こんばんは、セカコンです。
化学の2時間続きはきついです・・・。明日は英語のリーディングとライティング、どちらも2時間続きなのできついですよ・・・。
10000HIT記念SSは、ヒナハムSS『ゆりばな』と文SS『フェイク』の2本にします。
まあ、誕生日記念SSのように一気に全部公開ではありませんが・・・徐々に公開していこうと思います。
ハヤテ×千桜の恋愛要素とヒナハムの百合要素が上手く重なった、とにかく恋愛系を読んでみたい人は『ゆりばな』を。
あまり接点のないハヤテと文が、同じような出来事に遭遇したために・・・共に一つの真実に迫っていく、サスペンス系を読んでみたい人は『フェイク』を。
でも、その前にこのSS・・・『Love so sweet』を読んでいただきたいと思います。
今回はもう、18禁すれすれ・・・画像があったらきっと制限させられるような感じ。今回が一番の方向転換の回になっていると思います。
20000HITになる前に、記念SS2本を公開しなければ・・・。
それでは、vol.6をどうぞ!
化学の2時間続きはきついです・・・。明日は英語のリーディングとライティング、どちらも2時間続きなのできついですよ・・・。
10000HIT記念SSは、ヒナハムSS『ゆりばな』と文SS『フェイク』の2本にします。
まあ、誕生日記念SSのように一気に全部公開ではありませんが・・・徐々に公開していこうと思います。
ハヤテ×千桜の恋愛要素とヒナハムの百合要素が上手く重なった、とにかく恋愛系を読んでみたい人は『ゆりばな』を。
あまり接点のないハヤテと文が、同じような出来事に遭遇したために・・・共に一つの真実に迫っていく、サスペンス系を読んでみたい人は『フェイク』を。
でも、その前にこのSS・・・『Love so sweet』を読んでいただきたいと思います。
今回はもう、18禁すれすれ・・・画像があったらきっと制限させられるような感じ。今回が一番の方向転換の回になっていると思います。
20000HITになる前に、記念SS2本を公開しなければ・・・。
それでは、vol.6をどうぞ!
~SELL 7 Kiss more Kiss~
人間の思想なんて、誰勝手に好きに変えることができるコトなんかじゃない。きっと、これは・・・何かの試練なのだろう。
自分で得ようとしたものを、自分のせいで他人に取られようとしている。そして、それは・・・多くの人間の的となっている今、どうなるのか・・・。
玄関を開くと・・・突然のキスがヒナギクに待ち構えていた。ヒナギクは驚き、ドアノブを放して・・・ゆっくりとドアは閉まっていく。
「ん、、んっ・・・。」
「ヒナギクさん・・・。やはり、来てくれたんですね・・・。嬉しいです。」
「え、あ、う、にゃ・・・。・・・って、ばかっ!!」
ヒナギクは軽く、手を拳にしてハヤテの胸を叩いた。
「・・・ヒナギクさん?」
「ハヤテくんには・・・歩っていう恋人がいるんでしょ。・・・見たんだから。」
「見た・・・?」
どうやら、ヒナギクと泉が一緒に遊泳施設での尾行には・・・ハヤテは気づいていなかったようだ。
「そうよ・・・。今日、ハヤテくんと歩が・・・あの遊泳施設にいたの、見たんだから。見たわよ・・・歩とラブラブなところ。」
「・・・見てたんですか。」
「・・・だって、気になったから・・・。」
「・・・どうしてですか?」
「・・・」
一問一答のようになっている会話だった。ヒナギクは話していくうちに焦りが見え始めているが、ハヤテは逆に笑みが浮かび上がってきていた。
「だって、私、私・・・。」
これという言葉がなかなか言えない。しかし、状況が状況。ヒナギクは・・・勢いに乗せて言うことにした。
「ハヤテくんのコトがずっと好きだったの!!」
ハヤテが好きである照れ隠し・・・それが、今のヒナギクの大きな声となって・・・ハヤテに届く。
「・・・分かっていましたよ。」
「えっ・・・?ど、どういうこと・・・?」
「だから、こうして今・・・ここにヒナギクさんを呼んでいるんじゃありませんか。」
「えっ・・・?えっ・・・?」
ヒナギクには、予想のしていないハヤテの返答にとまどっていた。ハヤテは少し、不安げな表情をしてヒナギクの顔を見つめた。
「僕、分からないんです・・・。」
「えっ、何が分からないの・・・?」
「僕、歩さんのコトが好きで・・・あの人のそばにいさせていただくと心に決めたのですが、迷いが・・・今、あるんです。」
「どうして・・・?」
今度は逆に、ヒナギクがハヤテの立場になっていた。
「歩さんと同じぐらいに・・・そう、ヒナギクさん・・・あなたのコトも、僕は好きなんですよ。」
「ハヤテくん・・・。」
ヒナギクはそっとハヤテの顔を近づけて・・・そっと唇を触れさせた。
「そう、なの・・・。でも、私・・・うれしい。」
「ヒナギクさん・・・。」
「歩のことが好きだっていい。私のコト、嫌ってるわけじゃなかったから・・・。いっつも、ハヤテくんにはきついことばっかり言って。」
言葉を言うたびに・・・ヒナギクの目からは涙がこぼれ落ちていく。
「私、ハヤテくんが好きになったときに・・・同時に不安に思ったの。ハヤテくんに嫌われて、それで・・・どこかに行っちゃうんじゃないかって。」
「・・・行きませんよ。・・・どこにも。」
「うん・・・どこにも、行かないで・・・。本当に、もう・・・何も失いたくないから。ぐすっ・・・。」
「・・・」
ハヤテはそっと抱きしめて・・・そっと唇を触れさせる。
「ん、んっ・・・。くちゅっ・・・。うん・・・ハヤテくんのキス、とても・・・いいな。歩・・・昨日もこんなコトを・・・?」
「・・・はい。歩さんにもこんなコトを・・・。」
「・・・ずるい。」
ヒナギクはそう言うと、再びハヤテとキスをする。
そんな光景を歩はリビングから、ちらりと見ていた。
「ハヤテくん・・・。私、私だけ・・・見てくれているって思ってたよ。ちょっと悔しいな。」
そんなことは気にせずに・・・歩は2人の前に姿を現した。
「あれ?ヒナさんじゃありませんか。・・・あれ?ハヤテくんと・・・2人で何かやって他のかな?」
「・・・キスしてました。」
「・・・は?」
歩は言葉が出なかった。ハヤテはキスをしたということを・・・すんなりと歩に話してしまったのである。
「な、何言ってるのよ!あ、歩・・・こ、これはね・・・。」
「・・・私と同じ。」
「えっ・・・?」
「私、ハヤテくんと・・・昨日、玄関でキスしあってた。・・・実は、さっきのヒナさんとハヤテくんの話、こっそり・・・聞いちゃってたりするんだよね。」
歩は少しにやにや顔だったが・・・ヒナギクは表情を変えない。
「ねえ、ハヤテくん。さっきの話が本当だったら・・・私とヒナさんは、同じぐらいに・・・好きなんだよね。」
「・・・はい。」
「だったら・・・同じぐらいに、私と同じぐらいに・・・ヒナさんにもしてあげられるんだよね。」
「・・・そうですね。」
「えっ・・・?な、何なの・・・?そ、それって・・・。」
「・・・こういうことですよ。」
ハヤテはヒナギクの方に振り返って、いきなりキスを始めてくる。しかし、今回は何かが違った。
「くちゅっ・・・くちゅっ・・・くちゅっ・・・。」
(な、何なの・・・これ。も、もしかして・・・これが、昨日・・・歩が電話の無効でされていたこと?)
「はあっ・・・はあっ・・・。」
(これ・・・今までない感覚。でも、気持ちいい・・・。なんでだろ。ハヤテくんが優しくしてくれるから?)
そして、ハヤテを上にしてそのまま倒れ込む、が・・・。
「あの・・・盛り上がろうとしているところで悪いんですけど、2人とも・・・ここ廊下だから、続きはリビングが私のベッドでやってくれないかな・・・?」
歩は苦笑いで、ハヤテとヒナギクを見て言った。
「・・・そうですねぇ・・・。」
「そうだよ。ここでやっても・・・気持ちよくはないんじゃないかな?」
「・・・うん。」
ハヤテはヒナギクをゆっくりと起こして、歩の部屋へと向かう。
「って、本当にやるの!?」
「だって、ヒナギクさん・・・やりたいんじゃないんですか?」
「・・・でも、ちょっと・・・待って。そ、その・・・ま、まずは・・・私、汗とかかいちゃってるから、お風呂とか入りたいの・・・。」
「・・・昨日の歩さんと同じですね。」
「歩だって、私だって・・・女の子なんだから、そういうのは気にするの。」
ヒナギクは少しふくれっ面になるが、ハヤテはそれを微笑ましく見ていた。
「ヒナさん。今・・・ちょっと、水風呂みたいになってるけど・・・それで良かったら、入って良いよ。」
「うん、水風呂の方がいいわ。じゃ、私・・・入ってくるから。・・・ハヤテくんと。」
「え、えええっ!?そ、それってありなのかな!?」
「だって、歩は・・・昨日、ハヤテくんとお風呂に入ったんでしょ・・・??」
「む、むむむっ・・・。」
歩は反抗できない。実際に昨日の夜にハヤテと一緒に風呂に入っているからだ。
「まあまあ、歩さん・・・。今はヒナギクさんの要望も聞いてあげることにしましょうよ。それでは、一緒に・・・入りましょうか。」
「やったっ・・・!」
「・・・しょうがないな。」
歩はしぶしぶ了解すると、ハヤテとヒナギクは一緒に脱衣所の方に消えていった。歩はその場に立ち尽くしたままだ。
「ひゃあっ、ハヤテくうん・・・!!」
「ヒナギクさあん・・・!」
「何やってるのかな?あの二人。絶対に昨日・・・私がされたことよりも過激なことをされている可能性はあるけど、まあ・・・ヒナさん、いろいろあったみたいだし・・・これぐらいはいいのかな?」
しかし、歩には・・・何か違和感が生まれ始めてきていた。それは、最初から気づけるはずだったのに・・・。でも、ヒナギクが現れたとたん・・・その違和感はなんだか、形になりそうで不安な気持ちが交差していくのであった・・・。
~SELL 8 Key of Curse~
咲夜と千桜が三千院家の屋敷に戻ってくると・・・その時は、もう日は沈んでしまった頃であった。
「遅くなったなぁ・・・。」
「けっこう通行時間がかかりましたからね・・・。・・・でも、本当なのでしょうか。高専を受けてから36時間以内に元に戻さないと、綾崎くんは一生・・・元には戻らないというのは。」
「・・・ホンマやろ。帝のじいさんが真面目に話していたんや。あれは・・・本気に違いないで。」
「やっぱり・・・そうなのですか。」
「なに、ハルさんが落ち込んでいるんや?」
「・・・えっ?」
千桜の頬は少し赤く染まっている。咲夜は・・・まさかとは思うが、こんなコトを訊いてみた。
「まさか・・・ハルさん。まさかとは思うけど・・・借金執事に惚れてるとか、そんなコトはないよな?」
「・・・あ、ありませんよ!」
千桜は大きな声で叫び・・・そして、マリアの所へ。
マリアはどこにいるのか・・・咲夜と千桜は必死に探すと、昼頃来た所と同じ場所でナギの部屋であった。
「マリアさ~ん。」
「咲夜さん・・・それにハルさん。お帰りなさい。・・・それで、何か・・・情報を得ることができたのでしょうか?」
「まあな。・・・帝じいさんはやっぱり知っていたみたいやで。ナギの使ったマシンガンのこと。」
「・・・そうですか。やっぱり・・・。」
「帝じいさんがくれたんやろ?あのじいさんがよこすモノは、大抵は曰く付きの危険物多いからなぁ・・・。」
咲夜は部屋の中を見渡したときだった。ベッドががさがさ動いて・・・そして、ナギのうなり声が聞こえた。
「うにゃぁ・・・。」
ナギのそんな声を聞くあまり、咲夜と千桜、マリアは微笑んで・・・クスクスと笑った。
「うにゃぁ・・・って、どんなうめき声なんや。」
「可愛いですね・・・ナギお嬢さまの泣き声。」
「鳴き声ちゃうやろ・・・でも、鳴き声みたいに可愛いかもしれんな。」
鳴き声のように・・・確かにそう聞こえた。そのクスクス声に気づいたのだろうか・・・ナギは急に起きてきた。
「あれっ・・・?サク、それにサクのメイド・・・どうしてここに・・・?」
「なんや。借金執事がいなくなって悲しみに暮れているナギの目覚めはこんなもんなんかいな。あああっ・・・ちょっとだけ安心したわ。」
「サク・・・?」
「なんや。」
「なんで、今・・・おまえがここにいるのだ?」
「・・・あんた、借金執事のことで・・・悲しんでいたんじゃないんか?」
「・・・」
ナギは今まで忘れていた悲しみを全て思い出し・・・どっと目から涙は出てきていた。
「・・・うっ、うっ、うううっ・・・。」
「咲夜さん!ナギお嬢さまを泣かして良いんですか!」
「いいんや、ナギにも・・・こういう経験をさせた方がええ。でも、借金執事に危険が及んでいるっちゅうことになると、ウチも何もしないっちゅうのはいけないと思うんよ。」
「咲夜さん・・・。」
咲夜はナギのそばまで歩くと、その場でナギの頬に平手打ち。
『パシン!!』
叩かれるとナギはすぐに泣き止んで、咲夜の方に叩かれた驚きの表情をそのまま見せた。
「ナギ・・・甘ったれてるんやないっ!!自分が・・・何をしたのか分かってんのかっ!!」
「サ、サク・・・。」
「あんた、借金執事をそこまで自分の物にしたいんか?そこまで愛されたいんか?・・・借金執事が西沢さんの所に行ったのがよく分かるわ。」
「・・・サクに何が分かるんだっ!!」
「だったら、借金執事をどこまで分かってるんかっ!!ナギ・・・分かってないから、あんなマシンガンを使ったんやろ!」
咲夜のきつい言葉に心が動いたナギは、泣きながら咲夜の胸ぐらを掴んだ。
「咲夜なんかには分かるわけないだろ!」
「・・・分かる。」
「えっ・・・。」
「借金執事はナギのコトを嫌ったりしたことなんてこれぽっちもない!逆に、ナギの方が勝手にそう思い込んでるだけやろ!」
「・・・」
「借金執事に謝ればいいんや。・・・帝じいさんから聞いた。あのマシンガンは昔の女の恋心の呪いが集まったモノだそうや。それで、一度だけ・・・使った人間がいた。そして、その相手の男性は・・・死んだ。」
「死んだ・・・?」
「そして、伝えたかったそうや・・・。自分の本当の気持ち・・・そして、素直に謝りたかったってな。」
「・・・」
ナギはそう言われると、手の力がなくなって・・・咲夜の胸ぐらを放した。そして、そっと倒れ込み・・・つぶやいた。
「・・・私は、ハヤテに酷いことをして・・・それで、ハヤテは・・・今、ハムスターと一緒にいるらしい。」
「そうか・・・だったら、その人の家に行って謝ってくればいいんや。」
「・・・」
「ナギ・・・。謝るんや。・・・本当はそんなコトぐらい分かってるやろ?・・・な?」
咲夜はナギの肩にそっと手を乗せて・・・合図をするように優しい目つきでナギを見ていた。
「うん・・・。謝りたい。」
「・・・よっしゃ。それじゃ・・・ウチとハルさんがここにおるから、ナギはマリアさんと一緒に借金執事の所に行ってこいや。」
「・・・うん。」
ナギはそう決めて・・・マリアと手を繋いで、歩の家に向かったのである。
「良かったですね、ナギお嬢さま・・・元気になって。」
「ああ、でもな・・・。」
「えっ?」
何か嫌な予感がする・・・。事はそんなに上手くはいかないことを、咲夜はこのときに予測していたのだ。
(ナギ・・・。もしかしたら・・・。)
そんな想いなんてナギには届くわけがない。ナギはそんな事なんて考えずに、歩の家に向かった。
「よし、入るぞ。」
「ええ・・・。」
夜だっため、歩の住んでいる集合住宅の周りもあまり人声は聞こえない。ナギはいきなりドアを開けた。
「ナ、ナギ・・・。いきなり開けてはいけませんよ。」
「しっ・・・。声が聞こえる。」
ナギにそう言われると、マリアは言われるがままに・・・声を出すのをやめて、そしてその声の正体までおそるおそる近づいた。
「はあっ・・・ハ、ハヤテくん・・・。は、激しいよぉ・・・。」
「ヒナギクさん・・・。」
ハヤテとヒナギクの声・・・?どうして、歩の家にヒナギクの声が・・・?ナギはそう疑問に思っていると、ヒナギクの喘ぎ声が聞こえてくる。
「くっ・・・!!」
ヒナギクの声・・・そして、時々混じる歩の声に・・・ナギの気持ちは、一気に怒りへの気持ちに変わった。その声を聞くたびに・・・気持ちは抑えきれなくなる。
そして、ナギは扉を開けた。
「ハヤテ!!・・・!!」
そして、固まった。
ナギの見た光景・・・それは、歩の部屋のベッドで布団をかぶっているが、裸同士になっているハヤテとヒナギク。そして、なぜかバスタオルを巻いた歩が2人のそばにいる。
そんな光景はナギにとって刺激が強すぎた。
「ハ、ヤ、テ・・・な、何をしているのだ・・・?」
「・・・ナギお嬢さまは来ないでください。今、僕たちは愛をはぐくんでいる途中なのですから。」
「えっ・・・?」
(ハヤテの愛をはぐくむことは・・・こんなことなのか?咲夜が言っていたことより、全然違う・・・。)
ナギはその衝撃で足が止まっていたが・・・ナギは無心に一歩、部屋の中に入ろうとした。しかし・・・。
「だから、入らないでほしいと言っているじゃないですか。・・・僕たちの邪魔はしないでください。」
「だって、私・・・ハヤテのコトが好きだし・・・。」
「・・・え?今、声が小さくてよく聞こえませんでしたが・・・?・・・マリアさん、ナギお嬢さまを連れて帰ってください。」
「・・・」
ナギは泣いて・・・そして、叫んだ。
「なんだよっ!!ハヤテのばーかばーかっ!!私なんて・・・いなくなっちゃえば良いと思ってるんだろ!!」
その言葉にハヤテはすぐに口元をにやりとさせる。
「よく・・・分かっているじゃないですか。」
「えっ・・・?」
「僕は、わがままで・・・自己中心的な人間は大嫌いなんですよ。・・・ナギお嬢さまみたいな人は一番嫌いな性格です。」
「・・・」
マシンガンのせいで、心がおかしいことは分かっているのに・・・本当のことを言われると、ナギはとても心を痛めた。
「帰ってください。マリアさん・・・お願いします。」
ハヤテに鋭く睨まれ・・・マリアもおびえるほどだった。マリアはナギの腕を掴んで、
「一度、お屋敷に戻りましょう・・・。」
ナギはそれに反抗することなく、マリアに手を引かれて・・・その場を立ち去っていった。
その光景を見た歩とヒナギク。・・・ヒナギクは何の疑いも感じなかったが、歩は「やはり、そうか」的な表情になっていた。
「さて、続きをやりましょうか。ヒナギクさん・・・。」
「うん・・・。でも、今度は優しくしてね。」
「もちろんですよ。」
再び始まろうとした・・・その時だった。
「ちょっと・・・待ってくれないかな。ハヤテくん、ヒナさん。」
「なんですか・・・?歩さん。」
「私、ちょっと・・・ヒナさんと話したいことがあるんですよ。」
「・・・次、どちらが僕と一緒にやることとか、ですか?」
「・・・そんな感じかな。」
歩はヒナギクの腕を掴んで、部屋の外を出た。
部屋を出て・・・歩とヒナギクはリビングに立ったとたん、歩は話し始めた。
「ヒナさん・・・。ちょっといいかな。」
「どうしたの・・・?歩・・・。」
「・・・私、さっきのナギちゃんを見て思ったんだけど・・・なんだか、違う気がするの。」
「なにが・・・?」
「ハヤテくん。・・・やっぱり、いつものハヤテくんじゃない。」
歩は真剣な表情で言った。
「う、嘘でしょ・・・?だって、歩は・・・あんなにハヤテくんと一緒にいたじゃない!!それに・・・私だって好きだって言ってくれたし。・・・し、信じたくない。」
「私だって同じだよ・・・。でも、私は・・・ナギちゃんにあんな言葉は絶対に、ハヤテくんには言わないと思うんだよ。そっちの方が・・・私には信じられない。」
歩の言っていることは、普通に正論であった。さすがのヒナギクでも・・・こればかりかは納得した。
「・・・じゃあ、今のハヤテくんは本心のハヤテくんじゃない・・・?」
「・・・そんな気がする。」
「・・・で、どうするの?」
「私が・・・ナギちゃんの所に行ってくる。」
「えっ・・・?ど、どうして・・・?」
「・・・思ったんだよ。ナギちゃんが泣いて・・・ハヤテくんに怒鳴ったときに。」
『ナギちゃん、本当は・・・何が言いたかったんだろう?』
「きっと・・・ナギちゃんのあの怒鳴ったときの言葉は、本心じゃないと思うの。だから、私は・・・今からナギちゃんの所に行って、それを訊きたい。」
「歩・・・。」
「よく分かんないけど、ナギちゃんの様子・・・ただ事じゃないって思った。だから、私・・・今からナギちゃんの所に行く。」
「じゃあ、私はどうすれば・・・?」
「ヒナさんは、ハヤテくんと一緒にいてください。何かあったら・・・連絡しようと思います。」
「・・・うん。分かった。」
ようやくハヤテの異変に気づいた歩と、それを信じたヒナギク。歩は真実を知りに、三千院家へと走り出した・・・。
vol.7に続く。次回・・・感動のクライマックスへ。
だけど、本当の終わりはvol.8です。次回はそうですね・・・どう言えばいいのか分からない。
☆コラム☆
勉強を復習して理解できると、本当に達成感が出ますね!
その分、頭と目が疲れましたが・・・。
明日は原作コミックス第19巻の発売日!私はアニメイトで買いますよ~☆
この記事へのコメント
ヒナの言葉や
行動が可愛すぎて、
萌え死にそうですw
やばい……
文よりヒナの方が好きになってしまいそうです……
行動が可愛すぎて、
萌え死にそうですw
やばい……
文よりヒナの方が好きになってしまいそうです……
2009/04/17(金) 19:11 | URL | daiki #JqHUv2wk[ 編集]
>>daikiさん
萌え死にしてしまいそうですか・・・。
ヒナは今週のサンデーのようにデレを強調している仕様となっております。
精神的に私は死にかけましたが、今は復活のために文ちらしを準備中ですのでお楽しみに。
萌え死にしてしまいそうですか・・・。
ヒナは今週のサンデーのようにデレを強調している仕様となっております。
精神的に私は死にかけましたが、今は復活のために文ちらしを準備中ですのでお楽しみに。
ありがとうございます。
文のSS、楽しみにしておきますね。
そしてラブソーははっきりいって、
まだまだヒナのデレが続けば……
いえ、文見たいです。
ヒナとハムのSSも……
文のSS、楽しみにしておきますね。
そしてラブソーははっきりいって、
まだまだヒナのデレが続けば……
いえ、文見たいです。
ヒナとハムのSSも……
2009/04/17(金) 22:13 | URL | daiki #JqHUv2wk[ 編集]
>>daikiさん
一応、文ちらしをアップしておきました。
まあ、初心者が模写したへたっぴな絵でけど・・・。
一応、文ちらしをアップしておきました。
まあ、初心者が模写したへたっぴな絵でけど・・・。
この記事のトラックバックURL
http://2ndbutlershun.blog60.fc2.com/tb.php/256-a77e883b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック