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瀬川兄妹誕生日企画。正午編。
ついに、本命のSS・・・ツンデレ泉SSの解禁の時間です。

ココロにキミを想って。
泉 ツンデレver.


イラストはかげろうさんからでございます。
これは、魔女5人衆と同時に頼んでおいたとっておきのイラストです。

・・・さて、これで本格的にイズミ色に染まってくると想いますよ。
このツンデレ泉は、前作より大きく成長をし・・・帰ってきます。

泉の一人称型・・・どうも真面目になりがちです。
笑いあれば、きっと泣きあり・・・まだ執筆中ですがそう思います。


本格、ツンデレと天然が入り交じる恋愛SSです!
この場をお借りして、泉ちゃんお誕生日おめでとう!・・・ついでに虎鉄もw

それでは、vol.1をどうぞ!
『ココロにキミを想って。』


~PROLOGUE 離れる日々~


 悲しいときが近づいてくる。
 
 「は~い、通知表を渡すから出席番号順で取りに来てね!」

 夏の暑い時期。大講堂での1学期の終業式を、私はヒナちゃんの後ろ姿・・・時には凛々しく生徒に向かって話している姿を、生徒会役員のみの視点から見てた。
 もちろん、そこには私の好きなあの人はいない。

 教室に戻ると、何かと雑用をやらされた疲れを一気に癒してくれるような涼しさが、その中にはあった。寒くも感じちゃったな。

 私の好きな人であるハヤ太くんは最初に呼ばれた。ハヤ太くんのほっとしている表情を見て、私もほっとできた。やっぱりそれだけ気にしているってコトなのかな。

 「どうだった?ハヤ太くん。」
 「ええ、なんとか・・・赤点はまぬがれることができました。これも、お嬢さまやヒナギクさんのおかげですよ。」
 「そうなんだ・・・良かったね。」
 「瀬川さんも赤点がなければ良いですね。」
 「・・・うん。」

 そう私に気遣ってくれることだけでも、嬉しかったのは1年終わりの時までだった。ハヤ太くんはナギちゃんに通信簿を見せる。ナギちゃんは当然のような立ち振る舞いをしていた。
 「なければ、いいなぁ・・・。」
 赤点なんていっつもある私にとっては、ハヤ太くんのように赤点なしなんてほど遠いし、ナギちゃんやヒナちゃんのように満点の成績なんて、私にとっては夢のような感じに思える。

 「はい、瀬川さん!」

 桂ちゃんの呼びかけにより、私は通知票を受け取った。この中身によって、私の夏休みがきまっちゃうわけなんだけど・・・。

 「・・・うううっ、1つあった・・・。」

 赤点一つあったよ。・・・数学だった。やっぱり、数学って難しいよ・・・っていうか、他の教科が赤点じゃないのがキセキだよ・・・。
 「どうだったか?泉。」
 既に通知表をもらっている理沙ちん。理沙ちんはなんだか、笑顔で私に話しかけてきた。も、もしかして・・・赤点、ないとか・・・?
 「う、うん・・・一つだけ赤点があったんだよ。」
 と、本当のことをありのままに言ってみる。
 「そうか・・・赤点が、って・・・一つだけなのか!?」
 「う、うん・・・一つだけだけど。」
 「なんだって・・・。」
 私の赤点が一つだったこと・・・それがそんなに気にくわないのかな。・・・って、理沙ちんは赤点課題あったのか訊いてないし。
 「ねえ・・・理沙ちんは赤点の教科はあったの?」
 「あったよ。3つもあったよ。これは去年よりも悪いよ。・・・あああっ、まだ1学期だから良いものの・・・。」
 勉強に関して少しは関心を持つなんて・・・理沙ちん、なんだかまぶしく見えてきたよ。何も言えないよ。

 でも、赤点をとると・・・課題とか補習とかやらなきゃいけないんだよね。

 「えらいね。勉強のコトなんて、私はまだ真剣に考えてないよ。」
 「いや、3つもあるとこれからも楽に生活できないだろう。」
 「・・・う、うん。」

 「そう、動画研究部で泉のパンチラ・・・はたまた、セクシーできわどい所までの局所を撮影した動画が堪能できなくなる・・・!!」

 理沙ちん・・・そんなコトだろうと思ったよ。最近、私はよくそんなことをされている。ハヤ太くんの時がとっても楽しかったのにね。
 「やめてよぉ・・・!」
 「いや、私が勉強できる原動力はまさにそこにある!なっ!美希!」
 「そうだな・・・。」
 美希ちゃんの手には通知表があり、そこには赤点の教科が2,3あるのが分かった。やっぱり、みんな何かが赤いんだね・・・。

 「で、泉の成績は・・・なぬ?数学だけだとは・・・。補習の可能性は低いかもしれないな。課題だけで済みそうだ。」
 「済めばいいけどね・・・。」

 本当にそうなのかな。ハヤ太くん・・・赤点の教科、ないって言っていたから。もしあれば、夏休み中に補習とかで会えると思ったのに。

 逆に、そんなコトが一番嫌だった。ハヤ太くんに会えないこと、好きになってからこんな風に思ったのは今までの中で初めてのこと。
 だが、そんな思いなんて時間は見つけてなんてくれない。通知表はクラス全員に配り終わって、

 「それでは、みなさん。良い夏休みを過ごしてください。」

 桂ちゃんの言葉で、1学期は終わった。私には家での数学の課題プリントが渡されただけで、補習に出る必要はなくなっちゃった。ラッキーかと思うと、さっきと同じような気持ちになって、やっぱり寂しくなる。

 「瀬川さんは、課題プリントだけで済んだのですね。」
 「うん・・・。良かったよ。」
 本当は何かと理由を付けて、学校に行って・・・ハヤ太くんと会えるかもしれない機会を作りたかったのに、嘘の気持ちを自分の中で押しつけるのが、悲しくて・・・悲しくて。
 「・・・瀬川さん?」
 なんでだろ・・・言えない。「じゃあね」って、言えない・・・。

 「どうしたのですか?」

 ハヤ太くんの優しい問いかけに、私は・・・。何も答えられなかった。
 「・・・花菱さん、朝風さん。なんだか瀬川さんが泣いているようなので、なぐさめてあげてくれませんか?」
 「えええっ、私はここはハヤ太くんが慰める空気だと思うけどな。」
 理沙ちんがそんなコトを言ってくる。・・・そうされたいのか、今は離れてほしいのか分からなかった。でも、ハヤ太くんは、
 「僕が女の子を慰めようとすると、もっと泣かしてしまう危険性があるので・・・ここは友人であるお二方にお願いします。」

 そんな言葉を言い残して、ハヤ太くんはナギちゃんと一緒に帰って行ってしまう姿が見えた。もう、9月まで会えないのかな・・・。そう思うと、更に涙が出てくる。


 「あああっ、泉・・・好きなハヤ太くんにああいう風に言われちゃ、泣く気持ちも分かるぞ。な、なっ・・・。」
 「・・・」
 理沙ちんが私の肩に優しく手を乗せるのが分かった。でも・・・。
 「泉・・・?」
 「・・・別に、いいもん。」
 素直になれない。あの時は素直に・・・言えたはずなのに。美希ちゃんにも理沙ちんにも、素直に・・・ハヤ太くんが好きだって言えたはずなのに。
 「泉・・・。」
 「美希ちゃん、理沙ちん。・・・補習、頑張ってね。」

 私はそういうコトしかできない。会えない寂しさと、会うきっかけもつかめない悔しさが心の中で回ってる気がするの。だから、誰にも・・・話したくなかった。


 「じゃあね。」


 静かに手を振ると、美希ちゃんも理沙ちんも優しげな笑顔で私に手を振ってくれた。これって、私のコトを・・・気遣ってくれてるのかな。

 私は前に不思議な体験をしたことがあるんだ。春の頃、私はハヤ太くんのことが好きだって分かって、好きで好きで・・・大きな存在になっていたとき。
 一瞬の記憶が無くて、気づいてみれば・・・ハヤテくんに抱かれてて、

 『今の泉さんが、一番好きですよ・・・。』

 なんて言われたことが、何となく覚えていた。・・・私はそれまでのいきさつなんて知らないし、美希ちゃんと理沙ちんに話しても、そのことはなんにも教えてくれなかった。

 「私、ちょっとだけ違う眼で見られてるのかなぁ・・・。」

 それにしても暑いよ。暑くて・・・やっぱり夏休みは必要なんだって、私は痛感させられた。普段も勉強する気にならないのに、こんなに暑くちゃもっと勉強する気にもなれないよ。
 「早く、家に帰って涼んじゃおっと・・・。」
 暑い中の走ることは危険らしいけど・・・涼しくなれるなら、頑張って走って帰ろうって思って、私は走って家まで帰っていった。


 でも、凍えるほどにひやりとさせられる事態が・・・家に待っていたなんて、私は想像できるわけなかった。



 家に帰る。全館冷房の家だから、ここから涼しいんだよ。どうだっ・・・うらやましいでしょ。
 「おっ、泉・・・帰ってきたのか。」
 「ただいま、お父さん。」
 理沙ちん曰く、めんど~なひげを持っている私のお父さん。瀬川ストリンガー。優しいお父さんだと思うんだけどなぁ・・・。
 「泉、成績はどうだったんだ?」
 「えっ・・・。」
 一番訊いてほしくないことだったけど、親だったら妥当なコトだよね。私は嘘を言ってもなんにもなんないから、正直にお父さんに言った。
 「う~んとね、数学だけが赤点だったよ。ええとね、課題プリントをしっかりやればいいんだって。」
 「なにぃ・・・!数学が赤点だと・・・!!」
 「ひえええっ!!」
 急にお父さんの眉間にしわが寄って・・・そう叫び始めた。怖い・・・いつも見てないから、なんだか怖い・・・。でも、

 「そうか、だったらその課題をしっかりと頑張りなさい。」

 すぐに落ち着いた表情のお父さんに戻って、私に静かにそう言ってくれた。
 「そうか、数学だけだったのか・・・去年はもう少し多かった気がするがな。そうかそうか、とりあえずそれほど悪い成績ではなくて良かった。ほっ、ほっ、ほっ。」
 「にゃはははっ・・・なんとかOKなんだね。」
 「泉、夏休みには旅行にでも行こうか。」
 「・・・そうだねぇ。」
 去年までの私だったら・・・喜んでいたかな。でも、今は・・・旅行なんてどうでもいい。それよりも、私が一番したいことは・・・。


 『ハヤ太くんと一緒にいたい・・・。』


 ただ、それだけ・・・。私は美希ちゃんと理沙ちんの時と同じように、なんにも返事ができずに、自分の部屋に入った。
 「はぁ・・・。でも、学校が終わって良かったなぁ・・・。」
 家に帰ってきて、自分の部屋に入って・・・ベッドに横になると、そんな気分になってしまう。学校での気持ちとはまるで逆みたい。
 「・・・はぁ。」

 そう、きっと・・・このため息が消えるには、ハヤ太くんが必要なんだって思わされちゃうよ。

 『だったら・・・私と一緒にそうしてみない?』

 えっ・・・?今の声はなんだろう?私の声に似ていた・・・というか、似すぎてるよ!なんでだろ、頭の中に・・・。

 『だ、か、ら。私よ、ワ・タ・シ。』

 なんなの・・・どうして頭の中に私の声が勝手に聞こえてくるの?しかも、なんだか楽しそうな声で、なんだかうらやましくもなってくるような、この声の正体は・・・。

 「だったら、あなたの前に正体を見せてあげるわよ。」

 「えっ!」

 今度は耳からはっきり聞こえた。そして、その瞬間・・・私の前の視界が急に明るくなった。
 「うわあああっ!」
 目が開けられないよ・・・。私は必死に眼をつぶって腕で眼を覆い被さった。

 「な、何なのだぁ・・・こ、この光は・・・。」

 カタッ・・・カタッ・・・そんな音が聞こえるのが分かった気がする。なんだろう、これは靴音なんなのかな?
 「・・・だ、誰なの?」
 「・・・お久しぶり、ね。現実の泉さん。」
 「えっ、現実の泉さん・・・ってことは、もしかして・・・。」
 見えないけど、私の声だったからこれだけは分かった。
 「もう一人の・・・別の私?」
 「そう、あなたには一生縁のない・・・この世界ではいわゆる“ツンデレ”と呼ばれる属性になるといわれている性格のワタシ。」
 光がだんだんと和らいできて、だんだんと目が開けられるようになってきた。すると、見える・・・なんだか、すごい服装だった。

 「うわあっ・・・すごい服装だね。」

 初めて見たあなたへの、最初の言葉は不覚にもそんな言葉になっちゃった。だって、いかにも偉そうな感じだったんだもん。
 「・・・って、最初の言葉はそれなの!?」
 「ご、ごめんね。」
 「普通だったら、『えええっ!・・・な、なんで私がここにいるの!?』とか、そんな風に少しは驚いてくれても良いんじゃない!?」
 「え、ええと・・・そんな反応は、」
 「後はね、『そのセクシーな衣装がとてもいいですね!』とか、そんな風に少しぐらいはほめても良いんじゃない!?」
 「え、ええと・・・その反応は、今・・・。」
 とりあえず、分かったことは・・・自分の思ったこと以外のコトをすると、何かと文句をつけたがるんだね。
 「もう・・・だから、あなたはいじられるキャラへ発展しちゃうのよ!?」
 「って、既にそんな風にされてんだけどっ!」
 「・・・あっ、そうなの。ごめんね。」
 そして、もう一つ分かったことは・・・とりあえず「ごめんね」という言葉をスパッと言うことなんだね。

 「で、どうしてあなたがここに来たのかな。私には、全然分からないんだけど・・・。」
 「はあっ・・・ねえ、さっきベッドでごろごろしていたときにつぶやいていたでしょ。『ハヤ太くん』と一緒にいたいって。」
 「・・・」
 顔が熱くなった。自分自身に核心の部分を言われると・・・これだけ恥ずかしい思いになっちゃうモノなのか。
 「・・・あははっ、つまり本当なんだ。」
 黒くてセクシーな服装か・・・すごく大人っぽく思えて、魅力的にも思えてくる。なんでだろう、2人並んだら私を選んでくれなそうな気がしてきた。
 「・・・そう、そんなあなたと私が一つになって・・・ハヤ太くんと一緒にいられる仲にしようという計画を持って、この世界にやってきた。」
 「・・・あれ?」
 「どうかしたの?」
 「さっき・・・あなたは、私と『お久しぶり』みたいなコトを言ってたよね。私、そんな記憶は全然ないんだけどな。」
 「ふっ、ふふふっ・・・。」
 あの・・・笑っているところすみませんが、本当に私には記憶が無いんだよぉ・・・。ねえ、教えてよぉ・・・。と、口には言えない。この泉ちゃんには、微妙な威圧感があったから。

 「そうね、美希と理沙は知ってるよ。私のコト。」
 「えっ、美希ちゃんと理沙ちん・・・が?」
 って、この泉ちゃん・・・ツンデレ私は2人のことを呼び捨てかいっ!
 「そう、春頃だったかな。美希と理沙があなたに薬をあげたでしょ。その時、あなたは全部飲んじゃった。そこまで覚えているよね?」
 「・・・うん、そこまでは覚えてる。」
 「その時、私というものは生まれた。もちろん、あなたと同じ人・・・綾崎ハヤテが好きな心を持って。」
 そうなんだ・・・この泉ちゃんも私と同じ気持ちを抱えているんだ。それを、もしかして今まで、我慢してきたんだね・・・。

 「同じあなただから言うけど、私は綾崎ハヤテのコトを愛してる。」
 「・・・それは、私だって同じ気持ちだよ。だから、今・・・ハヤ太くんと一緒にいたいって思えるの。」

 私は勇気を振り絞って、ツンデレ私に反抗した。だが、それが逆に良かったのか笑顔になってくれた。
 「そうなんだ。だったら・・・私と一つになって、ハヤ太くんと一緒に過ごしたくない?っていうか、私を前面に出してその考えに賛成してくれない?」
 「・・・」
 分かんないけど、この私だったらやってくれそうだと思った。私の思いと・・・私の前にいる私の思い。それぞれが良くなるんだったら、それでもいいかなぁ・・・って、思っちゃったんだ。

 「うん・・・一緒に、ハヤ太くんと・・・。」

 私ともう一人の私。もう一人の私の手には黒い手袋があったけど・・・温かさはその手袋を通して感じてきた。

 そして、体が熱くなって・・・私は積極的に、ギャップのある・・・そして、時には大胆になれる夢みたいな泉に。

 通称「ツンデレ泉」に変わった瞬間だった。


vol.2に続く。ツンデレ泉と一体化をして・・・翌日の白皇学院での話し。
一気に加速する、その想い・・・ツンデレ泉は何を想っているのか。


☆コラム☆

I・Z・U・M・I!! ハイハイ!!

的な感じですかね、今日の私は。
まだ執筆は終わっていません、書き下ろしの生暖かい感じになると思います。

虎鉄と泉SSと同様、このSSも微妙なクオリティを誇っています。
まだまだ序章ですよ、そしてまだ誕生日も半日ありますよ。

・・・午後の誕生日企画もお楽しみに!


それでは、失礼します。
コメント
この記事へのコメント
1日で4話以上の公開。
これも、またすごいとしか言い様がありません。
続きを楽しみにして待っています。
2009/06/21(日) 14:51 | URL | 春から高校一年生 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>>春から高校一年生さん

はい、完結編まで公開しました。
ごゆっくりお楽しみください。


コメント、ありがとうございました。
2009/06/21(日) 19:27 | URL | セカコン #-[ 編集]
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