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開設10周年!(2018/10/4)日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

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さて、歩SS『シークレット・ラブ』vol.2です。
vol.1と同時公開です。さて・・・バレンの夜。そして、宗谷たちとの昼。
歩の妄想は炸裂です。そして、ハヤテへの心が揺らいでいきます。

全部で4部構成になるのかな・・・?まあ、一つ一つを少なくして4部構成にします。
読みやすいですからね。ボリューム控えめの方が。
キャラSSに関しては、そちらの路線でこれからも更新していきます。

それでは、vol.2をどうぞ!
~SELL 3 気合~

 歩は家へ帰ってきて・・・私服に着替える。
 そのまま、母親が作ってくれた夕食をゆっくりと食べ・・・そして、母親があとTVを見て寝るだけとなった時間に、歩の手作りチョコ作りが始まった。
 「よ~し!ハヤテくんのために、手作りチョコ作りを頑張っちゃうんだから!」
 歩は、まず・・・市販の板チョコを包丁で細かく刻むことから始めた。
 「本格的にチョコを作るのは初めてだけど、なんか・・・楽しそう。」
 料理はそこそこ好きな歩は、包丁さばきは危険なほどヘタではなく・・・上手いと言えるほど上手いわけではないが、それでも作業は着々と進む。まな板に包丁が当たる「トントン」という伝統的な音を響かせて。
 「ハヤテくんと二人でやってたら・・・もっと楽しそうなんだけどな。」
 と、包丁でチョコレートを細かく刻んでいる最中・・・歩はハヤテと一緒にいるというコトを前提にした妄想劇が始まる。
 『西沢さん・・・僕も手伝いますよ。ほら、危ないですから・・・』
 『あっ、い、いいの・・・ハヤテくんに作ってあげたいんだから。私の一人の力で感張るんだから、やあん・・・ハヤテくうん・・・』
 歩の妄想では、ここでハヤテが両手を首の後ろから・・・歩の胸の当たりに降ろすことらしい。
 『じゃあ、僕がここで見守ってるから。頑張って・・・西沢さんの作った手作りチョコを、今すぐでも食べたいですよ。』
 『ひ、ひええん・・・ハ、ハヤテくうん・・・み、耳元でささやかないで・・・』
 『こうして僕は見ていたいんですけどね・・・』
 『食べてほしいのはチョコじゃなくて、あ・た・し!』
 『・・・かわいいですね。西沢さん。』
 『西沢さんなんて言わないで。あ・ゆ・むって言って。ハヤテくん。』
 『分かりましたよ。あ・ゆ・む。』
 と、こんな風にラブラブな光景が歩の中では広がっている。普通な女子高生が考える普通の妄想劇だったが。
 「って、そんな風に言わないでほしいかな。私の将来のハヤテくんとのコトなんだからね。ナギちゃんには負けないんだから。」
 まな板にあるチョコは細かく包丁で刻むことができた。その後に、大きめのボールに60度ぐらいのお湯を入れ、そして小さいボールに細かく刻んだチョコを入れ・・・そのボールをお湯の中に入れる。歩はへらでゆっくりとかき混ぜた。
 「おおおっ、さっそく溶けてきたかな。うわあっ・・・とろとろ。」
 と、そんな風にかき回しているうちに・・・さっきとは、真逆なネガティブな方向への思いが募り始めていた。それに連れて、溶けたチョコレートをかき回す速度も遅くなる。
 「ハヤテくん・・・そういえば、あの時・・・私のこと、あんな風にふって・・・それに、ハヤテくんの性格上・・・このチョコレート、受け取ってくれるかな・・・手作りなんて言ったら、逆にもらってくれないかもしれない・・・」
 ハヤテにふられたこと・・・そして、ナギという年下の女の子だが、ひとつ屋根の下で暮らしている。それに、歩はハヤテがどこか遠くに行ってしまったように感じて・・・そして、自分はハヤテにあの時から近づいていないことを、改めて感じてしまうのであった。
 (ハヤテくん・・・)
 それに、宗谷の言葉やワタルとサキの言葉にも・・・明るく振る舞っていたが、歩は心を締め付けられていた。『白皇学院で、他の女性と付き合っているかもしれない』。それが、歩にとって・・・一番嫌なことであり、そして怖いことでもあった。
 「姉ちゃん・・・どうかしたの?どうして、チョコをかき混ぜながら泣いてるんだよ。見てて、ちょっとおかしかったけど・・・」
 「えっ、な、泣いてた?」
 「ボロボロだったけど・・・もしかしたら、溶かしたチョコに入ってるんじゃないの?」
 歩は気づかない間に、隣に弟の一樹がいることを忘れ・・・そのままハヤテのコトを思って、ボロボロと泣いていたらしい。歩は一樹の言葉を真に受けて、溶かしたチョコレートを即座に見た。
 「・・・だ、大丈夫だよ。こんなもん・・・私の味が入っていていいんじゃないかな。」
 「で、やっぱり手作りだから・・・好きな人にあげるんだよな。やっぱり。」
 「あ、当たり前じゃないかな!?か、一樹ったら・・・お姉ちゃんをば、バカにしないでちょうだい!」
 「ふっ、お互いに恋とかをしていると・・・なんとなく分かっちゃうものなんだよ。で、誰にあげるの?」
 一樹はさりげなく、歩の心を探ろうとしている。歩は、一枚上手の言葉で・・・
 「あ~んたこそ、誰が好きなのかな・・・?」
 「誰かなんて教えるもんか・・・まあ、姿だけでも言えば・・・金髪でちっちゃいお嬢さんというところか。」
 「きんぱつ・・・ちいさい・・・」
 歩はまさかとは思ったが・・・さすがにないだろうなと思った。弟の一樹と、あの子では格差が違って、第一に会えるチャンスすらないと思ったから。しかし、それはあっているのだが。
 「ま、まさかね・・・」
 「・・・?どうかしたの?姉ちゃん。」
 「な、なんでもないよ。とにかく、好きな人にあげるチョコは今のうちは手作りチョコにしようって決めてるの。」
 「ふうん、姉ちゃん流哲学みたいな感じ?」
 「おっ、一樹・・・・良いこと言ってくれるじゃない。」
 姉ちゃん流哲学がきいたのか、歩のテンションは元に戻りかけていた。一樹は、コップを一つ取り出し、冷蔵庫から麦茶の入っているポットを出して、コップに並々と注いだ。
 「じゃあ、多くできそうだったら・・・僕にもちょうだい。」
 「な、なんで一樹にあげなきゃいけないのかな・・・」
 「いいじゃん。去年だってくれたでしょ?」
 「あれは、250円でちょうど良かったから買ってきてあげたんじゃないのかな。忘れちゃったの?」
 「でも、今回は手作りだから・・・それより安いんじゃない?」
 一樹の思う以上のねばり強さに、歩は時に感心するが・・・歩はボールの横にある、かわいらしいチョコレートやトッピングの砂糖などが入っている袋を指さした。
 「これだって、けっこうお金をかけたんだからね。250円ドコロじゃないんだから。」
 「ふうん・・・」
 「あっ、今絶対に“上手くできるのかねえ・・・”みたいな顔したでしょ!」
 「べ、別に僕はそんな風に思ってない!」
 歩の言うとおり、一樹はそんな風に思っていたときもあったが・・・対称的に歩はなぜか頬の色を朱に染めていた。
 「な、なんだ・・・?」
 「一樹ってさ・・・やっぱり、本命だったら手作りチョコが良いのかな。」
 「ど、どうしたんだよ・・・姉ちゃん。」
 「いや、あのさ・・・やっぱり、男の子にあげるからさ・・・こういうコトは、弟であっても訊いておいたほうがいいかなって。」
 「・・・なるほど。まあ、僕だったら・・・手作りチョコでも嬉しいかな。もし、僕が好きだった人・・・だったらの話だけど。」
 「好き・・・だった・・・」
 一樹の答えに・・・ハヤテへの疑問を浮上させた。第一に、ハヤテは自分に好意を抱いているのだろうか。ハヤテが退学する前は・・・一番接してきた女子は、自分だと思っている歩はてっきりハヤテは自分に興味を抱いているのかと思った。しかし、あの時のふられたことにより・・・好意はあるのか。ハヤテのある種の優しさでああいう風にふられたのは分かっているが、そんな疑問があの時から募っていた。
 「じゃあ、好きじゃなかったら・・・?」
 「・・・僕だったら、一応はもらっておく。だって、僕のために作ってくれたんだから・・・もらわないのは、どんなコトよりも・・・いけないコトじゃないかって僕は思っているけど。」
 「・・・そうか。」
 弟の一樹に感謝・・・ハヤテは優しい人間であることを、歩はとっくに知っている。全てはその優しさのために・・・今がある。そう思うと、歩のチョコをかき回す手はさっきとは見違えるほどに速くなった。
 「姉ちゃん・・・」
 「一樹。あんたって・・・たまには役に立つのね。」
 「たまにはは余計だって・・・ま、姉ちゃんのお悩みっぽいモノは解決できたみたいだから、ま、手作りチョコ・・・余ったりしたら、僕にちょうだい。それだけ。じゃ、頑張って。」
 「・・・ありがとう。今日以上に、一樹がいてよかったと思わなかった日はなかったな。はははっ。」
 「それ・・・褒められてるのか?」
 と言いながらも、一樹は笑顔でキッチンから去った。
 「そうだよね。とにかく、ハヤテくんのために作らなきゃ・・・」
 その後、歩は一生懸命になって・・・ハヤテのために、手作りチョコレートを作った。気づけば時間は日をまたぎ・・・バレンタインデー当日に突入していた。
 「よし・・・」
 歩はその後、ハート形の型に溶かしたチョコレートを丁寧に入れて、冷凍庫で冷やした。その間に、ハヤテへの手紙を書き・・・そして、気づいてみるとチョコは固まっている。歩はトッピングに砂糖などをまぶして・・・完成させた。
 「これで、OK・・・」
 可愛い箱にハート形のチョコレートを入れて、かわいらしい紙袋にそのチョコレートを入れた。
 「この出来はハヤテくんのハートをわしづかみじゃないかな!うわっ、これ・・・かわいい・・・」
 どうやら、今回作った歩のチョコレートは、自分でも絶賛のチョコになったらしい。
 「あっ、そうだ・・・」
 (一樹にも・・・いろいろアドバイスとかしてもらったし。あげても良いかな・・・)
 歩はそう思うと、一樹のために小さい型にあらかじめ入れておいたチョコを取り出し、可愛く包装をした。
 「ふふふ。」
 歩は壁に掛かっている時計を見て、ようやく今の時間を把握することができた。
 「えっ!もう、バレンタインデーになっちゃってるよ・・・!!は、早く寝て・・・あっ、一樹のトコロにチョコを置いておかなきゃ・・・」
 だいぶ派手に作ったため・・・片づけるのに時間がかかったが、今まで眠くならなかったことや、楽しかったことは非常に嬉しいことだった。一樹の部屋にそっと入って、チョコを枕元に起き、歩もその後ゆっくりと風呂に入って・・・寝たのは、深夜2時過ぎになったという。
 「明日は、ハヤテくんにちゃんと渡すんだ・・・」
 そして、好きと言う・・・それを、絶対に果たすこと・・・それを胸に秘めて、歩はゆっくりとベッドの中に入った。

~SELL 4 予行~

 翌日、歩は寝坊をして危うく遅刻になりそうだと思い、急いで家を出て行ったが、それでもハヤテに渡すチョコを忘れることなく、潮見高校に行った。どうやら、ハヤテに高校の帰りに渡すことを決心したようだ。
 午前中の授業は、ハヤテとのラブラブな妄想と・・・手作りチョコを深夜まで作ってしまったせいの眠気が歩を襲い、ほとんどは寝てしまう始末。夢の中ではハヤテともちろんラブラブな関係・・・歩が目覚めたときは、既に昼休みになる予鈴が鳴っていた。
 「ふ、ふえええっ・・・」
 「おおおっ、やっと西沢が起きたぜ。おっす。」
 「そ、宗谷くん・・・?」
 「おまえ、教室に来るのもギリだったし・・・それに、午前中の授業はほとんど寝てたからな。おっすって言っても、おかしくはないだろ?」
 「そ、そっか・・・」
 宗谷は他の男子一人と、女子一人を誘って4人で昼食を食べようとしていた。いつものメンバーというコトもあってか、歩ののんびりとした対応にも怒る気一つ見せることなく、歩に接していた。
 「それに、西沢の口から唾液とかめちゃくちゃ出てたし・・・まあ、ハンカチで女子が拭いていてくれてたけど。それほど、西沢にとって良い夢だったと言うことは、この俺でも分かる。」
 「へ、へえええっ!!そ、そんな風になっていたのかな!?わ、私・・・」
 「ええ。そうよ。歩。」
 宗谷の近くにいた女子は、歩にそんなコトを言う。
 「あっ、宗谷くん。はい、義理チョコ。」
 「おっ、サンキュー・・・」
 その女子は、宗谷に気軽に義理チョコを渡していた。歩は覚えていないが、女子がチョコを渡すときは、朝に登校してきたときか・・・この昼食の時間に渡すことが多い。しかし、最近は女子の間だけで楽しみようになってきたが。
 「西沢。とりあえず、みんなで弁当でも食おうぜ。な?」
 「う、うん・・・そうだね。」
 食堂などに行ってしまったクラスメイトもいるため、教室はけっこう席は空いていた。なので、4人で机を揃えて昼食を食べた。
 話はやはりバレンタインデーなのか、いつも話すコトがない恋愛がらみの話。そして、やはり焦点は歩とハヤテの話になった。今日バレンタインデーにどう渡すかどうか。もしかして、その先までやってしまうかどうか。
 それに、歩は赤面しまくり・・・宗谷が一番歩をいじっていた。しかし、そんな宗谷に歩はある頼み事をした。
 「あ、あのさ・・・宗谷くん。」
 「な、なんだ?」
 「宗谷くんがハヤテくん役になって・・・予行練習とかしてほしいんだけど。」
 「・・・ど、どうして俺に?」
 「男子だから。」
 「・・・それだけかよ。」
 宗谷ははあっとため息をしているが、歩の頼み事を渋々と了解して・・・昼食を食べ終え、歩は紙袋から一つ小さな箱を取り出した。
 「なんだ?それ・・・ハヤテにあげるのか?」
 「それは、秘密。」
 「そうか。」
 宗谷は、がっかりすることもなくさっそく友人に見守られながら、予行練習は始まった。
 「あ、あの・・・ハヤテくん!」
 「あ、おう・・・西沢さん。ど、どうかしたのですか・・・?」
 「あああっ!!カットカット!!なんで、ハヤテくんが“おう”になるの!宗谷くん、もっと気合いを入れて!」
 「べ、別に・・・俺は昨日、西沢に頑張れと言ったが・・・そういう意味じゃないと思うんだけどな・・・」
 と、その時に・・・歩の手は再び拳に変わった。
 「宗谷くん。とにかく、頑張ってやってほしいの。それに、それほど昨日ほどに頑張ってほしいって言ってくれたんだから、このくらいやるのは当たり前でしょうが。」
 「そ、そうなっちまうのか・・・?」
 「なっちまうの。それじゃ、Take2。」
 そして、歩は宗谷の顔を見て、
 「ハヤテくん。このチョコ・・・受け取ってください。わ、私・・・一生懸命作ったんです!」
 うわっ、すごく気合い入ってるな・・・と宗谷は微妙に苦笑いをしたが、下手な演技をすると歩に殴られるかもしれないので、宗谷はハヤテになったつもりでやってみる。
 「そ、そうですか・・・う、嬉しいです。ぼ、僕にチョコを作ってくれるなんて。」
 「それに、それに・・・私、一度ふられたけど・・・ハヤテくんのコト、今でも好きなんです!付き合ってください!」
 おいおい・・・ふられたコト、教室内にばれてるぞ・・・恥ずかしくないのかよと、宗谷は苦笑いで済ませているが、歩の演技にも拍車がかかっており、ただ予行演技相手になっているだけの宗谷の方が恥ずかしさが十分にあった。
 「僕・・・西沢さんのコトが好きでした。あの時は、僕・・・まだ、新しい生活にも慣れていなかったし・・・」
 宗谷は退学した後のハヤテの状況をあまり知っていなかったので、とりあえず自分なりにハヤテの台詞を考えていた。
 「そ、そう・・・嬉しい。じゃあ、私のコト・・・歩って呼んでくれないかな?ハヤテくん・・・」
 そ、そんな設定まで自分の妄想の中では組み立てられているのかよと、宗谷は歩のハヤテへの妄想と欲求の凄さに、もはや何も言うことはできない。
 「じゃ、じゃあ・・・あ、歩。ぼ、僕は・・・君のコトが好きだよ。」
 宗谷は、ここでハヤテはにこりと笑うだろうと予測をし、宗谷はにこりと笑った。
 「・・・OK!なんか・・・すごく自信がついたよ!」
 「お、俺の方が緊張しちまった・・・」
 もちろん、歩に殴られるか心配だからである。宗谷はその恐怖に勝つために、歩に恥ずかしさがあったとしても演技をしてやったぞと、自分の中で誇りに思った。
 「じゃ、じゃあ・・・これで大丈夫なんだな。西沢。」
 「そうだね。ありがとう、宗谷くん。」
 「そうか。ふう・・・」
 宗谷は自分の席に戻って、演技の疲れを睡眠でとろうとした。しかし、戻る直前に歩から、
 「あっ、宗谷くん。そうだ、これ・・・宗谷くんにあげる。義理チョコだけどね。」
 歩から渡されたのは、演技の時に使った小箱だ。
 「こ、これ・・・?」
 「うん。義理チョコだよ。言っておくけど。」
 「そうか。ありがとうな。」
 「一応、手作りチョコだから。」
 「えええっ!!」
 まさかな・・・とは思ったが、そのまさかもすぐに潰されるのである。
 「あっ、ハヤテくんへのチョコを作ってたら、溶かしたチョコの量が多すぎちゃって。弟の分と宗谷くんの分を一緒についでに作ってみたわけ。まあ、家に持って帰ってゆっくり味わって。」
 「やっぱそうだよな。でも、ありがとう。」
 「あははっ・・・」
 宗谷はその後、昼休みはずっと寝た。
 午後の授業は、ハヤテへの想いのせいか・・・思ったよりも時間が経つのが速く感じて・・・そして、あっという間に放課後になった。
 「それじゃ、頑張ってくるから。」
 「おう、ハヤテに想いを伝えろよ。伝えなきゃ・・・絶対に、西沢の恋は実らないからな。頑張れよ。」
 「うん。」
 宗谷の一言により・・・歩は潮見高校を全速力で飛び出した。
 白皇学院までは、バスなどを使って行く。そして、正門に近づくに連れて・・・自分の横の建物がやけに豪華になっていたり、豪華な敷地であったり・・・とにかく、驚くような部分がたくさんあった。
 そして、正門前。
 「こ、ここが・・・白皇学院なんだね。」
 遠くから見たことがあり・・・そこからでも、圧倒的な存在感があったが、正門前に立つとその存在の大きすぎる威圧感により、歩は身震いをしてしまうほどであった。
 「それじゃ、入ってみますか・・・」
 白皇学院の中に初めて入った歩。どうするか、事務室のようなトコロに行き・・・綾崎ハヤテを呼び出してもらうか。そう考えている最中、歩の目についたのはやはりこの学院にシンボル的な存在、時計塔のガーデン・ゲートだった。
 「うわあっ・・・あんなに立派な時計塔があるんだ。あの上からだったら、きっとすごい景色が見られるよ・・・」
 いつかは、あそこに行ってみたいな。そう思っているうちに、歩はハヤテの姿を見つけることができた。
 (ラ、ラッキー!!ハヤテくんを見つけちゃったよ!!)
 歩は走り出そうとしていた。しかし、2,3歩進むと・・・急に歩の足運びが止まった。
 「だ、誰なの・・・?あの人・・・」
 ハヤテのそばにいる人は、赤髪の長髪の少女。顔も綺麗で・・・正義感あふれる女子だった。実際のトコロ、桂ヒナギクなのだが。
 歩は、ヒナギクが手にチョコが入っているらしきかわいい箱を持っていることを、自分の目で確認した。
 嫌な予感がする・・・歩は、どこかに隠れるか・・・勢いでハヤテに話しかけようと思ったのだが、足は全然動かず・・・ただ、紙袋を持った手を震えさせながら、ハヤテとヒナギクの光景を見るコトしかできなかった。

vol.3に続く。ヒナギクとのやりとりを見た歩は・・・いったいどうするのか。
そして、物語は想像できるようなLove路線へ!vol.3をお楽しみに!

☆バレンに思ったコト~vol.2~☆
高校に行ったら、女子同士がチョコを渡しているのを見た。でも、今日は暖かい。
「なんか、溶けそうでいやだよ~☆」
普段にない悩みを、女子たちは抱えているんだな。友チョコでも大切にできることは、とても偉いなと思った私でした。
ちなみに、私は母親からしかもらってません。でも、それで十分です。おいしいです。
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