日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

2017/08 |  123456789101112131415161718192021222324252627282930 | 2017/10

こんばんは、セカコンです。
眠い・・・そして、昨日はねとらじの疲れで公開できませんでした。すみませんw

そういえば、泉誕生日SSのタイトルが決定しました。


泉SS『ココロにキミを想って。』


ストレートな題名に、ストレートな恋愛SS。でも、泉はツンデレw
天然とツンデレの思考が交差する泉ちゃんをお楽しみあれ。

Lovely Imagination ロゴ
桂ヒナギク 魔女ver.


今回はついに戦闘編に突入。
雪路に乗り移ったシディーにヒナギクはどうやって立ち向かっていくのか?

そして、人気魔女コス投票なる物を実施中。
30000HIT記念ねとらじまでの期間限定投票です(先は長そうだw)。

お気軽に投票どうぞです~☆


それでは、vol.8をどうぞ!

~SELL 7 ナ・ミ・ダ~


 その日は夕立がひどくなって・・・暗い2階にはきっとヒナギクの泣き声があったと思うが、それは雨音によってかき消された。

 ハクトはその暗い2階へゆっくりと上がる。ゆっくりと上がると次第にヒナギクの泣き声が聞こえてくる。

 「・・・泣いてる、か。」
 ヒナギクの部屋の前に立ち、そう確認する。コンコンとノックをしようと思ったが、ハクトはせずゆっくりとドアを開けた。
 「・・・」
 外の街灯の明かりが、窓をぬらす雨によってぼやっと光って・・・それをぬいぐるみを抱いて、絨毯で泣いているヒナギクの影が見えた。

 「うっ、うううっ・・・。」

 その声が止まることなく、ハクトは実に数分間も泣くヒナギクの姿を無表情で観ていたのである。

 「ヒナギクさん。」

 そう話しかけても、ヒナギクは泣くことをやめない。まるで、外の雨がますます強くなったかのように。
 「ヒナギクさん、やっぱり・・・桂先生が言っていることは、そこまでショックを受けることですか?」
 「・・・当たり前じゃない。」
 ぬいぐるみに埋もれていたヒナギクの顔が、急にハクトの方に向けられ・・・その表情は静かに怒っているように思えた。
 「ずっと出会っていない本当の両親が死んだ・・・?悲しくない方がおかしい!」
 「・・・そう、ですか。」
 「10年前に私を置いていった親だけど・・・それでも、私はお父さんもお母さんが大好きだった!なのに、なのに・・・!悲しくないわけないじゃない!!」

 「・・・そうですよ、ね。」

 ハクトはゆっくりとヒナギクを抱きしめた。
 「ハクトくん・・・。」
 「・・・悲しいですよね、そんな話・・・急にされたら。」
 「・・・うん。」
 「その話が、もし・・・“本当”だったらですけど、ね。」
 「えっ・・・?」
 疑いを込めるような言葉。ヒナギクの涙が急に止まる。

 「やっぱり・・・。シディーはヒナギクさんの心の中を読んでいたようですね。だから、一番、ヒナギクさんの心を突くような言葉を言ったんですよ。」

 「・・・えっ?」
 ヒナギクは次第に顔を赤くしていく。
 「えっ・・・えっ?」

 (ってことは、もしかして・・・もしかして!)

 そう、そうなのだ。ヒナギクは今からハクトの言うコトの意味を分かっていた。なので、こんな表情になって、そして・・・。
 「そうですね、ヒナギクさんはあるわけない話しで泣いてしまったわけですよ。本当にシディーは女性の心を貶すことをするんですから、ひどいですよ、・・・ね?」

 ハクトは言葉が止まった。なぜなら、そこには手を強く握って表情は完全に怒っていたからだ。
 「あ、あの・・・ヒナギクさん?」
 「・・・許さない。」
 「・・・えっ?」
 「こ、この私を・・・生徒会長である桂ヒナギクを泣かせるなんて、絶対に許さないんだから・・・!」
 完全にコメディ路線へ走ろうとしている。ヒナギクは怒りに我を少し忘れかけて、ハクトがヒナギクの腕を押さえていた。
 「落ち着いてください!」
 「・・・だって、私に恥ずかしいことをさせるなんてぇ・・・!ゆ、許せないんだから・・・!」
 「だったら、僕と一緒に倒しましょう、ね、ね・・・!」

 完全にハクトはヒナギクを落ち着かせることに必死であった。ヒナギクは本当は恥ずかしい心を隠したかっただけだったのに。

 (だって、ハクトくんに・・・泣いた姿、見られちゃったじゃない・・・。)

 「別に、女の子なんですし・・・たとえ生徒会長という偉い権限がある方でも、泣くときは泣いた方が絶対にかわいげがありますって。」
 「・・・そう、かな。」
 「ええ、そうですよ。」

 (・・・そうかなんて分からないけど、今ヒナギクさんを落ち着かせるにはこれしか思いつかない。)

 「そうかな、少しぐらいかわいげがあった方が良いかな?」
 「・・・そ、そうですよ!」
 ハクトは甲高い声になってしまったが、それをごまかそうとしてゆっくりと頭をなで始めた。
 「ほら、かわいいですね。うんうん・・・。」
 「何だか嘘っぽいな。でも・・・ハクトくんと一緒に悪魔を倒したい気分になってきたわ。」
 ヒナギクの神経状態も安定してきて、ハクトもいつもの調子に戻ってくる。といっても、いつもの調子は冷静に対応することだが。
 「だったら、魔女の姿になって・・・桂先生を勝手に使っているシディーを倒しましょうよ!」
 「・・・当たり前よ!まったく、当たり前なこと言わないでよ!」

 すると、ヒナギクは自分で念じて魔女に姿になった。

 「・・・なんでフリフリじゃないの?」
 「・・・はい?」
 ヒナギクは自分の剣士っぽい魔女服に腹を立てていた。
 「なんでこんな・・・どこかのベルサイユっぽい剣士みたいな格好なの!?」
 「・・・いえ、それは・・・そうですよ、ヒナギクさんが勇ましいココロの持ち主だからですよ!」
 「そうなのかな・・・。」
 自分ではかわいらしく振る舞っているつもりなのだが。第一に、さっきあなたに泣いたじゃない・・・。
 「それに、生徒会長さんはこのように強そうな格好の方が良いと思うんですよ。僕はフリフリよりも似合うと思います。」
 「むぅ・・・なんだか、ハクトくんに根本的に否定されてる気がする。」
 「してないですって!何でも似合うのが、ヒナギクさんの一番の魅力ですよ。ね、きっと一番最初の時にはその中でも一番似合う物が選ばれたのではないかと。」
 本心なのかはどうでも良いとして、今の言葉はハヤテから言ってほしい言葉であり・・・ヒナギクは頬を赤くした。

 「もう、そんな言葉・・・ナギにも言ってたんでしょ!」

 「あははっ・・・もしかしたら言っていたかもしれませんね。記憶が無いもんで。」
 「・・・ばかっ。」
 「・・・さて、行きましょうか。」

 「うん・・・!」

 ヒナギクの右手には長い剣が装備されており・・・それは、どんなものでも貫けるように思えた。

 まるで、あの話しのように・・・それに“矛盾”の欠片は見あたる雰囲気はなかった。



 「・・・はあっ、はあっ・・・。」

 記憶は蘇っている。酷い仕打ちに酷い体裁が・・・桂雪路に潜んでいる悪魔の心をズタズタにさせた。

 『さぁ・・・言われたとおりにするんだっ!!』

 それは、私の心をえぐるように・・・女性の心をもてあそぶようなコトまでも私はされてきた。それが、たとえ・・・誰であっても許すことはない。

 「さてと、もっと桂ヒナギクを奈落の底に・・・。」

 悪魔「シディー」は雪路が酒を飲むと、何かとパワーがアップするような情報を知っていたため、雪路の体をほろ酔い気分にさせていた。

 だが、それを止める人間がもちろん現れる。


 「そんなコトはさせないわよ!」


 剣を掲げたヒナギクはシディーの前に現れ、ハクトもヒナギクの後ろに立っていた。
 「あら・・・意外と立ち直りが早かったみたいね。」
 「ええ、僕が嘘だと教えるとすぐにヒナギクさんは怒りに変えてくれましたよ。なので、このように・・・早く切りたい一心らしいです。」
 「ふうん・・・。まあ、私の計画がなくなったってコトかな?」
 「あなたの計画・・・?それは、さっき言っていた・・・。」
 雪路の姿のシディーがニヤリと笑う。しかし、ほろ酔い気分の雪路姿なのでその笑みが卑猥な感じに思える。
 「そう、桂ヒナギクの泣き顔を写真に収めて・・・そして、白皇学院の掲示板に貼り付けること!!」

 (・・・随分、子供っぽい考えを持つ人だ。)

 (・・・絶対に殺すわっ!!)

 もちろん、前者がハクトで後者がヒナギクの心情である。
 「・・・やっぱり、悪魔は筋書き通りいずれは消える存在になりそうですね。」
 「な、なんてこと言うのよ!!」
 「だって、今の一言で・・・ヒナギクさん、完全に殺る気満々のようですから。」
 笑いじみた感じに言うと、やっぱり乗っ取っている体が雪路だからなのだろうか。シディーは冷や汗をかき始めた。
 「・・・おやおや、怖がっているみたいですね。」
 「そ、そんなことはない!そ、そう・・・!やっぱり、外の方が良いの!だから、そう・・・外に出ましょう!ねっ・・・ねっ!」

 シディーは焦りのせいなのか、そんなコトを言い始めた。

 「どうします?ヒナギクさん。」
 「いいわよ、相手の条件に合わせてあげるわよ・・・。伊達に生徒会長やってないわよ、別にどこでも私の勝ちは変わらない!!」
 だが、そんな言葉を言っていてもヒナギクはシディーに向かって、剣を向けていることは変わりなかった。
 「だそうです、なので・・・外で決着を付けましょう。」
 「・・・礼を言っておくわ。」


 だが、シディーが少し口元をにやりとさせたコトなんて、ヒナギクもハクトも気づくわけがなかったのだ・・・。



 夜の道を歩いている。すれ違う人もいなければ、見かけた人もいなかった。

 そして、たどり着いたのは負け犬公園。

 「さあ、ここだったら思いっきり戦っても良いわよ。」
 「そうなの、ここが・・・。」
 「・・・さあ、どこからでもかかってきなさい!」
 強気のヒナギクの言葉。しかし、シディーはなぜか大きく両手を広げた。

 「・・・どういうつもり?」

 シディーは笑ってヒナギクを見る。それをヒナギクの気持ちを逆上させる。
 「・・・何笑ってるのよ!!」
 「だから、あなたに私を斬るチャンスをあげるのよ。」
 「私をバカにしてるつもりなの?」
 「・・・それ以外の何物にも等しいことはないけど?」
 完全にヒナギクを下に見た感じの口調である。
 「・・・ふさけないでっ!!」

 (なんだ・・・?この違和感は。シディーはどうしてあえてヒナギクさんから、攻撃を“受けたがって”いるんだ・・・?)

 ハクトのその違和感は外れてはいない。しかし、それをヒナギクも考えていることはもちろんなく、ヒナギクは一気に走り・・・雪路の体を傷つけた。

 「・・・!」
 シディーは本当に無抵抗だった。軽くヒナギクは切ったために、肩から少し血が出ていた。
 「はあっ・・・はあっ、やっぱり・・・相当の実力の持ち主なのね。」
 「嘘でしょ、どうして・・・どうして、避けない・・・?」
 「・・・私は痛みには慣れてる。そして、あなたは桂雪路の体には本気で攻撃できないことを知ってるから!」
 すると、シディーはヒナギクの腹部にこぶしを一発入れた。

 「うっ・・・ごほっ!」

 (・・・本当にそれだけなのか?シディーの言っているコトは本当だ、けど・・・何かが足りない気がする。)

 むやみにハクトは手を出すことができない。ヒナギクのコトを考えると、ハクトは手を出すことが禁じ手のようになっていたから。
 「ヒナギクさん!気を確かに持って!」
 「ハクトくん・・・。」
 「ナギさんも同じ気持ちになった!大丈夫・・・傷ついた体は僕が治すので、悪魔が桂先生から出るほどにダメージを与えてください!」
 「・・・」

 すると、シディーはクスクスと笑い・・・そして言葉を発した。
 「そうよ、ほ~ら・・・かかってきなさい。ハクトっていう少年の言葉を信じるか、それとも・・・桂雪路を死なせるか。」
 「・・・!」
 「それとも、この世界を全て壊すか。」

 追い詰めるような言葉・・・そして、ハクトの言葉を信じて・・・ヒナギクは剣で雪路の体貫いた。

 「・・・ふっ、答えは、そ、れ・・・な、の・・・ね。」

 シディーは腹部を抱えて、その場に倒れ込んだ。
 「・・・私を甘く見ないで。・・・まったく、あなたはどれだけバカなの?ナギと戦った悪魔よりも出番が少なかったじゃない。」
 「・・・ふっ、その言葉・・・そのまま、返して、あげる・・・わ。」

 (・・・どういうことだ?)

 ハクトの不安がだんだんと広がってくる。それは、もうすぐで現実になろうとしていた。
 「さっ、ハクトくん・・・どうやって悪魔を出せばいいの?」
 ヒナギクはハクトの方に振り返る。

 そして、その刹那。

 「・・・もらったっ!!」

 雪路とは違う声・・・そして、何者かがヒナギクの体を後ろから押さえてきた。
 「だ、誰なの・・・!」

 「・・・まさか!ヒナギクさん!早く、早く歩さんから離れるんだ!」
 「歩・・・ど、どうして!」
 「分からない・・・。ですけど、シディーは二人の人間に・・・自分の意志を送り込んでいたようです。」
 
 「そう、片方が大ダメージを受けたとき・・・もう片方のパワーが比例してアップするようになっている。」

 (また、か・・・。シディーのペースに乗せられたってコトなのか。・・・どうする、この状況・・・。)


 そして、歩の体に乗り移ったシディーは雪路の時よりも強く・・・ヒナギクの体を強く締め付けていた・・・。



vol.9~vs.ゆきあゆ(後編)~に続く。さて、西沢さんに乗り移ったシディーは?
そして、ハクトの記憶は少しずつ・・・ヒナギクに近づかれて蘇る。



☆コラム☆


さて・・・まずはねとらじお疲れ様でした。
そして、ヒナギク編の中編2を公開です。今週中には絶対にヒナギク編を完結させます。

そろそろ泉誕生日SS『ココロにキミを想って。』の執筆を開始しないと。
なので、このSSの更新ペースは再びゆっくりになるかと・・・。


それでは、失礼します。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://2ndbutlershun.blog60.fc2.com/tb.php/327-30c62441
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック