日記と音楽感想、アニメ感想を中心に更新しています。リンク&トラックバックなどはフリーです。

2017/10 |  123456789101112131415161718192021222324252627282930 | 2017/12

さて、ナギSS『夢 ゆめ ユメ YUME』です。
ナギ話は初めてで・・・ナギ目線の一人称です。めちゃくちゃ短いです。

ナギが見た2つの夢を、ショートストーリーで読めるようになっています。
普段は文字数が5桁ですが、今回は3000文字より少ないです。
何度も言いますが、めちゃくちゃ短いです。お気軽に読んでください。

それでは、ナギの夢をどうぞ!!
『夢 ゆめ ユメ YUME』

~SCENE 1 デストロイ~

 私は、今・・・とてもいそがしい。
 「あの・・・お嬢様。現行はまだですか?」
 「あああっ!!分かっているから、ハヤテはそこに座って待っていればいいのだ!!」
 私の描いた『マジカル・デストロイ』が今、とても人気なのだそうだ。一部のファンでは、この作品の主人公のブリトニーちゃんをフィギュア化してほしいとか。
 はっ、あのたくましいブリトニーをフィギュア化か。すごく楽しみにしているぞ。
 そして、私の執事兼助手の綾崎ハヤテは、こうして今・・・私の描く素晴らしい原稿を待っているのだ。ハヤテは少し私が書き上げることに遅いのか、少しいらだっているようなのだが。
 「ハヤテ。そこまでイライラするな。時間をかけてこそ、今・・・単行本の累計売上が9桁を超えているのだ。」
 「ですが、よくほのぼのアニメみたいな『先生!編集まで時間がないんです!あと、30分しかありませんよ!』状態になりかけていて・・・」
 「いいではないか・・・別に。」
 まあ、時間がかかれば・・・こうしてハヤテとも一緒にいられるんだからな。私は、そんなハヤテの言うベタな展開を気に入っているのだ。ハヤテ、私と一緒にいられるなら我慢しろ。むしろ、もっと喜べ。
 同人誌から生まれたこの作品は、夏と冬に東京某所で行われる、3日間で50万人ものの人が参加する世界最大の同人誌即売会で人気サークルとなった。サークルのメンバーは、私、三千院ナギと執事のハヤテの2人だけだな。そして、とある出版社が私の描いている作品が高評価をくれる超いいヤツが出現したので、今人気漫画家になっているのだが。
 「そういえば、お嬢様・・・なんか、人気漫画家になってから毎日の活動が活発になっていますね。」
 「まあな、手を休めてしまっては・・・私を描いている原作者のようにはなれん。ある程度の頻度で新刊を出し、関連書籍もどんどん増やし・・・最終的には3次元に飛び出すのだ!!」
 「その3次元というのが、ブリトニーのフィギュア化するコトなんですね。」
 私の描いているブリトニーはすごくたくましい強面なのだ。しかし、ハヤテもブリトニーを描いたコトがある。でも・・・すごく可愛いのだ。最初は、受けを狙っているようにしか思えないと思ったのだが、さっき話した同人誌即売会で私が描いたデストロイと、ハヤテの描いたデストロイを別々の時に売り出した。すると、ハヤテの方がウケがよい・・・なので、ハヤテの絵を参考にして・・・私はハヤテの絵の方のブリトニーを描いている。
 べ、別に・・・私の方が良いと思ったんだからな!!だけど、私だって可愛いと思ったんだからな!ツンデレは捨ててないんだからな。
 「ハヤテ・・・ありがとうな。」
 「な、なんですか?お嬢様・・・急にかしこまった言葉を・・・」
 「ハヤテのあの絵がなければ・・・私は、今・・・こうしてこの作品が、9桁を越せなかったかもしれない。」
 「まあ、アニメでは13桁以上を売ると言っていましたが。9桁も、コミックの中では十分すごいコトですよね。」
 「・・・ハヤテ。」
 原稿を封筒に入れて・・・ハヤテの方を向いた。
 「これ・・・終わったからな。はい。遅れて・・・ごめん。」
 「お嬢様。」
 ハヤテ・・・笑顔で私を見つめないでくれ。ブリトニーを描くときに・・・たまにハヤテの姿になってしまうんだから。
 「今のお嬢様・・・好きですよ。」
 「ふえっ、ふえええっ!!な、何を言っているのだ!!」
 「初めてあったときも、可愛いお嬢様だと思ったんですが・・・今のお嬢様は、さらに可愛いお嬢様になっていますよ。」
 ハヤテはこういうコトをよく言う。というか、ハヤテは全く普段の笑顔で私にそう言っている。
 「まったく・・・ハヤテはもう、まったく!!」
 だけど・・・こんな恥ずかしい言葉でも、とても嬉しいのだ。今、こうして頑張っていられるのも、ハヤテのおかげなのだ。
 そして、そんな恥ずかしい言葉が・・・私の頑張れる元になっている。ありがとう。ハヤテ。
 そう、私は今も毎日・・・漫画を描いているのである。

~SCENE 2 恋人~

 私は・・・ずっとハヤテと一緒だ。
 「お嬢様。好きですよ。」
 あああっ・・・好きって言っている。だけど、普段のようじゃない。私を見つめて・・・そして、証拠がこれだ。
 「だ、だったら・・・キスでもしてみろ。そしたら・・・」
 と、私が話すのを終わる前に・・・ハヤテは私にキスをした。
 「ハ、ハヤテ・・・」
 「僕、このくらい・・・思っているんですけど。」
 「ハヤテ・・・」
 「お嬢様・・・ずっと、そばにいてください。」
 「だったら・・・ずっと、ずうっとキスをし続けろ!!」
 そう言うと、ハヤテは私に笑顔を見せる。
 「ええ・・・お嬢様となら、僕はずっと・・・ずっと・・・」
 すると、ハヤテは勢いよく私の唇にハヤテの唇を触れさせた。今度は大胆だ・・・私の口の中に、ハヤテの舌が入り込んでくる。
 「はあっ・・・はあっ・・・」
 「お嬢様。ずっと好きですよ。」
 「あああっ・・・私も、私も好きだ・・・ハヤテのコトを愛してる!」
 そして、ずっと・・・キスをし続けた。笑顔で・・・ずっと。

~SCENE FINAL 夢から覚めて~

 目が覚めた。
 「ふわっ・・・いつにない良い目覚めだな。」
 なんだったのだ・・・マジカル・デストロイが売れる夢と、ハヤテとキスばっかりした夢は。あああっ、なんか良い気分のような悪い気分のような。
 「やっぱり・・・普段の私か。」
 マジカル・デストロイを世に知れ渡っているわけでもない・・・ハヤテと恋人にはなってない。私が、ただ好きなだけだ・・・ハヤテがどう思っているのかは分からない。
 「それにしてもまぶしいな・・・」
 朝の日差しが・・・部屋の中を明るくしていた。もしかしたら、このせいで私は普段よりもきちんと起きてしまったのかもしれない。
 「お嬢様。」
 コンコンとノックが聞こえて・・・その後ろにはハヤテの声が聞こえてくる。
 「なんだ・・・?」
 「お嬢様、起きていたんですか。朝食を食べて、学校に行きましょうよ。」
 えええっ・・・でも、あんなに良い夢が見れたのだ。今日ぐらいは・・・素直に学校に行ってもいいかな。
 「ああ、分かった。制服に着替えるからちょっと待ってろ。」
 「え、えええっ!!お嬢様がこれほど素直に学校に行こうとするなんて・・・」
 「な、なんだと!!私が学校に行っては悪いのか!!」
 「い、いえ・・・そうではありませんけど。」
 やっぱり・・・いつものこんな感じが良いのかな。
 「は、はははっ・・・」
 「・・・?何かあったんですか?笑い声が聞こえてくるんですが・・・」
 「なんでもない。」
 やっぱり、今は・・・この主と執事という関係でありたい。もし、あのどちらかに急になってしまったら、何かを失ったようで寂しいから。
 ハヤテは少し・・・鈍感なところがあるけど、そんなハヤテで今はいいんだ。だって、私はそんなハヤテが大好きだからな。
 そして、制服に着替え終わって・・・笑顔のハヤテに、笑顔で今日も共に過ごしていこうと思ったのだった。

『夢 ゆめ ユメ YUME』 おわり

うん、めちゃくちゃ短かった!!読んでいただきありがとうございました!
シリーズ『セカコン』1st Seasonは、全20話の予定です。なので、半分は公開できています。
第11話は『時渡』です。読み方は、『ときわたり』。
キャラ小説の予定は、1/23の泉Dayに合わせて、
泉Story『ツンデレになっちゃうもん!』を公開しようと思います。お楽しみに。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://2ndbutlershun.blog60.fc2.com/tb.php/142-95100f29
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック