咲夜誕生日記念SS。午後編に突入します。
後半vol.4はついに、かの有名な東京ビッグサイトに舞台は移ります。
予選を通過した咲夜と千桜でしたが、TVに出るにはもう一つの壁が待っている。
ビッグサイトの多くの人に千桜は見られ・・・そして、参加者控え室には驚きの予選通過者が。
ちょっと花ざかりになってくるvol.4をお楽しみあれ。
第2期アニメスタートまで・・・あと、9時間15分!!
それでは、vol.4をどうぞ。
後半vol.4はついに、かの有名な東京ビッグサイトに舞台は移ります。
予選を通過した咲夜と千桜でしたが、TVに出るにはもう一つの壁が待っている。
ビッグサイトの多くの人に千桜は見られ・・・そして、参加者控え室には驚きの予選通過者が。
ちょっと花ざかりになってくるvol.4をお楽しみあれ。
第2期アニメスタートまで・・・あと、9時間15分!!
それでは、vol.4をどうぞ。
~SELL 6 本戦の一歩手前~
予選通過ができて本当に嬉しいです。まさか、咲夜さんの言うとおりになるとは・・・。メイド服でのショートコントが良かったのでしょうかね?
しかし、喜ぶのはここまででした。
「あの・・・咲夜さん。これ、おかしくないですか・・・?」
私は予選通過が書いてある紙と別の紙を見て、咲夜さんに言いました。
「・・・?」
咲夜さんも私の同じもを見ます。そこには、こんなコトが書いてあったのです。
『予選通過おめでとうございます。あなたたちは明日、有明にある国際展示場まで来てください。一般客に決めてもらうので。』
「これって、どういうことでしょう・・・?」
「さあ・・・もしかして、ウチらはTVに出られる切符をつかんだわけじゃなくて、国際展示場に行く切符をつかんだっちゅうことか?」
「・・・そうらしいですね。これを読む限りでは・・・。」
でも、有明の国際展示場に行けるなんて・・・私にとっては夢のようです。今まで行ったことのない場所であり、アニメ○トに通っている私にとっては、憧れているコ○ケが行われる場所なので、私にとっては聖地なのです。
「なんや、ハルさん・・・嬉しそうやな。」
「だって、国際展示場といえば・・・様々な有名なビッグイベントが開催されている場所ではありませんか。私だって前から行きたいな・・・とは思っていたんですよ。」
「なるほどな・・・ナギとかは好きそうな感じがするな。コ○ケとか・・・けっこうナギとか一般参加ちゃうて、サークル参加で参加するんやないか?あははっ、ナギやったらあり得る話やわ。」
「へえ・・・三千院家のお嬢さまは漫画などがお好きなのですか。」
「まあ、読みのも好きやけど・・・あいつ、描くのも好きなんや。」
「それは素晴らしいコトじゃないですか。」
「でもな、ナギの漫画・・・意味が全く分からへんのよ。本人はものすごい超大作だとか言ってるけどな。分かるのは伊澄さんぐらいや。」
「伊澄さん・・・?」
「ほら、この前三千院家でメイドの振るまいとか教えてやったやろ。その教えた相手が伊澄さんや。」
「へえ・・・あの女の子が。」
でも、三千院家のお嬢さまが描いた漫画・・・個人的に興味がわきました。咲夜さんが理解できない内容となると、気にならないわけがありません。
「で、どんな内容なんですか?」
「・・・」
「・・・咲夜さん?」
咲夜さんは少し目を尖らせて、その場でじっくりと考え込んでしまいました。
「・・・?」
「そうやな、説明できんほど訳の分からん内容なんや。」
「なるほど・・・。」
「まあ、そんなコトはどうでもええやん。まずは、明日のその“一般客”に選ばせる・・・どういうコトなんやろか?」
「そうですね・・・。」
一般客に選ばせる・・・つまり、一般客がそのショートコントの映像を見て決めるということになるんですよね?
「もしかして、本当に決めるのは審査員ではなくて一般客なのではないでしょうか。」
「ど、どういうことや・・・?」
「たぶん、一般客に私たちのショートコントを見せるスペースがあるんですよ。しかし、このグランプリ・・・けっこう人気があって、相当な予選応募のDVDが集まるそうなんです。」
「そっか・・・」
「ええ。たぶん、その相当な量だと決めてもらうのに混乱してしまうので、まずは審査員の方々が目を通して、ある程度の数まで厳選してしまうのではないのでしょうか。」
「なるほど、その厳選した良作を一般客に見せて投票してもらうわけやな。」
「ええ。お笑いってきっと・・・一般の人が喜んでもらえるようなモノが一番良いモノだと思いますから。」
「・・・そうやな。たしかにハルさんの言うとおりかもしれん。一般客に選ばせる理由が分かるわ。」
そうです。何となく感じていました・・・。お笑いとは、一般の多くの人を笑顔にするモノだというのを。咲夜さんもそんな風にお笑いを感じていたのでしょうか。
「でも、やっぱ・・・高校生限定っちゅうのは、メイド服は有利かもしれへんよ?実際に、その相当な量をくぐり抜けたんやからな。」
「そうですね・・・。最後にはどのくらいの参加者が残るのでしょうね。」
「そうやな・・・でも、ウチのところは絶対に入る。ハルさんのメイド姿・・・めっちゃかわいかったからな。」
「ありがとうございます。」
「・・・ハルさん。」
「なんですか?」
その笑顔を見て・・・確信しました。
「紅茶作ってほしいんやけど。ええかな?」
「もちろんですよ、咲夜さん。」
絶対に・・・どんな状況でも乗り越えられると。私は、咲夜さんを信じられると思いました。
「ハルさんも飲んだらええやん。今日は、予選通過のお祝いや。」
「はい!」
その夜は、予選通過のプチ祝いをして・・・翌日の本番に備えて自信がつきました。2人きりでしたが、とても楽しかったです。
しかし、翌日・・・出会うなんてこのとき忘れていました。
あの人たちに出会うのは予想できましたが・・・まさか、あの人たちとも出会うなんて予想なんてできませんでした。
~SELL 7 感動<驚き~
「ほ、本当に来ちゃいましたねっ!!」
「そうやな。」
本当に来ちゃいましたっ!国際展示場に!あこがれ・・・時には漫画の中でも出てきたこの場所に今立っているなんて、感激です!
「そんなにうれしいんか・・・?ほんまにかわいいな。」
「だって、国際展示場ですよ!ということは・・・あちらがお台場なんですか?」
「そうやな。ウチらのアニメは扱ってへんけど・・・。」
お台場も私が憧れていた一つのスポットです。咲夜さんと一緒に立っていることで、さらに感激してしまいます!
私と咲夜さんは、一般客の列の横を通って参加者としてすんなりと歩いて会場へと近づいていきます。
「あの・・・咲夜さん。なんだか、私・・・ジロジロ見られているんですけど。」
「そりゃそうやろ。ハルさんメイド姿やし。これがコ○ケやったりしたら・・・コスプレ広場に行ってほしいと言われるわな。」
「そうですか・・・。ただ見られるのは良いですけど、な、なんだか・・・ひ、卑猥な目で見られていますが。」
というか、『萌え~☆』みたいな目線のリュックを背中にしょっているメガネの青年や、ちょっと小太りの中年の男性などを中心に見られています。これって、メイドの宿命というものなのでしょうか・・・。
「昨日、あれから調べたんやけどな・・・。この『W-1グランプリ』は女性の割合が圧倒的に多くて、それもけっこうメイド姿とかにコスプレする女性が多いらしいんや。」
「まあ、私の場合は実際にメイドなのですが・・・。」
「せやから、けっこうそれ目当てのアニヲタとかに人気のグランプリらしいんや。しかも、会場は漫画の祭典コ○ケを開催しているところと一緒ということもあって、自然と足を運ぶオタクが多いそうやで。」
「なるほど・・・。」
なんだか、咲夜さんに言われたせいか・・・さらに周りが変に思えてきて、嫌らしいというより怖い感じがしてきました。なんだか、だ、唾液なんて見えていますし・・・で、でも・・・それほど可愛いということにしておきましょう!
「案外、コ○ケよりもコスプレの質が良くて・・・DVDのミスで、露出している部分を一発見ようっちゅうとんでもないヲタをいるんやと。」
「うわあっ・・・それって卑猥ですよね。でも、私たちはそんなことはありませんでしたよね。実際に見て確認しましたし。」
「そうやな。でも・・・そっちの方が、一般客には好感度はええんちゃう?」
「さ、咲夜さん!それは、単なるアニヲタの方々だけです!!」
私は不意に罵声をあげて、一般参加列に並んでいた人の何人かは私たちの方を向いてきました。迷惑がるような言葉が発せられると思っていましたが・・・。
『あのメイドさん、案外ツンデレじゃん。萌え~☆』
『けっこうかわいくね?お嬢さまに怒るメイドさんなんて希少価値高いぜ。』
そんな台詞が私の耳にも聞こえて・・・。なんとなく、大人向けの世界に入りそうになってしまったので、私は咲夜さんの手を引いて会場に急ぎました。
「ど、どうしたんや!」
「なんだか、非常に危険な目線と言葉が私に届いてしまったので・・・早く、参加者が集まる場所に行きましょう。」
「えええっ、ハルさん有名になるやん・・・それに、ハルさんの姿を見せつけときゃ絶対に、本戦に勝ち上がれるやん。」
「でもっ!私はにやにやとした目で見られるのがあまり得意じゃないんですっ!こういうのは、メイド喫茶のみでしか許されていません!私の中ではっ!」
「そ、そうなんかぁ~?ウチはもっぱら女性にも受けがええと思うんやけど。ほら、見てみい。女の人もいっぱいおるで。」
私は咲夜さんに言われると、周りを見渡します。たしかにいますけど・・・いますけど、私の個人的な感情も分かってほしいですよ・・・。
「そうですね。でも・・・とにかく、早く行きましょう!絶対に参加者の皆さんはもう集まっていますよ!」
「そ、そうやな・・・」
私は強引に国際展示場、参加者のいる控え室まで一気に走っていきました。
気づけば、まだ正午を過ぎたあたり。全然大丈夫だったのかもしれません。しかし、さすがは国際展示場。今から入る部屋もとても広そうです。
「では、入りましょうか。咲夜さん。」
「そうやな。どんなツラのヤツが予選突破してるのか・・・早く見てみたいわ。」
「そ、そんな・・・ツラって。うふふ。」
まあ、一つのペアは確定的だと思っているんですけどね・・・。
「ほな、入るで。」
私たちが見たモノは、案外衝撃的なモノだったりしました。
「おっ、サクじゃないか。やっぱりおまえも出ていたのか・・・。おい、やっぱりサクが出てると勝てない気がしてきたぞ!マリア!ハヤテ!」
「お嬢さま。まあ、たしかに咲夜さんは強敵だと思いますが・・・お嬢さまだったら絶対に勝てます!」
綾崎くんに三千院家のお嬢さま・・・。それに、三千院家のお嬢さまの横にはハウスメイドの方もいるようですし。
「おい、マリア。どうする。予想だにしない壁が立ちはだかったぞ。っていうか、サクの隣にいるメイドは誰だ?」
「ナギ。この前会ったばかりではないですか。咲夜さんの専属メイドであるハルさんではありませんか。」
「い、いいんですよ。別に、あの時の鷺ノ宮さんのコトばかりみていましたし・・・。私は咲夜さんのメイドのハルといいます。」
忘れていましたか・・・でも、私も名前は思い出せませんでしたからね。金髪のお嬢さまがナギさんで、そのハウスメイドさんがマリアさんですね。うっすらと会った記憶はあったんですけどね。
「そうか。まあいい。」
「ところで、ナギは誰と一緒にでるんや?借金執事?それともマリアさん?もしかして、3人で出るんか?」
咲夜さんがナギさんにそう問いかけると、ナギさんは少し泣き顔になって綾崎くんの方を指さしました。
「ハヤテと一緒に出たかったのに、ハヤテにいざ頼んでみたら『女性同士の方が良いんじゃないんですか?』とか言われて、そしたらマリアがキャラに似合わず乗り気になってきて、結局マリアと出てやるコトにしたのだっ!!」
「そ、そうか・・・でも、マリアさんはスーパーメイドやからな。借金執事よりは完成度が高い漫才ができる可能性は高いな。」
「むむむっ・・・サクもハヤテと同じコトを言った。」
「でも、だったらどうして借金執事がここにいるんや?ここは参加者専用の控え室みたいになってるけど。」
たしかに、私もそれは不思議に思い始めていたころでした。
「ふっ・・・私を誰だと思っている?三千院家の令嬢である三千院ナギの願望を通さないモノならば!いくらマンガの祭典をやって聖地にもなっている、この東京ビッグサイトでも私がつぶして見せるっ!!」
「な、なるほどな・・・。たしかにナギの考えることやわ。大変な存在なんやな、借金執事。」
「ええ、僕がいないと東京ビッグサイトがつぶれる可能性がありますからね。それこそ、1億5000万円では到底済まされない額に・・・。」
へえ・・・咲夜さんの言うとおり、ナギさんってこの東京ビッグサイトをマンガの祭典をやって聖地だと思っていたんですね。案外、気が合うかもしれませんね・・・。
「うううっ、あっ・・・そういえば、サクとハルさんの漫才・・・このモニターで今やってるぞ。」
「え、えええっ!!」
たしかに、ナギさんの言うとおり・・・控え室にはモニターがあって、そこにはこの前咲夜さんの家で見た私たちのDVDの映像が映っていました。
それを見ているときは、誰も声を発することはありませんでした。外から、けっこうよさげな歓声が上がるのは控え室の中からでも聞こえました。
しかし、終わったときでした。
「この愛沢さんと一緒にやっている人・・・つまり、あなた。ハル子にそっくりなんだけど・・・。」
こ、この声・・・そして、『ハル子』と呼ぶ人物は・・・!!
「・・・い、嫌ですね・・・誰なんですか?その人・・・私は、咲夜さんに仕えるメイドですよ。もう、嫌ですわ。うふふ。」
「・・・」
ヒナだった・・・。まずい・・・これは究極にまずい!!なんか、私のコトを怪しい目つきで探ってくるように見てきますし・・・。
「そうね。なんか、もしハル子だったら絶対にメイド服なんて着ないもんね。可愛いとは思うけど。」
「そ、そうですか・・・そのハル子さんは、そんなに堅そうな人なんですか。」
「私は桂ヒナギク。あと、こちらが西沢歩さん。私と一緒に組んでいる友人なの。よろしくね。」
「どうも。」
ヒナに心を案外えぐるような言葉を言われたので、私の気分はなんだか悪い一方です。、もう、咲夜さんだってなんとか助けてくださいよ・・・!!
「うわあっ・・・マリアさん以外にメイドさんなんていたんですね。けっこうミニスカで可愛いですけど・・・。あの、質問なんですけど・・・最近のメイド服はミニスカが流行になっているんですか?」
「えっ・・・?」
ヒナのお友達って・・・普通っぽい感じで素直そうな可愛さがありますが、こういう風に訊いてくるのも普通の女の子なんですか?
「た、たしかに・・・そうかもしれませんね。最近の男性は露出度がアップするのを好んできている傾向にあるんで、それに乗っ取って咲夜さんがミニスカの方が良いんじゃないかと言っていました。」
「・・・そ、そうなんや!」
なんで、咲夜さん・・・そういう時だけフォローしてくれるんですか?なんだか、少しだけ悲しい気分です。
「あなたたちのショートコント、すごくおもしろかったわ。ハルさんのメイド服・・・とてもかわいいし。」
「あ、ありがとうございます・・・。」
さすがはヒナ。ちゃんと分かってくれるんですね・・・。ヒナも咲夜さんの次ぐらいにお笑いのことは案外詳しかったりするんじゃないんですか?ここまで来ているのですから。
そう思えば、さすがは三千院家のメイドさんだけはあるんですね・・・マリアさん。
「これを見て、午後6時までに一般の人が投票するんだよね、ヒナさん。」
「そうよ。それで、投票の多かった何組かが、本戦・・・つまり、TVに出ることができるらしいの。」
「じゃあ、6時まで暇だな・・・。」
たしかに、午後6時までは十分に時間はありますからね・・・。私も暇でしょうがないです。約1名はPSPを没頭しているようですが。
「じゃあ、ウチ・・・トランプ持ってきたんやけど、せっかくやし・・・みんなでやらへんか?少しは暇つぶしにはなるやろ。」
「そうですね、咲夜さん。ほら、お嬢さまもPSPはやめて・・・みなさんとトランプでもやりましょうよ。」
「・・・」
ナギさんは、PSPをやりたいんでしょうか・・・?でも、咲夜さんこの場でトランプを所持しているとはさすがですっ!
「しょうがないな。やってやるか。」
「ナギもやるのね。それだったら、けっこう楽しくなりそうね・・・。」
どうやら、ヒナもやるみたい・・・。私ももちろん参戦しますよ。
トランプでやるゲームは大富豪で、これが何度やってもおもしろいんですよ。時間はあっという間に経っていきます。
途中、午後3時ぐらいに豪華な差し入れが、大会の方から受け取って・・・お茶の時間を過ごしたり。なかなか楽しい時間でした。正体がばれないかどうかビクビクなんてしませんでした。
気になる大富豪ですが・・・最初はヒナとマリアさんが連勝していて、ナギさんと西沢さんが大貧民。私と咲夜さんは平民か富豪か・・・みたいな感じでしたが、ゲームを積み重ねていくに従って、誰が大富豪になってもおかしくない強さになっていきました。
そして、あっという間に午後6時。外の様子を見ると、一般客の方々が帰る姿がよく見えました。
『コンコン・・・』
その音は、私たちにとって運命の音になるわけです。部屋に入ってくる一人のスーツを着た男性は、一枚の紙を持っていました。
「皆さま、おまたせしました。ただいま、集計が終わりましたのでモニターをご覧ください。」
その人の指示に従って、モニターの方を見ると結果発表の文字が出ていました。
「このモニターは、まだいる一般客も見ています。また、今から発表する3組のみが午後7時からの生放送に出場できます。」
3組だけですか・・・。とにかく、票が多いことを願うばかりですね・・・。
「それでは、発表します。」
緊張の瞬間。そして、第3位から発表されていきました。
『第3位、桂ヒナギク&西沢歩ペア』
「えっ、う、嘘でしょ・・・や、やったよ!ヒナさん!」
「うん!」
やはり来ましたか・・・ヒナ。さすがは白皇学院の生徒会長。世間の人々を納得させるようなコントができたということですか。
『第2位 三千院ナギ&マリアペア』
「まあ、当然の結果だろうな。」
「ナギ・・・もう少し素直に喜んでも良いんですよ。」
「う、うるさい!それは優勝した後にとっておくのだ!」
これもさすが・・・というところでしょうか。さすがは三千院家のお嬢さまとメイドさん。きっと品の良いコントだったんでしょうね。大富豪ばかりやらないで、モニターで見れば良かったです。
第1位・・・誰なのでしょうか。
『第1位 愛沢咲夜&ハルさんペア!』
「や、やったで・・・!!やったで、ハルさん!!」
「え、ええ!!」
「これで・・・ついにTVに出ることができるんや!!」
「はい!」
ついに・・・やりました。ついに・・・生放送のTV番組に出ることができました。咲夜さんとの夢まで王手をかけたのです。
しかし、本当の壁はもうすぐ立ちはだかるのです。
私たちが想像しなかったこと・・・というのは大げさですが、私たちが練習してきたコトは無駄になるのではというような展開が、待ち受けていたのでした。
TVに出られる喜びをかみしめていた今の私たちにとっては・・・そんなコトは、夢にも思っていませんでした。
最終vol.5に続く。しかし、このグランプリの本当の趣旨とは・・・。
それは女子高校生が集う大会だからこその、大事な萌えるポイントが絡む。
そして、4月3日・・・感動の結末はそこにある。
千桜「感動の結末を読みたい人は、今すぐvol.5へ!」
☆咲夜なコラム~vol.4~☆
なんとか、書きおわってvol.5と同時公開です。誕生日企画午後編は。
まあ、夜編として・・・イラスト模写を公開できればいいですね。
頑張ります。次のコラムは咲夜と千桜の人気結果投票についてのキャラコラムです!
予選通過ができて本当に嬉しいです。まさか、咲夜さんの言うとおりになるとは・・・。メイド服でのショートコントが良かったのでしょうかね?
しかし、喜ぶのはここまででした。
「あの・・・咲夜さん。これ、おかしくないですか・・・?」
私は予選通過が書いてある紙と別の紙を見て、咲夜さんに言いました。
「・・・?」
咲夜さんも私の同じもを見ます。そこには、こんなコトが書いてあったのです。
『予選通過おめでとうございます。あなたたちは明日、有明にある国際展示場まで来てください。一般客に決めてもらうので。』
「これって、どういうことでしょう・・・?」
「さあ・・・もしかして、ウチらはTVに出られる切符をつかんだわけじゃなくて、国際展示場に行く切符をつかんだっちゅうことか?」
「・・・そうらしいですね。これを読む限りでは・・・。」
でも、有明の国際展示場に行けるなんて・・・私にとっては夢のようです。今まで行ったことのない場所であり、アニメ○トに通っている私にとっては、憧れているコ○ケが行われる場所なので、私にとっては聖地なのです。
「なんや、ハルさん・・・嬉しそうやな。」
「だって、国際展示場といえば・・・様々な有名なビッグイベントが開催されている場所ではありませんか。私だって前から行きたいな・・・とは思っていたんですよ。」
「なるほどな・・・ナギとかは好きそうな感じがするな。コ○ケとか・・・けっこうナギとか一般参加ちゃうて、サークル参加で参加するんやないか?あははっ、ナギやったらあり得る話やわ。」
「へえ・・・三千院家のお嬢さまは漫画などがお好きなのですか。」
「まあ、読みのも好きやけど・・・あいつ、描くのも好きなんや。」
「それは素晴らしいコトじゃないですか。」
「でもな、ナギの漫画・・・意味が全く分からへんのよ。本人はものすごい超大作だとか言ってるけどな。分かるのは伊澄さんぐらいや。」
「伊澄さん・・・?」
「ほら、この前三千院家でメイドの振るまいとか教えてやったやろ。その教えた相手が伊澄さんや。」
「へえ・・・あの女の子が。」
でも、三千院家のお嬢さまが描いた漫画・・・個人的に興味がわきました。咲夜さんが理解できない内容となると、気にならないわけがありません。
「で、どんな内容なんですか?」
「・・・」
「・・・咲夜さん?」
咲夜さんは少し目を尖らせて、その場でじっくりと考え込んでしまいました。
「・・・?」
「そうやな、説明できんほど訳の分からん内容なんや。」
「なるほど・・・。」
「まあ、そんなコトはどうでもええやん。まずは、明日のその“一般客”に選ばせる・・・どういうコトなんやろか?」
「そうですね・・・。」
一般客に選ばせる・・・つまり、一般客がそのショートコントの映像を見て決めるということになるんですよね?
「もしかして、本当に決めるのは審査員ではなくて一般客なのではないでしょうか。」
「ど、どういうことや・・・?」
「たぶん、一般客に私たちのショートコントを見せるスペースがあるんですよ。しかし、このグランプリ・・・けっこう人気があって、相当な予選応募のDVDが集まるそうなんです。」
「そっか・・・」
「ええ。たぶん、その相当な量だと決めてもらうのに混乱してしまうので、まずは審査員の方々が目を通して、ある程度の数まで厳選してしまうのではないのでしょうか。」
「なるほど、その厳選した良作を一般客に見せて投票してもらうわけやな。」
「ええ。お笑いってきっと・・・一般の人が喜んでもらえるようなモノが一番良いモノだと思いますから。」
「・・・そうやな。たしかにハルさんの言うとおりかもしれん。一般客に選ばせる理由が分かるわ。」
そうです。何となく感じていました・・・。お笑いとは、一般の多くの人を笑顔にするモノだというのを。咲夜さんもそんな風にお笑いを感じていたのでしょうか。
「でも、やっぱ・・・高校生限定っちゅうのは、メイド服は有利かもしれへんよ?実際に、その相当な量をくぐり抜けたんやからな。」
「そうですね・・・。最後にはどのくらいの参加者が残るのでしょうね。」
「そうやな・・・でも、ウチのところは絶対に入る。ハルさんのメイド姿・・・めっちゃかわいかったからな。」
「ありがとうございます。」
「・・・ハルさん。」
「なんですか?」
その笑顔を見て・・・確信しました。
「紅茶作ってほしいんやけど。ええかな?」
「もちろんですよ、咲夜さん。」
絶対に・・・どんな状況でも乗り越えられると。私は、咲夜さんを信じられると思いました。
「ハルさんも飲んだらええやん。今日は、予選通過のお祝いや。」
「はい!」
その夜は、予選通過のプチ祝いをして・・・翌日の本番に備えて自信がつきました。2人きりでしたが、とても楽しかったです。
しかし、翌日・・・出会うなんてこのとき忘れていました。
あの人たちに出会うのは予想できましたが・・・まさか、あの人たちとも出会うなんて予想なんてできませんでした。
~SELL 7 感動<驚き~
「ほ、本当に来ちゃいましたねっ!!」
「そうやな。」
本当に来ちゃいましたっ!国際展示場に!あこがれ・・・時には漫画の中でも出てきたこの場所に今立っているなんて、感激です!
「そんなにうれしいんか・・・?ほんまにかわいいな。」
「だって、国際展示場ですよ!ということは・・・あちらがお台場なんですか?」
「そうやな。ウチらのアニメは扱ってへんけど・・・。」
お台場も私が憧れていた一つのスポットです。咲夜さんと一緒に立っていることで、さらに感激してしまいます!
私と咲夜さんは、一般客の列の横を通って参加者としてすんなりと歩いて会場へと近づいていきます。
「あの・・・咲夜さん。なんだか、私・・・ジロジロ見られているんですけど。」
「そりゃそうやろ。ハルさんメイド姿やし。これがコ○ケやったりしたら・・・コスプレ広場に行ってほしいと言われるわな。」
「そうですか・・・。ただ見られるのは良いですけど、な、なんだか・・・ひ、卑猥な目で見られていますが。」
というか、『萌え~☆』みたいな目線のリュックを背中にしょっているメガネの青年や、ちょっと小太りの中年の男性などを中心に見られています。これって、メイドの宿命というものなのでしょうか・・・。
「昨日、あれから調べたんやけどな・・・。この『W-1グランプリ』は女性の割合が圧倒的に多くて、それもけっこうメイド姿とかにコスプレする女性が多いらしいんや。」
「まあ、私の場合は実際にメイドなのですが・・・。」
「せやから、けっこうそれ目当てのアニヲタとかに人気のグランプリらしいんや。しかも、会場は漫画の祭典コ○ケを開催しているところと一緒ということもあって、自然と足を運ぶオタクが多いそうやで。」
「なるほど・・・。」
なんだか、咲夜さんに言われたせいか・・・さらに周りが変に思えてきて、嫌らしいというより怖い感じがしてきました。なんだか、だ、唾液なんて見えていますし・・・で、でも・・・それほど可愛いということにしておきましょう!
「案外、コ○ケよりもコスプレの質が良くて・・・DVDのミスで、露出している部分を一発見ようっちゅうとんでもないヲタをいるんやと。」
「うわあっ・・・それって卑猥ですよね。でも、私たちはそんなことはありませんでしたよね。実際に見て確認しましたし。」
「そうやな。でも・・・そっちの方が、一般客には好感度はええんちゃう?」
「さ、咲夜さん!それは、単なるアニヲタの方々だけです!!」
私は不意に罵声をあげて、一般参加列に並んでいた人の何人かは私たちの方を向いてきました。迷惑がるような言葉が発せられると思っていましたが・・・。
『あのメイドさん、案外ツンデレじゃん。萌え~☆』
『けっこうかわいくね?お嬢さまに怒るメイドさんなんて希少価値高いぜ。』
そんな台詞が私の耳にも聞こえて・・・。なんとなく、大人向けの世界に入りそうになってしまったので、私は咲夜さんの手を引いて会場に急ぎました。
「ど、どうしたんや!」
「なんだか、非常に危険な目線と言葉が私に届いてしまったので・・・早く、参加者が集まる場所に行きましょう。」
「えええっ、ハルさん有名になるやん・・・それに、ハルさんの姿を見せつけときゃ絶対に、本戦に勝ち上がれるやん。」
「でもっ!私はにやにやとした目で見られるのがあまり得意じゃないんですっ!こういうのは、メイド喫茶のみでしか許されていません!私の中ではっ!」
「そ、そうなんかぁ~?ウチはもっぱら女性にも受けがええと思うんやけど。ほら、見てみい。女の人もいっぱいおるで。」
私は咲夜さんに言われると、周りを見渡します。たしかにいますけど・・・いますけど、私の個人的な感情も分かってほしいですよ・・・。
「そうですね。でも・・・とにかく、早く行きましょう!絶対に参加者の皆さんはもう集まっていますよ!」
「そ、そうやな・・・」
私は強引に国際展示場、参加者のいる控え室まで一気に走っていきました。
気づけば、まだ正午を過ぎたあたり。全然大丈夫だったのかもしれません。しかし、さすがは国際展示場。今から入る部屋もとても広そうです。
「では、入りましょうか。咲夜さん。」
「そうやな。どんなツラのヤツが予選突破してるのか・・・早く見てみたいわ。」
「そ、そんな・・・ツラって。うふふ。」
まあ、一つのペアは確定的だと思っているんですけどね・・・。
「ほな、入るで。」
私たちが見たモノは、案外衝撃的なモノだったりしました。
「おっ、サクじゃないか。やっぱりおまえも出ていたのか・・・。おい、やっぱりサクが出てると勝てない気がしてきたぞ!マリア!ハヤテ!」
「お嬢さま。まあ、たしかに咲夜さんは強敵だと思いますが・・・お嬢さまだったら絶対に勝てます!」
綾崎くんに三千院家のお嬢さま・・・。それに、三千院家のお嬢さまの横にはハウスメイドの方もいるようですし。
「おい、マリア。どうする。予想だにしない壁が立ちはだかったぞ。っていうか、サクの隣にいるメイドは誰だ?」
「ナギ。この前会ったばかりではないですか。咲夜さんの専属メイドであるハルさんではありませんか。」
「い、いいんですよ。別に、あの時の鷺ノ宮さんのコトばかりみていましたし・・・。私は咲夜さんのメイドのハルといいます。」
忘れていましたか・・・でも、私も名前は思い出せませんでしたからね。金髪のお嬢さまがナギさんで、そのハウスメイドさんがマリアさんですね。うっすらと会った記憶はあったんですけどね。
「そうか。まあいい。」
「ところで、ナギは誰と一緒にでるんや?借金執事?それともマリアさん?もしかして、3人で出るんか?」
咲夜さんがナギさんにそう問いかけると、ナギさんは少し泣き顔になって綾崎くんの方を指さしました。
「ハヤテと一緒に出たかったのに、ハヤテにいざ頼んでみたら『女性同士の方が良いんじゃないんですか?』とか言われて、そしたらマリアがキャラに似合わず乗り気になってきて、結局マリアと出てやるコトにしたのだっ!!」
「そ、そうか・・・でも、マリアさんはスーパーメイドやからな。借金執事よりは完成度が高い漫才ができる可能性は高いな。」
「むむむっ・・・サクもハヤテと同じコトを言った。」
「でも、だったらどうして借金執事がここにいるんや?ここは参加者専用の控え室みたいになってるけど。」
たしかに、私もそれは不思議に思い始めていたころでした。
「ふっ・・・私を誰だと思っている?三千院家の令嬢である三千院ナギの願望を通さないモノならば!いくらマンガの祭典をやって聖地にもなっている、この東京ビッグサイトでも私がつぶして見せるっ!!」
「な、なるほどな・・・。たしかにナギの考えることやわ。大変な存在なんやな、借金執事。」
「ええ、僕がいないと東京ビッグサイトがつぶれる可能性がありますからね。それこそ、1億5000万円では到底済まされない額に・・・。」
へえ・・・咲夜さんの言うとおり、ナギさんってこの東京ビッグサイトをマンガの祭典をやって聖地だと思っていたんですね。案外、気が合うかもしれませんね・・・。
「うううっ、あっ・・・そういえば、サクとハルさんの漫才・・・このモニターで今やってるぞ。」
「え、えええっ!!」
たしかに、ナギさんの言うとおり・・・控え室にはモニターがあって、そこにはこの前咲夜さんの家で見た私たちのDVDの映像が映っていました。
それを見ているときは、誰も声を発することはありませんでした。外から、けっこうよさげな歓声が上がるのは控え室の中からでも聞こえました。
しかし、終わったときでした。
「この愛沢さんと一緒にやっている人・・・つまり、あなた。ハル子にそっくりなんだけど・・・。」
こ、この声・・・そして、『ハル子』と呼ぶ人物は・・・!!
「・・・い、嫌ですね・・・誰なんですか?その人・・・私は、咲夜さんに仕えるメイドですよ。もう、嫌ですわ。うふふ。」
「・・・」
ヒナだった・・・。まずい・・・これは究極にまずい!!なんか、私のコトを怪しい目つきで探ってくるように見てきますし・・・。
「そうね。なんか、もしハル子だったら絶対にメイド服なんて着ないもんね。可愛いとは思うけど。」
「そ、そうですか・・・そのハル子さんは、そんなに堅そうな人なんですか。」
「私は桂ヒナギク。あと、こちらが西沢歩さん。私と一緒に組んでいる友人なの。よろしくね。」
「どうも。」
ヒナに心を案外えぐるような言葉を言われたので、私の気分はなんだか悪い一方です。、もう、咲夜さんだってなんとか助けてくださいよ・・・!!
「うわあっ・・・マリアさん以外にメイドさんなんていたんですね。けっこうミニスカで可愛いですけど・・・。あの、質問なんですけど・・・最近のメイド服はミニスカが流行になっているんですか?」
「えっ・・・?」
ヒナのお友達って・・・普通っぽい感じで素直そうな可愛さがありますが、こういう風に訊いてくるのも普通の女の子なんですか?
「た、たしかに・・・そうかもしれませんね。最近の男性は露出度がアップするのを好んできている傾向にあるんで、それに乗っ取って咲夜さんがミニスカの方が良いんじゃないかと言っていました。」
「・・・そ、そうなんや!」
なんで、咲夜さん・・・そういう時だけフォローしてくれるんですか?なんだか、少しだけ悲しい気分です。
「あなたたちのショートコント、すごくおもしろかったわ。ハルさんのメイド服・・・とてもかわいいし。」
「あ、ありがとうございます・・・。」
さすがはヒナ。ちゃんと分かってくれるんですね・・・。ヒナも咲夜さんの次ぐらいにお笑いのことは案外詳しかったりするんじゃないんですか?ここまで来ているのですから。
そう思えば、さすがは三千院家のメイドさんだけはあるんですね・・・マリアさん。
「これを見て、午後6時までに一般の人が投票するんだよね、ヒナさん。」
「そうよ。それで、投票の多かった何組かが、本戦・・・つまり、TVに出ることができるらしいの。」
「じゃあ、6時まで暇だな・・・。」
たしかに、午後6時までは十分に時間はありますからね・・・。私も暇でしょうがないです。約1名はPSPを没頭しているようですが。
「じゃあ、ウチ・・・トランプ持ってきたんやけど、せっかくやし・・・みんなでやらへんか?少しは暇つぶしにはなるやろ。」
「そうですね、咲夜さん。ほら、お嬢さまもPSPはやめて・・・みなさんとトランプでもやりましょうよ。」
「・・・」
ナギさんは、PSPをやりたいんでしょうか・・・?でも、咲夜さんこの場でトランプを所持しているとはさすがですっ!
「しょうがないな。やってやるか。」
「ナギもやるのね。それだったら、けっこう楽しくなりそうね・・・。」
どうやら、ヒナもやるみたい・・・。私ももちろん参戦しますよ。
トランプでやるゲームは大富豪で、これが何度やってもおもしろいんですよ。時間はあっという間に経っていきます。
途中、午後3時ぐらいに豪華な差し入れが、大会の方から受け取って・・・お茶の時間を過ごしたり。なかなか楽しい時間でした。正体がばれないかどうかビクビクなんてしませんでした。
気になる大富豪ですが・・・最初はヒナとマリアさんが連勝していて、ナギさんと西沢さんが大貧民。私と咲夜さんは平民か富豪か・・・みたいな感じでしたが、ゲームを積み重ねていくに従って、誰が大富豪になってもおかしくない強さになっていきました。
そして、あっという間に午後6時。外の様子を見ると、一般客の方々が帰る姿がよく見えました。
『コンコン・・・』
その音は、私たちにとって運命の音になるわけです。部屋に入ってくる一人のスーツを着た男性は、一枚の紙を持っていました。
「皆さま、おまたせしました。ただいま、集計が終わりましたのでモニターをご覧ください。」
その人の指示に従って、モニターの方を見ると結果発表の文字が出ていました。
「このモニターは、まだいる一般客も見ています。また、今から発表する3組のみが午後7時からの生放送に出場できます。」
3組だけですか・・・。とにかく、票が多いことを願うばかりですね・・・。
「それでは、発表します。」
緊張の瞬間。そして、第3位から発表されていきました。
『第3位、桂ヒナギク&西沢歩ペア』
「えっ、う、嘘でしょ・・・や、やったよ!ヒナさん!」
「うん!」
やはり来ましたか・・・ヒナ。さすがは白皇学院の生徒会長。世間の人々を納得させるようなコントができたということですか。
『第2位 三千院ナギ&マリアペア』
「まあ、当然の結果だろうな。」
「ナギ・・・もう少し素直に喜んでも良いんですよ。」
「う、うるさい!それは優勝した後にとっておくのだ!」
これもさすが・・・というところでしょうか。さすがは三千院家のお嬢さまとメイドさん。きっと品の良いコントだったんでしょうね。大富豪ばかりやらないで、モニターで見れば良かったです。
第1位・・・誰なのでしょうか。
『第1位 愛沢咲夜&ハルさんペア!』
「や、やったで・・・!!やったで、ハルさん!!」
「え、ええ!!」
「これで・・・ついにTVに出ることができるんや!!」
「はい!」
ついに・・・やりました。ついに・・・生放送のTV番組に出ることができました。咲夜さんとの夢まで王手をかけたのです。
しかし、本当の壁はもうすぐ立ちはだかるのです。
私たちが想像しなかったこと・・・というのは大げさですが、私たちが練習してきたコトは無駄になるのではというような展開が、待ち受けていたのでした。
TVに出られる喜びをかみしめていた今の私たちにとっては・・・そんなコトは、夢にも思っていませんでした。
最終vol.5に続く。しかし、このグランプリの本当の趣旨とは・・・。
それは女子高校生が集う大会だからこその、大事な萌えるポイントが絡む。
そして、4月3日・・・感動の結末はそこにある。
千桜「感動の結末を読みたい人は、今すぐvol.5へ!」
☆咲夜なコラム~vol.4~☆
なんとか、書きおわってvol.5と同時公開です。誕生日企画午後編は。
まあ、夜編として・・・イラスト模写を公開できればいいですね。
頑張ります。次のコラムは咲夜と千桜の人気結果投票についてのキャラコラムです!
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