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こんばんは、セカコンです。
なんとか執筆終了しました。なので、最後まで一気公開ですよ!

今回は西沢さんの誕生日デート~後編~です。
Q.さて、ソフトクリームを食べる2人に起きた小さな事件とは?

1.顔にソフトクリーム付いた
2.服の上にソフトクリームがこぼれ落ちた
3.お互いの舌が触れ合った

答えは本編で確かめアレ。
正解の方はいつか先に、西沢さんの魔法服姿の絵を・・・。な~んてね。

公☆さんのねとらじまでもう少しですか。楽しみですねぇ・・・。

それでは、vol.3をどうぞ!
~SELL 3 溶愛~


 ハヤテくんとその後、よくデパートの屋上にあるようなソフトクリーム屋に向かった。
 そこの近くには小さい頃によく遊んだゲームコーナーとか、よく見渡せる100円望遠鏡など。時に懐かしい気持ちにさせてくれるモノもたくさんあった。

 エレベーターでそこに来た私たちは、デパートの広さ全部小さな遊園地のように作られた屋上に来る。

 「うわあっ・・・。懐かしいね。こういうの。」
 「そうですね、大抵のデパートは屋上の作りはこうなっているのが多いらしく・・・そして、決まってあるのがこういうソフトクリーム屋さんですね。」
 と、ハヤテくんはソフトクリーム屋で堂々と言っていた。そこにいるお姉さんはちょっと苦笑いだったけど。
 「さあ、西沢さん。何が食べたいですか?今日は僕がおごりますが・・・。」
 そりゃ、ソフトクリームといったらノーマルのバニラでしょ。と、思ってメニューを見てみるとこれが思った以上にある。
 なんだか、チョコソフトにレモンソフトにメロンソフトにストロベリーソフト・・・いぱいあるね。でも、私はとある一つの写真に眼を引きつけられた。

 『カップル限定! ハーフ&ハーフソフト!』

 カップル・・・これってカップルしか頼めないメニューなんだよね。うん、普通のソフトクリームより+100円だし、ハヤテくんがおごってくれるって言ってくれているし。
 そうとなったらハヤテくんに可愛く頼んでみようか。ハヤテくんが少し遠慮がちになっても、可愛く突き通してみようかな。

 「ねぇ・・・ハヤテくん。あの・・・カップル限定とかのソフトクリームが食べてみたいな。もちろん1個だけだよ。」
 「そうですか・・・。」
 ハヤテくんが「うん。」と言ってくれると私は確信していた。だって、これは誰かから見られている『嘘デート』なんでしょ?それだったら、絶対にハヤテくんは「うん。」って言ってくれるはずなんだ。
 「そうですね、それでは西沢さんの食べたいソフトクリームを二つ選んでください。僕は何でも構いませんので。」
 「うん。分かった。」
 どれにしようかな・・・。でも、絶対にレモンとメロンなんて混ざったらまずくなるに決まってる。食べ物の知識だったら絶対にナギちゃんには負けないもん!

 そんな風に想い、1分間ぐらい悩んだ末がこれだった。

 「すみません、カ、カップル限定のソフトクリームで・・・バニラとチョコの味にしてほしいのですが。」
 「はい、分かりました!」
 結局、ベタな組み合わせとなった。やっぱりバニラとチョコは私の好きな味だからね。だけど、ハーフ&ハーフって味が混ざっているのか、半分ずつのソフトクリームが一つになっているのか、それが一番気になった。

 そして、ソフトクリームが出てきた。結果は、半分であることがいかにも分かりそうな模様で縦に二分されている。
 私が受け取り、ハヤテくんがお金を払うと・・・ソフトクリーム屋の店員さんから、カップルにオススメのベンチがあるらしく、私とハヤテくんはそこに向かった。
 「たしかに・・・ロマンティックな景色だね。これが夜だったら、なんだか胸がときめきそうな気がしちゃうよ。」
 「そうですね、あそこが・・・東京タワーですか。」
 昼間は赤いだけの東京のシンボル『東京タワー』。最近は夜のイルミネーションのバリエーションが多くなったらしく、東京タワーを眺めることができる場所は夜になるとけっこうカップルが訪れるらしいのだ。
 「三千院家も見えるのかな?」
 「そうですね・・・あそこまで広いと、見えない方がおかしい感じになっちゃいますしね。それに、自然が多いですからね。」
 「なるほどね、それだけナギちゃんのお屋敷って広いんだね・・・。」
 「僕も全てを知っているわけではないので。あのマリアさんさえも知っていないのですから、まだ未知の世界があそこには潜んでいると思うんですよ。」
 「ふうん・・・。」
 一年前にはこんな話なんてできなかった。今のハヤテくんは、本当に楽しそうに話している。もし、それが一年前にも見れたら・・・今は、私とハヤテくんは付き合っていたりしていたのかな。
 「さっ、ハヤテくん。一緒にソフトクリームを舐めるよ。・・・いいかな?」
 「そうですね、でも・・・この状態だと、西沢さんがバニラで僕がチョコという位置になりますが・・・?」
 「それは、少し回せば済むことじゃん。」
 私は少しソフトクリームのコーンを回すと、ちょうどバニラとチョコの境界線の場所が2カ所あった。それを反対側のハヤテくんと一緒に食べるということ。

 私は一回ぺろっと舐めてみた。・・・すると、この少し初夏の陽気のせいなのか、とてもさわやかに感じてとてもおいしく感じた。
 「おいしいよ!ハヤテくん!」
 「良かったです。それでは、僕も・・・。」
 ハヤテくんもぺろっとソフトクリームを舐める。その舐めた顔が、少し女の子らしくてかわいく思えた。私もハヤテくんに合わせてソフトクリームを舐めていく。
 「なんだか、人目を気にせずに食べられるね。なんだろう・・・大絶景を前にしているから?」
 「それに、前から誰も見ていませんからね。どう2人きりであろうと、周りの人の視界には入りませんから、気にせずにできるんですよ。」
 「うん・・・あの店員さんがオススメするって分かるね。それに・・・横にも4,5個ぐらいベンチが並んでいるし。」
 「それだけ・・・カップルが来ると言うことなんですね。」
 「良かったね、ここに来て。」
 「そうですね。」
 そう話していると、もちろんソフトクリームなのだから少しずつ溶け始めて・・・溶けたソフトクリームが手につき始めるころになった。
 「早く食べなきゃ!ハヤテくん!」
 「そうですね!」
 私とハヤテくんは、無我夢中にソフトクリームを舐めている。しかし、とある時・・・何か別の感触を感じた。少し暖かいチョコの感触だけど・・・。
 「・・・!」
 見てみると、ハヤテくんとこんなに顔を近づけている。そして、口もこんなに近づいている。そして、舌が・・・少しだけ触れ合っていたのだ。

 「ひゃあっ!」

 無駄に反応して、ソフトクリームから顔を離した。

 よく考えてみれば、同じソフトクリームをハヤテくんと舐めているということは、ハヤテくんと“間接キス”をしているのと同じだってことが今気づいた。
 そして、舌が・・・あああっ、舌が・・・!

 私が顔を赤くしているのを見たハヤテくんは、やっと私の気持ちを分かってくれたみたいで、少し顔を赤くしたけど・・・微笑んで言った。

 「西沢さんと食べたソフトクリーム・・・いつもよりおいしかったですよ。」

 その事実を隠すためにそう言ってくれているのか、それとも知らずに素でそんなコトを言っているのか。そんなコトは分かるわけもなく、どちらであったにしろ・・・私はこう答えることしかできなかった。

 「うん・・・。私も、いつもより・・・おいしかったよ。」

 思いも寄らない形で・・・なんだか、これって・・・かなりハヤテくんと近くなった感じに思える。

 その後、私はコーンを食べて・・・ハヤテくんと私は再び、どこかに歩き出す。といっても、ベンチを立ったときは私もハヤテくんも手が汚れていたから、ちゃんと洗ってからだよ!

 「今度・・・どこに行こうか。ハヤテくん。」
 「そうですね・・・僕、オススメの場所があるんですけど。・・・いいですか?」
 「えっ・・・?それってどこどこ?」
 ハヤテくんと私が再び手を繋いで、デパートの涼しい空間に入った瞬間のことである。
 「・・・観覧車です。」
 「かんらんしゃ・・・。」
 「・・・ちょっと、ゆっくりできる場所はないかな・・・と。それに、僕・・・。」

 ハヤテくんは少しうつむいた表情になったけど、すぐに私の顔を見てくれて・・・笑顔で言ってくれた。

 「西沢さんと・・・ゆっくりしたいですからね。」

 それは、絶対に・・・嘘偽りじゃない。本当にそう思って言っている・・・バカと思われるかもしれないけど、信じることができた。・・・いや、むしろ信じたい。

 だって、こんな機会・・・ハヤテくんから来るなんて、思わなかったから。


 そんなこんなで、今度はハヤテくんに手を引かれる形で・・・私をそのお薦めの観覧者の場所まで連れてってくれた。

 「・・・あれ?」

 そこは、人が全くいなく・・・いるのはそれぞれのアトラクションのマスコットキャラクターであろう着ぐるみのみ。これはいったいどういうことなの?

 「ねえ、ハヤテくん。誰もいないけど・・・。」
 「西沢さんと2人きりでゆっくりできる場所・・・僕が思いついた最高の場所は個々しかなかったんです。」
 「でも、2人きりでゆっくりできる場所っていっても・・・。」
 2人だけってないでしょ。そりゃ、周りの目を気にせずにいられるのは嬉しいけど、ないのはないでこれはなんだか違和感ありまくり。
 だけど、夕方になっている今・・・この遊園地の全てのアトラクションは夕日色に染まっている。つまり、オレンジ色ってコト。
 もちろん、私とハヤテくんが一緒に乗ろうとしている観覧車も・・・その夕日色に染まっている。
 「いいじゃないですか。さっ、観覧車に乗りましょうよ。」
 「・・・うん。」

 観覧車はあの銀杏観覧車と同じぐらいの大きさであり・・・最高点の高さは100mを越える大観覧車らしい。案内板にそう書いてあった。
 ヒナさんだったら絶対に乗れないなぁ・・・。よし、私だけが楽しめる2人きりを今から楽しんじゃうからね。

 マスコットキャラクターは・・・なんでネコ?とにかく、そのネコちゃんが扉を開けてくれて、私とハヤテくんは観覧車に入ったとさ。

 私とハヤテくんの空間ができて・・・そして、数分間ぐらいは何を話して良いのか分からなかった。でも、私が訊いてみた。
 「ハヤテくん、今日は・・・ありがとう。・・・たくさん、楽しい思い出ができたよ。本当にありがとう。」
 「いえ、僕は西沢さんに喜んでほしかっただけで・・・。たいしたことは何も・・・。」
 ハヤテくんの性格だもんね、こういう風に言っちゃうのは見え見えだった。
 「喜んでほしかった・・・か。それって、いっつも・・・ナギちゃんにしてあげているんだよね。もちろん、今日みたいなコト・・・。」
 「まあ、一緒にソフトクリームまでは食べませんけどね。」
 「そうだよね、さすがにそこまではしないよね。」
 「・・・でも、今日買ったネックレスは・・・西沢さんと僕だけのものですよ。」
 夕日に照らされているハヤテくんを見て、本当にかっこいいなぁ・・・と思う。ハヤテくんが好きになったのは、こんな部分もあったからなのだろうか。

 そして、ヒナさんが好きになった理由って・・・どんなコトなのだろうか。

 少し不安になってしまった。だけど・・・今、そんなコトも吹き飛ばしてくれそうな人がここはいる。
 「どうしたんですか?」
 そう、こういう風に心配してくれる。でも、それは・・・元クラスメイトとして。そして、元の高校の友人としてだと思う。
 どうすればハヤテくんの好きな人としてなれるのか。そして、他人からどうこう言われないような関係になれるのか。
 私は不意に、そんな難しいことを勝手に考えてしまった。・・・告白しても、受け入れてくれる見込みなんてないこの状況で。
 「なんでもない、よ・・・。た、ただ・・・ハヤテくんと2人だけってモノが今、ここにあるのが嬉しいだけ・・・。」
 「そうですか。」
 「・・・ぐすっ。」
 「泣かないでください。」
 ハヤテくんはそう言うと、私の横に座って・・・背中を優しくさすってくれた。
 「西沢さん、今日は・・・僕と二人で過ごしたいといってくれたんですよね。だったら、僕の前では泣かないでください。・・・僕まで泣いてしまいそうですから。」
 そのさすり方・・・本当に優しかった。昔、風邪を引いてお母さんが優しく看病してくれたあの時のような。だからなのだろうか、再び涙が出てきた。
 「うっ、うううっ・・・。」
 「・・・今日は僕がずっとそばにいますから。・・・だから、安心してください。泣きたいときは泣いて良いですよ。・・・前言撤回です。」
 ハヤテくんの優しい言葉に、私は甘えるつもりなんてなかった・・・。でも、なんでなんだろう。そう思うと涙が止まらないよ。

 きっと、ハヤテくんに優しくしてほしかったから。ナギちゃんのように守ってほしかったから。

 観覧車から降りるまで・・・ずっと私は泣きっぱなしだった。


 観覧車から降りると、乗る前よりもオレンジ色がさらに濃く見えた。広い場所まで二人で歩き、太陽を背にしてハヤテくんと向かい合った。
 「今日はありがとう。ハヤテくん。」
 「西沢さん。こちらこそ、ありがとうございました。・・・僕、女性の方とこんなに楽しくデートしたのは初めてです。」
 「えええっ・・・去年だってデートしたのに。あれって、楽しくなかったの?」
 「い、いえいえ・・・!そ、そんなわけないじゃないですか。」
 ハヤテくんはしどろもどろになってそう言う。でも、今はそんなコトなんて許せる。今日、ハヤテくんと楽しい時間を過ごせたから。
 「もうっ・・・。」
 私はそう言うと、振り返って歩き始めた。

 「じゃあね、ハヤテくん。」

 これで・・・今日は終わりかな。そう思っていた。最後にハヤテくんの顔を見よう。そう思って振り返ったときであった。

 「・・・」

 ハヤテくんが・・・走ってきて、私のコトを抱きしめたのだ。そのまま・・・ハヤテくんは私を強く抱きしめて、何も言わない。

 「ハヤテくん・・・。」

 だけど、次の瞬間・・・急にハヤテくんが重く感じて、私はハヤテくんの下敷きとなってしまった。
 「ねえ、ハヤテくん!ハヤテくん!」
 私が腕を激しく動かしても、ハヤテくんが動かなかった。

 そして・・・遠くに聞こえた、男の笑い声・・・。


 危険がもう、そこまで来ていたのであった。


最終vol.4に続く。次回・・・ピンチとなった西沢さんに救いの手が。
そして感動の結末に向かう。


■テーマソング:嵐『Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~』■





☆コラム~西沢さんvol.3~☆

西沢歩。何かとハムに結びつきそう・・・?
一番に上がっているのは胸の大きさと言うらしいのですがね。

ハム(86)・・・86cm。これはけっこうハヤテキャラの中では大きいのでは。

・・・何言ってるんだろ。今日は西沢さんバースデーだからなんでもあり?

とにかく、次回vol.4もお楽しみに。
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