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開設10周年!(2018/10/4)日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

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こんばんは、セカコンです。
さて、誕生日の始まりからこのブログでは企画は進行してますよ!


今回は虎鉄と泉SS『電車でお江戸発見伝!』の中編です。
埼京線での新宿までの道のり。今度は何線に乗る?


・・・今思いましたけど、良く書けたなぁ・・・と思いますよ。
電車ネタはやっぱり難しいと思ってしまう、昨日一昨日の私です。

虎鉄くん・・・泉との双子とは思えないほど似てないね。
一卵性じゃないね。そうだったら、マジ驚くよ!?


・・・さて、あのキャラも出てきそうな東京観光物語。

それでは、中編をどうぞ!

~SELL 2 East Capital~


 「はぁっ・・・E233系の写真が撮れて良かった。」
 虎鉄は電車内でフィルムカメラを片手にニヤニヤ笑っている。
 「もぅ・・・駅に着いたと思ったら、私を引き連れてたくさん写真撮るんだもん!なんだっけ、水色のとか黄色いのとか・・・。」
 泉はすっかりと疲れた表情になり・・・あまり人のいない中央線の中で、ぐったりとソファーに座っている。
 「疲れた・・・そして、この涼しい風がとっても気持ちいい!」
 危うく寝かけるところで、虎鉄は泉の体を押さえた。

 「泉お嬢さま、寝ないでください!」

 まったりとした表情が、少しふくれっ面な表情になった。
 「だってぇ・・・虎鉄くんが私じゃなくて、電車の方に気持ちがいってたんだもん・・・すねちゃうのは当然だよっ・・・。」
 と、恋人になら絶対に効果のあるセリフを言ってみたりした。しかし、虎鉄はそんなコトにダメージを受けることはなかった。
 「すみません、やはり電車のことになると情が入ってしまって・・・。」
 あくまでも主従関係・・・というか主従関係のような関係なのだが、虎鉄はフォーマルに対応した。
 「はあっ・・・アキバに行きたいな。虎鉄くん。」
 「・・・」
 「・・・あれ?どうしたの?」
 たぶん、このような間違いをした人もいるかもしれない。虎鉄は泉のそんな言葉を考えていなくて、今は・・・中央線に乗っている。

 そう、オレンジ色の中央線快速は秋葉原には止まらないのだ。

 「うおおおっ!!間違えてしまった・・・!!」

 しかも、既にコースを東京の方に進んでおり・・・途中下車をすれば間に合うのだが、もうそれは遅かったのだ。
 「すみません、お嬢・・・。もう、東京の方に行ってしまって・・・。」
 「あっ、いいよいいよ。後で行けばいいもん。」
 「お嬢・・・。」
 泉はとりあえず行ければいいらしい。虎鉄は感謝感激な気分となって・・・そして、虎鉄を気遣って泉は訊いた。

 「ねえねえ、このちゅーおーせんはどんな歴史とかがあるの?」

 素直な質問である。虎鉄は腕を組んで答えた。
 「そうですね・・・やはり、中央線は日本の電車の中でもけっこう古い時代から運用されていまして、最初に走ったのは明治時代中期だと言われています。」
 「へえ・・・そのころから、こんなにハイテクな電車があったの?」
 「いえいえ、その頃は今みたいなものはありませんよ。蒸気機関車・・・徐々に電気を使う電車になって、今の車両になったんですよ。」
 「やっぱり、最初に乗った電車みたいに音がうるさいからって、そんな風になったのかな?」
 ジャスミン茶を飲みながら、虎鉄の話を聞いていた。
 「いえ・・・やはり、この中央線は大都市に繋がっているんですよ。東京、新宿、立川、八王子・・・運送量を多くするために、本数がとても多いんですよ。」
 「ってことは、車体のシャッターチャンスはたくさんあるワケなんだね。」
 「そうなんですよ、あのオレンジ色のラインが・・・でも、今も少しですがあのオレンジバーミリオンの車両も何故だか懐かしい感じで、私にとっては涙を流すほどの感激があるのですけど・・・。」
 虎鉄の電車の熱狂的話になると、泉はデジカメを取り出して車窓からの景色を写真に収めていた。

 「うわあっ・・・ビルばっかりだぁ・・・。」

 デジカメで多くの写真を撮る泉に対して、虎鉄は・・・。
 「そして、このE233系の車内も魅力的でありまして、この扉の上にある案内板と車内ニュースなどが見れる画面と・・・」
 まだまだ終わりそうにない虎鉄電車物語。
 「って、泉お嬢さま・・・聞いているんですか?って・・・寝てるか。・・・そうだな、暑い中、新宿紫苑まで歩かせてしまったし。そして、私の電車話になにかと耳を傾けてくださったし。」

 虎鉄は泉の頭をなでて、今まで立っていたが泉の横に座った。
 「たしかに、これだけ涼しかったら眠くなるのは当然、か・・・。」

 (ありがとよ、お嬢。必ず、秋葉原には連れて行きますよ。)

 と、いつにない虎鉄の思いに対して、実はタヌキ寝入りである泉の心情はというと・・・。

 (良かった・・・寝てればさすがにしゃべらなくなるもんね。)
 やはり、虎鉄の電車物語はある程度のところまでしか聞きたくないようである。泉は寝たふりをしてその場をやり過ごした。


 そして、日本で一番の京・・・東京に。


 東京駅に降りたった虎鉄と泉。そこはさすがに新幹線も多く、在来線の利用も多い駅名のだから、人の多さや駅の大きさには圧巻であった。
 「うわあっ・・・人が多いね。」
 「ええ、さすがは日本の首都の駅・・・というのは感じられますね。今、私と泉お嬢さまがいるのは、1番線でしょうか・・・。」
 「ホームもすごく多いよぉ・・・。」
 「でも、これだけではありませんよ。」
 とりあえず、虎鉄はここのホームから脱しようと近くの階段を上がった。
 「地下には某、国民的遊園地に行ける京葉線もありますし・・・東海道新幹線などの高速鉄道のホームは他の所にありますからね。」
 「うわあっ・・・某、国民的遊園地にはここから行くんだ・・・。」
 「そうですね、それにこの前、泉お嬢さまがGWに行くときに成田空港に行きましたけど、それも京葉線を使っていくんですよ。」
 「ってことは、あなどれないってことなんだね。」
 「あなどれませんよ、泉お嬢さま。今度は少しローカルな電車や、機関車なども乗せに行ってあげますよ。」
 「ふうん・・・でも、機関車はちょっとだけのってみたいなぁ・・・。ぽっぽ~。ぽっぽ~。」
 「最初に電車が開通したのは100年以上前で、東京の新橋から横浜という大都市を結んでいたというのに、今は本当に田舎の所や観光地しかありませんからね。」
 そう言うと、さすがに電車を愛する男・・・ため息をついて少し目を潤ませた。
 「ちょ、ちょっと・・・!泣かなくたっていいじゃないかぁ~。」
 「はははっ、すみません。やっぱり電車を愛していると、こんなコトで感動してきてしまって・・・。一度、泉お嬢さまと乗ってみたいですね。」
 「そうだねぇ・・・。」
 そのような感動するような話を話しているときでも、カメラを手放さなかった。虎鉄は時に電光掲示板の表示も写真に撮るときもあった。これは、少し周りの悲観を買ったようだ。

 「・・・ううん、たまにはこのようなモノを撮るのも悪くない、か。」

 「虎鉄く~ん・・・そんなコトよりも、おなか空いちゃったよぉ・・・。」

 さんざん暑い中で歩かされたから当然である。
 「そうですか・・・。」
 「ねえ、なんかオススメのお店とかないの・・・?」
 「・・・って、もう食事をするという前提になっているじゃないですか!」
 「でも、体力ないよ・・・。」
 「やれやれ・・・。」
 虎鉄はバッグからハンドサイズのガイドブックを取り出す。『東京』という文字がでかでかと書かれており、少し遠くから見ると地方から出張しにきた若い社会人のようにも見えてくる。
 「そうですねぇ・・・お嬢さまはどんなものが食べたいのですか?」
 「ううん・・・やっぱり冷たいものが食べたいよね。」
 そして、泉もいるためカップルが二人で東京に旅行に来たようにも見える人もいるらしい。
 「冷たいモノですか・・・やはり、ここは麺類などはどうでしょうか?」
 「メンかぁ・・・私はやっぱりつけ麺がいいなっ!」
 「つけめん・・・ええと、それはラーメンの冷たいバージョンということでいいんでしょうかね?」
 「もぅ、わざとやってるんでしょ!本当は分かってるくせに・・・。」
 泉は虎鉄の背中を軽く叩くと、高らかに笑っている。だが、虎鉄はというと・・・。

 (・・・本当に分からなかった俺は、どう答えればいいのだろうか・・・。)

 どうやら、さっきの答えは適当に思いついたらしい。虎鉄は固まった表情となった。
 「・・・?どうしたの?」
 「い、いえ・・・そういえば、私も今日はつけ麺などのさっぱりとした昼食がいいなと思っていたんですよ。」
 「やっぱりそうだよね~。さんざん歩かされたし・・・。」

 (お嬢・・・新宿でのこと、少し根に持っているのか?)

 天真爛漫な泉の笑顔に、怒気という名の黒い影は見えそうにもなく、一瞬の疑いは一瞬にして消えてしまった。
 「それにしても、迷子になっちゃうような広さだよね。」
 「ええ、そうですね。中央線はまだ良いですが・・・先ほど申した京葉線は地下に繋がっている長いエスカレーターを降りないと、ホームまでたどり着けませんから。」
 「えええっ・・・それって徒歩で何分ぐらい?」
 「え?」
 泉の微妙に難しい質問。虎鉄は額に少し汗をにじませて、
 「徒歩・・・5分はかからないんじゃないんでしょうか。」
 「えええっ、5分かかったらそんなの駅じゃないよ~。」
 「そうですね・・・。」

 (実際に、そのぐらいかかりそうな場所はいくつもあるんだがな・・・。)

 時に泉は自分の電車知識に関係なさそうで、関係ありそうな質問をしてくるから怖い。虎鉄は冷や汗を流していたが、
 『すっ・・・。』
 泉は虎鉄の左手をつかんで、
 「今は妹の泉ちゃんが手をつかんであげるのだ。・・・さあさあ、兄で執事の虎鉄くん。おいしいつけ麺が食べられるお店まで連れてってくれるかな?」
 「・・・」
 その笑顔に助けられたのは、いっつもかもしれない。それを、自分は気づいていないだけかもしれない。

 「・・・かしこまりました。妹で主の泉お嬢さま。」

 執事らしい表情になった虎鉄は、ハンドガイドブックを持ちながら、東京駅の中の店の集まるところに回って、つけ麺が食べられる店を見つけた。

 そこでのつけ麺は、醤油味のつけだれがとてもオススメらしく・・・そして、店の窓から見える景色は、夜はとても綺麗らしい。
 もちろん、2人は満足して・・・秋葉原に向かうのである。


~SELL 3 魅惑のあ・き・ば~


 らーめん、つけめん、ぼく・・・なんて、そんなギャグなんてかましてはいなくて、虎鉄は秋葉原まで乗る電車、京浜東北線の写真を撮っていた。
 「う~ん、いいねいいね・・・。E233系はいいねぇ・・・。」
 「それ、さっきも聞いた気がするけどなぁ・・・。」
 「だって、中央線と京浜東北線は同じE233系なんですよ。E233系は、ここ最近導入された電車の車体でありまして、乗り心地とかは最高らしいです。」
 「それも、さっき聞いた気がするんだけどなぁ・・・。」
 中央線はオレンジ色のラインが特徴的だったが、京浜東北線は水色のラインが特徴で気であった。大船から大宮までの道のりである。
 途中には、横浜・・・りんかい線に繋がっている大井町。そして、品川などの山手線に沿った部分もあり、もちろん新幹線の利用が多い東京。また、上野なども通るため、なかなかの利用客でにぎわう。

 今から行こうとしている秋葉原も、京浜東北線が停車するため、東京や神奈川のみならず埼玉方面から足を運ぶ人も多いらしい。

 「とにかく、この京浜東北線は中央線と同じぐらいに利用客が多い路線と言えるんですよ。」
 「へぇ・・・。そうなんだぁ・・・。」
 「秋葉原までは・・・10分かからないと思います。」
 電車がホームに到着すると、泉のはいているスカートが気流により上がりそうになって、慌てて手で覆い隠した。
 「にゃあっ!」
 幸い、虎鉄は車体の方に夢中で泉のその行動には気づくことはなかった。
 「う~ん、色違いというのがまたいいな。・・・微妙に面白みには欠けてくるが。」
 独り言をぶつぶつとつぶやいている。逆にそれは、泉に気づかれることはなかった。

 『カシャカシャ!』

 と、フィルムカメラ独特のシャッター音を響かせながら、ホームに入ってくる電車を虎鉄は迎え入れたのである。
 「あああっ、やっぱりホームに入ってくる瞬間は最高ですよねっ!」
 「・・・そうだね。スカートがめくれそうになるのは迷惑だけど。」
 虎鉄のシャッターボタンを押す速さがすごく速くなる。それは、並大抵の人間ができる技術ではない。
 「さあ、乗りましょう。」
 京浜東北線の車内に入ると、虎鉄の言うとおり型が同じなので雰囲気はかなり似ていた。違うと言えば、ソファーの色が赤から青色に変わったことだけか。

 「うわあっ・・・やっぱりこの車体のソファーは良いね!」
 「・・・お、お嬢・・・。」
 そんなことでも、そんな風に電車の良さを言ってくれた・・・虎鉄は眼を潤ませながら泉のコトを見た。
 「ようやく分かっていただけましたか!」
 「・・・そうだねぇ、とにかく最新走り始めた車体のソファーは、座り心地が良いってことだけは、分かったよ。うん・・・。」
 ソファーの端に座っているため、体を横に寄っかからせている。
 「にゃあっ・・・気持ちいいね。」
 このまますやすやと眠れてしまうような気持ちよさが、泉の体を襲った。それに、執事である虎鉄もいるし・・・。ついに、泉は寝てしまったのである。

 「すぅ・・・。」

 そんな泉の寝顔を見た虎鉄は・・・。

 「・・・一応、電車以外の写真も撮っておくか。一見の価値のあるような寝顔をしてくれているし。」
 虎鉄はそうつぶやくと、泉の首から提げていたデジカメを取って、泉の寝顔を静かに撮ったのであった。
 「・・・案外、かわいい寝顔をしてくれるんだよな。泉お嬢さまは。」
 その言葉を言っている事態で、何かの変態なんじゃないのか・・・?周りの乗客数名ほどが、虎鉄のコトを差別の眼で見ていた。

 しかし、虎鉄はそれを鋭い目線で追い払ったのである。 


 虎鉄の言うとおり、秋葉原まで10分もかからずに着いてしまった。泉はまだ眠たそうな表情だったが、希望の秋葉原でありすぐにテンションは上がっていく。
 「う~ん、なんだかかわいいキャラクターのポスターが見えるよ!」
 「そうですね・・・。」
 「うわあっ・・・ここはアニメの町なんだねっ!」
 「元々は電気製品がよく買える便利な町として栄えていたようですが、最近はアニメ関係のイベントなども行われるようになり、また・・・アニメグッズなどを売っている店の本店が集中しているらしいです。」
 「さすがは虎鉄くん!」
 「・・・別に、そこで“さすが”は付けてほしくないですねぇ・・・。」
 さすがに、ここでカメラを出してしまっては、鉄オタではなくてアニオタに早変わりしてしまう危険性があるので、出すのをとどめた。

 (むぅ・・・ここには、いわゆるメイドさんが神出鬼没に出ると言うらしいのだが。)

 秋葉原駅の電気街口の方の出口を出る。すると、さっそくその虎鉄の思っていた『メイドさん』が出没・・・というより、寄ってきた。
 「あらっ・・・あなたは執事さん?」
 「・・・あっ、いかにも。私はこの女性に仕える執事でありまして・・・。」
 「ふうん・・・どなたの?」
 「・・・は?いるじゃないですか、ここに・・・って!あれっ!?」
 横にいるはずの泉が・・・いない。かわいらしいメイドは虎鉄の左腕をつかもうとした瞬間であった。

 「お~い、虎鉄くん・・・!ちょっと来てよぉ・・・!」

 泉は2,3人のメイドと意気投合・・・?とにかく、何かの話題かなんかで話が盛り上がっているときの、虎鉄の呼び出しであった。
 「すみませんね、あれが私の仕えるお嬢さまなんですよ。」
 「・・・はあっ、もう少しであなたのメイドになれたのに。・・・かっこいいご主人様。」
 かわいらしい笑顔を作って、虎鉄にアピールをしている。しかし、虎鉄はどんなにかわいかろうと萌えるコトなんてなかった。
 「すみませんね、かわいいメイドさん。」
 と、いつにないキザなかっこいい言葉を吐き捨てて、泉の所に向かった。

 (やっぱりメイド服は、綾崎以外はみんなアリ以下の存在にしか過ぎない!そして、メイド服にウサミミが最高なのだっ!)

 完全にハーマイオニー依存症の気がありそうな思考を働かせて、泉の所に行くと泉はデジカメを虎鉄に渡した。
 「・・・泉お嬢さま?これはいったい・・・。」
 「えっ?このかわいいメイドさんと一緒に写真を撮ってほしいんだよぉ・・・!もう、萌えちゃって困っちゃうよぉ・・・!」
 「・・・そうですか。」
 「だから、ねっ、ねっ・・・?」
 「はいはい・・・。」
 泉の周りには黒と白の2色が使われている普通のメイド服を着た、メイドが2,3人立っており、泉はすっかり仲良くなっているのだが?

 (やれやれ・・・メイドというのは、案外女性もターゲットに入れているのだろうか。)

 虎鉄は適当な場所から、適当に合図を送って適当に写真を撮った。
 「・・・これでいいですかね?」
 「・・・」
 とりあえず、4人が全て入っているようには撮ってある。
 「いいよ!ありがとう!」
 「そうですか。」
 「ありがと~ね!」
 泉はメイド3人に手を振って、広そうな通りに出てみる。

 「すごいねっ・・・。」

 もちろん、単純に家電量販店、そしてアニメ広告の多さに驚く泉であった。目を光らせて、辺りを見回し始めた。
 「ねえねえ、なんかアニメグッズとか売っているところとかないかな?」
 「アニメグッズですか・・・?」
 「うんうん、アニメでも見たことあるし・・・それに、この漫画にもあの店が出てきたじゃない。」
 「あの店ですか・・・。じゃあ、あの店でも行ってみますか・・・?」
 「うん!」
 虎鉄はまるでその店を知っているかのように、スタスタとその店までの道のりを迷わず進んでいった。

 通称ではなくて店の名前で『ア○メイト』に。


 そこは、ナギも夢の場所だと絶賛するほどであったが・・・泉もまた、ナギと同じようにこう言った。
 「虎鉄くん!ここは夢の場所だね!」
 「・・・そ、そうですね。」
 「うわあっ・・・すごいなぁ・・・。」
 数多く並ぶアニメグッズを筆頭に、壁のCDコーナーはとあるアニメの4人組のバンドのOPとEDが並んでいる。
 「・・・さくらこう、けいおんぶ。・・・知らないな。」
 さっぱりアニメの知識はない虎鉄。
 (こういうところ・・・男性ばかりかと思えば、女性同士の客もけっこういるもんだな。鉄オタもこのように増えればいいのだが。)
 と、切実な悩みを抱え込んでしまった虎鉄であった。
 「ふうん・・・あっ、これかわいいっ!」
 これというような立体物ではなかったが、何かの漫画の表紙・・・とにかく、かわいい女性キャラクターの絵が描いてあった。
 「そうですね。」
 そうとしか相づちができない虎鉄は、なんだか悔しい気分になってきていた。だが、泉はいなくなっていた。

 「ねぇ・・・虎鉄くん。階段の下を降りたら、何があるのかな・・・?」

 「えっ・・・?」

 虎鉄は嫌な予感をさせた。階段の下・・・つまり地下は、高校生の泉にとっては嫌らしい商品が立ち並んでいる場所、18禁であること。
 というのが、階段のすぐそこに書いてあったので泉を呼び戻そうとしたのだが、それは時既に遅し・・・であった。

 「えええっ・・・!なんでえええっ・・・!」

 と叫ぶ泉の声。やはり、18禁の商品を見てしまって気が狂い始めてしまったのだろうか。虎鉄は急いで18禁コーナーの入り口まで行った。
 「お嬢さま!だいじょう・・・ぶ・・・。」
 虎鉄が見たのはたしかに、尻餅をついている泉。しかし、その泉の目線の先には・・・。

 「なんで、ちーちゃんがここにいるの・・・?」

 そう、店の商品が入っている箱を持っていたバイトをしている千桜の姿であったのだ。


後編に続く。・・・まさかの18禁コーナーでの、千桜との出会い。
やはりアキバには何かサプライズがあったようだ・・・。


☆コラム☆

・・・なんと、千桜登場。もちろん、ネタは原作からです。
18禁コーナー・・・原作でも「結婚できる年齢ならOKなんだっ!」とか言ってましたね。

次回はその18禁コーナーでの話しと、3人になっての東京巡りです。
・・・まだまだ続きます!誕生日企画は!

それでは、失礼します。
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