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さて、本日4/3は愛沢咲夜ちゃんの誕生日です。

まずは、お誕生日おめでとうございます。
実際に考えると18歳。もう運転免許が取れる年になると。ふうん・・・。

それでは、誕生日企画。企画じゃなくて記念SSを公開したいと思います。

『Spring Humor Pair』

今回は咲夜誕生日記念SSなのに、千桜目線という型破りなSSです。
新たな咲夜、そして千桜のかわいい部分が見つかるかも?

午前中にvol.3まで。午後に最終vol.5&イラスト模写を公開したいと思います。

各volの終わりには、咲夜について&このSSのコラムを書こうと思います。

ハヤテ SNSバナー

今日から始まったようです。詳しくは公☆さんのブログまで。

それでは、vol.1をどうぞ!
『Spring Humor Pair』


~PROLOGUE 咲夜さんに誘われて~

 私の名前は春風千桜。私は白皇学院生徒会の書記を務めている・・・もうすぐ高校2年になろうとしている女の子です。周りからは「ハル子」とも呼ばれたり、「春風さん」なんて堅苦しく聞いてくる人もいます。

 「お~い!ハルさん・・・!ちょっと紅茶を持ってきてほしいんやけど。」
 「は、はあい!すぐにお持ちします!」

 あっ、私を「ハルさん」と呼ぶのは・・・私がお仕えするお嬢さまと、そのご友人の方だけですよ。今のところは。

 あれ?白皇学院の書記がどうしてここにいるのか・・・?というか、私はいったいどこにいるの?・・・なぁんて、思ってみたりした人もたくさんいると思いますよね。

 そうです。私は今お呼びしたお嬢さま・・・愛沢咲夜さんに仕えるメイドなのです。「ハルさん」というのは、咲夜さんが私に対してメイドとして認めてくれる証・・・なんて思ってみたりもしています。
 「ハルさあ~ん!早く持ってきてえな・・・!」
 「すみません!今お持ちいたしますっ!」
 ついつい、あなたに私のコトを少し教えている間に・・・咲夜さんの気を害してしまいましたか。すみません。

 でも、これも・・・生徒会役員として、メイドとしてのあなたへの、ご・奉・仕の一つですよ。
 私は早くしようという気持ちで・・・咲夜さんのところに行きます。もちろん紅茶をお持ちしながら。
 「咲夜さん。入りますよ。」
 咲夜さんの声がした場所はドアが閉まっていたので、一応ノックをして部屋に入ると決めています。これは生徒会長である桂ヒナギクさんによく言われることなんですけどね。
 あと・・・巻田さんと国枝さんの話によると、咲夜さんは下着姿でドアを平気で開けたことが前にあったようです。私だったら恥ずかしくてできないです。
 「ええで。」
 三千院家のお嬢さまとメイドさんのようではない関係ではないので、私は咲夜さんのことをお嬢さまと呼ぶことはありません。それに、私には咲夜さんがお嬢さまなんて呼んでほしくないなんて雰囲気も受け取れますから。あっ、これは私の勝手な意見とこのSSの作者の勝手な判断ですからねっ!
 「遅れて申し訳ありません。咲夜さん。」
 私はティーセットを運びながら、咲夜さんの近くまで。咲夜さんを見てみると、ソファーに座って本屋にいそうなかっこいい男性の写真が表紙となっているTV雑誌を読んでいますね。・・・このような咲夜さんは初めてです。
 「咲夜さん。ミルクティーにしますか?レモンティーにしますか?それとも、あえてのストレートで・・・」
 私だって普通の高校生な部分もあるんですよ。かっこいい男性のTV雑誌は、かわいい女の子が主人公のライトノベルの次に気になっちゃったりしたりもするんです。
 「・・・」
 あ、あれれ・・・?どうして答えないんでしょう?
 「咲夜さん・・・?」
 答えてくれませんね。TV雑誌を見続けていて・・・私の声が聞こえないんでしょうか?もう一度・・・声をかけてみましょうね。
 「さ・く・や・さ・ん!どうしたんですか?」
 「ふ、ふえええっ??な、なんなんやっ?」
 「・・・」
 それは・・・私の台詞なんですけどね。咲夜さん・・・いつもの感じが見えません。私がその言葉を返したいぐらいです。
 「あ、あの・・・咲夜さんに紅茶を早く持ってきてほしいと言われたんですけど。それで早く来て・・・」
 「あ、ああ・・・そうやったな。・・・で?な、なんなんや?」
 咲夜さん・・・完全にボケに回っていますね。
 「咲夜さん。紅茶はミルクティーにしますか?それとも・・・」
 「あ、ああ・・・それやったな。・・・う~ん、そうやな。ミルクティーにしようかな。」
 「分かりました。」
 咲夜さんはそう言うとすぐにTV雑誌を再び広げました。どうしたのでしょう?本当に・・・普段の元気がいまいち見ることができません。
 でも、とにかく・・・私の作ったミルクティーを飲めば、咲夜さんだって元気になるはずですよね。私はそう思って、少しだけ甘めに作っちゃいました。
 「咲夜さん。TV雑誌ばかり・・・なんか、睨んだように見ていますけど・・・まずは、ミルクティーでも飲んで、気分を落ち着かせてください。」
 「そうやな。」
 TV雑誌をゆっくりと閉じて、それを確認して私は咲夜さんの前にミルクティーが入ったティーカップを置きます。相変わらず咲夜さんの表情はなにかぱっとしない感じですね。本当にどうしてなんでしょう?
 「おいしいですか?」
 「うん。ハルさんの作った紅茶は本当にめちゃくちゃいっつもおいしいなっ!」
 「そ、そうですか・・・」
 たしかに、普段も「おいしい」とは言ってくれますが・・・今日のように「おいしい」の前に無駄に副詞などを多く付けることはありません。Wordで書けば絶対に下に赤い波線が出てしまうような言葉ならなおさら。
 「はあっ・・・」
 な、何なんですかっ!その一回のため息はっ!
 「・・・はあっ。」
 再びため息をされると・・・なんだか、訊かないとダメみたいな雰囲気になってきましたね。こういうときどうすればいいんですかっ!綾崎くん!
 「さ、咲夜さん・・・?」
 私はとりあえず咲夜さんに声をかけてみます。しかし、咲夜さんの表情はいっこうに晴れることはありません。
 
 私は、ちょっと推理なんてしてみました。あの小さな探偵さんみたいに。

 私があなたに自分のコトを言っているときに、咲夜さんは大きな声で私を呼びました。それは、少し遠い場所でも良く聞こえるほどの声だったのは覚えています。
 しかし、私は少しそのままにしてしまって・・・その後も、最初に呼ばれたときのように元気のある声で紅茶の催促をしましたね。・・・なぜ?その時は声の雰囲気からして、元気であったことは絶対だと思います。

 も、もしかして・・・私の推理の結末はこうです。

 『紅茶が遅れたコトを怒っている?』

 そうですね。きっとそうですね。咲夜さん・・・お笑い好きと聞いていますからね。早く相方にツッコミたい気持ちがあると同じで、早く紅茶がほしかったんですね・・・きっと。ごめんなさい。咲夜さん、ごめんなさい。
 あなたに・・・話しちゃったのがまずかったのでしょうか?でも、私は少しかわいげのある女性だと思われたいと思いまして。・・・えっ?この時点で可愛いと思う人は、少なからず一人はいる?・・・ふうん、一人。でも、嬉しいですね。

 じゃない!とにかく、咲夜さんに謝らなければいけませんね。

 「ご、ごめんなさい!」
 「・・・は?」
 私は本当に心を込めて謝りました。咲夜さんがしょんぼりすることはあまりなく、今のように表情があまり良くない日なんて今まで見たことがなかったのです。なので、相当な何かがあったのだと思いまして。
 「・・・は?」
 少し甲高い声になってしまったのでしょうか。咲夜さんは少し目を見開いて、私のコトをじっと見つめています。そういえば、TV雑誌は開けたままでしたね。咲夜さんの返答に、私も「・・・は?」ですよ。
 「どうしたんや?ハルさん・・・いきなり謝ったりして。」
 「だ、だって・・・さ、咲夜さん・・・がっかりしていらしたので。きっと・・・私が紅茶を早くお持ちしなかったからだと思いまして。」
 「・・・」
 きっと、私が見た咲夜さんの少し悲しげな顔より・・・私の表情の方がずっと悲しげだったと思います。とにかく謝る気持ちでいっぱいだったのですから。しかし、咲夜さんは優しい表情で言いました。
 「ウチはたしかに・・・お笑いでも早くツッコミたい気持ちはある。でもな、ハルさんの紅茶をそこまで早く飲みたいとも思わへん。」
 「咲夜さん・・・」
 「大方、ハルさんは、私は今こんな風にしているのは・・・自分がいつもより遅く紅茶を持ってきてしまったからやって思ってるやろ?」
 「ええ・・・」
 「心配しなくてもええで。ハルさんが悪い訳なんかやない。ハルさんの紅茶はめっちゃうまいことは分かってるで。」
 咲夜さん・・・その笑顔に私は救われましたよ。ちょっと、涙なんて・・・出ちゃいますよ。生徒会書記では絶対に見せられないような表情です。
 「な、泣かなくてもええやん!」
 「ご、ごめんなさい・・・でも、良かったです。咲夜さんを悩ませているわけでなくて。本当に・・・」
 「そこまで・・・映画を見た後で感激するように泣くんやないっ!ハルさんは笑顔がかわいいんやで。ほら、笑顔になり~な。」
 「はい。」
 私は時に・・・こんな主の優しさに触れています。時に、こんなささいなことで。でも、それだったら・・・咲夜さんの浮かない表情の原因は何だったのでしょうか?私以外では、咲夜さんの持っているTV雑誌が何か絡んでいることは明白であるはずなのですが。今の雰囲気だったら訊きやすいので、訊いてみることにしました。
 「あの・・・咲夜さん。」
 「なんや?」
 「それだったら・・・なぜ、浮かない表情をしていたのですか?TV雑誌を見ながら。」
 「・・・」
 再び見せました。その“浮かない”表情を。どうやら、最初の読みが当たったようですね。その理由はTV雑誌にあったようです。
 咲夜さんは黙ったまま・・・私に空になったティーカップを渡します。
 「次はレモンティーな気分なんや。お願いするで。」
 「はい・・・分かりました。少々お待ちください。」
 咲夜さん・・・そのコトをまぎわらしたいのでしょうか?私にレモンティーを頼む咲夜さん。私は紅茶を作ります。でも・・・熱いんです。脚が。
 「あ、あちちっ。」
 私が着ているメイド服・・・けっこうスカートが短いんです。なので、紅茶を注ぐと・・・はねたお湯が脚にかかって熱いんですよ。ミニスカートというのは可愛いのですが、たまにはロングであってほしいと思ってしまいます。
 「はい、レモンティーですよ。」
 でも、それでも・・・主には笑顔で紅茶を差し出すのが、メイドのお・仕・事。咲夜さんに笑顔で紅茶をお出しします。
 「あ、ありがとうな・・・」
 咲夜さんはTV雑誌を見ながら、レモンティーを一口飲みました。すると、咲夜さんの表情は自然と笑みに変わっていきます。
 「おいしいな。やっぱり、ハルさんのは。」
 「いえいえ。」
 「・・・なあ?ハルさん・・・」
 「なんでしょうか?咲夜さん。」
 「あ、あのな・・・」
 今度は少し照れた表情を見せています。かわいいですね・・・いつもの咲夜さんにはないような表情です。
 「なんですか?」
 「これを見て・・・思ったんやけどな。あのな・・・ウチと一緒に出てくれへんか?」
 「えっ・・・?」
 私はすぐさま、咲夜さんが開いていたTV雑誌を見ました。すると・・・そこには、いかにも咲夜さんらしいものが書かれているではありませんか。
 「お、お笑いの・・・グ、グランプリ・・・で、ですか?」
 「ああ、このお笑いの祭典『W-1グランプリ』。これ・・・高校生しか出れへん大会なんやて。」
 「そ、そうなんですか・・・」
 私・・・お笑いは分かりません。見ていて笑えないコトはないのですが・・・。見るのではなく、やることなんて・・・。
 「ウチ、絶対に出たいと思って・・・ナギと伊澄は同い年やけど、お笑いなんてできるまでにウチができないやん。だから、ハルさん・・・あんたと出たいんや。」
 「・・・」
 咲夜さんの表情は真剣でした。でも、私は・・・お笑いなんてできる自信がないし、咲夜さんにはもっと良い人がいるのではないかと思いました。たとえ、高校生限定のお笑いグランプリでも。
 「ハルさん・・・あんたはどう思う?」
 その問いかけに・・・私は追い詰められるような感覚を感じてしまいました。私はとにかく、その場から・・・逃げたい気分になってしまいました。
 「・・・すみません、考えさせてください。」
 「そうか・・・す、すまんな。こういうことを・・・急に言ったりして。」
 「い、いいえ・・・ちょっと、私も戸惑ってしまったので・・・」
 その先の言葉がなかなか口にできません。私の気持ちは混乱していたのです。出たいのか出たくないのか。いえ・・・それ以前の段階で、私は今の気持ちが分からなくなってしまっていました。
 「ハルさん。もう・・・今日は帰ってええで。ごくろうさん。」
 「はい・・・分かりました。」
 私はティーセットを持って、部屋のドアの前に立って・・・咲夜さんの方に振り向いて、
 「失礼しました。それでは、また明日。」
 明日、生徒会の仕事があるから・・・ちょっとヒナや愛歌さんに相談してみましょう。そう思って、その日は・・・家に帰るのでありました。
 
 でも、その日の夜は・・・なかなか寝ることはできませんでした。咲夜さんのあの表情は、私を求めていたに・・・違いはなかったのですから。

vol.2に続く。千桜は咲夜とお笑いグランプリに出ることを迷っている・・・。
出るのか?出ないのか?とある一人の言葉によって、千桜は決意する。

咲夜「ほんじゃ、vol.2にLet's Goやで!」


☆咲夜のコラム~vol.1~☆

愛沢咲夜さん。本当におめでとうございますっ!
まあ、咲夜誕生日SSなのに主人公は本当に千桜になるという・・・。

千桜→ヒナギクって『ヒナ』で良かったですよね。最低限、自分の心中だけでも。
原作のイメージとはかけ離れている可能性はありますが、vol.2もこんな柔らかい感じなので・・・千桜にも注目してくださいね。
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