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こんばんは、セカコンです。
今日は雨・・・雨。クレしんの戦国時代の話しの映画は泣けました・・・。

はい、みなさんも驚きでしょう。私も驚きですw

ゆりばな イメージイラスト。


緊急復活、ヒナハムSS『ゆりばな』。
SS「ラブリー」とシリーズ「花キミ」はどちらも長編のため・・・この「ゆりばな」が終わった後、まあ・・・主に夏休みを使って集中連載しようと思います。

ラブリーを先にすると、このSSの続きが早く読めそうにないんで。
なので、こういう順番になることをご理解をお願いします。


それに、反響もあって連載再開を待ち望まれたSSですからね。
それに応えて、今日から連載復活としたいと思います。

約・・・2ヶ月ぶりですかね。はい・・・。


今回は、それぞれの気持ちが・・・確実な物になって。
許されぬべき愛が、ここに・・・形となる。そんな悲しみを愛しさに変えた話しです。


それでは、久しぶりなvol.3をどうぞ!
~SELL 1 同性愛~


 空とは真逆のように、ヒナギクのココロは曇っていた。
 「・・・」
 あの時の・・・あの光景は本物だったのだろうか。思いのしなかった・・・千桜がハヤテにするキス。それは印象に残っていた。

 『私・・・ずっと、綾崎くんのコトが好きだったんです!』

 それでさえも驚いて、さらに・・・キスをするなんて。ハヤテを取られたという悔しさに、自分の何もできない悔しさがヒナギクを泣かせていた。
 「う、うううっ・・・!」
 バッグを床に落として、ヒナギクは机に倒れ込んで・・・。
 「どうして、ねえ・・・どうして、私・・・ハヤテくんのコト、好きなのに・・・なんで、こんなに・・・悲しくなるの?」
 悲しさに、ヒナギクは頭が混乱して・・・机の上に置いてある家族写真。いつしかハヤテと一緒に写っている写真が飾られている写真立てが、涙でぼんやりと見える。
 「ハヤテくん・・・。」
 ハヤテの写っている写真を手に取ると、ヒナギクはハヤテの写っている部分に、静かに唇を触れさせた。
 「・・・私、どうすればいいの・・・。」
 写真立ての薄いガラスが、まるで・・・今の千桜とヒナギクのような関係を映し出していた。
 そう、この薄い壁の向こうに千桜がいて・・・そして、その壁が破れずに今・・・自分は泣いているんだと。

 そう思うと、さらにヒナギクは悲しい思いになってしまうのである。

 「うっ・・・うえええん・・・。」

 だが、その時だった。ドアのノック音がした。
 「ねぇ・・・ヒナちゃん。歩ちゃんが来ているんだけど・・・。」
 「・・・えっ?」
 「じゃあ、歩ちゃん。ゆっくりしていってね。」
 一人は階段を下りて・・・たぶん、ヒナギクの母だろう。そして、一人は・・・元気のない声をかけて、ドアを開けた。

 「・・・こんにちは、ヒナさん。」

 その時のヒナギクは泣いていなかった。さすがは、あらゆるスキルが完璧に近いのか、瞬時に涙を止めてしまったのである。
 「あ、歩・・・。」
 「へへへっ、来ちゃった。」
 「どうかしたの?元気なさそうだけど・・・。」
 歩も同様の悩みで・・・実は、歩は・・・とある思いがあったから、ヒナギクの所に来ているのであった。
 「いやっ・・・なんだか、ヒナさんの顔が見たくなって。」
 「へ、へえ・・・。」
 なんだか、少し笑えた・・・。でも、次の瞬間・・・ヒナギクは笑えなくなる。

 「ねえ、ヒナさん。好きな人が他の女の子の家に入ったのを見たら・・・心を痛めるのは当然のことだよね。」

 泣きながらつぶやくその言葉に、ヒナギクは暗示した。まさか、自分と・・・同じような物を感じたんじゃないかと。
 「うん・・・。悲しいと思うよ。」
 だから、ヒナギクも・・・目に涙を浮かべて、ひっくひっく言いながら歩に答えた。
 「ヒナさん・・・。」
 「私だったら、きっと・・・泣くかもしれない。もし、それが・・・自分の知り合いだったら、なおさら・・・。」
 「・・・」
 同時に、歩も思った。まさか・・・自分と同じようなコトを、今・・・ヒナギクのココロには宿っているのではないかと。
 「・・・不思議だな。」
 「えっ・・・?」
 「よく分からないけど、今のヒナさん・・・私と同じような思いをしているように思えるの。それも、同じ人に対して・・・。」
 歩はヒナギクの前に座って、静かにつぶやいた。

 「ヒナさん、私・・・見ちゃったんだ。なんだか、メガネをかけている女の子が・・・自分の家に招き入れたところ。それも、キスして。」

 絨毯にぽろり・・・そして、何粒も。
 「私、どうして・・・悲しいんだか分からないよ。でも、なんだか・・・ハヤテくんが遠く思えて、寂しく思えちゃって・・・。」
 「歩・・・。」
 「だから、ヒナさんに・・・私の思い、分かってほしくて・・・。」
 ヒナギクにそう言って・・・すがって。そして・・・ヒナギクに抱きついた。
 「ヒナさん・・・私、どうすれば良いんだか分からないよ。ヒナさん・・・慰めてほしいよ・・・。」
 「歩・・・。」
 ヒナギクの抱きしめる手が・・・だんだんと力が強くなる。
 「私も、歩と同じ気持ち・・・。私だって、ハヤテくんがハル子にキスされたところを見て、苦しくなって・・・。悲しくなって。」
 「ヒナさん・・・。」
 「大丈夫だから、私も同じ気持ち・・・あなたと同じ悩みを抱える、一人の・・・女の子なんだから。」

 ここまでは・・・良かった。でも、その・・・同じ悩みを抱えて、密接する二人の間に生まれてくる感情が芽生えてくる。

 「ヒナさん・・・なんだか、ヒナさんを抱いてると・・・気持ちが落ち着くんだ。」
 「・・・ふふふっ、私も。」
 ベッドの上で・・・制服同士で、ヒナギクと歩は抱き合って・・・歩の背中が壁と触れ合っていた。
 「歩って・・・あったかいな。柔らかいし・・・それに、なんだか・・・胸も大きいし。」
 「何言っているんですか。その・・・ヒナさんだって、あの旅行の時から一段とすべすべとした肌になっていますって。頬で分かりますよ。」
 「・・・そうなのかな。私、歩とあんまり変わらない気がするけど・・・。」
 そんな言葉に、歩もヒナギクも「ふふふっ」と笑った。
 「でも、何でなのか・・・歩に抱かれてると、私・・・悲しい気持ちもなくなってくるように思えるの。」
 「へえ・・・そうなんだ。」
 「だから、私・・・悲しくなったら、歩に・・・抱きしめてほしいな。これからも、ずっと・・・ずっと。」
 これは本当であった。歩に抱かれてから、ヒナギクの表情が何かしら色づいている。それは、やはり安心感・・・そこから来ているのだろう。
 「はいはい、妹みたいに抱きしめてあげますよ。」
 「なによっ・・・妹って。」
 「だって、ヒナさんは3月で私は5月ですよ。ちょうど10ヶ月・・・案外、同じ学年の姉妹でも通じるんじゃないかな。」
 「・・・そうかも。」
 歩はヒナギクを自分も胸に押しつける。
 「それに、私みたいに早く生まれると胸とか大きいしね!」
 「・・・なっ、そ、そんな・・・私だって、毎日牛乳飲んで頑張ってるのよ!それを、無にするような・・・。」
 「今、もう成長期なんて過ぎてますよ。まあ、思春期とかで胸とかが発達するというのは、保健の授業とかでやりましたけど。」
 「・・・思春期って、何かと気むずかしいんでしょ。」
 「でも、ヒナさん・・・怒っているように思えるんですけど、いっつも単純なことで・・・でも、そんなところがかわいいですよね。」
 「・・・」
 ヒナギクは顔を赤くした。頬が熱くなって・・・それは、制服を着ている歩の胸に伝わってきた。

 「でも、そんなヒナさん・・・好きだよ。」

 優しく言う。それが・・・なんだか、ハヤテよりも感激だったという。ヒナギクは甘えるような目つきで歩を見はじめた。
 「歩・・・。」
 「私、ヒナさんのことだ~いすき。」
 「私も・・・歩のこと、好き・・・。あ、愛してる。」
 「・・・ふふふっ、そんなところまでヒナさんは感じちゃってるのかな?」
 完全にお姉さんの立場と化した歩。でも、ヒナギクの言っている言葉に合わせて、自分の言葉を言っている。
 「そうだね、同じ人が好きになってる私たちって・・・愛し合ってもいいかもしれないかもね。」
 「えっ・・・。」
 「数学でやらなかった? A=C,B=C。このとき、A=B。きっと、Cはハヤテくんで、AとBは私とヒナさんなんだよ。」
 「あ、歩・・・。」
 「私、ヒナさんが・・・なんだか恋しくて。悩み事でも、なんでも・・・親身に聞いてくれるのは、ヒナさんだけだと思う。」
 「ハヤテくんは?」
 そう問いかけると、歩は涙を流して首を横に振った。

 「ううん、ハヤテくんは・・・なんだか、違う。」

 ヒナギクを強く抱きしめて・・・泣く歩。
 「ハヤテくんじゃ、ダメなときだってある・・・。でも、その時に・・・ヒナさんは私を救ってくれる。」
 「私だって、歩と同じ・・・。歩はいつも・・・私の話し、聞いてくれて・・・。他の人に言えないこと、歩は優しく聞いてくれたこと。それは、今も・・・覚えてる。」
 もちろん、他の人には言えないこと・・・その一例は、ハヤテのコトが好きであるとカミングアウトをしたことである。その時も、歩は自分の気持ちを取り乱さずに、思ってみればずっと大人っぽく・・・対処していた。
 「私、分からない・・・この気持ち。」
 「えっ?なんですか?」
 「ハヤテくんが好きな気持ちだってある。でも、それよりも大きくて・・・他の誰かが好きな気持ちが、私の心にはあるの。」
 「・・・」
 分かっていたように、歩は無言でその言葉を待った。数秒後、ヒナギクはゆっくりと口を開けて告げる。

 「歩・・・あなたのことが好きな気持ちが。」

 すると、この日一番にヒナギクは歩に密着する。
 「ハヤテくんのコトが好きでも、今・・・目の前にいる歩のこと。今、好きでありたいのはあなたなの!ねえ、女の子同士でも・・・愛する気持ちって、自由だよね?」
 「・・・」
 「ねえ、歩・・・歩も、私のコト・・・好きだよね?」
 同意を求める。それを・・・言葉ではなくて、そう・・・。

 『ちゅっ・・・。』

 言葉ではなくて、口づけ・・・。歩はヒナギクの頬を優しく触って、ゆっくりとキスをしたのである。
 「私もヒナさんと同じ気持ち。ハヤテくんが好き、でも・・・目の前のヒナさんを、私は十分に愛したい。それに、もっと・・・ヒナさんと一緒にいたい。」
 「歩・・・。」
 「私たちは同じ人が好きで、同じ悩みを抱えてる。それを、私たち・・・愛する形で、消し去っていきたい。」
 「うん・・・。」
 「だから、私たち・・・何でも言い合えて、愛し合える関係なんだからね。だから、ヒナさん・・・泣かないで。」
 再度、ヒナギクと歩はキスをし合った。お互いの舌を絡ませて・・・唾液はお互いの首を伝わって。

 (そうだ・・・私、歩のこと・・・好きなんだ。この胸の高鳴りは、歩への気持ち・・・。ハヤテくんよりも勝ってる。)

 (ヒナさん・・・私、ヒナさんとキスし合えて気持ちいい。そうなんだ、ハヤテくんともこうしたかったけど、ヒナさんとの方がもっとしたかったのかも。)

 今までも、悩みを訊き合って。そして、同じ人を好きになって。さらには、こうしてベッドの上で抱き合っている。愛が故の、行為なのかもしれない。

 その夜は、ヒナギクと歩・・・キスをし合って、一夜を過ごしたという。



 そのころ、春風家でのハヤテと千桜は。

 「うわあっ・・・ぬいぐるみとかでいっぱいですね。」
 ハヤテはきっと・・・恋人とかの特権である、手を引かれながら部屋に招かれる行為をされて、千桜の部屋に入った。
 「私、こういうのが好きで・・・。」
 「へえ、千桜さんって・・・学校では考えられないような趣味しているんですね。」
 「・・・なっ、もう・・・綾崎くん。私を・・・そんな風に、言わないでくださいよ。もうっ、ばかっばかっ。」
 千桜は笑顔だった。今、こうして・・・恋人とここにいるのだから。
 「でも、嬉しいですね。」 
 「えっ・・・?」
 「だって、その学校では考えられない一面を・・・僕に見せてくれている。それを、千桜さんは喜んで見せてくれている。それが、何よりも嬉しくて。」
 「・・・当たり前じゃないですか。・・・だって、好きな・・・綾崎くんなんですからね。」
 「・・・千桜さん、とにかくすごいですね。」
 部屋の中をゆっくりと見渡すハヤテ。必然と、ベッドの前に立つ瞬間も訪れる。そして、千桜はハヤテをベッドに押し倒した。

 「ち、千桜さん・・・!」

 暗くて・・・でも、メガネをかけていた千桜がメガネを外そうとしている。
 「だったら、もう一つ・・・綾崎くんにはさけだしたい本性があるんですよ。」
 「えっ・・・なんですか?」
 「ええとぉ・・・それはぁ・・・。」
 千桜はメガネを外して、近くにあったメイド服によくあるカチューシャを付けて、ハヤテにつぶやいた。

 「私からのごほうびですよ。愛しのご主人様。」

 ハヤテとの指を絡ませて・・・そして、キスをする千桜。ハヤテは少し驚いた表情だったが、自然と穏やかになった。
 「んっ・・・。」
 指を絡ませていたが、ハヤテはそれをほどいて千桜を抱きしめる。そして、その反動で千桜の舌がハヤテの口の中に入った瞬間、
 「きゃあっ!」
 そんな声を出して、少し顔を離れさせてしまった。
 「ご、ごめんなさい・・・千桜さん。」
 「い、いえ・・・いいんですよ。」
 「それにしても、千桜さんって・・・メイドさんだったんですね。」
 「え、ええ・・・咲夜さんのメイドで、これも・・・誰にも言えなくて。そ、その・・・きょ、今日はあなただけのメイドさんですからね!」
 ハヤテはクスクスと笑って、
 「さっきは落ち着いていったのに・・・今は慌ててですか。はははっ、そんなところが・・・僕の一番好きなところですよ、ハルさん。」
 「綾崎くん・・・。」
 「千桜さん、僕だけに・・・千桜さんの全てを見せてください。それは、時間をかけて良いですから・・・。」
 「はい・・・ありがとうございます、ハヤテ様。」

 そして、こちらも・・・一夜をキスと共に過ごしたという。それは、愛し合う人同士の・・・美しき心の下で。 


vol.4に続く。歩とキスする仲になっても、白皇に行けばハヤテが好きな女の子。
近づこうとすると、千桜が静かに拒んでいく。切ない恋のぶつかり合い。



☆コラム☆


・・・連載復活じゃあああっ!!

10000HIT記念プロジェクトが、26000HITまでほったからしにされるとは。
・・・なんとも、続きを楽しみにしていた方には申し訳ないことを。

今後、連載していくのはこの『ゆりばな』です!
ヒナギクと歩の百合な展開・・・。しかし、ハヤテ×千桜に関わる・・・れっきとしたラブストーリーにもなっていくんですよ。


・・・この、夏という季節にシリーズ『花キミ』も全て終わらせたいな。
でも、まずは期末試験も頑張らなきゃな。


それでは、失礼します。
コメント
この記事へのコメント
感謝
ホントに大感謝!*5 です。再開感謝御礼申し上げます。 ...すみません。興奮し過ぎました。(*_*)
2009/06/28(日) 21:56 | URL | 春から高校一年生 #-[ 編集]
Re: 感謝
>>春から高校一年生さん

まあ、いろいろと諸事情などがありまして・・・。
このSS『ゆりばな』を連載再開しようと決めました。

これからも、楽しみにしていただければ幸いです。


それでは、失礼します。
2009/06/28(日) 22:45 | URL | セカコン #-[ 編集]
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