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開設10周年!(2018/10/4)日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

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こんばんは、セカコンです。
嵐「Everything」・・・通常盤まで買っちゃいましたよ。

千桜誕生日SSの2本は、このシングルに入っている2曲をイメージして書きます。
・・・でも、どっちも応援ソングであり、どこか切ない。

そこが、千桜を主人公にしてできればいいなと思います。

ゆりばな イメージイラスト。


大丈夫なのかと思う人もいると思いますが、試験勉強中でもパソやります。
そして、暇になって・・・ちょくちょくと。そして、公開できる量に。


まあ、復活の証明・・・みたいな感じとして受け取ってください。

今回は、メインヒナギク編。・・・切ないです、はい。
そして、何かと泉ちゃんは良い女の子です、はい。


それでは、vol.4をどうぞ。
~SELL 2 阻まれる思い~


 翌日、ヒナギクはため息を漏らしながら珍しく、一人で教室の自分の席に座っていた。
 「あっ、うん・・・。」
 友達との話にも、いつもだったら何かと自分のコトなどを話したりするのに、なんだか今日は相づちを打つことしかできない。

 「ねえ、ヒナちゃんどうしたの?」

 昨日、泉が教えてくれたこと・・・なんだか、ジューンブライドというコトは恋愛においては重要なことなんだと、ヒナギクは身をもって思い知らされた。
 「えっ?どうかしたの、泉。」
 「だってぇ・・・ヒナちゃん、いつになくがっかりとした顔だったからね。もう、後ろから胸とか握っちゃうところだったよぉ・・・。」
 「・・・ふうん。」
 再びため息をつくヒナギク。そして、その返答にいつもの泉のように答えることができず、少し手を伸ばしたところで、がちがちに固まった。
 「ヒ、ヒナちゃん?」
 すると、ヒナギクは泣き始めた。泉は更にがちがちに固まってしまうのである。

 「って、ヒナちゃあああんっ!」

 泉の叫びにも・・・答えない。ただ、静かに眼から涙を一線を、頬を伝わって・・・やがて、ぽろりとこぼれ落ちた。
 「ヒナちゃん、大丈夫?」
 泉の気遣い・・・それが、なんだか自分の何かをダメだと思っているのだ。
 (私、笑顔になったのかな・・・。ハヤテくんの前で、笑顔・・・作れるのかな。泉みたいに、笑顔を・・・。)
 そう思うと、ヒナギクは泉の顔を見る。泉は大丈夫だと思ったのだろう、少し心配そうな表情をすぐに笑顔に戻した。

 だが、それがヒナギクにとってはアダとなってしまう。

 (泉は、こんな風に・・・すぐに笑顔になれる。それは作り物じゃない。本当に楽しそうに笑ってる。)

 ヒナギクが笑えない・・・それは、本当の両親から見放されたことから始まっている。たくさんの悲しみの中で、やっと本当の笑みを見せられる人物、綾崎ハヤテを見つけた。

 でも、そのハヤテも・・・他人の物になろうとしている。

 「うっ・・・。」

 言葉を漏らすと、さらに泣き始める。そう、ハヤテは・・・今、千桜のものになろうとしている。
 なんだか分からない、昨日は・・・歩といたときはあんなに笑えて、あんなに愛する気持ちが持てたのに。

 それが、何でなのか・・・学校に来てから、急に不安になって・・・教室で千桜に「おはよう」と言われると、ビクッと体が震えてしまったのである。

 「うん・・・ヒナちゃん、何で泣いてるんだろ・・・。」
 「・・・泉、こういうの感じたことある?」
 「えっ、なになに?」

 泉は、ヒナギクの空いていた席に座って、ヒナギクの机に両肘を付いて・・・両手を頬にそっと当てる。
 「なにかな、ヒナちゃん。」
 「・・・ねえ、自分の好きな人が・・・他人の物になろうとしているとき、泉は・・・あなたはどんな風に感じる?」
 「えっ!?」
 ヒナギクからは考えられない質問に、唖然とする泉。少し頬を赤らめて・・・眼をキョロキョロさせながら、とりあえずこう答えた。
 「分かんないなぁ・・・。私、そんな経験したことないし。」
 「やっぱり・・・。」
 「って、そこで本当だと思わないでよっ!!」
 「だって、泉・・・そういうの、何でも笑顔で乗り切れそうだから・・・。」
 泉は「はははっ」と笑って、優しげな目つきでヒナギクの顔を見る。
 「・・・でもね、笑うって・・・私、本当が全て笑えるからじゃないんだよ。」
 「えっ?」

 不意にヒナギクは泉の顔を見る。泉は「しめたっ」と思うばかりに、ヒナギクの頬を両手でそっと持った。
 「こういう風に、他の人が悲しんでいるときに笑ってほしくて・・・私が笑って元気づけたりもするんだよ。」
 「い、いずみ・・・。」
 「だって、笑った方が自然と楽しくなるじゃん。それに・・・笑った方が、絶対に得だと思うよ?」
 泉はヒナギクの頬を揉む。
 「ほ~らっ、ヒナちゃん・・・笑顔になあれ。」

 それなんだろうか、自分が欠けているのは・・・自分が足りなくて、千桜が持っている物は・・・。そして、思った。


 『なんだか、ちーちゃん・・・最近明るくなったね。』


 その言葉・・・そして、コンタクトを取った千桜が・・・ヒナギクの脳の中を駆け巡る。だからなのか。そう思った。
 「泉、ありがと。」
 「ううん、それでいいのだっ。」
 「・・・うん。そうだよね、笑顔・・・だよね。」
 「うんうん、ヒナちゃん・・・笑顔かわいいもん。だからさっ・・・ごほうびとして、その胸をちょっと触らしてほしいなぁ・・・。」
 泉の手は急に胸の部分に触れた。すると、軽くヒナギクは泉の頭を叩いて、

 「こらっ、やめなさい。」

 でも、笑顔だった。


 放課後・・・ヒナギクは掃除当番でハヤテも掃除当番であった。千桜はこの時にいなくて、ヒナギクは終わったらハヤテと話そうと思っていた。

 (ハヤテくん・・・私を見ても、何とも思わないのかなぁ・・・。)

 机を運んでいるときに、ハヤテの顔を見ながら・・・そんなことを物思い拭けているのである。だから、
 「ヒナギクさん、危ないですよ。」
 優しく声をかけられて、後ろを振り返る。すると、教卓がすぐそこにあった。
 「あ、ありがとう。」
 だから、こんなささいなコトでもキュンとくるものがある。それだけ、ヒナギクはハヤテのコトが好きなのだ。
 「どうしたんですか?ヒナギクさん、僕のコトを見て・・・。」
 「う、ううん・・・。」
 この時でも言えたのかもしれない。自分の気持ち。でも、それを・・・後悔するハメになることが、すぐそこに待っているのである。

 掃除が終わり・・・ハヤテとヒナギクは2人きりとなった。廊下に出ても、人一人いない。これはチャンスだと思い、既に歩き出していたハヤテを、
 「ねえ、ハヤテくん・・・話したいことがあるんだけど。」
 「・・・なんですか?」
 振り返る。そこには優しい笑顔がある。大丈夫だっ・・・。でも、ハヤテの前なのか聴きたいことが山ほどあった。そして、口に出した言葉は・・・。

 「ねえ、ハル子のコト・・・どう思ってるの?」

 訊いていけなかったかもしれないことを、ヒナギクは・・・訊いてしまった。ハヤテは焦り顔になる。
 「えっ、そ、その・・・。」
 「ねえ、私・・・知っているんだから。」
 ヒナギクは眼が怒っていた。
 (あれっ・・・なんで、何でこんなこと言っちゃうんだろ・・・?)
 徐々に怒り口調になってくるヒナギクに、ハヤテもおどおどし始める。
 「・・・」

 「私、昨日・・・ハヤテくんとハル子がキスしたところ、見たんだからっ!!」

 ハヤテは目を見開いた。まさか・・・と思っていたこと。そして、もしかして・・・と思う、ハヤテのヒナギクに対する気持ち。
 「ヒ、ヒナギクさん・・・も、もしかして・・・。」
 「・・・ハヤテくん、私・・・ハヤテくんのこと・・・。」
 もう、抱きつこう・・・そう思った瞬間である。ハヤテの左腕を後ろからつかむ・・・千桜。それは、恋する・・・取られたくない一心の純情な女の子の表情だった。

 「ハ、ハル子・・・。」

 メガネをかけている千桜であったが、ヒナギクにとっては昨日のコンタクトの千桜にしか思えなかった。

 「綾崎くん、私だけを見てって言いましたよね・・・?」
 「ち、千桜さん・・・。」
 「・・・ごめんなさい、会長。私・・・綾崎くんのコト、好きですし・・・それに、私たち、昨日・・・一緒に寝たので。」

 必死に伝える千桜が、なんだかぼやけるように見えているヒナギク。涙が出ているコトなんて知らずに。
 「うそ、でしょ・・・?」
 反論できない、そう・・・気づかない間に言葉を漏らした言葉がそれだったのだ。

 「・・・頑張って告白したんです、私。」
 「・・・!」
 「私、頑張って告白して・・・好きだって言って。そしたら、綾崎くん・・・私のコト好きだって言ってくれて、キスまでしてくれて。」
 「・・・」
 「会長がどう綾崎くんを思っていても、私・・・絶対に離したくないんです!・・・綾崎くん、今日も私のご主人様になってくださいね。」

 千桜にそう言われて・・・ハヤテは何も答えることができずに、その場から去ってゆく。それは、ヒナギクの顔が見えなくなるまで・・・ハヤテはずっと見ていた。


 「う、うううっ・・・。」


 それに泣くヒナギクは、もう・・・歩の元に行くことしか考えていなかった。



 千桜の家に帰った千桜とハヤテは、さっそく部屋に入った。そして、ハヤテは部屋の中に入った瞬間に、千桜に言った。
 「ヒナギクさんは、僕のコトが・・・好きだったのかもしれません。」
 「・・・」
 「だから、千桜さん・・・優しく言って、その・・・僕に対する気持ち、あえてヒナギクさんに言ったんですよね。」
 「・・・そうかもしれません。」
 バッグを置いて・・・メガネを外して、髪をほどいて。コンタクトを付けて。顔だけはメイドのハルである。

 「でも、私・・・綾崎くんのコトが好きな気持ち、変わりませんよ?」

 ゆっくりと近づいて・・・千桜は顔をハヤテの胸に埋めた。
 「千桜さん・・・。」
 「私にも分かっていました。綾崎くんにはきっと・・・他の誰かが好きになっていると。だから、会長が綾崎くんのコトが好きなこと、それは・・・想像の範囲内でしたけど、驚きが・・・隠せなくて。」
 「あの時、千桜さんは・・・隠れていたんですか?」
 「・・・はい。」
 「ヒナギクさんと僕が掃除当番というのは、同じクラスの千桜さんはもちろん知っていて・・・そして、僕とヒナギクさんが2人きりになるところを狙った。」
 ハヤテは千桜の体を離す。肩に手を乗せて・・・顔をずっと見ながら。

 「・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・。」

 千桜は涙を流し始めた。
 「私、会長に・・・あきらめてほしくて。だから、だから・・・あんなタイミング出て、しかも・・・昨日のこと、見られてたなんて・・・。」
 「・・・大丈夫ですよ、千桜さん。千桜さんは何にも悪くありません。」
 ハヤテは千桜にキスをして・・・何とか笑顔を作りたくて。

 「綾崎くん・・・。」
 「明日、ヒナギクさんの所に行ってきます。そして、僕の思い・・・伝えてきます。」
 「・・・」

 そして、つぶやいた。

 「どうして、何人もの人と・・・結ばれてはいけないんでしょうね。」

 その言葉に、千桜は絶句した。
 「ヒナギクさんのコト・・・僕、千桜さんと同じぐらいに大切に思っています。だから、ヒナギクさんも・・・たまに、愛してあげたくなるんですよ。」
 「綾崎くん・・・。」
 「・・・それが、今・・・つらいことです。」
 「・・・」
 そして、千桜からのキス。

 「私、悲しくないです。むしろ・・・そんな綾崎くんがもっと好きになっちゃいました。」

 この日、土曜日であった。なので・・・明日は日曜日、昼間に行こう・・・ハヤテはそう決めていたのであった。


 でも、ヒナギクは・・・歩と愛し合う休日を自分の部屋で過ごしているのである。



vol.5に続く。悲しみの中で癒してれる歩に、ヒナギクは愛しい気持ちが大きくなって。
そして、ハヤテが2人を見たとき・・・どう想うのか。


☆コラム☆


復帰後、初の公開です。

・・・でも、実質1週間ぶりぐらいだと思うんですよね。


「New SS Not Hayate」企画、神のみSS書きますよ。
まあ、試験が終わった後ですけど。

そうですね、このSSの次回は夏休み・・・今月下旬ぐらいですかね。
まあ、気長にやっていくのでお楽しみに。


まあ、気を狂わせずに・・・これからもSS書いていくので。
まずは、期末試験頑張るので・・・はい。


まあ、コメントとか感想とかはどんどんとどうぞ。
精神的に、今はテンションが高いのでw


それでは、失礼します。
コメント
この記事へのコメント
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/07/05(日) 22:36 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
>>非公開の方

ありがとうございます、それでは楽しみにさせてもらいますねw

文化祭って、今の季節にやる物なんですね。
私の高校は9月末で・・・。
この機会だ、いろいろと写真部とかでもし何かやるのなら、このブログのSSはおもろいと一応宣伝しておいてくださいw

一応、復活しましたのでw

まあ、私はちょうど期末試験ですね。
今週末なら、ちょうど楽な教科なのですが・・・。


それでは、失礼します。
2009/07/05(日) 23:13 | URL | セカコン #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/07/06(月) 01:04 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
>>非公開の方

そうですか、それはそれは・・・。
早く期末試験終われっ~☆
2009/07/06(月) 19:24 | URL | セカコン #-[ 編集]
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