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日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

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こんばんは、セカコンです。
瀬川兄妹の誕生日企画。午前0時の部はこれにて終了です。

秋葉原でとある人物と出会い・・・どうなっていくのか。

今までに、こんなに誕生日企画で力を入れたときはあったでしょうか。
・・・ないですね。泉FCでないのに。

・・・そうですよ、今日の夜までにはたぶん2枚のイラストも更新されると思います。
これじゃ、今日のみは一日泉ブログですね・・・。

・・・まあ、それだけ材料があるというのもいいことですけどね。

まあ、初陣・・・虎鉄と泉SS『電車でお江戸発見伝!』の完結編!

それでは、後編をどうぞ!

~SELL 4 ちーちゃんかくめー~


 秋葉原の某アニメグッズ店の『ア○メイト』の18禁コーナーで千桜がアルバイトをしていた。泉はそれにもちろん驚いている。
 案外、虎鉄は18禁商品を見ても全然動じていないようだ。

 (綾崎以外は、誰の女性の裸であっても興味はない!)

 ハヤテオンリーラブの虎鉄にとっては、どんなにきわどくても全然動じないのがここでは逆に強みとなって出ている。
 「な、なんで・・・こんなところでバイトしてるの?」
 「えっ、と・・・そ、それはっ・・・。」
 「・・・第一に、あなたは本当にちーちゃんだよね?」
 「えっ、と・・・そ、それはっ・・・。って、もちろん私ですけど・・・それよりも、どうして瀬川さんこそここに?」
 千桜の訊いていることも妥当なことである。
 「・・・ええとね、分かんなかったから!」
 「あ、ああ・・・瀬川さんっぽい答えですね。」
 「だってぇ・・・なんでも突っ走っちゃうんだもん!」
 「あ、ああ・・・やはり瀬川さんっぽい答えですね。」
 だが、泉も引けはとっていない。泉も動揺のコトを訊き返してくる。
 「じゃあ、ちーちゃんはどうしてここで働いているの?」
 「えっ、そ、それは・・・。」
 泉には書記としての千桜のイメージしかない。まさか、千桜の本当の姿をイメージするコトなんてできるわけがない。

 (まさか、アニメグッズを買いたいなんて言えないしな・・・。)

 そう、そんなコトを言ったら書記としての面目が崩れる。そんなコトを考えていた千桜は、こんな答えを出した。
 「ええと、ラノベとか買いたいんですよ。・・・あっ!」
 言ってしまった・・・。アニメグッズとは言わなかったが、うっかりと口を滑らせてしまったのである。18禁のコーナー上に赤面しまくりである。
 「・・・」
 その後は無言。しかし、泉は笑顔で答えた。
 「へぇ・・・どんなラノベが好きなの?」
 「えっ・・・?」
 「ちなみに私はね・・・。」
 真面目な生徒会書記がこんなところでバイトをしている・・・そんなコトは驚くこともなくて、その後数分間は自分の好きなラノベのコトについて語り合った。

 (・・・書記というのは、案外アニメ好きが多そうだからな。お嬢、まあ・・・彼女の面目が崩れることはしないほうが良さそうですね。)

 虎鉄は特に興味のないことには、口を突っ込むことはあまりしないのでただ静かに二人の会話を聴いていた。
 「そうですか・・・。あれは面白いですよね!」
 「そっか・・・ちーちゃんはラノベが好きだったんだね。でも、18禁コーナーで働いちゃダメだよ。」
 「そうですね、さすがに僕もそう思いますが・・・。」
 虎鉄が泉の後ろから言う。しかし、千桜は少し不機嫌そうな表情になって言った。

 「だって、結婚できる年齢なんだからいいじゃないですかっ!」

 なんとも合理的・・・じゃなくて、暴力的な言いぐさである。千桜は16歳なのだから18禁のコーナーはできるわけがない。
 「えっ・・・それでここになっちゃったの?」
 「っていうか、人不足はここのコーナーしかなくて・・・なんだか、仕事がてきぱきできそうで、過激なモノにも動じなそうだからって。」
 「ひどいね・・・それを言った人。いくら、書記でメガネをかけていて堅そうに見えてても、そんなコトを言っちゃいけないよっ!」
 「・・・」
 千桜の口が止まった。泉は気づいていないようだが、虎鉄は・・・。

 (お嬢・・・その言葉の方が春風さんには傷つくのではないでしょうか。まったく、気づいていない・・・。)

 「ごほんっ!」
 虎鉄は泉のそばで合図のつもりで,咳払いをしてみるモノの泉は何とも感じなかった。
 「・・・?なあに、虎鉄くん?」
 「いえ、なんでもありません。・・・それにしても、春風さんはよくここでバイトをできましたね。」
 「まあ、私の場合は商品の不足している部分を補っていく仕事の方が多いですから。それに、表紙とかはあんまりエッチじゃありませんし。」
 「そ、そういうものなんですね。」
 「それに、この手の漫画やアニメもなかなかかわいい絵柄も多いですしね。・・・もちろん、変な意味でじゃないですよ!」
 「分かっていますよ。時々、泉お嬢さまから話を聞きますが・・・真面目な生徒会書記さんのようですから。」
 「ほっ・・・。」
 千桜はほっとした表情になった。さすがに18禁コーナーだけあって、周りにあまり客はいなかった。

 「春風さん。もう今日は終わりで良いですよ・・・!」

 「は、はあい・・・!」
 今、千桜に向かって話しかけた人物が悪い人である。・・・泉曰く。
 「良かったね、ちいちゃん。」
 「ええ。・・・それよりも、今日はなぜ瀬川さんと虎鉄さんは2人で秋葉原なんかに?」
 「ええとね、虎鉄くんが電車の良さを分かってほしいんだって。」
 「そうですか・・・。」
 千桜は虎鉄のしょっているバッグから少し出ている、フィルムカメラのレンズに目をやった。

 (・・・なるほど。そういうことか。)

 どうやら、虎鉄がどんな属にいるのかが分かったらしい。千桜はニヤリと笑った。
 「・・・まあ、電車というのは便利で良いと思いますよ。最近は、エコという観点からも高く評価されていますし。」
 「おおおっ、さすがは生徒会書記さんだ。電車の良さを分かっていらっしゃる。」
 「ええ、今はこんなに路線も繋がっていて・・・それに、秋葉原も交通の便が良くて本当に良いと思っています。」
 「そうですかそうですか・・・。」
 虎鉄はかなり喜んでいた。女性にも電車の良さが分かってくれた・・・と。だが、千桜は・・・。

 「でも、電車の車体をニヤニヤして撮るのはちょっと・・・ね。」

 苦笑いをして、少し口ごもっている。千桜はその場を離れて、バイトを終える準備をしていたが、ここで虎鉄の気持ちが急にがくんと下がった。
 「・・・やっぱり、やっぱり・・・。」
 虎鉄は呪文を唱えるように、低い声で元気のない声でぶつぶつとつぶやき始めた。それを見て、泉は千桜のところに。

 「だめだよっ・・・虎鉄くん、鉄道に人生を賭けているんだから。」
 「えっ・・・。さっきのは、冗談のつもりで言っただけで・・・本当はなんにも思っていないんですが。」
 「でも・・・虎鉄くんを見てよ!」
 おそるおそる虎鉄を見る。その虎鉄は不穏なオーラを背中から感じさせていた。
 「あっ、もしかして・・・。」
 「落ち込んじゃったみたいだよ。」
 「・・・それは、悪いことをしましたね・・・。別に、鉄オタとかは嫌いじゃないんで。」
 千桜はこの店に来た普通の女子高生に見えるような格好になって、虎鉄の後ろに立って優しくつぶやいた。

 「あ、あの・・・でも、かっこいい車体とかは私も好きですよ?」

 虎鉄が鉄オタということを知っているという前提の元で言った言葉は、虎鉄の頭の中でぐるっと駆け抜けて、
 「そうですよね、やはりかっこいい車体には憧れますよね!」
 いつもの調子に戻る虎鉄なのであった。
 「え、ええ・・・。」
 でも、こんな風に熱く長くは鉄道のことについては語ってほしくないなと思い、そんな人が執事だから泉もえらいなと思った千桜であった。
 「ちーちゃんはもう終わりなんだよね。だったら・・・今からでも、一緒に東京見物でもしない?」
 「えっ、いいんですか?2人で東京見物をしていたのでは・・・。」
 「いいって、いいって!女の子と一緒に行った方が楽しくて良いよね?虎鉄くん。」
 「そうですね。」

 (まあ、春風さんにも電車の良さは分かってくれている人だし・・・まあ、ノルマは何かとクリアしたということでいいか。)

 泉も楽しんでくれただろうし・・・それに千桜も何かと楽しんでいるようだし。もう、虎鉄は何も口出しをしないことにした。
 「じゃあっ、ちーちゃん!上の階でアニメグッズ買おうよ~!」
 「・・・そうですね、ちょうどバイトで稼いだお金がありますし、けっこうポイントがたまっているんで。」
 「じゃあ、今日は好きなものを買っちゃおう!」
 「おう!」

 その後は泉と千桜はアニメグッズを買いまくった・・・。というのは、泉の方なのだが、虎鉄がいるのを良いことにとにかくたくさん買った。

 秋葉原はこんな感じで、楽しく買い物をしたのであった。


~EPILOGUE One Thought~


 秋葉原を後にしたときに、ゆっくり行こう・・・ということで、山手線を使うことにした。黄緑色がイメージカラー。
 山手線は外回りと内回りがあり、同じ駅を回るのだが一週の所要時間はわずかに違う。停車駅は新宿、渋谷、品川・・・などなど、23区を一網打尽(?)にできるような路線図となっている。

 「はぁ・・・疲れた。泉お嬢さま、たくさん買うんですから・・・。幾分は、自宅への配達にしておいて良かった。」
 「でも、それじゃ今日の楽しみが存分に味わえないよ・・・。」
 「大丈夫です、今日中に着くように金をたくさんつぎ込んできましたから。そこらへんは安心してください。」
 「おっ、さすがは虎鉄くんだね!」
 「いえいえ、それほどでもありませんよ。」
 虎鉄はソファーに座って、すっかりと疲れた表情になっている。泉はその隣に座って、千桜は2人の真ん中ぐらいの所の前に立っていた。
 「お疲れ様でした、虎鉄さん。」
 「えらいですね、春風さんは。ちゃんと自分の荷物を持って・・・。」
 「だって、立っているモノは執事でも使えって言うじゃない!」
 「・・・それは、親だと思いますが。」
 すっかりと疲れている。虎鉄は車内の涼しさによって、気分はかなり癒されてきた頃のことであった。

 「あの・・・上野公園に寄ってもいいですか?」

 千桜が静かに言うまともな意見。そういえば、東京見物と言ってもそんなにまともな場所に行っていなかったような気がした。泉も虎鉄も賛同した。
 「やっぱり、ちーちゃんはまともな考えを言ってくれるね。」
 「・・・瀬川さんはどんな考えを言ったんですか?」
 「・・・え?虎鉄くん任せ。自然いっぱいの新宿紫苑と、東京駅でおいしいつけ麺を食べてきただけかな?それで、アキバでちーちゃんとアニメグッズ買ったの。」
 「・・・それなりには、楽しんでそうだと思いますけどね。」
 ノースリーブの服を着ている千桜は、少し寒そうであったが笑顔で泉と話していた。ヘタをすれば、泉に胸を見られる可能性がありそうでもあった。

 「・・・」

 そんな千桜を見て、泉の心の中に何かが渦巻いていた。

 (・・・ちーちゃん。最近、変わった気がするけど・・・やっぱり、そうなのかな。)

 だが、そんな思いをしているときに、上野に着いてしまうのであった。



 千桜の上野で見たいモノ。それは、上野駅にほど近い場所であり・・・上野公園。なかにはかの有名な上野動物園もある。
 「うわあっ・・・自然がいっぱいだね。」
 「・・・ええ。」
 「ちーちゃん、どこに行くの?」
 「それは、もちろんあの方の銅像ですよ。とても有名な人です。」
 千桜の目指す場所・・・それは、けっこう上野駅に近い方であった。歩いて数分ぐらいだろうか。木陰により涼しい気分でそこまでたどり着けた。

 「・・・この銅像ですよ。」

 千桜が指さしたのは、幕末に活躍した西郷隆盛の銅像であった。もちろん、あの犬も西郷どんの隣にいる。
 「うわあっ・・・この人、見たことある!」
 「これは、西郷隆盛じゃないんですか?」
 さすがの泉でも、なんとなくは覚えているほどの有名な人物である。
 「西郷さんは、幕末・・・そうですね、武力で何事にも解決をしようとした人物で、その勇ましさは今でも人気の歴史上の人物ですね。」
 「坂本龍馬と並ぶぐらいに・・・ですか?」
 「そうですね。坂本龍馬は武力行使をあまり好まずに、大政奉還の原案を作ったのは坂本龍馬さんですからね。あの人と、この西郷さんがいなければ・・・今の日本も江戸時代だったかもしれませんよね。」
 さすがはちーちゃんだなぁ・・・と思い、千桜のことを尊敬する泉。そして、泉はデジカメで少し遠くから写真を撮っていた。
 「あっ、私もケータイで写真でも撮りましょうかね。」
 千桜もケータイを使って写真を撮っている。
 「それなら、僕はこのフィルムカメラでこの銅像を・・・。」
 そして、虎鉄はフィルムカメラで西郷隆盛の銅像を撮っていた。

 「ねえねえ、虎鉄くん。私とちーちゃんの写真を撮ってほしいんだけど・・・いいかな?」
 「いいですよ。」

 虎鉄はあの時のように、持ち前の写真の技術により上手く写真に収められた。
 「・・・それにしても、すごいよね。なんだか、何かに向かっているような目線な気がするよ。」
 「・・・そうですよね。」
 その千桜の表情が、なんだかいつになくて・・・女性っぽく思えた。さっきの会話は本当なのだということを思い知らされた。


 『ねえ・・・ちーちゃんには好きな人はいるの?』
 『え、えっとね・・・。』
 千桜はあの時・・・小さく、泉につぶやいていた。そう、自分も好きな・・・あの人の名前を。
 『綾崎くんのことが、気になって・・・しょうがなくて。』
 『・・・そうなんだ。実は、私も・・・なんだ。』


 あの時の会話を・・・。泉は千桜の横で思い出していた。
 「そういえば、あさってには通知表が渡されるんですね。」
 「あっ・・・すっかり忘れてた。赤点がなければ良いんだけどな。」
 「大丈夫ですって!」
 「それは、ちーちゃんは成績が良いから軽く言えるけど・・・この立場に立ってる私にはとっても重要な悩みなんだからっ!」
 「ふふふっ・・・。」
 そんなコトで笑えるのは、もしかしたら・・・この時が最後かもしれない。ありふれた場所で、小さなコトで笑いあえるのは。

 この一日が泉の高校2年生の夏の大きな思い出となっただろう。虎鉄はそう思って、千桜と並ぶ2人の姿を見て。

 とりあえずは、こんなところで夏の東京巡りは楽しい思い出と共に終わっていくのであったのだった。

 だが・・・この2日後、泉は大きな出来事に出会うのであった。
 

『電車でお江戸発見伝!』 Fin


そして、泉SS『ココロにキミを想って。』に続く・・・。


☆コラム☆

まずは、ここまでお疲れ様でした。
はい、このSSの最後は今日に一気公開する泉SS『ココロにキミを想って。』に続いているわけですよ。・・・とりあえずは。

そうですね、泉SSは・・・泉の一人称型SSです。
泉といっても、けっこうシリアスで・・・真面目な目線となるでしょう。

単純な展開満載ですが、ツンデレ泉と天然泉がいろいろと交錯をし・・・。
そして、時にはエッチな場面が存在し・・・。

とにかく、泉の純愛がもしかしたら見られるようなSSかもしれません。


泉SS『ココロにキミを想って。』 乞うご期待ください。


それでは、失礼します。
コメント
この記事へのコメント
すごい......
今日になったとたんに更新されていたのには、驚きを隠せません。
それとSSですがお江戸というより中央線沿線巡りの印象が強いですね。それと滋賀県ではアニメはBSで月曜日の0時からなんであと1日辛抱です(ノд<。)゜。
2009/06/21(日) 00:29 | URL | 春から高校一年生 #-[ 編集]
Re: すごい......
>>春から高校一年生さん

携帯から読んでいただき、お疲れ様でした。
そうですね、どっちかというと中央線沿線になってしまいましたね。

そうですか、滋賀県はBSですか。
1日の辛抱です、12話はヒナが大活躍です。お楽しみにw


コメント、ありがとうございました。
2009/06/21(日) 12:15 | URL | セカコン #-[ 編集]
感想なんですが……
面白かったですよ!
私はこういう目的のない(?)話が好きなので。
ええ、もう最高でした。
2009/06/21(日) 12:49 | URL | daiki #OmEpV/Nc[ 編集]
Re: タイトルなし
>>daikiさん

面白かったですか。ええ、最高なんですかw
目的のない・・・それは、何となくココロをえぐられましたねw

・・・そういえば、はっきりとした目的はなかったな。
・・・って、目的を持った話しってどういうものなんだろう?


コメント、ありがとうございました。
2009/06/21(日) 14:18 | URL | セカコン #-[ 編集]
ラブリー見たいに、
倒す、見たいな感じかな?かな?かな?(聞きすぎ)
2009/06/21(日) 15:52 | URL | daiki #OmEpV/Nc[ 編集]
Re: タイトルなし
>>daikiさん

なるほど、倒す・・・かなかなかな??

今日公開した2本のSSには、そのようなはっきりとした目的はあまりありませんね。
泉SSの方はあるかもしれませんが、ね・・・。


コメント、ありがとうございました。
2009/06/21(日) 19:28 | URL | セカコン #-[ 編集]
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