きな人で・・・。特別室に案内した患者、特に10代の男性には一人ずつメイド服を着て、その人専属に担当しろと言う、まあ・・・病院内の制度を作ったのです。」
 「それは・・・迷惑な制度ですね。」
 「わ、私がメイド服であること・・・嫌なんですか?」
 「いえ、むしろ・・・はい、僕にとっては嬉しいことです!」
 もう、手でも良いから握った方が良いだろう!ハヤテは勢いのままに、千桜を慰めることにした。

 「とってもかわいいので、僕・・・朝から最高な気分になっちゃいましたね。」

 笑顔で言うその表情に・・・千桜は、ぽっと・・・頬を赤く染めた。
 「あっ、そ、その・・・も、もう・・・綾崎くんったら、もう・・・。」
 「あっ、くん付けになりましたね。」
 「ひえっ!?」
 「別に良いですよ、僕はどういう呼称でも・・・大丈夫ですから。」
 「すみません、私・・・あなたにご奉仕しなければいけない立場なのに。」
 「いえいえ、僕は・・・。」
 執事ということもあってか、そういうことに関しては心が広いハヤテは、だんだんと慣れ慣れしくなる人に対しても優しかった。
 「綾崎くん・・・その、私でよろしければ・・・退院までよろしくお願いします。」
 「いえ、こちらこそ。」
 ハヤテは笑顔で握手を求めた。それに向かって、千桜も笑顔で握手した。
 「・・・綾崎くん。私、そうですね・・・治療の手伝いから、あなたの食事までお作りいたしますので。」
 「そうなんですか、それは大変でしょう。」
 「いえいえ、大丈夫ですよ。あなた専門で・・・やるわけなんですから。あ、あと・・・。」
 千桜は頬を赤くして、メガネを外して・・・ハヤテの方をジロジロと見つめた。
 「綾崎くんの病気は・・・手足がだんだんと動かなくなる病気なのですよね?」
 「はい、そうですけど・・・。」
 「だったら、困ったときは・・・私に何でもお申し付けくださいね。その、あなた専属のメイド服を着たナースですから!」
 「まあ、その時にはそうさせてもらいますが・・・まあ、僕には世話好きな彼女がいますからね。」
 静かに言うと、千桜は少しがっかりとした表情となったが・・・。
 「そうなんですか、でも・・・まあ、その彼女さんがいないときには・・・ね、私を使ってくださってけっこうなので。」
 「本当に、すみません・・・いろいろとご迷惑をかけそうで。」
 「いいんですよ、あなたなら・・・。」
 千桜はゆっくりと顔を近づけて、頬に唇を触れた。

 「えっ・・・えっ・・・!!」

 ハヤテはもちろんしどろもどろになる。千桜はそれを軽く声に出して笑っている。ハヤテはすぐさまに千桜の顔を驚きの表情で見た。
 「は、春風さん・・・!」
 「お近づきの軽い儀式みたいなものですよ。あっ、私のコト・・・千桜さんでいいので。綾崎くん。」
 「そ、そうですか・・・な、なんだ・・・良かったです。もしかして、千桜さん・・・僕に何か気があるんじゃないかって思っちゃいましたよ。」
 「うふふっ・・・綾崎くん、優しそうですからね・・・。」
 優しそう・・・ヒナギクに告白されたときもそんなこと言われたか。それを思い出すと、ハヤテは少し笑い始めた。
 「どうかしましたか?綾崎くん。」
 「いえいえ、ただ・・・僕の彼女に告白されたときのことを思い出しただけですよ。」
 「そう、ですか・・・。」
 「今は、その彼女と・・・夏休みだけでも一緒に過ごそうとなっていたのですが、病気になってしまって、もう・・・無理ですね。」
 ハヤテはため息をつく。はあっ・・・と。しかし、千桜は何とか元気を出させてあげたい一心で。

 「綾崎さん、じゃあ・・・朝食は私が作りますからね!」

 張り切っている。まるで、恋人に作るかのように。千桜は元気よく部屋を飛び出していった。

 「千桜さん、かわいいけど・・・なんか、僕に対して・・・。」

 まさかな、まさかな・・・。そんなコトを思いながら、少し遠めにある高級薄型ワイドTVを点けて、その時まで待った。


 午前7時30分。コンコンとノック音がした。ハヤテは返事をすると、笑顔で千桜が入ってきた。しかし、今度は朝食を持ってきて・・・だ。
 「綾崎くん、朝食を持ってきましたよ。」
 「ありがとうございます。」
 TVを消して・・・しばしの2人の時間だろうか。とりあえず、朝食の間は治療をすることはない。

 朝食は和風ときた。ハヤテは特に食事制限をさせられるような病気でもないため、ヒナギクの家での朝食によく似ている。
 「おいしそう・・・ですね。」
 「綾崎くんのために頑張って作ったのですよ。」
 「すごく・・・豪華そうですね。」
 「だって、ここは・・・天下の白皇病院の特別室なのですよ。このぐらいのおもてなしは・・・ちゃんとさせて欲しいです。」
 おもてなし・・・それは、可愛いメイド服を着た同年代そうな女性が一人ついて、そして豪華な食事を作ってくれて、オマケに頬にキスをしてくれることか?ハヤテは、何だか罪悪感があった。何だか。
 「でも、僕が・・・ここまでさせてもらって本当にすみません。」
 「何謝っているんですか。ほら、食べてください。それで、喜んでくれることが・・・私の何よりの嬉しいことです。」
 にっこりと笑ってくれる千桜が、そのハヤテの罪悪感を消してくれる。ハヤテは安堵の表情で、味噌汁を一口飲んだ。

 「こ、これはっ・・・!」

 ハヤテは驚くほどの・・・味噌汁のうまさに襲われていた。ハヤテは随を抜いた料理の腕を持っているが、それを驚かせるほどなのだから相当なおいしさなのだろう。
 「おいしいです・・・これ、とてもおいしいですよ!」
 「・・・ありがとうございます!」
 最高の笑顔を見せてくれる千桜に、ハヤテも思わず笑顔を出してしまった。しかし、罪悪感が再び生まれる。それは、しょうがないことだった。

 「綾崎くん・・・とても嬉しいです。私の作った食事に・・・そんなに喜んでくださるなんて。」

 かわいらしく微笑んで、その横でハヤテは全て朝食を食べた。
 「ごちそうさまでした。」
 「・・・ありがとうございました。食べてくださるなんて。」
 「作ってくださるのですから、食べないと悪いですからね。あっ、いえ・・・悪い意味じゃなくて、おいしかったので・・・全部食べることができたんですよ。」
 ハヤテはそういうと、千桜は朝食を荷台に乗せて・・・部屋を出ようとした。しかし、その時であった。

 「綾崎くん、こんな私でしたら・・・いつでも相談に乗りますからね。」
 「ありがとうございます。」
 「だ、だからっ・・・だからっ・・・。」

 ベッドの横に立った千桜は、ハヤテを少し押し倒して・・・そっと、唇に自分の唇を重ねた。
 「・・・!ち、千桜さん・・・。」
 「こんな患者さんだったら、退院しても・・・私は、ずっと・・・そばにいたくなっちゃいます。だから、こんな私で良ければ・・・。」
 「あっ、そ、その・・・。」
 ハヤテは必死に両手で・・・千桜の体を離そうとする。しかし、ここで・・・病気のせいなのか、急に腕が動かなくなった。

 「あんっ・・・!」

 そう少し叫んで、再びハヤテの胸の中に千桜は飛び込んだ。
 「す、すみません・・・ちょっと、腕が動かなくなって・・・。」
 「・・・ご、ごめんなさい。こ、こんなこと・・・患者さんにはしていけないことなのに、私・・・つい、綾崎くんのことが好きになってしまって・・・!」
 「い、いえ・・・でも、僕は千桜さんとは一緒にはできません。」
 ハヤテはそこはきっぱりと言った。

 「・・・!」

 ハヤテが抱いた罪悪感と、今の一緒にいられない理由・・・両方にあるのは、とある一人の人間からであった。
 「僕には、彼女がいるんです。僕の病気に・・・最初に気遣ってくれた人で、その人のコト考えると、千桜さんとは親密な関係にはなれません。」
 「・・・う、うううっ・・・。」
 「その言葉は嬉しいですけど・・・でも、僕には彼女以外には考えられません。」
 「そう、ですよね・・・。ごめんなさい、私・・・ナースと患者という関係をあなたと2人きりだと、忘れかけてしまっていて・・・。」
 ハヤテはゆっくりと今度は動かなくなることはなく、千桜の体を起こしていき・・・ゆっくりと頭をなでた。

 「・・・でも、あなたはとても優しくてかわいらしいと思いますよ。」

 それを言われると・・・千桜も体を起こして、ハヤテはゆっくりと微笑んだ。
 「・・・ありがとうございます。」
 「いえ、これからも・・・退院までよろしくお願いします。その・・・長くなるかもしれませんが。」
 「・・・ええ、こちらこそ。」
 メガネを外して・・・涙を拭いて微笑んだ。

 「コンタクトでも・・・似合うんじゃないんですかね。」

 ハヤテはベッドで横になって・・・天井を静かに見上げていた。千桜はそれを見て、微笑んで部屋を出て行った。


 「やはり、好きな人はいたか・・・。」


 そう言って、彼女は彼女の仕事に向かう・・・。


 この日は、特に治療もなく・・・午前と午後に歩が来ては、手と足に異常はないかと訊かれて、そして服用薬を飲んだ。すると、少しは動かなくなる頻度は少なくなった。


 そして、2日後。


 午前中は何もなかったのだが・・・午後になると、歩と咲夜が入ってきた。
 「どうかな?綾崎くん。」
 「ええ、治療薬のおかげなのか・・・けっこう、腕とか脚が動かなくなるのが少なくなって・・・良くなってますよ。」
 「うん・・・でも、綾崎くん。それは、良くなっているのではなくて・・・ただ、薬のおかげで病気の原因を抑えているだけなんだよ。」
 「えっ、そうなんですか?」
 「・・・まあ、現実に厳しく言えば・・・そうなっちゃうのかな。」
 歩は薄く笑うと、咲夜からとある代物を受け取った。

 「あ、あの・・・西沢さん?そ、それは・・・。」

 さっそく、ハヤテは気づいたようで。それは、ハヤテの表情を・・・怖がらせていたのである。
 「えっ?これ?何だか分かるかな?」
 「は、針・・・ですね。そ、それに・・・注射器ですね。」
 「・・・これで何をするか分かるかな?」
 「も、もしかして・・・僕に刺しちゃうんですか?」
 その通りよ・・・というような表情をした。

 「さっ、咲夜・・・綾崎くんの腕とかを抑えて。もしかしたら、子どもっぽくて・・・激しく暴れるかもしれないから。」

 了解です・・・咲夜は素早くハヤテをうつぶせにして、両腕を咲夜はもちろん両腕で抑えた。
 「別に、僕は暴れたりしませんよ・・・でも、何をするんですか?」
 「まあ、病気の原因とか・・・もしかしたら、私が研究している薬に大きい影響を与えるかもしれないから。とりあえずは、髄液を採取したいと思います。」
 「えっ、先生の研究している薬って・・・って、いたっ!」
 歩はハヤテの寝間着を少しめくると、背中があらわになり・・・そして、背骨の上から細い針を刺した。

 「うっ・・・なんか、背中が一気に伸びそうですよ・・・。って、西沢さん・・・針、刺すの上手ですね。」

 はははっ・・・とハヤテは笑って言う。こうでなければ、痛みなんかに耐えられそうにないからだ。
 「あら、褒めてくれるの?嬉しいかな。」
 「痛いのには変わりはありませんけど、ね。」
 「・・・大丈夫、ちゃんと髄液はとってるから。」
 「・・・で、その・・・話しても良ければのコトですけど、西沢さんの研究している薬って、何なんですか?」
 すると、何だか・・・針での動きが止まったように、ハヤテは感じた。

 「・・・この病気の特効薬。」

 少し間を置いての答えだった。歩は切なそうに、ぼそっと喋る。ハヤテはその間・・・同じ痛みを抱えながら待っていたのだが。
 「えっ、この病気の、ですか・・・?」
 「そう、私が医者になる前から・・・ずっと研究したくて、今もやっている・・・その結晶を今作りたいの。」
 「ど、どうして・・・なんですか?」
 「・・・何でなんだろうね。難病だから、逆に・・・対抗意識が燃えてきちゃうからなのかな。」
 「そんな、バトルチックな・・・。」
 かれこれ、針を刺されてどのくらい経ったのだろう。数分ぐらいは経っていた。喋ってはいけないと思うのだが、つい喋ってしまった。
 「とにかく、私は・・・この病気を絶対に解明したい。だから、綾崎くん・・・キミ次第なんだけど、完治するまで・・・私が担当医で良いかな。」
 「えっ・・・。」
 歩の声は真剣だった。痛みをこらえながら、ハヤテは歩の方に振り返ると・・・そこには、なぜか目には涙が浮かんでいた。

 「西沢さん・・・?」

 「えっ?あっ、す、すみません・・・目が最近乾燥してしまって。ちょっと、このごろ寝不足でして。」

 明らかな嘘であることは・・・ハヤテでも分かった。でも、それが何故なのかは分からない。しかし、ハヤテは・・・。
 「だったら、早く寝ればいいじゃないですか。」
 「・・・あなたがいるのに?」
 「・・・す、すみません。」
 「それに、もう一人・・・あなたと同じ病気にかかった人がいるのよ。その人もいるから、私は寝不足と付き合わなきゃいけないんだよね。」
 「えっ、僕と同じ病気の人が・・・?」
 10万人に1人がかかる病気が、こうして同じ病院に2人かかることがあるのだろうか?ハヤテはそれしか頭に浮かばなくなっていた。
 「そう、女の子なんだけどね・・・。それで、綾崎くんの答えは・・・?」
 「ぼ、僕は・・・かまいませんよ。むしろ、最後まで・・・診てくれるお医者さんがいるって僕は嬉しいことです。」
 「・・・良い性格ね。やっぱり、執事ってそんな感じなのかな。」
 「いえ・・・それほどでもありません。それに、当たり前のことですよ。解明したいっていう人がすぐそこにいれば。」
 そう言うと、ハヤテはあおむけになったが・・・激痛が走り、素早くうつぶせに戻った。

 「いててっ・・・。」

 痛い・・・病気は痛くないのに、治療は痛い・・・これも、やはり定めなのか・・・複雑な気持ちになった。
 「あははっ、ちょっと純情そうな感じの男の子なのね。」
 「・・・そ、そこまで純粋に普通な生活は送っていませんが・・・。」
 ハヤテは苦笑いをすると、歩はすっと立ってハヤテの横に立った。そして、頬にキスをした。

 「・・・まあ、お礼と言っちゃなんだけどね。と、特に何も思ってないからね!」

 少し照れた表情をした歩は、咲夜と一緒に部屋を出ようとした。
 「そういえば、そのあなたと同じ病気にかかった女の子・・・ここに泊まることになってるから。」
 「えっ・・・ちょ、ちょっと・・・!」
 出て行ってしまった。いや、逃げられた・・・というのが本当なのだろうか。

 「って、確かに・・・となりに気づけばベッドのスペースもあるし、この部屋広すぎると思うし・・・。」

 気づけば、ハヤテの隣にもう一つ・・・ベッドをセットした業者が現れて、そして・・・その後にはコンコンとノック音が鳴った。30分ぐらい後か。

 「・・・はい。」

 そう言うと、千桜の声で「失礼します」との言葉が返ってきて、ガチャ・・・とドアが開いた。

 すると、車いすで連れられた少女と、それを押すメイド服の千桜が入ってきた。
 「綾崎くん、今度あなたと一緒の部屋で過ごす・・・瀬川さんです。」
 「あ、はあ・・・そうですか。」
 ハヤテはうつぶせの状態から、少しドアの方に向いた。背中の痛みがあるのでなかなか体を起こすことができなかった。

 「あっ、その・・・私、瀬川泉です。」
 「僕は、綾崎ハヤテです。」

 晴れた日の夕方。夕陽に照らされた少女をハヤテは見た。それが・・・この入院生活を大きく変える少女との出会いであった。


vol.5に続く。一緒の部屋に入ってきた一人の少女、瀬川泉。
彼女はどうしてここに来たのか。また、ヒナギクがお見舞いにやってくる。


☆コラム☆

vol.4まで公開できました、セカコンです。

そうですね・・・完全にコメディ路線に成り果ててきていますね。
やはり、千桜はこういう立場に立って・・・次回からは泉も大きく関わってきますね。

・・・西沢さんと千桜さんは、ハヤテに好意はあるのかは分かりませんね。
まあ、千桜さんは唇にキスをするほどに好きになったのですが、彼女自身のおかげか・・・普通に接する、良きナースとしての役目が続きます。

西沢さんの頬にキスした理由・・・それは、追々分かってくると。
・・・まだまだですね。まだまだw


とりあえず、次回もお楽しみに。


それでは、失礼します。
コメント
この記事へのコメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/07/26(日) 23:08 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
>>非公開の方

メールの方で返信させてもらいました。
2009/07/26(日) 23:21 | URL | セカコン #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://2ndbutlershun.blog60.fc2.com/tb.php/394-8fc49428
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック